新築住宅のテレビ視聴方法はアンテナか光回線か?チャンネル数、費用、工事までケーブルテレビ含む徹底比較で最適の選び方を解説
この記事をお読みのお客さまにも、ご新居を建築または購入されて、夢のマイホームでの新生活を控えておられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ご新居へのお引越しに当たっては、快適な新生活をスタートするために、さまざまな工事や手続きも必要になるものです。
中でも、新しいお住まいにおいて「テレビはどうやって見るのが一番いいんだろう?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
テレビの視聴方法としては、現在でもテレビアンテナをお選びになる方が多数派です。ただ近年では、戸建て住宅でインターネット用に光回線の設置も広がっていることから、光テレビの人気も徐々に高まっています。そのためお選びの際には、
「アンテナと光テレビでは、どっちがいいの?」
「初期費用や月々の料金についてはどれくらい違うのか?」
「せっかくの新築だから、家の外観はスッキリさせたい」
「光テレビはずっと料金がかかるのか気になる」
「設置したアンテナはどれぐらい長持ちするのだろうか。故障したらどうするの?」
など、さまざまな疑問点が出てくるかと思われます。
特に戸建て住宅において、テレビの視聴方法は一度決めてしまうと、その後はなかなか変更が難しいため、後悔しないように慎重に選びたいものです。
しかし、テレビアンテナや光回線については専門用語も多く、何を基準に比較すれば良いのか分かりにくい面も多々あります。
そのような事情から、戸建てのご新居におけるテレビのご視聴方法でお迷いの方は、どうかご安心ください。
この記事では、新築住宅のテレビ視聴方法について、専門知識がない方でも理解できるように「テレビアンテナ」「光テレビ」を中心に徹底比較していき、お客様それぞれのご要望に最適な方法を考えていきます。
記事内でも特にテレビアンテナの情報については、豊富な施工実績と高い顧客満足度を誇るアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の専門スタッフ(アンテナ職人)に取材を行い、専門知識だけでなく現場経験に基づく知見から、正確な情報をまとめています。
また実際の執筆は、通信やインターネットなど技術系の専門知識を持つプロのライターが担当していますので、アンテナに片寄ることなく、光テレビやそのほかのテレビ視聴方法について、客観的かつ公正に比較しています。
テレビのご視聴方法、それぞれのメリット・デメリットから、長期的な費用の目安、ご自身のライフスタイルに合った最適な選択肢まで、この記事を読めば、確かな情報ですべて解決します。
【結論】あなたの新築に最適なテレビ視聴方法は?目的別おすすめ診断
お忙しい方のために、まずは結論として、お客様の主なご要望別に、最適と言えるテレビ視聴方法をご紹介します。
以下はあくまで一例ですが、この一覧を参考に、ご自身の考えにもっとも近いものを選んでみてください。
それが、お客様の新築住宅に最適なテレビ視聴方法となる可能性が高いといえます。
※上記はテレビ視聴方法と、その主なメリットの一例です。
いかがでしょうか。
「やっぱりアンテナが良さそう」「うちは光テレビが合っているかも」など、大まかな方向性が見えてきたかと思います。
引き続き、なぜこのような結論になるのか、それぞれの視聴方法の仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
以下ではまず、詳しい解説をわかりやすくするため、以下の各項目で、テレビアンテナ(地デジ/衛星放送)と光テレビ、更に参考としてケーブルテレビの仕組みと主な特徴について解説していきます。
地デジアンテナで地デジ放送を視聴する仕組みとは?
地デジ放送は、日本各地にある地デジの電波塔から送信される、デジタル映像信号を乗せた電波(UHF・極超短波)を、住宅に設置した地デジアンテナ(UHFアンテナ)で受信して試聴します。
アンテナで受信した電波(映像信号)を、お住まい内のケーブルを通してテレビなどの受信機器にある地デジチューナーに送ることで、信号を映像に変換することで視聴できるという、シンプルな仕組みです。
現在、主流の地デジアンテナには主に3つの種類があります。
- 八木式アンテナ(古典的で受信性能の高い魚の骨型)
- デザインアンテナ(外観性が高く風雨などにも強い平面型)
- ユニコーンアンテナ(デザインアンテナの特徴と受信性能を両立したポール型)
上記のどのアンテナにも、アンテナの真正面側でのみ受信性能が高まる「指向性」があり、電波塔の方向へ正確に向ける角度調整の必要があります。
また地デジ電波は電波塔の先端からアンテナに届いており、送信される距離によって徐々に電波レベルが低下する、ある程度は乗り越える性質もあるもののビルなどの障害物に遮られる、気候や天候にも影響を受けるといった性質もあります。
したがって戸建て住宅では、アンテナを屋根の上など高い位置に設置するほど、障害物に影響されにくく、受信が安定しやすくなります。逆にデザインアンテナなどを壁面に設置する場合には、安定した受信が可能になるか、事前の電波調査が重要になります。
地デジアンテナの設置は、基本的に、一度設置すればNHK受信料を除いて、永続的に無料で地デジ放送を楽しめるのが最大の魅力です。
ただし、長年の使用によるアンテナ本体の老朽化や、台風などでアンテナの角度がズレると、受信レベルが低下することがあります。
また上記した地デジ電波の性質から、地域によって受信できる地デジ電波レベルが異なってくるほか、周辺の障害物や気候、天候などでも受信レベル(電波状況)が変動します。
そのため地デジアンテナの設置には、事前に電波レベルの測定を行い、現場の受信レベルや受信感度が高い位置を確認すること。そしてその条件に最適のアンテナ機種、受信性能モデルや、住宅内の設置位置を選ぶことが重要です。
特に戸建て住宅での地デジアンテナ設置では、受信した電波を増幅してレベルを安定させる「ブースター・増幅器」や、各部屋へと均等のレベルで電波を送る「分配器」など、テレビアンテナ工事に伴う配線部の機材を設置する工事の必要も多くなります。
BS/CSアンテナで衛星放送(BS/CS)を視聴する仕組みとは?
衛星放送のBS放送、CS放送は、宇宙空間で赤道軌道上を周回し、地上からは空の同じ位置にあるように見える人工衛星(静止衛星)から、日本全域に送られてくる直進性の強い電波(12GHz帯)を、BS/CSアンテナで受信します。
衛星放送用のBS/CSアンテナは、お皿のような形をしたパラボラアンテナとして知られています。この形状は、静止衛星から送られる直進性の高い電波を受信するために必要なもので、皿状のディッシュを、静止衛星のある方角(東経110度・南西上空)へと、仰角と方位角とも、ミリ単位で正確に向けて設置する必要があります。
地デジ放送だけでなくBS放送、CS放送も視聴する際に追加設置されるBS/CSアンテナは、ディッシュの部分でBS放送の放送衛星と110度CS放送の通信衛星、双方から送られる12GHz帯の電波を反射させて、焦点を中央に固定されたコンバーター・一時放射器に集めます。
12GHz帯はテレビ電波としては周波数帯が高すぎるため、コンバーターで送信しやすい周波数帯(MHz帯)に変換した後、アンテナケーブルを通じて、テレビのBS/CSチューナーまで映像信号を届けます。
このコンバーターを動作させるためには、テレビやレコーダー側での「BS電源設定」により、チューナーからアンテナ側に電源を送る設定が必要です。他にもブースター電源部から電源を供給する方法もあります。
以上のような電波やアンテナの性質から、衛星放送の電波は、ディッシュ角度のわずかなズレで受信できなくなるほか、静止衛星に建物をはじめ樹木、洗濯物などわずかな障害物があっても遮られてしまします。
また、大雨や大雪の際には、雨や雪の粒が細かな障害物となり、吸収や乱反射により電波(受信レベル)が弱まる「降雨・降雪減衰」という現象が起こることもあります。
なお衛星放送で視聴できるチャンネルのうち、BS放送の無料チャンネルはアンテナ設置のみで視聴可能です。BS放送の有料チャンネルやCS放送は、チャンネルごと個別や、CSの基本契約含む月額契約が必要になります。
光テレビの仕組みとは?
光テレビとは、主にインターネットで利用する光ファイバー回線を使ってテレビ信号を受信するサービスです。
戸建て住宅ではまず光回線の工事を行い、電柱などから宅内に光ファイバーケーブルを引き込みます。光テレビは、この回線を通じてテレビの映像信号を送る仕組みです。
光テレビでは、住宅に引き込んだ光ケーブルをONU(光回線終端装置)という専用機器に接続します。そのONUから映像信号を住宅内のテレビなどのチューナーに送り、テレビ映像を映し出します。
光テレビは、光回線を開設する通信会社やインターネットのプロバイダが提供する付随サービスです。光回線の工事やプロバイダ契約の際に、同サービスにも申し込むことで視聴できるようになります。
光テレビは当然ながらアンテナが不要なため、テレビ電波状況や天候などに左右されず安定した視聴ができるのが大きな特徴です。またアンテナ設置で住宅の外観に影響を与えることもありません。
光テレビの内容は提供する会社によって異なりますが、おおむね地デジや衛星放送のチャンネルを用意していることに加え、VOD(ビデオ・オン・デマンド)などの多彩なコンテンツも用意されています。
ただし、視聴するには光回線とプロバイダの契約が必須で、利用し続ける限り、チャンネル数(視聴プラン)に応じた月額利用料が発生します。またエリアによって利用できるサービスが異なり、対応していないエリアもあるため注意が必要です。
ケーブルテレビ(CATV)の仕組みとは?
参考として、テレビアンテナや光テレビと並ぶ、もうひとつの視聴方法、ケーブルテレビ(CATV)についても解説します。
ケーブルテレビでは、地域にあるケーブルテレビ局と契約して、局から直接ケーブル(同軸ケーブルや光ファイバー)を住宅内に引き込みます。
ケーブルテレビ局には受信感度の高い大型のテレビアンテナが設置されており、この受信した地デジや衛星放送のテレビ放送を視聴する方法です。
ケーブルテレビ局からの電波の送信方法には、電波をそのまま契約した世帯まで送信する「パススルー方式」と、局の側で電波の変調を変えて再送信する「トランスモジュレーション方式」があります。
パススルー方式では、局からの電波を、分配器などを通じてそのままテレビなどのチューナーに接続することで視聴できます。
一方、トランスモジュレーション方式では、局からのケーブルを接続して、変調された電波をテレビ電波へと再変換し、住宅内のテレビへと送る、ケーブルテレビ専用のセットトップボックスが必要となります。
ケーブルテレビは、もともとは地上波のテレビ電波が届きにくい難視聴エリア向けのサービスとして普及しました。
そのため光テレビと同様に、アンテナが不要で安定した視聴が可能となり、アンテナによる住宅の外観への影響や老朽化、さらに悪天候などによる受信トラブルの心配もなくなるのが特徴です。
ケーブルテレビで視聴できるチャンネルは、その局で受信できる地域の地デジ放送、衛星放送になります。他にも局独自の地デジ放送、衛星放送の再放送や、地域に密着したケーブルテレビ局の独自チャンネルなどが提供されていることもあります。
一方、ケーブルテレビも工事などの初期費用、および視聴プランに応じた月額利用料が必要です。月額費用は光テレビに比べるとやや割高な傾向があります。
また現在ではケーブルテレビ局でも、テレビの他にインターネット回線、格安スマートフォン、固定電話、電気、ガス、保険などさまざまなサービスを提供しています。
これらサービスにまとめて加入することで、支払いが一本化できるほか、割引サービスによって総額が割安になるケースもあります。
一方で、エリアによって対応できるケーブルテレビ局やサービス内容が異なる、使用されるケーブルが光ケーブルではなく同軸ケーブルの場合、インターネットの接続速度が遅くなることもあるため、注意が必要です。
新築でテレビを見る3つの選択肢|アンテナ・光テレビ・ケーブルテレビの違い
上記で解説した3種類のテレビ視聴方法について、特徴を一覧表にまとめました。
以下で、それぞれの違いを把握してください。
※上記は各視聴方法の主な特徴になります。
【徹底比較】アンテナ vs 光テレビ 5つの重要ポイントで見る違い
この項目からは、現代の戸建て住宅で多くの方がお悩みになる「テレビアンテナ」と「光テレビ」の選択肢に絞って、さらに詳しく比較していきます。
新築住宅で後悔のないテレビ視聴の選択をするために、以下の5つのポイントをしっかり確認してください。
- 費用:一番安いのはどれ?
- 安定性:天候や災害に強いのは?
- 外観:家の見た目を損ねないのは?
- チャンネルとサービス:何が視聴できる?
- ネット回線との関係:契約は自由?
以下、ポイントごとに深堀りで解説していきます。
1. 費用:一番安いのはどれ?初期費用・月額・10年間の総コストを比較
テレビのご視聴にかかる費用は、多くの方がもっとも気になさるポイントです。
テレビの視聴にかかるコストについては、工事などの初期費用だけでなく、長期的な視点で総コストを比較することが重要です。
※光テレビの初期費用は、ネット回線との同時契約キャンペーンなどで実質無料になる場合があります。またテレビアンテナ工事業者も、やはりネット回線の同時契約によるキャッシュバックキャンペーンなどで、アンテナ設置や光回線開設の初期費用が実質無料になる業者もあります。
表からも分かる通り、初期費用ではアンテナ工事の方が高くなる傾向にありますが、月額費用がかからないため、2~3年で総費用は逆転します。
10年間という長期的なスパンで見ると、その差は数十万円にもなる可能性があります。
マイホームなどで長期的なコストパフォーマンスを最優先するなら、テレビアンテナが圧倒的に有利といえます。
2. 安定性:天候や災害に強いのは?画質の違いも解説
ほぼ毎日、視聴するテレビだからこそ、テレビ放送を常に安定して視聴できるかどうかは重要なポイントです。
※上記はテレビアンテナ、光テレビの主な特性の比較になります。
光テレビは光ファイバー回線の有線で映像信号が送られてくるため、天候や電波状況にまったく左右されず、常に安定した高画質で視聴できます。
また大きな災害を除けば、光ケーブル回線が風雨などに影響を受けてトラブルが生じることも少なくなります。
初期の光ケーブル回線では、夏場にクマゼミがケーブルを木の枝と間違えて、産卵管を突き刺して産卵することで、芯線が切断される通信障害が多発しましたが、現在ではケーブルの改良により、セミによる事故はまず起こりません。
一方、アンテナは電波塔や静止衛星からの電波を受信するため、どうしても天候や障害物などの影響を受ける可能性があります。
またアンテナ本体も、歳月による老朽化や、大きな台風、大雪などの自然災害による角度のズレや不具合などのトラブルが起こることも考えられます。
また実際に災害が生じたときの視点では、注意が必要です。
停電や大規模な通信障害が発生した場合、光テレビはインターネットと共に視聴できなくなるリスクがあります。
その点、アンテナは停電や災害時にも、電波塔や静止衛星(静止衛星に電波を送る地上の放送局)、またお住まいのアンテナ設備が無事であれば、停電が復旧次第すぐに視聴を再開できます。
※1:テレビが機能するには電力が必要です。バッテリーで作動する携帯テレビなどであれば、地デジ放送(電力不要の地デジアンテナ)であれば受信できます。
ただBS/CSアンテナには、テレビなど本体からの電源供給が必要なため、停電時には電波を受信できなくなります。
3. 外観:家の見た目を損ねないのは?デザインアンテナという選択肢
新築のマイホームを建てられた方にとって「せっかくデザインにもこだわった我が家だから、外観は美しく保ちたい」と思われるのも当然のことです。
しかし、テレビアンテナを設置すると、どうしても家の外観に影響が出てしまいます。
以下は、光テレビとテレビアンテナとの、住宅の外観についての違いになります。
- 光テレビ:アンテナが不要なため、建物の外観は完全にスッキリします。
- テレビアンテナ:アンテナ本体が外から見えるため、外観に影響します。
ただ、近年ではこの外観の問題を解決する新機種のアンテナが登場し、人気を集めています。以下、現在の主な地デジアンテナ機種(種類)の一覧と比較です。
※上記は各アンテナ機種の主な特徴になります。
特にデザインアンテナは、外壁の色に合わせて本体カラーを選べるため、新築住宅の美観を損ねにくいと非常に人気が高いモデルです。
また、現場の電波状況や住宅の素材などがよければ、屋根裏や天井裏に設置することも可能で、その場合はアンテナが外からまったく見えなくなります。またアンテナ本体も風雨から完全に守られるため、耐用年数が大幅に伸びます。
お住まいの外観を重視される一方で、コストも抑えたい思われる方には、デザインアンテナが最適な選択肢となるでしょう。
ただ一方で、デザインアンテナは本体の受信性能がやや弱く、設置位置も低いため周辺環境に影響を受けやすくなります。
そのため、現場の電波レベル、および電波を遮る建物などの周辺環境によっては設置できないケースも出てきます。
そのような現場で適しているモデルが、スタイリッシュなポール型の新モデル・ユニコーンアンテナ(マスプロ電工「U2CN」)になります。
ユニコーンアンテナは、屋根の上などの高い位置にマストで固定されるため受信感度が安定しやすく、デザインアンテナが対応できない現場でも、ほとんどの場合は受信に問題なく設置できます。
さらに、その形状から屋根の上に設置しても装飾物のようであまり目立たず、風雨も受け流せるため老朽化も進みにくくなるなど、デザインアンテナと同等のメリットを確保できます。
デメリットとしては、現状の最新モデルであるため、デザインアンテナに比べると、設置費用がやや割高になることが挙げられます。
その他、受信感度に優れ、幅広いエリアで安定した受信を可能にする八木式アンテナ、また衛星放送用のBS/CSアンテナについても、受信に問題がなければ、外部から死角になる位置や、壁面やベランダの内外などに設置することで、住宅の外観への影響を抑える工法も可能になります。
またBS/CSアンテナには、日光の影響を避ける基本の白色系のほかに、やはり日光に強い塗装によるカラーバリエーションモデルという選択肢も考えられます。
4. チャンネルとサービス:専門チャンネルやネット動画を楽しみたいなら
テレビアンテナと光テレビ、ここでは視聴できる放送チャンネルの数や、関連サービスも比較してみます。具体的には、以下の通りになります。
- テレビアンテナ:視聴できるのは基本的に地デジアンテナに地上デジタル放送と、別途にBS/CSアンテナを追加した場合の衛星放送(BS放送、CS放送)です。映画やスポーツなどの専門チャンネルを個別に楽しみたい場合は、BS放送の各有料チャンネルや、CS「スカパー!」などとの有料契約が必要です。
- 光テレビ:基本の地デジ・BS放送に加え、非常に多くの専門チャンネルがパッケージプランとして用意されています。VODサービスがセットになっていることも多く、多様なコンテンツを手軽に楽しみたい方に向いています。
アンテナ設置と光テレビで、視聴できる最大のチャンネル数は、現地の地デジ放送のチャンネル、および衛星放送であるBS放送、CS放送の各チャンネルになります。
ただアンテナの場合は、地デジ放送のチャンネルを視聴するには地デジアンテナ、BS放送、CS放送を視聴するにはBS/CSアンテナの設置工事を追加で行う必要があります。
またBS放送の有料チャンネルを視聴する場合は個別の契約、CS放送を視聴する場合には「スカパー!」の基本契約および、各有料チャンネルとの個別契約もしくはチャンネルパック契約が必要です。
光テレビの場合は多くの場合、基本契約で地デジ放送およびBS放送の無料チャンネルを視聴できる他、BS、CSの有料チャンネルについても、個別契約やバック契約を結ぶことで視聴できます。
他にも地デジ放送では、住宅のアンテナで受信できない地方チャンネルが視聴できる場合もあるほか、光テレビのサービスとして、アンテナでは視聴できない独自のVODサービスなどが用意されていることもあります。
一方で、光テレビのサービスによっては、一部のBS、CS有料チャンネルに対応していないケースもあるため注意が必要です。
また、最近のテレビでは、本体にインターネット上のVODサービス(YouTube, Netflixなど)の視聴機能が内蔵されていることがほとんどです。
そのためテレビアンテナを設置した場合でも、別途ストリーミングデバイスなどを購入することなく、インターネット環境さえあれば、さまざまなネット動画を楽しむことができます。
5. ネット回線との関係:セット割 vs 契約の自由度
テレビアンテナと光テレビなど、テレビの視聴方法は、現在ではインターネット回線の契約とも密接に関係します。
- 光テレビ:テレビサービスとインターネット回線の契約がセットになっています。そのため、通信費の支払いが一本化できて管理が楽な上、「セット割」が適用されて料金が安くなるメリットがあります。しかし、裏を返せば、特定の光回線業者と契約し続けなければならず、自由に乗り換えができないというデメリットもあります。
- テレビアンテナ:テレビ視聴とインターネット回線は完全に独立しています。そのため、自分の好きな光回線やモバイルWi-Fiなど、ライフスタイルに合ったインターネット業者を自由に選んで契約できます。
「スマホとのセット割で通信費を安くしたい」
「もっと速い回線に乗り換えたい」
といったニーズにも柔軟に対応できるのが大きな強みです。 - ケーブルテレビ:多くのケーブルテレビサービスは、ケーブル回線を利用したインターネットサービスも提供しています。ケーブルテレビのサービスを利用せず、他の光回線などと契約することも可能ですが、料金はケーブルテレビとセットの方が割安であることがほとんどです。また使用されるケーブルが光ファイバーケーブルの場合は特に問題ありませんが、同軸ケーブルの場合は接続速度が遅くなるため注意が必要です。
メリット・デメリットで再確認!テレビアンテナがおすすめな人
ここまでの全体的な比較を踏まえて、テレビアンテナ設置のメリット・デメリットを以下にまとめました。
※上記はテレビアンテナの主なメリット・デメリットになります。
こんな人におすすめ
- とにかく毎月の固定費を少しでも減らしたい方。
- 10年以上その家に住む予定で、長期的なコストを重視する方。
- インターネット回線は速度やスマホとのセット割などで自由に選びたい方。
- アンテナのデザインにこだわれば、外観への影響は許容できる方。
- 現場の受信環境、自然環境が比較的、安定している方。
メリット・デメリットで再確認!光テレビがおすすめな人
次に同じく、光テレビのメリット・デメリットを以下の一覧にまとめました。
※上記は光テレビの主なメリット・デメリットになります。
こんな人におすすめ
- 新築の外観を最優先する方、自然環境などの問題でアンテナを設置したくない方。
- 映画、スポーツ、アニメなどの専門チャンネルを気軽にたくさん視聴したい方。
- 台風が多い地域などで、天候に左右されない安定した視聴環境を求める方。
- ネット回線業者にこだわりがなく、セット契約でお得に始めたい方。
アンテナ工事で失敗しないために。業者選びの5つのチェックポイント
上記のポイントを比較検討された結果、「我が家にはやはりテレビアンテナのほうが相応しい」と判断された方へ。
新築のテレビアンテナ工事をどうするかで後悔しないためには、何よりも信頼できる専門業者へとご依頼になることが非常に重要です。
この項目では、本記事にもご協力いただいた優良なアンテナ工事専門業者のひとつ「あさひアンテナ」を例に挙げて、優良な業者を選ぶ際のチェックポイントを解説します。
業者を選ぶ際には、以下の5つのポイントを必ずチェックしてください。
※上記は業者を選ぶ際の主なチェックポイントになります。
1. 実績と専門性:年間施工件数は信頼の証(年間6,000件以上が目安)
テレビアンテナ工事は、地域の電波状況や建物の構造によって、最適な機種や設置方法が異なります。
年間施工件数が多い業者は、それだけ多くの現場を経験しており、あらゆる状況に対応できるノウハウを持っています。
例えば、優良業者であるあさひアンテナは、関東・関西エリアで年間6,000件以上の施工実績を誇ります。
そのため、あらゆる現場において、緻密な電波調査により可能となるアンテナ工事の方法を割り出し、お客様のご要望に最適の工事をご提案できます。
また同社では、現地に出張しての電波調査とお見積もりを、出張料やキャンセル料などの諸費用を含めた完全無料で対応しています。
2. 料金の透明性:見積もり無料で明朗会計か
悪質な業者の中には、最初の見積もりにおいて相場より安い金額を提示しておいて、工事の際には不必要で高額な追加工事をお客様に無断で加算して、工事の完了後に高額な料金を請求するという手口を使うことがあります。
そのため業者に対しては、必ず事前に無料で見積もりを取ってくれるか、料金体系が明確であるかを確認しましょう。
「工事一式」などと曖昧な表記ではなく、何にいくらかかるのかを丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。
また「あさひアンテナ」などの優良な業者であれば、見積もりの際に、見積もり外の追加料金は加算しないと明言してくれるため、安心できます。
3. 保証の手厚さ:業界最長クラスの10年保証で長期的に安心
アンテナは屋外に設置され、自然環境の影響を受け続けるため、長期間の使用で不具合が起こる可能性もゼロではありません。
万が一のトラブルに備え、工事後の保証がしっかりしている業者を選んでください。
施工品質に自信のある業者ほど、設置後の長期にわたって不具合が起こる可能性が低くなるため、保証期間も長くなる傾向があります。
例えば「あさひアンテナ」では、業界最長クラスの10年保証を提供しており、設置後も長く安心して利用できます。
4. 施工品質:下請けを使わない「完全自社施工」が最適
例えば家電量販店やハウスメーカーのアンテナ工事など、業者によっては、工事の受注だけ受け付けて、実際の工事は下請け業者に任せる場合があります。
この場合、中間マージンが発生して料金が高くなる、下請け業者の技術に応じて施工品質にばらつきが出る、責任の所在が曖昧になる、即日工事など早急な対応が無zかしくなるなどの可能性があります。
受付から施工まで、すべて自社のスタッフが一貫して行う「完全自社施工」の業者を選ぶことで、高品質な工事を適正価格で受けることができます。
もちろん「あさひアンテナ」も完全自社施工を徹底しており、アンテナ本体など国内大手メーカーの機材を含めた業界最高品質の施工を、業界最安に挑む施工費用で提供しています。
さらに同社であれば、フリーダイヤルなどへの連絡や現地調査、見積もりからの即日工事や、他業者との相見積もりにも対応できます。
5. サポート体制:災害時の保険適用や即日対応もチェック
台風や大雪でアンテナが破損した場合、火災保険が適用できるケースがあります。
こうした保険申請の相談に乗ってくれるかどうかも、業者選びのポイントです。
また、「テレビが急に映らなくなった」といった緊急のトラブルにも、即日で対応してくれるなど、迅速なサポート体制が整っていると安心です。
「あさひアンテナ」の場合は、アンテナ修理に伴う火災保険の申請について、工事と並行した必要な書類、写真などの用意や、保険の専門知識を持つスタッフが書類作成や保険会社との交渉をサポートするなどの態勢を整えており、保険の申請についても全般的に安心して頼ることができます。
また急にテレビが映らないなどのトラブルについても、あさひアンテナのフリーダイヤルなどに問い合わせれば、現場の専門知識も豊富なスタッフが対応し、まずは考えられる原因とお住まいでも可能な対策を説明してくれます。
もちろん問い合わせだけでトラブルが解決できた場合は、料金はいっさい発生しません。
またアンテナの故障など、お住まいで対処が難しいトラブルとみられる場合は、現地調査を依頼すれば、すぐにあさひアンテナの優秀なアンテナ職人が現場へと向かい、原因の特定と、必要なアンテナ修理工事の提案、見積もりを提示してくれます。
新築のテレビ視聴に関するよくある質問(Q&A)
最後に、新築のテレビ視聴に関してよく寄せられる質問に、Q&A形式でお答えします。
- Q1. そもそも新築にアンテナ工事や光テレビの契約は必要ですか?
- A1. 必須ではありません。現在ではインターネットの番組やコンテンツ配信が多くなっていることもあり、TVerなどで民放の見逃し配信を視聴したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのVODサービスを利用したりするだけで十分というご家庭も増えています。ただし、リアルタイムでニュースや災害情報を見たい場合、特定のテレビ番組を録画保存したい場合などは、地デジ放送を受信できる環境(アンテナや光テレビ)があった方が便利といえます。
- Q2. 最近の新築では、アンテナと光テレビ、どちらが主流ですか?
- A2. 一概には言えませんが、長期的なコストメリットを重視してテレビアンテナ(特にデザインアンテナ)を選ばれる方と、外観や多チャンネルを重視して光テレビを選ばれる方の両方がいらっしゃいます。インターネット回線との兼ね合いで決めるケースも多くなります。この記事で比較したポイントを参考に、ご自身の家庭に合った方を選ぶのが一番です。
- Q3. アンテナ工事を依頼するベストなタイミングはいつですか?
- A3. 建物の引き渡し後、お引越し前がベストなタイミングです。足場がある建築中に工事を行うと費用を抑えられる場合もありますが、ハウスメーカーとの調整が必要でとなりま。引っ越し前にアンテナ工事を済ませておけば、新生活が始まったその日から快適にテレビを視聴できます。
まとめ:後悔しない選択のために、ライフスタイルと長期的な視点で考えよう
今回は、新築住宅でテレビを視聴するための方法として、「テレビアンテナ」と「光テレビ」を中心に比較し、解説しました。
最後に、本記事の要点を一覧表にまとめました。
※詳細は本記事の各項目をご確認ください。
テレビの視聴方法は、どちらか一方が絶対的に優れているというわけではなく、お客様の価値観やライフスタイルによって最適な選択は異なります。例えば、
- 10年、20年先を見据えたトータルコスト。
- 家の外観に対するこだわり。
- 視聴したいコンテンツの種類、
- インターネット回線との付き合い方、
これらの点を総合的に考慮し、ご家庭にとってもっとも納得のいく方法を選んでください。
もし、コストパフォーマンスに優れたテレビアンテナの設置をご検討の場合は、この記事でご紹介した業者選びのポイントを参考に、信頼できる専門業者へとご相談されることをおすすめします。
特に本記事でも詳しくご紹介した優良業者「あさひアンテナ」であれば、現地の受信状況などから、光テレビやケーブルテレビのほうがメリットが多いと見られる場合には、アンテナ工事にこだわらず、それらの方法についてもご提案いたします。
また、光テレビやケーブルテレビからテレビアンテナへの乗り換えをお考えのお客様も、あさひアンテナにお問い合わせいただければ、光テレビなどの契約期間を含め、もっともお得でスムーズなお乗り換えの手順をご案内いたします。
ご新居でのテレビ視聴にテレビアンテナをお選びになった場合をはじめ、あらゆるテレビアンテナ工事のご相談については、まずはあさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。
本記事のデータを参考に、お客様のご新居に最適のテレビ視聴方法をお選びいただければ、筆者としても幸いです。




