屋外用テレビアンテナ完全ガイド:地デジ映りが悪い原因やDIY設置、人気ランキング機種、おすすめ優良業者の選び方まで全解説
「最近、テレビの映りが悪くなってイライラする」
「特定のチャンネルだけブロックノイズが出て、まともに見られない」
戸建て住宅にお住まいの方で、テレビのご視聴にこのようなストレスを感じられることはないでしょうか。
その原因は、もしかしたら毎日、風雨にさらされている「屋外のテレビアンテナ」にあるのかもしれません。
この記事は、屋外に設置されている地デジ用、衛星放送用テレビアンテナの受信トラブルから、ご家庭に設置するアンテナ機種・商品や施工業者の選び方、DIYの可否、設置の注意点、他の視聴方法との比較など、屋外アンテナの基礎知識や関連の情報をすべて網羅した完全ガイドです。
本記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、豊富な現場経験に基づいた実際的な知識を元にして、屋外アンテナに関する全般的な情報をまとめています。
記事そのものは技術系の知識を持つプロのライターが執筆しており、難しい専門用語などを避けてわかりやすくまとめていますので、アンテナに関する専門知識がまったくない方でも大丈夫です。
本記事を最後までお読みいただければ、皆様のお住まいにてアンテナ工事のコストを抑えつつ、安定した快適なテレビ視聴環境を手に入れるための、具体的な道筋がはっきりと見えてきます。
お客様のアンテナに関するお悩みは、この記事による解決で終わりにしてください。
もしかして屋外のアンテナが原因?テレビの映りが悪いときの簡単チェックリスト
お住まいでテレビの映りが悪いからといって、すぐにアンテナの故障で電波が受信できていと決めつけるのは早計かもしれません。
テレビが正常に映らない要因には、周辺環境やノイズなどによる電波障害や、アンテナから各部屋までを結ぶケーブル配線部と周辺機器の不具合という可能性も考えられます。
しかし実際のケースとしては、テレビ本体や室内配線などのごく初歩的な不具合というケースも多々あります。そしてこのような不具合の場合、ご自宅での適切な対処で、意外なほど簡単に解決できることも多くなります。
まずは簡単なセルフチェックで、トラブルの原因を切り分けてみましょう。
思い当たる症状から、以下のチェック項目を試してみてください。
※上記は主な症状別の原因、そしてチェックポイントになります。
これらのチェックを試しても改善しない場合は、屋外アンテナ本体やケーブル配線、電波状態に問題がある可能性が高くなります。
その場合は、業者にアンテナの交換や修理を依頼することを検討する段階に進んでください。
屋外アンテナと室内アンテナ、どちらを選ぶべき?性能と費用を徹底比較
テレビアンテナ(地デジアンテナ)を設置する際、基本的には住宅の「屋外」が設置場所になりますが、条件によっては「室内」に設置できる場合もあります。
屋外と屋内のアンテナ設置には、それぞれにメリット・デメリットがあり、お住まいの環境によって最適な選択は異なります。
一目で違いがわかるように、まずは以下の一覧で性能や費用を比較してみましょう。
※上記は主な比較ポイントの一覧になります。
屋外アンテナのメリット・デメリット
- メリット:
- 受信性能が高く、電波の弱い地域でも安定しやすい
- 一度設置すれば、長期間安定して利用できる
- デメリット:
- 設置に専門知識と技術が必要で、費用がかかる
- 台風や積雪、鳥害などの影響を受ける可能性がある
- 種類によっては家の外観を損ねる
室内アンテナのメリット・デメリット
- メリット:
- 価格が安く、自分で簡単に設置できる
- 家の外観に影響せず、天候にも左右されない
- 屋外用アンテナを屋根裏空間に設置できる場合もある
- デメリット:
- 受信性能が低く、電波塔が近い「強電界地域」でしか使えないことが多い
- 家の中の人の動きや家電製品のノイズで映像が乱れることがある
- 住宅の建材が地デジ電波を通しやすい素材かによっても左右される
- 基本的にBS/CSアンテナは室内では使えない
結論として、安定した快適な視聴環境を求めるなら「屋外アンテナ」がおすすめです。
手軽さを最優先し、かつご自宅が電波の強いエリアにある場合や、一時的、簡易的な利用に限り、「室内アンテナ」が選択肢となります。
【種類別】主要な屋外アンテナ3種の特徴とメリット・デメリット
屋外アンテナを設置すると決めたら、次はテレビアンテナの種類や機種を選びます。
現在、地デジアンテナ機種で主流となっているのは「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の3種類です。
それぞれの見た目と特徴を理解し、ご自身の希望に合ったものを見つけましょう。
- 八木式アンテナ:昔ながらの魚の骨の形で、受信性能はピカイチ
- デザインアンテナ:壁面に設置する薄い箱型で、家の外観をスッキリ保てる
- ユニコーンアンテナ:ポール状の最新型で、デザインと性能を両立
上記はどれも地上デジタル放送(地デジ)を受信するための「地デジアンテナ」ですが、BS放送、CS放送などの衛星放送も視聴する場合には、地デジアンテナに追加する形で、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナも設置することになります。
ここからは、それぞれのアンテナ機種について詳しく解説していきます。
受信性能で選ぶなら「八木式アンテナ」
現在でも「テレビアンテナ」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、この魚の骨のような形の「八木式アンテナ(八木アンテナ)」でしょう。
アナログ放送の時代から使われている古典的なアンテナですが、その受信性能の高さから現在でも広く使われている、まさにアンテナの王道です。
主な設置位置は屋根の上や破風板などに固定したマストの先であり、高所に設置することで、その高い受信性能を万全に発揮できます。ただ現場の受信条件が良ければ、壁面やベランダ内外などにも設置できます。
一方で、その古典的な見た目や設置位置から、住宅の見た目や周辺の景観に悪影響を与える、風雨などに影響されて老朽化しやすいなどの弱点もあります。
八木式アンテナの特徴は、以下の一覧の通りです。
※上記は八木式アンテナの基本的な特性になります。
八木式アンテナの性能は、魚の骨に見える短い横棒であり、電波をキャッチするパーツである「素子(そし)・エレメント」の数で決まります。
同じ八木式アンテナでも素子数が多いほど、より弱い電波をキャッチできる高性能なアンテナになります。
八木式アンテナの主な素子数モデルは、8素子、14素子、20素子になり、それぞれ強・中・弱の電界地域など、現場の地デジ電波レベルに対応するモデルになります。
また一ヵ所の上下左右に素子を並べた高性能素子を使用することで、実質的に数十から百数十素子に相当し、電波が微弱なエリアでも使用できる高性能モデル(パラスタックアンテナ)や、多くのエリアで実際に使用される地デジ電波でも低い周波数帯に特化することで、対応エリアであればより受信感度が高まるローチャンネル用モデルも存在します。
また、八木式アンテナの弱点である自然環境への対策として、沿岸部の塩害に強い塩害用モデルや、積雪地向けの雪に強い雪害用モデル、全体的な腐食に強いステンレスモデルなど、設計や素材などの工夫により、特定の環境に対応できる製品も存在します。
基本的に、地デジの受信性能を何よりも重視するなら、八木式アンテナがもっとも信頼できる選択肢といえます。
外観を重視するなら「デザインアンテナ」
「家の外観にこだわりたい」「屋根の上にアンテナが目立つことは避けたい」という方に絶大な人気を誇るのが「デザインアンテナ(平面アンテナ)」です。
その名の通り、デザイン性を重視した薄型の箱のようなスタイリッシュなアンテナです。基本的な設置位置は、住宅の壁面やベランダの手すりなどです。
本体のカラーバリエーションが豊富なこともあり、壁面の色に合わせることで、設置しても住宅の見た目や周辺の景観を乱しません。
またその形状や設置位置から風雨や雪などにも影響を受けにくく、寿命も15年から20年以上と長くなる傾向があります。
以下、デザインアンテナの特徴を一覧で解説します。
※上記はデザインアンテナの基本的な特性になります。
デザインアンテナの性能は、受信性能を素子の数に換算した「〇〇素子相当」という形で表記されます。八木式アンテナと同様、この数字が大きいほど高性能です。
デザインアンテナの主な機種には、標準モデルの20素子相当、やや大型で受信性能が高い26素子相当、受信性能は低いため主に強電界地域向けで、屋内の窓際に据え置きもできるコンパクトモデルがあります。
またデザインアンテナは、電波状況や建物の構造(電波を通しやすい建材や設置スペース)によっては、壁面だけでなく屋根裏や天井裏に設置することも可能です。
屋根裏設置であれば、アンテナ本体が完全に隠れるため外観にまったく影響せず、アンテナ本体も気候や天候の影響も受けないため、メンテナンスフリーで寿命が長くなるという大きなメリットがあります。
ただし、電波が屋根や壁などを通過する際に減衰するため、現場で安定した受信が可能になるか、専門業者による事前の綿密な電波調査が不可欠となります。
性能とデザインの両立なら「ユニコーンアンテナ」
「デザインアンテナにしたいけど、自宅の壁面だと電波が弱くて受信に不安がある」
そのような悩みを解決するのが、地デジアンテナ第3の選択肢となる現状の最新モデル「ユニコーンアンテナ」です。
ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工製の「U2CN」というモデルの商品名です。
ポール状のすっきりとした見た目に、本体色はマットな質感のウォームホワイト(WW)とブロンズブロック(BB)の2色で、設置しても住宅の見た目や景観に悪影響を与えにくい、受信性能とデザイン性の”いいとこ取り”を実現した最新鋭のアンテナです。
またポール状の形状から風雨を受け流せるため、自然環境への強さや寿命もデザインアンテナ(平面アンテナ)と同等になります。
以下、ユニコーンアンテナの特徴を一覧で解説します。
※上記はユニコーンアンテナの基本的な特性になります。
ユニコーンアンテナは、八木式アンテナと同様、屋根の上や張り出し部である破風(はふ)などに、マストで取り付けます。
アンテナ本体が屋根の上に来る形で設置することにより、デザインアンテナが苦手とする「高さ」を確保できて、周辺の障害物を避けて安定した電波を受信しやすくなります。
このため、周辺環境の影響からデザインアンテナが対応できない現場でも、ユニコーンアンテナでは同等のメリットを保ちつつ、問題なく設置できるケースが多くなります。
八木式アンテナに比べるとやや受信感度は及ばず設置位置が限られる、最新モデルであるため設置費用がやや割高というデメリットもありますが、まさに、八木式アンテナとデザインアンテナの長所を融合させた、新しい時代の地デジアンテナと言えるでしょう。
衛星放送を受信するには「BS/CSアンテナ」
上記でご紹介したのはすべて地デジ放送を受信するための地デジアンテナですが、地デジ放送に加えて、衛星放送でNHK、広域民放のBSチャンネルや映画やスポーツ、アニメなどの有料専門チャンネルを楽しみたい場合には、衛星放送専用の「BS/CSアンテナ」を追加設置することが必要です。
BS/CSアンテナは、一基でBS放送と110度CS放送を受信できる、一般的に「パラボラアンテナ」と呼ばれるアンテナです。そのためお皿のような形をした「ディッシュ(放物面反射器)が本体の中心を占めます。
BS/CSアンテナの特徴は、以下の一覧の通りです。
※上記はBS/CSアンテナの基本的な特性になります。
BS/CSアンテナは、基本のテレビアンテナである地デジアンテナとセットで設置するのが一般的です。業者に依頼する場合は、セットでの設置依頼により作業や機材を簡略化できるため、別々に設置する場合より工事費用を割安にできます。
基本的にBS/CSアンテナは、上記した設置条件を確保しやすい、ベランダの手すりや壁面、屋根の上など、南西方向の見通しが良い場所に設置します。
なお、従来の衛星放送であった2K放送には「右旋円偏波」が使われていましたが、2018年(平成30年)にスタートした4K、8K放送では、一部のチャンネルに新しく「左旋円偏波」という電波が採用されています。
そのため、現在のBS/CSアンテナは、右旋(2K)と左旋(4K8K)の双方の電波を受信できる、2K4K8K対応モデルになっています。
またアンテナのコンバーターで変換されてケーブルに送られる電波も、左旋の4K8Kチャンネルは従来の右旋チャンネルに比べて周波数帯が高くなります。
したがってすべての4K8Kチャンネルを視聴するためには、BS/CSアンテナからテレビまでを結ぶアンテナケーブルやブースター、分配器、アンテナコンセントのユニットなども、4K8K(3224MHz)対応型を使用する必要があります。
なおBS/CSアンテナは基本的にパラボラアンテナ一種類で、一般家庭向けにはもっとも小型の45型モデル(ディッシュ有効直径が45センチ)が使用されます。
バリエーションとしては、基本の白系の他に、太陽光に強い塗装を施したブラックなどのカラーバリエーション。また風を通すディッシュや構造の強化により、台風などにも影響を受けにくい高耐風モデルなどが存在します。
失敗しない!自宅に最適な屋外アンテナの選び方4つのステップ
ここまでの記事では、主なアンテナの種類を解説してきましたが、お読みの方は「では、うちには結局どのアンテナ機種がいいのか?」と迷われることもあるでしょう。
そこで、この項目ではお住まいの条件やご要望に適切な地デジアンテナ機種を選ぶためのポイントを解説していきます。
以下の4つのステップに沿って考えれば、ご自宅に最適なアンテナがきっと見つかります。
- Step1: 自宅の「電界地域」を調べる
まずもっとも重要なのが、ご自宅の電波の強さです。
これは専門業者でなくても、一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の公式サイト(地デジ放送エリアのめやす)で簡単に調べることができます。
お住まいの住所を入力するだけで、近くの電波塔の位置と、ご自宅がどの電界地域(強・中・弱)に該当するかの目安がわかります。- 強電界地域:すべてのアンテナ機種や設置位置が選択肢になります
- 中電界地域:デザインアンテナやユニコーンアンテナ、14素子から20素子の八木式アンテナが候補
- 弱電界地域: 高性能な八木式アンテナ(20素子以上)をできるだけ高い位置に設置することを推奨
- Step2: 設置場所とデザインの希望を決める
電界地域がわかったら、次に地デジアンテナをどこに設置したいか、外観へのこだわりはどの程度かを考えます。- 屋根の上:受信感度はもっとも良いが、外観が気になる場合も。八木式アンテナやユニコーンアンテナが適している。
- 壁面:外観がスッキリするが、十分な高さが取れないと受信が不安定になることも。デザインアンテナが適している。
- ベランダ:手軽だが壁面と同様、受信感度は低め。デザインアンテナが基本だが、空間内に八木式アンテナやBS/CSアンテナを設置できる場合もある。
- 屋根裏:外観・耐候性は完璧だが、設置できる条件が厳しい。基本的にコンパクトで受信面の広いデザインアンテナが適している。
- Step3: 周辺環境(塩害・雪害・鳥害)をチェックする
お住まいの地域特有の環境も、アンテナ選びの重要な要素です。- 沿岸部:潮風によるサビを防ぐ「塩害対策モデル」を選ぶ。
- 積雪地域:雪の重みで壊れにくい「雪害対策モデル」や、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナが有利。
- 鳥が多い地域:鳥がとまりにくいデザインアンテナやユニコーンアンテナがおすすめ。
- Step4: 総予算(本体+工事費)を決める
最後に、アンテナ代金や工事費用などの予算を考えます。
注意点は、アンテナ本体の価格だけでなく、必ず「工事費込みの総額」で比較することです。
以下の一覧が、各アンテナ機種の工事費を含めた費用相場です。
※上記は一般的な工事業者に依頼する場合の費用相場になります。
上記のステップを踏んで考えていくことで、アンテナの製品選びで後悔するリスクを大幅に減らすことができます。
屋外アンテナの設置方法|DIYの手順と注意点、業者依頼の判断基準
最適なアンテナが決まったら、次はいよいよ設置です。
アンテナ設置の選択肢は「自分で設置する(DIY)」か「専門業者に依頼する」の2つ。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身に合った方法を選びましょう。
以下、DIYと業者依頼のメリット・デメリットを一覧で比較しました。
※上記はDIYと業者依頼の主な比較ポイントになります。
DIYでアンテナ設置に挑戦したい方へ
アンテナ設置の費用を抑えたい、自分の手でやってみたいという方は、以下の手順と注意点を必ず守ってください。
- 必要な道具:アンテナ本体、取付金具、同軸ケーブル、レベルチェッカー、スパナ、ドライバー、脚立など
- 基本的な手順:
- 取付金具を壁面や屋根の破風にしっかりと固定する。
- アンテナ本体を金具に取り付ける。
- レベルチェッカーを使い、電波がもっとも強くなる方向にアンテナを仮固定する。
- アンテナからテレビまで同軸ケーブルを配線する。
- テレビを接続し、映りを確認しながらアンテナの角度を微調整し、本固定する。
【最重要】DIYの注意点
屋外アンテナの設置、特に屋根の上など2階以上の高さでの作業は、転落事故のリスクが非常に高く、命に関わる危険な作業となります。
少しでも不安を感じる場合は、絶対に無理をせず専門業者に依頼してください。
こんな場合は迷わず業者に依頼しましょう
- 設置場所が屋根の上など、高所である場合
- 自宅が電波の弱い地域にある場合
- アンテナや電気の知識に自信がない場合
- 確実な施工と長期的な安心(保証)を求める場合
基本的にテレビアンテナのDIY設置は、ベランダにデザインアンテナやBS/CSアンテナを設置して、一台のテレビと接続するだけの、安全かつ簡単な工事の場合のみおすすめできます。
屋根の上に受信性能の高いアンテナ、また地デジとBS/CSアンテナなど複数のアンテナを設置し、ブースターや分配器を用いて住宅内の各部屋に電波を送るような複雑な工事では、プロのアンテナ工事業者へとご依頼になることが確実で安心です。
【独自情報】優良な屋外アンテナ工事業者の見分け方|年間6,000件施工のプロに学ぶ
アンテナ工事の業者に依頼すると決めた場合も「具体的にどの業者に頼めばいいかわからない」「悪徳業者に当たったらどうしよう」といったご不安もあるでしょう。
そこでこの項目では、本記事にもご協力いただいた、年間6,000件以上の施工経験と、高い顧客満足度を誇るアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」を例に、信頼できる優良なアンテナ工事業者を見分けるための5つのチェックポイントをご紹介してゆきます。
- Point 1:完全自社施工であること
下請け業者に工事を丸投げしている会社は、実際に工事を担当する職人の技術が浅く、品質管理が不十分である、また中間マージンの発生で工事料金が割高になるなどの可能性があります。
研修を受けた自社のスタッフが、見積もりや現場調査から工事まで、一貫して対応する会社は、責任感が強く、技術力も安定しています。
また中間マージンなどのコストもカットできる分、工事費用も適正価格になる傾向があります。
「あさひアンテナ」では、自社の熟練スタッフによる「完全自社施工」を徹底しており、高品質の施工と、業界でも最安級に挑む適正価格を実現しています。 - Point 2:業界最長クラスの長期保証(8年~10年)があること
お住まいのテレビアンテナは一度設置したら、長期にわたって使うものです。
そして自社の施工技術に自信がある業者ほど、長期の保証を付けています。
「あさひアンテナ」の、業界最長クラスである「施工後10年保証」など、できるだけ長期の保証を提供しているか確認してください。
また、台風などの自然災害によるトラブルが保証対象に含まれているかも重要なポイントです。 - Point 3:料金体系が明瞭で、見積もり後の追加料金がないこと
「アンテナ工事一式〇〇円~」と公式サイトなどで料金の安さだけを強調し、現場で次々と不当な追加料金を請求する悪質な業者が存在します。
例えば「あさひアンテナ」のような優良業者は、出張費や調査費、見積もり料が完全無料で、見積もり内容を項目ごとに丁寧に説明してくれるほか、契約後も見積もり外の追加料金は一切ないことを明言しています。 - Point 4:豊富な施工実績を公開していること
公式サイトに、具体的な施工事例(写真付き)が数多く掲載されているかは、経験と技術力の証です。
例えば「あさひアンテナ」の公式サイトでは、さまざまなエリアでの多彩な施工事例を写真入りブログで紹介しています。このようなブログから、特にご自宅と似たような条件での施工事例があれば、施工イメージの参考となり、安心して任せることができます。 - Point 5:高品質な国産メーカーの部材を使用していること
安価な海外製のアンテナや部材は、耐久性が低く、すぐに故障する可能性があります。
アンテナ工事業者の提供する機材が、DXアンテナやマスプロ電工といった、信頼性の高い国産一流メーカーの製品を使用しているかを確認してください。
「あさひアンテナ」では、工事費用とセットになるアンテナ本体や機材などに、すべてDXアンテナやマスプロ電工、日本アンテナ、サン電子といった国内一流メーカーの製品を採用しています。
同社ではこれら機材をメーカーから直接、大量仕入れするスケールメリットにより大幅な割引を実現しています。これにより各種アンテナ工事に高品質な機材の価格込みで、低価格の基本工事費が可能になっているのです。
アンテナ工事に当たっては、上記のポイントを参考に、最低でも2、3社から「相見積もり」を取り、実際の対応や料金、施工品質や長期保証などを総合的に比較検討することをおすすめします。
屋外アンテナ周りのよくあるトラブルと対処法
テレビアンテナを無事に設置した後も、長く使っていると「テレビ画面の映りが悪くなった」といったトラブルが起きることがあります。
この項目では、代表的な2つのトラブル例と、その対処法について解説します。
受信感度が弱い…「ブースター」は必要?役割と選び方を解説
「アンテナを設置したけど、テレビ画面にノイズが入る」「複数の部屋でテレビを見たら映りが悪くなった」
そのような症状の際に役立つのが「ブースター」という機器です。
ブースターとは、アンテナが受信した電波レベルを増幅させる機能を持つ装置のことです。
しかし、ブースターはただ取り付ければ良いというものではありません。
お住まいの受信状況やアンテナ設備によっては逆効果になることもあるため、以下の一覧を参考に、ブースターの必要性を正しく判断することが重要です。
※上記はブースター設置の主な目安になります。
お住まいにおけるブースターの要否は、プロの業者が専門の測定器によって電波レベルや品質を計測しないと、正確には判断できません。
基本的には、ブースターはアンテナの設置時に業者が必要に応じて提案・設置してくれるものと考えておくと良いでしょう。
アンテナケーブルの断線や延長はどうする?
アンテナ配線の中でも、特に屋外に配線されているアンテナケーブルは、紫外線や風雨の影響により、10年から15年ほどで劣化します。
表面の被覆がボロボロになったり、外部導体や絶縁体が露出して雨水などを受ける、内部の芯線が断線したりすると、電波を正常に送信できなくなり、テレビが映らなくなる原因になります。
以下は、ケーブルのトラブルや延長の場合の対処法になります。
- ケーブルが断線した場合:
防水タイプの自己融着テープで応急処置は可能ですが、あくまで一時的なものです。
根本的な解決には、ケーブル全体の交換が必要です。 - ケーブルを延長したい場合:
「中継接栓」という部品を使えば、ケーブル同士を接続して延長できます。
ただし、接続部分でわずかに電波の損失(ロス)が発生する可能性があります。
屋外でのケーブル交換や接続作業は、高所作業になることや、防水処理が不十分だと漏水の原因になるなどのリスクがあります。
こちらも、基本的には専門業者へとお任せになるのがもっとも安全で確実です。
屋外アンテナを設置しない選択肢も|光回線テレビ・ケーブルテレビとの比較
ここまで屋外アンテナについて解説してきましたが、実はアンテナを設置せずに地デジや衛星放送のテレビ(チャンネル)を見る方法もあります。
その方法として代表的なものが「光回線テレビ」と「ケーブルテレビ」です。
以下の一覧で、それぞれの視聴方法について、アンテナ設置と比較してみましょう。
※上記は各視聴方法でも主なポイントの比較になります。
上記の各視聴方法を、10年間の総コストで比較すると、月額費用のかからないテレビアンテナ設置がもっとも経済的です。
また、視聴方法の中で見逃せないポイントが、災害時の強さ(レジリエンス)です。
テレビアンテナの設置であれば、大規模な停電やインターネット回線の断絶が起きても、アンテナさえ無事であればテレビ放送からの情報収集が可能です。
この点は、他のインフラに依存する光回線やケーブルテレビにはない、屋外アンテナの大きな価値と言えるでしょう。
【参考】地デジ受信の基礎知識
この項目では、屋外の地デジアンテナを設置する上で、知っておくと役立つ地デジ受信の基礎知識について、簡単にご紹介します。
地デジ放送は、東京スカイツリーなどの地デジ電波塔から周辺の一帯に送信される「UHF(極超短波)」という電波を、ご自宅のアンテナで受信することで視聴できます。
このUHF電波の性質を理解することが、安定した受信のポイントになります。
以下、地デジ受信やアンテナ設置の主な注意点になります。
- 注意点1:電波塔からの距離(電界地域)が重要
電波塔から近く障害物の少ない「強電界地域」ほど電波レベルは強く、距離が遠いか山などの障害物に電波を遮られる「弱電界地域」ほど弱くなります。
地デジアンテナの受信性能(素子数・素子数相当)や設置位置を、この電界地域に合わせることが基本です。 - 注意点2:障害物に弱い
地デジのUHFはある程度、障害物を乗り越えて広がる性質もありますが、強ビルや山などの大きな障害物のすぐ近くでは遮られてしまうこともあります。
地デジアンテナは、電波塔の方向に障害物がなく、見通しの良い場所に設置する必要があります。 - 注意点3:天候に影響される
地デジ電波は気候の影響を受けてある程度のレベル変動が出るほか、悪天候時には、電波が減衰して受信レベルが下がることがあります。
そのため地デジアンテナ設置の時点で、変動や減衰を想定した余裕のある電波レベルの確保が重要になります。 - 設置のポイント
- 基本的に、地デジアンテナは屋根の上など高い位置に設置するほど、障害物を避けやすく受信に有利になります。
- 地デジアンテナには、正面側で受信性能が高くなる「指向性」があるため、アンテナ正面の向き(方向)を地デジ電波塔の方向に合わせて設置することが重要です。
- 住宅内の低い位置(壁面など)は、外観性や耐候性で有利ですが、障害物に影響されやすく、その分だけ受信感度が下がるリスクがあります。
- 電波強度や建材(電波を通しやすい木造など)、設置スペースなどの条件が揃えば、屋根裏や室内への地デジアンテナ設置も可能です。
【参考】衛星放送(BS/CS)受信の基礎知識
衛星放送を受信するBS/CSアンテナの設置に関しても、放送やアンテナの仕組み、電波の性質を理解しておくことが大切です。
衛星放送は、宇宙空間で赤道軌道上を周回する静止衛星から、日本全域に送られてくる「12GHz帯」という、高周波数帯で直進性が非常に高い電波を、上記したパラボラアンテナであるBS/CSアンテナで受信します。
- 注意点1:角度調整が非常にシビア
静止衛星(BSの放送衛星、CSの通信衛星)は、日本の南西方向、東経110度上空の位置に静止しています。
BS/CSアンテナをこの方向へと正確に向け、ディッシュの仰角(上下の角度)と方位角(左右の角度)をミリ単位で調整する必要があります。 - 注意点2:わずかな障害物もNG
12GHz帯は電波の直進性が非常に強いため、長距離を送信できる半面、障害物に遮られやすく、BS/CSアンテナと静止衛星との間に、木の枝や電線、建物の軒先などが少しでもかかると、アンテナ側で十分に受信できなくなります。 - 注意点3:大雨や大雪に弱い
豪雨や大雪で、雨や雪が降り注ぐ障害物となり、12GHz帯の電波を吸収し、散乱させてしまう「降雨減衰」「降雪減衰」という現象が衛星放送では起きやすく、一時的に映りが悪くなることがあります。
この場合の対策は、基本的に天候の回復を待つことになります。 - 4K/8K放送について
上記でもご説明した通り、衛星放送(BS/CS)でも従来の2K放送は「右旋円偏波」という電波で、新しい4K/8K放送のチャンネルの多くは「左旋円偏波」という電波で送られています。
そのためすべての4K/8Kチャンネルを視聴するには、4K8K対応のBS/CSアンテナだけでなく、ケーブルや分配器、ブースターなども「4K8K(左旋・3224MHz)対応」の製品を用意する必要があります。
まとめ:最適な屋外アンテナを選んで快適なテレビ視聴環境を手に入れよう
この記事では、お住まいにてテレビの映りが悪い原因のチェック方法から、屋外アンテナの種類、ご自宅に最適なアンテナの選び方、そして信頼できる業者の見分け方まで、屋外に設置されるアンテナについて、幅広く解説してきました。
最後に、本記事の中でも重要なポイントをあらためて振り返りましょう。
- 原因の切り分け:テレビ画面の乱れについては、まずはケーブルの接続やテレビの再起動など、簡単なチェックから試す。
- アンテナ選び:自宅の電界地域、外観の好み、周辺環境、予算を総合的に考えて種類を決める。
- 設置方法:DIYは高所作業の危険性を十分に理解し、不安なら迷わず専門業者に依頼する。
- 業者選び:「自社施工」「長期保証」「明瞭会計」などのポイントで信頼できる業者を見極める。
アンテナに関する正しい知識を持つことで、不要な出費を抑え、悪徳業者から身を守ることができます。
もしアンテナ工事業者へとご依頼になる場合には、まずは全般的に高品質なサービスを提供している「あさひアンテナ」のフリーダイヤルか、メールフォーム、LINEアカウントへとお問い合わせになることをおすすめします。
その上で、可能であれば同様のサービスを提供する複数の業者と、相見積もりを行うことが、最良のアンテナ工事を行うための最短コースになります。
この記事で得た知識を武器に、ご自身のアンテナ工事にとって最良の選択により、ストレスのない快適なテレビ視聴環境を手に入れてください。
この記事が、あなたの快適なテレビライフの第一歩となれば、筆者としても幸いです。




