屋根の形状、素材に適したテレビアンテナの種類(前編・屋根編)

2022年12月01日

かつて地上アナログ放送の時代は、テレビアンテナといえば屋根の上に立てる魚の骨型の、いわゆる「八木式アンテナ」のみでした。また八木式アンテナの中にも、NHK、広域民放を受信する「VHFアンテナ」と、独立放送局(地方チャンネル)用の「UHFアンテナ」がございました。

その後、1990年代以降はBS、CS放送など衛星放送のスタートにより、衛星放送用のパラボラアンテナであるBS/CSアンテナが普及。さらにその後、アナログ放送から地上波デジタル放送(地デジ)への転換が進められたことで、地デジアンテナに、従来の八木式アンテナに加え、薄型でデザイン性が高く、壁面などにも設置できる「デザインアンテナ」が登場しました。

そして2010年代の後半には、地デジアンテナに、屋根の上に設置できる一方、スタイリッシュなデザインで外観性も高い、八木式アンテナとデザインアンテナの長所を兼ね備えた「ユニコーンアンテナ」が登場しています。

現在ではこのように、テレビアンテナの機種が多様化していることにより、アンテナの設置位置も住宅の壁面やベランダの内外、さらには条件が整っていれば住宅の屋根裏、天井裏空間にも設置が可能となるなど、アンテナ設置の工法も多様化しております。

 

ただ、そんな2023年(令和5年)現在でも、やはりテレビアンテナといえば、屋根の上に設置するもの、というイメージが根強くなっております。これは現在でも、地デジ、BS/CS放送の双方とも、アンテナを高所に設置するほうが、高い受信感度を確保できる、という理由によるものです。そのため現在でも古典的なアンテナ機種となる八木式アンテナが、その受信感度の高さから、現在でも主要な地デジアンテナとして利用されています。

 

ただその一方で、一般住宅の形状やデザイン、屋根材をはじめとする建材の種類なども、昭和の地上波アナログ放送時代に比べると、多様化が進んでおります。それに伴い、屋根の形状や屋根材の種類によっては、従来の八木式アンテナの設置工法ではうまく設置できないというケースも生じており、屋根の素材や形状ごとに適したアンテナ機種や設置工法なども登場しております。

 

本コラムでは、2023年現在の、主要な住宅の屋根の形状、屋根材などの種類と、それぞれに適したアンテナ機種や設置工法について解説してゆきます。現在の住宅における屋根の形状や屋根材については多岐にわたるため、本コラムは前編として、まず屋根を中心にした解説を進めてゆきます。

各屋根、屋根材ごとに適した具体的なアンテナ機種や、アンテナ設置の工法については、後編である以下のコラムをご確認ください。

屋根の形状、素材に適したテレビアンテナの種類(後編・アンテナ編)

 

【テレビアンテナ設置と各種の屋根の形の関係】

(テレビアンテナを屋根の上に設置する理由)

かつてのアナログ放送の時代から、現在でも地デジ、BS/CSのテレビアンテナの多くが屋根の上に設置される理由は、前述のように高度を確保することで、周辺の障害物などの影響を受けなくなり、受信感度が安定するためです。

地デジ放送では、日本各地の地上に設置された中継局(電波塔)から、周辺の一帯へと地デジ電波を送信する形になります。そのためアンテナ設置する住宅の周辺が住宅密集地域である場合や、現場の近隣に高層建築物、山林などがある場合は、地デジ電波が遮断されて、地デジの受信環境が悪化してしまいます。このようなエリアでは、八木式アンテナの高性能機種を、周辺の障害物の影響を受けにくい、屋根の上のより高所に設置することで、安定した受信感度を確保する必要がございます。

また衛星放送であるBS/CS放送は、北海道や東北地方、九州、沖縄や離島部など、日本の中心部から離れたエリアではやや電波が弱くなることはございますが、基本的に宇宙空間の赤道軌道上に位置し、日本列島を捕捉し続ける人工衛星からテレビ電波を送信しているため、日本全国で安定した受信が可能です。

ただしBS/CSアンテナは、テレビ電波を送信する人工衛星の方向である、東経110度(南西方向)へと正確に向けたアンテナ設置を行う必要がございます。このBS/CSアンテナ設置の角度は、ミリ単位の狂いでも受信感度に大きく影響する他、BS/CSアンテナと人工衛星との間に山林や建築物などの障害物があると、衛星電波が遮断されて受信できなくなります。

そのため、BS/CSアンテナも障害物の影響を受けにくい、屋根の上などの高所への設置が適しているといえます。

 

(テレビアンテナを設置できる屋根の種類)

基本的に、屋根の上に設置されるテレビアンテナは、地デジの八木式アンテナとBS/CSアンテナが多くなります。

これらのアンテナを壁面などに設置する工法や、デザインアンテナやユニコーンアンテナを屋根の上に設置する工法もございますが、基本的に屋根の上に設置されるアンテナは、この2種類が中心となります。

他の地デジアンテナ機種に比べると、大型で重量のある八木式アンテナは、受信感度の確保も含めて屋根の上への設置が適しております。またBS/CSアンテナも、シンプルな施工のためには地デジアンテナと同じ位置に設置することが推奨されます。

 

基本的に、屋根の上に八木式アンテナを設置する場合は、まず屋根の上の、複数の屋根の面が交わる部分である「棟」に「屋根馬(ルーフベース)」という金具を設置します。この屋根馬は四本の脚を持ち、中央にアンテナを立てるマスト(支柱)を通して固定する仕組みになっています。

この屋根馬に固定したマストの先端に、八木式アンテナを固定し、BS/CSアンテナも取り付ける場合は、その下に設置されます。さらにアンテナマストや屋根馬から屋根の四方にワイヤーの支線を張って、アンテナを固定するという工法が基本的なものとなります。

特に当あさひアンテナでは、まずマストから屋根の四隅に向けてステンレスワイヤー製の4本の支線を張り巡らせ、さらにその支線の途中から、屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張るという工法で、合計8本の支線を用いて、アンテナを頑丈に固定しております。

また同じ方法でデザインアンテナをマストに固定する工法もある他、ユニコーンアンテナではより軽量で簡便な、屋根の上や破風(屋根の縁の張り出し部分)用の設置具を用いることもございます。

 

ただ、住宅の屋根の形状によっては、屋根馬を設置することが困難なケースもございます。そのため各種テレビアンテナ設置にあたっては、ご自宅の屋根の形状や素材を把握して、適切なアンテナ機種、または設置の工法を選ぶことが重要となってまいります。

以下、現在の戸建住宅における主な屋根の形状と、形状ごとに設置できるアンテナの種類、設置位置についてご説明してゆきます。

 

・切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根とは、開いた本を被せたような形の三角屋根で、日本国内ではもっとも多く見られる屋根の形状です。

屋根の中央には「大棟」と呼ばれる棟があり、その棟から2方向に勾配があるデザインになります。棟とは前述の通り、2枚以上の面で構成される屋根の中でも、面と面が交わる部分のことを言い、屋根の一番高い部分にあたります。

切妻屋根はもっとシンプルな形状の屋根といえますが、雨や積雪に強いという特徴があることから、世界的にも見られる屋根であり、豪雪地帯などでも多く見られます。

余談ですが、日本ではテレビアニメ版でも有名な、カナダの女性作家ルーシー・モード・モンゴメリが1908年(明治41年)に発表した小説「赤毛のアン(Anne of Green Gables)」の原題は、直訳すると「緑の切妻屋根のアン」になります。原題の「Green Gables」とは、アンが引き取られたカスバート家の屋号のことです。

この切妻屋根の場合は、日本国内でも地デジ電波が届く多くの地域で、一番高い位置となる棟に、前述のような方法で屋根馬を設置し、ワイヤーにより八木式アンテナやBS/CSアンテナを固定することで、安定したテレビ電波を受信することが可能になります。

 

・寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根とは、最上部の直線となった棟から4方向に勾配がある、4面の屋根で構成された形状の屋根です。

切妻屋根と並んで世界的にも多く見られる屋根の形状で、屋根の面が4方向に分散されているため雨や雪の影響を受けにくく、風にも強いなど、耐久性の高さが特徴です。また立地に関係なく建てやすく、デザイン的にもどっしりと重厚感のある家屋になり、和風洋風問わず人気が高い屋根になります。

一方で建築のコストがやや高い。屋根裏空間が狭くなる。太陽光パネルが設置しにくいなどのデメリットもございます。

寄棟屋根へのアンテナ設置も、基本的には切妻屋根と同じように、棟に屋根馬を置いて設置した各種アンテナを、ワイヤーによって固定するという工法が主になっております。

 

・片流れ屋根(かたながれやね)

片流れ屋根とは、一面のみで構成された屋根が、一方向にのみ斜傾している形状の屋根のことです。

屋根の面積が広いため、太陽光パネルを設置するのに適した形状といえます。他にも軒先がない側の高い位置に窓を設置して、光を多く取り込める。屋根裏空間を広くとることができる。シンプルな形状でコストが安く済むなどのメリットがございます。

一方、デメリットとしては、換気がしにくい。軒先のない壁面が雨風や紫外線の影響を受けやすい。また雨水も一方向に流れることから、屋根や壁面が劣化しやすい。屋根の「破風板」と「野地板(野地合板)」の境目から、伝い水により雨漏りが起こることもある、などの点が挙げられます。

また片流れ屋根の一種として、住宅の左右が一階建て部分と二階建て部分になっている住宅で、片流れ屋根に極端な傾斜をつけた屋根を「大屋根(おおやね)」と呼び、重量感がありデザイン性の高い屋根になります。

片流れ屋根へのテレビアンテナ設置については、切妻屋根や寄棟屋根のような棟が存在しないため、屋根馬を置いてのアンテナ設置は困難となります。そのため片流れ屋根の住宅の場合は、破風板や壁面にアンテナを設置するケースが多くなっております。そのため片流れ屋根にはデザインアンテナやユニコーンアンテナが適しているといえます。

 

・段違い屋根(だんちがいやね)

段違い屋根は「差し掛け屋根(さしかけやね)」とも呼ばれ、切り妻屋根の形状の、2枚の面が合わさる棟の部分に段差がある屋根のことです。切妻屋根と片流れ屋根の両方のメリットを取り入れ、デメリットを解消した屋根ともいわれており、広い屋根裏空間を確保でき、段違いの屋根と屋根の間に窓を設けて、光を多く取り入れることができる。通風性、断熱性が高まる。屋根同士が支え合うことで耐風性が高まる。コストが比較的、低く済む。太陽光パネルの設置にも適し、メンテナンスもしやすいなど豊富なメリットがございます。

デメリットとしては、屋根と壁の接合部に雨漏りのリスクがある点ですが、この点はしっかりした対策により防止が可能です、

この段違い屋根へのアンテナ設置も、形状から屋根の上、棟部分への設置は難しくなるため、破風板や壁面に適したアンテナ機種を設置するケースが多い傾向がございます。

 

・陸屋根(りくやね、ろくやね)

陸屋根は「平屋根(ひらやね)」「フラット屋根」とも呼ばれ、名称の通り地面に水平で平らな形状をした屋根になります。この屋根の上をバルコニーや庭園などの屋上空間として利用することもできます。ちなみに「陸(ろく)」とは「水平」という意味です。

陸屋根のメリットは、屋上を活用できる他、屋根の上に登りやすくメンテナンスが簡単。居住空間の建築スペースを広くできるなどの点が挙げられます。一方、デメリットとしては、夏場は最上階が暑くなる。屋根裏空間が設置できない。水はけの悪さから雨漏りが発生することがある、などの点が挙げられます。

陸屋根へのアンテナ設置については、屋根馬やポールの設置により、屋根の上のさまざまな位置に設置できる上、屋上空間に出られる場合はメンテナンスも簡単になるなど、自由度や利便性が高くなるという特徴がございます。

 

・越屋根(こしやね)

越屋根とは、切妻屋根の上に、もうひとつ小さな切妻屋根が乗っている形状の屋根です。日本では古くから見られる屋根の形式で、歴史的な建築物にもこの形の屋根が見られます。

屋根と屋根の間に立ち上がりと呼ばれる段差ができ、そこに窓を設置することで、通気性や採光性に優れるというメリットがあり、歴史ある建物では、囲炉裏などの煙出しにも利用されます。外観に風格が出るのも大きな特徴です。

デメリットとしては、構造が複雑になることにより、建築コストの増加と、雨水の浸透による雨もりのリスクが出ることが挙げられます。

越屋根のアンテナ設置に関しては、一段上の屋根の広さや、家屋の形状によっても条件は変わってきますが、屋根の棟部分にアンテナを設置する他、難しい場合は壁面への設置なども行われます。

 

・腰折れ屋根(こしおれやね)

腰折れ屋根とは、切妻屋根の形状をベースに、2面の屋根が途中(腰折れ部)でより急角度に折れ曲がり、勾配が変わる形の屋根のことです。また欧米などでは「マンサード屋根」「ギャンブレル屋根」とも呼ばれて多く見られる屋根の形状で、日本では双方とも腰折れ屋根と同じ意味で使われますが、正確には異なるものになります。マンサード屋根は、寄棟屋根の各面(4面)に腰折れ部がある。ギャンブレル屋根は、切妻屋根に腰折れ部がついたもので、後者は将棋の駒に似ていることから「駒形切妻屋根」とも呼ばれます、

腰折れ屋根のメリットには、形状から水はけがよく雪も積もりにくい。外観もおしゃれになる。狭い土地でも採用しやすい。広い屋根裏空間を設置できるなどの点がございます。デメリットには、通気スペースが取りにくい。腰折れ部分で結露や雨漏りが起こるリスクがある。太陽光パネルの設置できる面積が狭くなる、などの点が挙げられます。

腰折れ屋根についても、基本的には切妻屋根、寄棟屋根と同じ形でのテレビアンテナ設置が可能となります。

 

他にも各屋根の細かい差異による分類や、切り妻屋根の傾斜を逆にして棟部分がくぼむ形の「バタフライ型屋根」。片流れ屋根を何枚も並べたような「のこぎり屋根」など、さまざまな変形屋根もございますが、主な分類は以上の通りになります。

 

【屋根材の素材】

現在の住宅では、伝統的な屋根瓦の他にも、形状や外観、素材などが異なり、さまざまな種類の屋根材が開発されております。そしてこの屋根材の種類によっても、屋根上へのアンテナ設置の行いやすさ、難しさが変わってまいります。

今日の主要な屋根材には、主に以下のものがございます。

 

・スレート屋根

「スレート」とは、セメントを薄い板に加工した屋根材のことです。屋根材として1枚あたりが畳1畳ほどの大きさとなり、住宅の屋根に敷き詰めた後、釘や接着剤により固定されます。スレート屋根は「カラーベスト」「コロニアル」と呼ばれることもありますが、これは商品名が一般名詞化して定着したもので、基本的にはスレートとまったく同じものになります。

このスレート屋根は現在、日本の住宅の屋根材としてはもっとも普及しているものです。スレート屋根のメリットには、低価格でカラーバリエーションやデザインが豊富。軽量で耐震性が高いなどの点が挙げられます。

デメリットとしては、やや割れやすく耐久性が低いため、5年ごと程度と、頻繁なメンテナンスが必要な点などがございます。

そのためスレート屋根の上へのアンテナ設置に関しても、作業中に屋根と屋根のつなぎの部分が割れやすくなっており、注意が必要な素材といえます。またスレートの上に、アンテナの錆による水跡が残りやすいといった問題にも注意しなければなりません。

 

・瓦屋根

屋根材としての「瓦」は、主に粘土を用いた焼き物で、日本の伝統的な日本瓦(和瓦)と、洋風建築に用いられる洋瓦がございます。

日本瓦には釉薬を使って色彩をつけ、耐久性を高めた「釉薬瓦(陶器瓦)」。いぶし瓦、素焼瓦など、釉薬を使わない「無釉瓦」があります。洋瓦は基本的に「素焼瓦」になります。他にもセメント製のセメント瓦などもありますが、最近ではあまり使われていません。

瓦屋根のメリットには、耐久性が高くメンテナンスがほぼ不要。空気層の多さから断熱性、遮音性が高い。トラブルの際にも部分的な吹き替えが可能。独自のデザイン性があり、経年によって風格を増すなどの点が挙げられます。

また古い瓦屋根では重さから耐震性に劣る。地震や台風で飛ばされる、落ちるなどのデメリットがございましたが、近年では瓦の軽量化や連結が強化された防災瓦の登場により、これらの弱点がカバーされております。

このように瓦は耐久性が高く、基本的には屋根馬の使用によりテレビアンテナも設置しやすい屋根材といえますが、古いタイプの瓦の場合には、作業時に瓦の組み合わせをずらしてしまう、重量をかけて割ってしまうなどのリスクもございます。ただアンテナ工事の専門業者であれば、多くの場合は瓦屋根の上でのアンテナ設置にも慣れており、扱いも心得ているため安心といえます。

 

・ガルバリウム鋼板

「ガルバリウム鋼板」とは、表面にアルミニウムや亜鉛、シリコンによるメッキを行った薄い鋼板の屋根材です。

約40年前に登場し、それまでの金属屋根の主流であったトタン屋根に比べて錆びにくく、20年以上にわたって美観が落ちにくいことから、急速にとってかわった素材です。特に現在のガルバリウムは、ほとんどの場合、2014年(平成26年)に登場した、従来のメッキ層にさらにマグネシウムを加えることで、防錆性が3倍以上となった「SLG(エスジーエル)」を指します。

ガルバリウム屋根のメリットには、軽量で耐震性が高い。金属であるため防水性や耐火性が高い。防水性の高さから屋根の勾配をゆるくできる。加工も簡単で形状の自由度が高いなどの点がございます。デメリットとしては、特に対策を取らない限り、断熱性、遮音性が低いという点が挙げられますが、その弱点をカバーする工法は数多くございます。

ただアンテナ設置に関しては、金属であるため滑りやすいという難点があるため、アンテナを設置する際は支線をしっかりと張り、頑丈に固定する工夫が必要となります。また施工中に、屋根に傷やへこみをつけないよう注意も必要となります。

 

・アスファルトシングル

「アスファルトシングル」とは、ガラス繊維の基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて着色した屋根材です。石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがございます。シート状で扱いやすく、複雑な屋根の形にも施工が可能です。

他にもメリットとして、その柔らかさから、ひび割れやサビが発生せず、防水性や耐候性、耐久性に優れている。また軽量で耐震性も高いといった点が挙げられます。デメリットは、6ミリ程度の薄さで軽量のため、強風により剥がれや破れが起きることがある。経年劣化により表面の石粒が落ちるなどの問題が生じることもあるため、5年から10年ごとにメンテナンスを行う必要がある点などです。

アスファルトシングルの屋根は割れることがなく、アンテナの錆による水跡も残りにくいため、アンテナ工事も非常に行いやすい点もメリットのひとつといえます。

 

他にも住宅の屋根材としては、ステンレスなどの素材が使用されることがございます。いずれの素材にしても、屋根の上に設置するアンテナ工事の際には、屋根材に傷や汚れがつかないように気を付ける必要がございます。

 

【まとめ】

現在の住宅における主な屋根の形状、屋根材の種類について、おわかりいただけたでしょうか。

以上を基礎知識として、後編では、各種の屋根や屋根材に適したテレビアンテナ機種、アンテナ設置の工法についてご説明してゆきます。引き続き、以下のコラム後編をお読みいただければと思います。

屋根の形状、素材に適したテレビアンテナの種類(後編・アンテナ編)

 

またご自宅の屋根に適したアンテナ工事のご相談については、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。メールフォームLINEアカウントまで、お気軽にお問い合せください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。