工事不要の室内アンテナ最新おすすめ9選!通販や賃貸でも安心、設置のポイントやテレビが映らない時の対処法までプロが徹底解説

2025年12月19日

「自宅は電波状態がいいので、家の外観に影響のないテレビアンテナを利用したい」
「アンテナコンセント端子がない部屋や場所でもテレビを見たい」
「賃貸だから、壁に穴を開けるようなアンテナ取付の工事はできない」
「室内アンテナを買ってみたけど、結局は映らなかったらどうしよう?」

以上のようなお悩みから、室内用テレビアンテナの購入をためらっている方がいらっしゃいませんか。

サイズが小さくご自宅でも手軽に設置できる室内アンテナは、アンテナ端子がない部屋や賃貸物件などでテレビを見るための強力な味方です。
しかし、インターネット上で確認すると、室内アンテナには種類が多く、仕様やスペック表には難しい専門用語も並ぶため、一般の方にとっては「具体的にどの機種を選べば良いか分からない」「買って失敗したくない」と感じられるのも無理はありません。

そこでこの記事では、アンテナの専門知識がない方でも安心して最適な室内アンテナを選べるよう、以下の内容を徹底的に解説します。

  • 室内アンテナで「映らなかった」を防ぐための基礎知識。
  • 専門家が教える、失敗しない室内アンテナの選び方5つのポイント。
  • 目的別のおすすめ人気モデル9選。
  • 初心者でも簡単な設置方法と、テレビが映らない時の改善策。

本記事の執筆は技術系の知識を持つプロのライターが担当し、さらにアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行っています。プロの豊富な経験と知見に基づき、電波環境やお住まいの条件に合わせた室内アンテナの選び方や具体的な商品の詳細。設置方法などの関連する情報を、総合的かつ一般の方にもわかりやすい説明でまとめました。

この記事を最後までお読みいただければ、2025年(令和7年)度の最新情報に基づき、お客様の住環境にぴったりの室内アンテナを見つけることができ、誰でも簡単に安定したテレビ視聴環境を構築できます。
さっそく、後悔しない室内アンテナ選びを始めてください。

室内アンテナ購入前に知るべき3つのこと|「映らなかった」を防ぐ基礎知識

室内アンテナの製品選びを始める前に、まずは室内アンテナに関する最低限の知識や概要を身につけることが重要です。
「買ってから上手く受信できずに後悔した」という事態を避けるため、この項目では、特に重要なポイントを3つに絞って解説します。
このセクションをお読みいただくだけで、室内アンテナの製品選びで失敗する確率をぐっと下げることができます。

1. そもそも室内アンテナとは?手軽さが最大の魅力

室内アンテナとはその名の通り、屋根の上や壁面など、家の屋外ではなく、部屋の中に設置してテレビ(地デジ)の電波を受信できるアンテナのことです。
室内アンテナ最大の魅力は、その手軽さにあります。

室内アンテナの特徴、一般的な屋外アンテナとの違いを以下の表にまとめました。

項目 室内アンテナ 屋外アンテナ
設置場所 部屋の中(テレビの近く、窓際など) 屋根の上、壁面、ベランダなど
設置工事 不要(自分で簡単に設置可能) 必要(専門業者への依頼が一般的)
初期費用 1,000 円〜15,000 円程度(本体価格のみ) 35,000 円〜60,000 円程度(本体+工事費)
外観への影響 なし あり(住宅の外観が変わる)
天候への耐性 影響を受けない 台風や大雪で破損・故障のリスクあり
受信感度 低い〜中程度 高い

※上記は室内アンテナ、屋外用アンテナのおもな比較ポイントになります。

このように、室内アンテナは工事不要でコストを大幅に抑えられるため、特に賃貸物件にお住まいの方や、アンテナコンセント端子がない寝室・書斎などで手軽にテレビ放送を増設したい方に最適な選択肢です。

2.【重要】室内アンテナで見れるのは地デジのみ!BS/CSは原則視聴不可

室内アンテナを選ぶ上で、もっとも重要な注意点があります。
それは、室内アンテナは基本的に「地上デジタル放送(地デジ放送)」専用であるという点です。
映画やスポーツなどの専門チャンネルも豊富な衛星放送(BS放送、CS放送)は、原則として室内アンテナでは視聴できません。

その理由は、地デジ放送と衛星放送では、同じデジタル放送でも、使われている電波の種類と性質がまったく異なるためです。

放送の種類 電波の種類 周波数帯 特徴
地デジ放送 UHF(極超短波) 470MHz〜710MHz 波長が比較的長く、建物などの障害物をある程度回り込んだり、家の屋根や壁を透過したりできる。
衛星放送 マイクロ波 12GHz帯 波長が非常に短く、光に近い性質を持つ。直進性が非常に高く、壁や屋根などのわずかな障害物でも遮断されてしまう。

※上記は各テレビ電波の主な特徴になります。

衛星放送の電波(12GHz帯)は、宇宙空間で赤道軌道上を周回する人工衛星(静止衛星)から、日本全域へと送られています。
この12GHz帯は直進性が非常に強いため、ご家庭のBS/CSアンテナへと、静止衛星からピンポイントで送られているような形になります。
地デジ放送に使われるUHFは、40センチから60センチほどの波長の幅があり、ある程度、音のように広がりやすい性質があります。
そのため一般的な住宅であれば、一部の素材を除けば、屋根や壁、窓ガラスなどを通って家の中まで地デジ電波が届きます。
しかし12GHz帯はその性質からわずかな障害物にも遮られるため、BS/CSアンテナと静止衛星との間、直線状に壁や屋根などがあると、電波が完全に遮られてしまい、部屋の中まで届かないのです。
この理由から、衛星放送を安定して視聴するためには、屋外で静止衛星の方向(東経110度)にまったく障害物のない位置を選んで、BS/CSアンテナを設置する必要があります。
またBS/CSアンテナの円盤状の部分(ディッシュ・放物面反射器)の仰角と方位角(上下・左右の角度)を、ミリ単位の正確さで東経110度の上空に調整することも重要です。

3. あなたの家は使える?電界強度をセルフチェックする方法

ここまでの記事をお読みになり「結局、うちの家でも室内アンテナは使えるの?」という疑問を抱かれた人も多いでしょう。その疑問に答えるカギが「電界強度」です。
電界強度とは、特定の地デジ電波塔を基準に、その場所で受信できる地デジ電波(信号)の強さのことで、以下の3つのエリアに分けられます。

電界強度エリア 電波の強さ(目安) 室内アンテナの利用可否
強電界地域 80dBμV以上 ◎ 利用に最適
中電界地域 80dBμV〜60dBμV △ 高性能モデルなら使える可能性あり
弱電界地域 60dBμV未満 × ほぼ利用不可

※上記の分類は一般的なものですが、電界地域には正式な定義はないため、使われる場所によって分類や基準が異なる場合もあるのでご注意ください。

そして室内アンテナは受信性能が低いため、基本的に電波が十分に強い「強電界地域」での使用が前提となります。
一方、屋外用の地デジアンテナは、各電界地域に適した受診性能の機種や設置位置を選ぶことで、おおむねすべての電界地域で、安定した受信が可能になります。
ご自宅が上記のどの電界地域エリアに該当するかは、専門業者でなくても、以下の手順で簡単に調べることができます。

【セルフチェック手順】

  1. A-PAB(放送サービス高度化推進協会)の公式サイトにアクセスします。
  2. 地デジ放送エリアのめやす」のページを開きます。
  3. ご自宅の住所や電波塔の名称を入力、または地図上で電波塔を指定します。
  4. 地図上に表示される送信塔からの距離や色分けで、おおよその電界強度を確認できます。(強・中電界地域に該当)

このチェックはあくまで目安ですが、製品選びの重要な判断材料になります。
室内用アンテナの購入前に必ず確認しておいてください。

ただ、電界地域は電波塔の位置と、山地などの大きな地形の影響を参考にした、あくまで目安にすぎません。
強・中電界地域であっても、近隣の高層建築などに地デジ電波が遮られることで、局地的に地デジの受信レベルが下がることもあります。
特に室内アンテナの場合、住宅密集地の隣家など、低い障害物にも影響を受けやすくなるため注意が必要です。

失敗しない室内アンテナの選び方5つのポイント

ご自宅の地デジ電波環境が確認できたら、次はいよいよ室内アンテナの製品選びです。
この項目では、数ある室内アンテナ製品の中から、お客様に最適の一台を見つけるための、5つのポイントを全て解説します。
以下のポイントを押さえれば、アンテナに関する専門知識がなくても、迷わず最適なアンテナ製品を選ぶことができます。

ポイント1:お住まいの「電界強度」に合ったタイプを選ぶ

先ほどセルフチェックした「電界強度」に合わせて、アンテナの受信性能を選ぶことがもっとも重要です。
電界地域エリアごとにおすすめのタイプは以下の通りです。

  • 強電界地域にお住まいの方
    • コンパクトな卓上型ペーパー型でも十分かつ良好に受信できる可能性が高くなります。
    • このようなモデルでは、デザインや価格を重視して選ぶことができます。
  • 中電界地域にお住まいの方
    • 受信性能の高い平面型(小型のデザインアンテナ)や、電波を増幅するブースター内蔵型を選んでください。
    • 状況によっては、後述する屋内・屋外兼用型も有力な選択肢となります。

弱電界地域の場合は、残念ながら室内アンテナを用いて、安定した地デジ放送の視聴は非常に困難となります。屋外アンテナの設置を検討することをおすすめします。

ポイント2:設置場所とデザインで選ぶ(形状タイプ別特徴)

室内アンテナは常に部屋の中に置かれているものなので、設置のしやすさやデザインも重要な選択基準です。
室内アンテナの主な形状には、以下の3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下、各種類について詳しく解説していきます。

【卓上・据え置き型】設置がもっとも簡単、テレビ周りに置きたい人向け

テレビ台や棚の上にポンと置くだけで設置できる、もっとも手軽なタイプです。
ポール型やボックス型などさまざまなデザインやカラーバリエーションがあり、お住まいのインテリアに合わせて選べます。

以下、卓上・据え置き型アンテナの主なメリット・デメリットを一覧でご紹介します。

メリット デメリット
– 設置が非常に簡単 – 受信感度は比較的低い傾向
– 省スペースで場所を取らない – 電波状況によっては安定しにくい
– インテリアに馴染むデザインが豊富

※上記は一般的な特徴になります。

強電界地域で、とにかく手軽にテレビ環境を整えたい方に最適です。

【ペーパー型】薄くて軽量、窓や壁に貼って隠したい人向け

紙のように薄い、主にプラスチックシート状の室内アンテナで、両面テープなどで窓や壁に貼り付けて使用します。
アンテナの存在をほとんど感じさせないのが最大の特長です。また設置場所によっては、室内アンテナでは比較的、受信が安定しやすくなることもあります。

以下は、ペーパー型アンテナの主なメリット・デメリットの一覧です。

メリット デメリット
– 非常に薄く、目立たない – 受信感度は低いモデルが多い
– 設置場所の自由度が高い(窓、壁、家具の裏など) – 耐久性は卓上型などに劣る
– 軽量で扱いやすい

※上記は一般的な特徴になります。

室内アンテナの中でも、部屋のインテリアを一切崩したくないという方におすすめのモデルです。

【屋内・屋外兼用型】受信感度を重視したい人向け

屋内・屋外兼用型とは、文字通り、室内への据え置きと、屋外への設置の両方に対応できるモデルです。
もともとは屋外設置も想定されているため、室内アンテナの中ではやや大型になる分、比較的高い受信性能を持つタイプです。また構造も風雨などに耐えられる頑丈な造りになっています。
形状も独自のデザインや、小型の平面アンテナなど、さまざまなモデルがあります。
専用の金具などのパーツによってベランダの手すりや壁面など家の外にも設置できるため、室内で電波が弱くても、受信感度のいい屋外に切り替えるという選択ができます。

以下、屋内・屋外兼用型アンテナの主なメリット・デメリットの一覧です。

メリット デメリット
– 室内アンテナの中では受信感度が高い – 本体サイズが大きく、場所を取る
– 室内で映らない場合、屋外設置に移行できる – 価格は他のタイプより高め
– 耐久性が高い – デザインの選択肢が少ない

※上記は一般的な特徴です。

デザインアンテナ(平面アンテナ)の中には、16素子相当や屋外用と同等の20素子相当など、基本は屋外用でやや大型になるものの、窓際への据え置き設置にも対応しているモデルも存在します。
このようなモデルは、中電界地域にお住まいの方や、強電界地域でもより安定した視聴を求める方に適しています。

ポイント3:受信感度を示す「動作利得(dB)」と「素子数」をチェック

テレビアンテナ製品のスペック表を見ると、多くの機種に「動作利得」や「素子数」という項目があります。
これらはアンテナの受信性能を示す重要な指標で、難しく考える必要はありません。

  • 動作利得(dB:デシベル):数値が大きいほど、電波をキャッチして送り出す能力(効率)が高いことを示します。
  • 素子数(エレメント数):八木式アンテナ(魚の骨のような古典的アンテナ)の短い横棒にあたる、電波を受信する部品の数。多いほど高い受信性能になります。
  • 素子数相当:外部に素子がないデザインアンテナや室内アンテナなどの受信性能を、素子数を目安に表したものです。基本的には素子数と同じものです。

以下は、電界地域ごとの動作利得、素子数(相当)の目安の一覧です。

選び方の目安

電界強度 動作利得の目安 素子数の目安
強電界地域 3dB~5dB 4素子相当
中電界地域 10dB以上 14素子相当以上

※上記は一般的な目安です。

ただ、一般的な室内アンテナ(屋外・屋内兼用モデルを除く)は、受信感度の低さから素子数相当の表記を略していることが多くなります。
室内アンテナの製品を選ぶ際は、これらの数値も比較、検討することで、よりご自身の環境に適したものを選ぶことができます。

ポイント4:「ブースター内蔵」モデルで受信感度をアップ

「ブースター(増幅器)」とは、アンテナが受信した電波を増幅して、テレビまで伝送する映像信号を強くする装置(システム周辺機器)のことです。
新築などのテレビアンテナ工事に使われる一般的な屋外用アンテナでは、ブースターはアンテナのすぐ近くでケーブル配線に接続され、住宅全体に送られる電波を増幅します。
ただ、本体の受信性能が低い室内アンテナでは、受信レベルの弱さを補完するために、このブースターがアンテナ本体に内蔵されているモデルもあります。

以下、ブースター内蔵の室内アンテナが適しているケースをご紹介します。

ブースター内蔵モデルが有効なケース

  • 中電界地域や障害物の影響を受けるなど、地デジ電波が少し弱い環境。
  • テレビまでのケーブルがやや長い場合。
  • より安定した地デジ映像を求める場合。

ただし、ブースターは受信した電波と一緒に、混入するノイズ(余計な電波)も増幅してしまう特性があります。
室内アンテナは指向性(アンテナの特定方向でのみ受信感度が高まる性質)の低さもあって、もともとノイズが多い環境でブースターを使用すると、かえって地デジの画質が劣化することもあるので注意が必要です。

ポイント5:ケーブルの長さや給電方法も忘れずに確認

最後に、見落としがちですが重要となる、室内アンテナの実用面でのポイントを、以下でご紹介します。

  • ケーブルの長さ:アンテナを設置したい場所(窓際など)からテレビまでの距離を測り、十分な長さのケーブルが付属しているか確認しましょう。ケーブルが短すぎると最適な場所に設置できません。特に室内アンテナは、ケーブルと本体が一体型になっているモデルも多いため、注意が必要です。
  • 給電方法: ブースター内蔵モデルでは、ブースターの動作に電源が必要です。通常のACアダプターでコンセントから給電するタイプの他に、テレビなどにあるUSB電源から給電できるタイプもあります。USB給電タイプなら、コンセントが近くにない場所でもスッキリと配線できます。

これらの点も考慮することで、購入後、実際に設置してみて判明する意外な落とし穴を防ぐことができます。

【目的別】室内アンテナおすすめ人気モデル9選

ここまでの記事でご紹介した選び方を踏まえて、この項目では、「あさひアンテナ」所属の専門家からアドバイスもいただき、プロの視点で厳選したおすすめ室内アンテナの種類と機種を「目的別」に9製品ご紹介します。
「強電界地域向け」「中電界地域向け」「受信感度重視派向け」の3つのカテゴリに分けているので、ご自身の状況に合ったものからチェックしてみてください。

【強電界地域向け】コスパ・デザインで選ぶおすすめ3選

電波の強いエリアにお住まいで、手軽さや見た目を重視する方におすすめのモデルです。

製品名 タイプ ブースター 特徴
DXアンテナ US10KB/WB 卓上型 なし コンパクトでシンプルなデザイン。コストパフォーマンスに優れる。
日本アンテナ CRA10 卓上型 なし スタイリッシュな薄型デザイン。縦置き・横置き両対応で設置しやすい。
Elivo AN-1003 ペーパー型 なし 極薄のシート状で窓や壁に貼れる。アンテナを目立たせたくない場合に最適。

※US10KBは、US10K(ホワイト)と同機種のブラックモデルになります。

【中電界地域向け】安定性を高めるブースター内蔵おすすめ3選

電波がやや弱い環境や、より安定した視聴を求める方におすすめの高感度モデルです。

製品名 タイプ ブースター 特徴
DXアンテナ US120A(W) 卓上型 あり 強力なブースターを内蔵。中電界地域でも安定した受信が期待できる定番モデル。
日本アンテナ ARBL1(B) 卓上型 あり スマートなデザインながら、高性能ブースターを搭載。利得調整機能付き。
マスプロ電工 UTA2B(BK) 卓上型 あり 独自の技術で電波をしっかりキャッチ。スタイリッシュなブラックモデル。

※US120AWは、US120(ブラック)と同機種のホワイトモデルになります。

【受信感度重視派へ】いざとなれば屋外にも置ける兼用モデル3選

中電界地域で室内での受信には少し不安があるけれど、まずは試してみたいという方におすすめの高性能モデルです。

製品名 タイプ ブースター 特徴
DXアンテナ US210P 屋内・屋外兼用 あり 屋内対応では業界トップクラスの受信性能。室内アンテナで映らない場合の最終兵器。
サン電子 SDA-5-2-AG 屋内・屋外兼用 あり おしゃれなデザインと高い受信性能を両立。屋外設置も簡単。
マスプロ電工 U2SWLC3B 屋内・屋外兼用 あり スカイウォーリーミニ。コンパクトな壁面設置タイプ。屋根裏などにも設置可能。

※上記は各機種の主な特徴になります。

【初心者でも簡単】室内アンテナの設置方法と設定手順

お気に入りの室内アンテナが見つかったら、いよいよ設置にとりかかります。
室内アンテナの設置は非常に簡単で、工具も専門知識も必要ありません。
以下の3ステップで、誰でもすぐに地デジ放送を視聴できるようになります。

STEP1:アンテナを組み立ててテレビに接続する

まずは、箱から製品を取り出し、説明書に従ってアンテナ本体を組み立てます(組み立て不要のモデルも多くあります)。
次に、アンテナから伸びているケーブル(同軸ケーブル)の先端を、テレビの裏側にある「地上デジタル入力」または「UHF入力」と書かれた端子にしっかりと差し込みます。

STEP2:最適な設置場所を探す(窓際・高所が基本)

受信感度を最大限に引き出すために、アンテナの設置場所は非常に重要です。

  • 基本は「窓際」: 電波は壁よりも窓ガラスを透過しやすいため、まずは窓際に置いてみましょう。
  • できるだけ「高い場所」: アンテナは高い位置にある方が、障害物の影響を受けにくく、電波をキャッチしやすくなります。
  • 避けるべき場所: 金属製の棚やラック、電子レンジや無線LANルーターなどの家電製品の近くは、電波が遮られたり、ノイズで受信できなくなる原因になったりするので避けましょう。

STEP3:テレビ側でチャンネルスキャンを実行する

アンテナの設置が完了したら、テレビの電源を入れて、リモコンで設定画面を開きます。既にお住まいで他のアンテナに接続されて地デジ放送を受信していたテレビであれば、ほとんどの場合はそのままで視聴できます。
ただ、新しいテレビや、引っ越しで移動したテレビ、何年も使用していなかったテレビなどの場合は、まず、リモコンで設定画面を表示して「チャンネル設定」「初期スキャン」「再スキャン」といった項目を選択し、チャンネルスキャンを実行してください。
チャンネルスキャンには数分程度かかりますが、お住まいの地域で受信可能な地デジのチャンネルが自動的に検索・設定され、地デジの各チャンネルが映るようになります。

テレビが映らない!受信感度を上げる・改善する7つの対処法

室内アンテナに設置で「手順通りに設置したのに、テレビが映らない」「特定のチャンネルだけテレビ画面の映りが悪い」といった問題が生じることもあります。
そんなときにご自分でも試すことができる、受信感度を改善するための具体的な対処法を7つ、以下でご紹介します。簡単なものから順に試してみてください。

対処法1:アンテナの設置場所を数cm単位で動かしてみる

もっとも簡単で、効果が出やすい方法です。
リモコンで設定画面を表示し、地デジの「アンテナレベル」などの項目を選択して「アンテナレベル画面」を表示させながら、アンテナを上下左右に数センチずつ動かしてみてください。
室内アンテナでは、たった少し動かしただけで、受信状況が劇的に改善することもあります。
なお、アンテナレベル画面は、リモコンの操作で順を追って項目を選べば表示できますが、表示の手順や画面の見方、受信レベルの目安などはメーカーやモデルによって異なります。
また室内アンテナの位置を動かしてから、アンテナレベル画面に反映されるまでに数秒程度かかります。そのため室内アンテナは少しずつ動かして、アンテナレベル画面が変化するまで数秒ほと待つことが重要になります。

対処法2:アンテナの向きを送信塔の方向に合わせる

多くのアンテナには、電波を受信しやすい向き(指向性)があります。
室内アンテナも製品によってはある程度の指向性がをもち、同じ位置でもアンテナ正面にあたる方向を電波塔の方向に向けることで、受信感度が高まるモデルもあります。
スマートフォンの地図アプリや前述のA-PABのサイトなどで、お近くの地デジ電波塔がどの方角にあるかを確認し、アンテナの正面をその方向に調整してみましょう。

対処法3:ノイズの原因になる家電から遠ざける

電気製品は動作する際に必ず電磁波(電波)を発するため、室内でさまざまな電化製品からノイズが発生していることもあります。
特に以下のような家電製品は、強いノイズや電波を発するので、室内アンテナの受信に影響を与えやすいため注意が必要です。

  • 電子レンジ
  • 無線LAN(Wi-Fi)ルーター
  • IH調理器
  • モーターを使用する家電(エアコン、空気清浄機など)
  • パソコンやスマートフォンの充電器

これらの製品から、アンテナを最低でも1メートル以上は離して設置してみてください。

対処法4:テレビのアンテナレベルを確認・調整する

上記でもご紹介した通り、ほとんどのテレビや受信機器には、受信している電波の強さを数値やグラフで確認できる「アンテナレベル」または「受信レベル」の表示機能があります。
設定画面からリモコンを操作して、この画面を表示しながらアンテナの位置や向きを調整すれば、どこがもっとも受信状態が良いのかを客観的に判断できます。

対処法5:ブースターを追加、または性能の高いモデルに買い替える

ブースターが内蔵されていない室内アンテナをお使いの場合、ケーブルの間に接続する小型の補助的ブースター「ラインブースター」を追加することで電波レベルが向上する場合があります。
それでも改善しない場合は、お使いのアンテナの性能が限界の可能性があります。より動作利得(dB)の高いモデルや、ブースター内蔵モデルへの買い替えを検討しましょう。

対処法6:品質の良い短い同軸ケーブルに交換する

アンテナとテレビをつなぐ同軸ケーブル(アンテナケーブル)は、長ければ長いほど徐々に電波が弱くなります(これを「減衰」といいます)。
また、古いケーブルや品質の悪いケーブルは、電波の漏洩や混入が起こりやすく、ノイズの影響も受けやすくなります。
必要以上に長いアンテナケーブルを使っている場合は、適切な長さで、ノイズに強いシールド性の高いケーブルに交換するだけで、受信状態が改善されることがあります。

【裏ワザ?】アルミホイルで感度アップは効果あるのか?

インターネットで「室内アンテナ 感度アップ」と検索すると、アルミホイルを使う方法が見つかります。
これは、アルミホイルをアンテナの後ろやさまざまな位置に置くことで、地デジ電波を反射させてアンテナに集めるという原理です。場合によってはノイズのカットや電波障害の対策に役立つこともあります

金属は電波を遮断、反射する性質が強いため、理論的には効果がある可能性はありますが、効果があるかどうかは現場の環境や受信状況にも左右されるため、必ずしも改善が保証されるわけではありません
また、適切なアルミホイルの大きさや形、セットする位置を見つけるのが難しく、見た目も損なわれます。
あくまで最終手段のひとつ、あるいはDIYとして実験的に試してみる程度に考えておくのが良いでしょう。

室内アンテナのメリット・デメリットまとめ

最後に、室内アンテナを導入する際のメリットとデメリットを改めて整理します。
以下の一覧をご自身の状況と照らし合わせて、最終的な判断の参考にしてください。

メリット:工事不要・低コスト・見た目スッキリ

メリット 具体的な内容
設置が簡単 専門業者への依頼や工具は不要。自分で購入してすぐに取り付けられる。
コストが安い 屋外アンテナ設置に比べ、初期費用を1/3~1/10程度に抑えられる。
外観を損なわない 家の外壁や屋根にアンテナが露出しないため、住宅の美観を維持できる。
天候に強い 台風や大雪による破損・故障の心配がなく、メンテナンスフリー。
場所の自由度 アンテナ端子がない部屋でも、好きな場所にテレビを置ける。

※上記は室内アンテナの主なメリットになります。

デメリット:受信が不安定・電波環境に左右される

デメリット 具体的な内容
受信感度が低い 屋外アンテナに比べると性能が低く、電波の弱いエリアでは使えない。
環境依存性が高い 周辺の建物や自宅の建材、室内の家具などの影響を受けやすい。
ノイズに弱い 家電製品が発する電磁波の影響で、映像が乱れることがある。
複数台のテレビ非対応 基本的にアンテナ1台につきテレビ1台。分配すると映らなくなる可能性が高い。
BS/CS放送は見られない 原則として地デジ専用。衛星放送の視聴には別途専用アンテナが必要。

※上記は室内アンテナの主なデメリットになります。

どうしても映らない…室内アンテナ以外の選択肢は?

さまざまな対策を試しても室内アンテナでテレビが映らない場合、残念ながらご自宅の環境が室内アンテナに適していない可能性が高くなります。
しかし、諦める必要はありません。屋外用アンテナを使わずにテレビを見る方法は他にもあります。以下、屋外アンテナ不要の主なテレビ視聴方法を一覧にまとめました。

視聴方法 初期費用(目安) 月額費用(目安) 特徴
室内アンテナ 1,000円~15,000円 0円 【手軽さNo.1】強電界地域ならもっとも安価。
光回線テレビ・CATV 0円~50,000円 1,000円~8,000円 【安定性No.1】天候に左右されない。専門チャンネルも豊富。
動画配信サービス 0円 0円~ 【柔軟性No.1】スマホやPCでも視聴可能。見逃し配信が中心。

※上記は屋外アンテナを使用しない主なテレビ視聴方法になります。

選択肢1:光回線テレビ・ケーブルテレビ(CATV)

ご自宅で光インターネット回線やケーブルテレビを契約している、または契約予定の場合、オプションでテレビサービスを追加できます。
アンテナを使わず光回線やケーブルなどの有線で映像信号を受信するため、電波状況や天候に一切左右されない、非常に安定した視聴環境が手に入ります。
地デジ・BS/CS放送はもちろん、豊富な専門チャンネルを楽しめるプランもあります。
一方で、視聴し続ける限り、視聴料金が永続的にかかるといった、コスト面でのデメリットもあります。

選択肢2:動画配信サービス(TVerなど)

リアルタイムでの視聴にこだわらなければ、民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」などの動画配信サービスも有効な選択肢です。
インターネット環境があれば、基本的に無料でドラマやバラエティ番組などの見逃し配信を視聴できます。
スマートフォンやタブレット、パソコンでも視聴できるため、場所を選ばないのが大きなメリットです。
他にもAmazon prime videoやNetflixなどのサブスク動画配信サイトを利用することで、テレビ番組を含む数多くの動画を視聴することもできます。
ただこのようなサイトは、個別の番組、コンテンツ単位で視聴することが基本となり、テレビ放送のチャンネルとは番組構成が大きく異なります。
特にテレビ放送の各チャンネルでも、ローカル番組やニュース、再放送など、視聴できない番組も多いため、その点には注意が必要となります。

室内アンテナに関するよくある質問(Q&A)

最後に、室内アンテナに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. 室内アンテナの設置は違法になりますか?

いいえ、まったく違法ではありません。
室内アンテナで受信できる地デジ放送は、日本国内であれば、基本的に無料(NHK受信料を除く)で、不特定多数の誰でも試聴できるテレビ放送です。
ご自宅の室内にアンテナを設置することは個人の自由であり、法的な問題は一切ありませんのでご安心ください。

Q2. 1つの室内アンテナで複数のテレビを見れますか?

いいえ、おすすめできません。
市販の分配器を使えば物理的に接続は可能ですが、室内アンテナで受信した弱い電波をさらに分けることになるため、電波が弱まりすぎて両方のテレビが映らなくなる可能性が非常に高いです。
屋内において複数のテレビでテレビ放送を視聴したい場合は、屋外アンテナやブースター、分配器を設置して各部屋に電波(ケーブル)を送るか、テレビごとに室内アンテナを設置するのが基本です。

Q3. 室内アンテナの寿命はどのくらいですか?

明確な寿命はありませんが、一般的に5年から10年程度が目安です。
室内に設置するため、風雨にさらされる屋外アンテナよりも経年劣化しにくく、長持ちする傾向にあります。
ただし、ブースターなどの電子部品が内蔵されている場合は、その部品の寿命に左右されることがあります。

Q4. 5Gの電波はテレビ受信に影響しますか?

影響が出る可能性があります。
携帯電話の5G通信で使われる電波の一部が、地デジの周波数帯に近いことがあり、電波干渉を起こして受信障害につながるケースが報告されています。
もし5Gが原因で映りが悪くなった場合は、アンテナに専用のフィルターを取り付けるなどの対策が必要になる場合があります。

Q5. BS/CSアンテナを室内設置する方法とは?

前述の通り、BS/CSアンテナの室内設置は原則として困難ですが、特定の条件を満たせば可能な場合があります。

室内設置ができる条件

  • 東経110度(衛星のある方角)に電波を遮る建物などがない、大きな窓がある。
  • 窓ガラスが、電波を通しやすいシンプルな単層ガラスである。
  • 窓の前にアンテナを設置できる十分なスペースがある。

この条件を満たす場合、専用のスタンドを使って窓際にBS/CSアンテナを設置し、角度を精密に調整することで受信できる可能性があります。
この方法であれば、住宅を加工するアンテナ工事ができない賃貸物件でも、工事に当たらないため、BS/CSアンテナを設置できるといったメリットもあります。
一方で、アンテナが固定されていないため、あやまってアンテナに触れることでの角度のズレや映らなくなることがあるほか、電波がガラスを透過する際に減衰して弱まることもあるなど、非常にデリケートな方法となるため、安定した視聴を望む場合はやはりBS/CSアンテナの屋外設置が推奨されます。

また、BS/CSアンテナには一般的なパラボラアンテナの他に、アウトドアなどで使用するポータブル型のボックスタイプも存在します。
このようなモデルをお住まいの庭先やベランダなどに置くことで、屋外屋内兼用型のように使用することも、不可能ではありません。
ただこのようなモデルは、あくまでアウトドア趣味用の特殊な製品であり一般的なモデルではないため、数万円台と一般的なBS/CSアンテナより高価になるほか、最新の4K8K放送には対応していないなどのデメリットも多いため、あまりおすすめできる方法ではありません。

Q6. 地デジを受信するための基礎知識とは?

地デジ放送は、東京スカイツリーなど、日本各地にある「地デジの電波塔」から周囲に発信された電波(UHF)を、各家庭の地デジアンテナで受信する仕組みです。
以下、地デジ電波やアンテナの性質に基づく、アンテナ設置や受信のポイントについてご説明します。

地デジ電波の受信、アンテナ設置のポイント

  • 障害物の影響を受ける:ビルなどの障害物に遮られることがあります。地デジ電波は障害物を乗り越えて広がる性質をもちますが、ビルの直近にあたるエリアなどには電波が届きにくくなることもあります。
  • 建物を透過する:木造住宅などの壁は減衰も生じる者のある程度、透過しますが、鉄筋コンクリートや金属製の断熱材は電波を大きく遮断します。透過しにくい素材は、電波を反射する金属や、吸収するウレタン、コンクリート、水などになります。
  • 窓ガラスは通りやすい:壁に比べ、薄い窓ガラスは電波が通りやすい場所です。室内アンテナは窓際に置くのが基本となるのはこのためです。ただ複層ガラスやある意味理ガラスなどは電波を通しにくくなります。
  • 高い場所ほど有利:地デジ電波は電波塔の先端から送られているため、高い場所ほど障害物の影響を受けにくく、安定して受信できます。
  • 天候の影響:一部の季節や大雨や大雪の際は、空間で電波が吸収され、電波レベルが弱まることがあります。

これらの特性を理解することで、室内アンテナはなぜ窓際や高所に設置するのが良いのか、なぜ建物の構造や建材、周辺環境が重要になるのかが分かり、より最適な設置場所を見つけるヒントになります。

Q7. 衛星放送を受信するための基礎知識とは?

衛星放送は、赤道上空約36,000kmを周回し、地上からは空の同じ位置に見える静止衛星から、日本全域に直接、12GHz帯と呼ばれる直進性の高い電波が送られてくる仕組みです。
以下、衛星放送の電波やアンテナの仕組みに基づく、BS/CSアンテナ設置や受信のポイントについて解説します。

衛星放送の受信、アンテナ設置のポイント

  • 直進性が非常に高い:衛星放送の12GHz帯は光のようにまっすぐ進むため、BS/CSアンテナと静止衛星の間に建物、樹木、電線、さらには洗濯物などのわずかな障害物があっても遮られてしまい、受信できなくなります。
  • 角度調整が命:皿のようなディッシュの内側で12GHz帯を反射させ、一点に集めて受信する仕組みのため、ディッシュの上下と左右を「東経110度」の方向に向け、1度単位で正確に向ける必要があります。角度が少しでもズレると焦点の位置がずれ、受信できなくなることがあります。
  • 電源設定:12GHz帯はそのままでは周波数帯が高すぎるため、BS/CSアンテナは本体に付属するコンバーター(変換器)で12GHz帯をMHz帯に変換した後、ケーブルへと送ります。このコンバーターを作動させるため、テレビのBS電源設定やブースター電源部でアンテナに電源を供給する必要があります。
  • 降雨、降雪減衰:一定以上の激しい雨や雪は、無数の細かな障害物が降り注ぐような状態になり、12GHz帯が吸収され、乱反射も起こすことで、一時的に衛星放送が受信できなくなることがあります。
  • 4K8K放送:従来の衛星放送の電波(右旋円偏波)ではなく、新しく追加された左旋円偏波を用いる一部の4K8Kチャンネルを視聴するには、右旋・左旋に対応する4K8K対応のBS/CSアンテナや、ケーブル、ブースター、コンバーターなどの配線機器が必要になります。

この「障害物に極めて弱い」という12GHz帯の性質が、BS/CSアンテナの室内設置を困難にしている最大の理由です。

Q8. 屋内に屋外用テレビアンテナを設置する方法とは?

受信環境などから室内アンテナでは地デジ受信が難しいけれど、家の外観は損ないたくない、という場合には、地デジアンテナの「屋根裏設置」という選択肢があります。
これは、屋外用のデザインアンテナなどを、文字通り家の屋根裏、もしくは天井裏のスペースに設置する方法です。
以下が、デザインアンテナ屋根裏設置のメリット・デメリットの一覧になります。

屋根裏設置のメリット・デメリット

メリット デメリット
– 家の外観にまったく影響しない 設置できる条件が厳しい
– アンテナが風雨にさらされず長寿命 (強電界地域、電波を通す屋根材、十分な設置スペースなど)
– 室内アンテナより格段に受信性能が高い – 専門業者による調査と工事が必須

※上記は主なメリット・デメリットになります。

住宅の建材に関しては、電波を反射させる金属製の素材や、吸収するウレタンなどの断熱材、また屋根の上の太陽光パネルや積雪なども電波を遮り、屋内設置を難しくする要因になります。

基本的に屋根裏など屋内空間への地デジアンテナ設置は、省スペースのデザインアンテナが採用されます。屋根裏であれば高さを確保できる分、屋外の壁面設置より受信感度が向上するケースもあります。
現場の受信レベルやスペースによっては、やや大型ながら受信感度が高い八木式アンテナが使用される場合もありますが、専用の設置具などが必要なため、設置費用はデザインアンテナと大きな差はなくなります。
また最新モデルであるユニコーンアンテナは、高い位置に設置することで受信感度を発揮するモデルであり、受信面も狭いため、屋内設置には使われません。

いずれにせよ、地デジアンテナの屋根裏設置は、すべての住宅で可能なわけではありませんが、条件さえ合えば、住宅の見た目とアンテナの寿命、受信性能を両立できる優れた方法です。
デザインアンテナの屋根裏設置は、業者によってはアンテナ設置の基本費用の他に、特殊工事費が加算される場合もあります。ただ本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、屋根裏アンテナ設置が可能な現場であれば、追加工事費は不要の、デザインアンテナ設置工事費のみで対応しています。
あさひアンテナでは、デザインアンテナの設置で重要となる事前の電波調査や見積もりも、出張料やキャンセル料など諸費用含む完全無料で実施しています。
また同社では、精密な電波調査による受信感度の確保も含め、デザインアンテナの丁寧な設置には定評があります。

屋根裏を含むデザインアンテナの設置にご興味がある方は、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、またはメールフォームやLINEアカウントまでお問い合わせの上、電波調査をご依頼になると良いでしょう。

まとめ:自宅の電波環境を調べて最適な室内アンテナを選ぼう

この記事では、室内アンテナの基礎知識から、失敗しない選び方、おすすめ製品、そして設置後のトラブルシューティングまでを詳しく解説しました。

室内アンテナは、工事不要で手軽にテレビ環境を整えられる非常に便利なアイテムですが、その性能はご自宅の「電波環境」に大きく左右されます。
購入を成功させる最大の秘訣は、まずA-PABのサイトなどを活用してご自身の住環境を把握し、それに合った性能のアンテナを選ぶことです。

この記事で紹介した選び方のポイントやおすすめ製品を参考に、お客様のライフスタイルに最適な一台を見つけ、快適なテレビライフを実現してください。
万が一、室内アンテナでうまくいかなかった場合も、光テレビやケーブルテレビなどの代替案があります。決してあせらず、ご自身にとってベストな方法を選んでください。

本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、屋外用アンテナの設置だけでなく、屋内アンテナや屋外屋内兼用アンテナのご相談にも対応しています。
具体的な機種としては。本文でもご紹介した「US210(P)」「US120A(W)」「US10KB/WB 」「スカイウォーリーミニ・U2SWLC3」など、室内アンテナやブースター内蔵モデル、屋外屋内兼用型やコンパクトデザインアンテナなど、一流メーカー製のさまざまな室内テレビアンテナのおすすめモデルを用意しています。
そして完全無料の緻密な電波調査により、お住まいの環境で可能な限り、最適な室内アンテナや設置方法を、業界最安に挑む価格でご案内します。
またお住まいの環境で、どうしても室内アンテナの利用が難しい場合には、屋根裏設置も含むデザインアンテナ工事など、お客様のご要望にもっとも近い代案もご提案しています。先ずはお気軽に、あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントなどの窓口にご相談くださいませ。

本記事が、室内アンテナを含めて、お客様とご自宅の環境にとって最適のテレビ視聴方法を見出すための参考になれたなら、筆者としても光栄です。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。