新築戸建て住宅のテレビアンテナ工事をプロが完全ガイド:すべて解説!種類と費用相場、業者選び、工事を依頼するタイミングは?
2025年(令和7年)も師走を迎えました。
本記事をお読みのお客さまにも、現在、住宅の新築や購入の計画を進めていて、来年からはご新居で新生活をスタートされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方には、まずは、誠におめでとうございますと申し上げます。
新年度、新しいお住まいでの新鮮な生活を考えると、期待に胸が膨らむ一方で、「テレビはどうやって見るのか?」といった疑問やご不安もお持ちではないかと思われます。
一昔前は、戸建て住宅では、屋根の上に地デジや衛星放送のテレビアンテナを立てることが一般的でしたが、現在では住宅の見た目や風雨への耐久性に配慮したアンテナの新モデルも豊富です。
さらにアンテナを使用しない光回線テレビやケーブルテレビなども普及しており、テレビを見る方法にもさまざまな選択肢があります。
しかし選択肢が多いからこそ、お客様にとっては「どの方法が新居に合っているのか分からない」「それぞれの費用はどれくらいかかるの?」「月々の費用は抑えたいけど、アンテナで新築のきれいな外観も損ねたくはない」といった新たな悩みも出てきます。
そこで今回の記事では、新築のテレビ視聴方法について「費用」「外観」「将来性」といったあらゆる角度から徹底的に比較・解説します。
記事の執筆は、テレビアンテナをはじめ、光回線やケーブルテレビなど、テレビの視聴方法やその技術に詳しいプロのライターが担当しました。
さらに豊富な施工実績と高い顧客満足度を誇るアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の専門スタッフに取材を敢行し、専門知識と現場経験に基づく情報から記事をまとめ、より精度の高い記事をご提供しています。
本記事を最後までお読みいただければ、お客様の新しいご家庭にとって、もっとも後悔のない、最適なテレビ視聴の選択肢がきっと見つかるはずです。
【結論】新築のテレビ視聴方法は3つ!あなたに最適なのはどれ?
新築の戸建て住宅でテレビ放送(地デジ放送、衛星放送の各チャンネル)をご視聴になるには、現在では大きく分けて、以下の3つの方法があります。
どの方法にもメリット・デメリットがあるため、まずは全体像を把握してください。
ご自身のライフスタイルや、テレビのご視聴に何を重視するかによって、最適な選択肢は変わってきます。
以下の一覧で、それぞれの視聴方法を詳しく比較しています。
※上記は主な特徴の比較になります。
この後の章では、それぞれの選択肢について、さらに詳しく掘り下げていきます。
【徹底比較】アンテナ vs 光テレビ vs ケーブルテレビ|総額コストとメリット・デメリット
テレビの視聴方法は、一度決めると、それぞれの大掛かりな工事が必要なこともあり、なかなか変更が難しいものです。
そのため、工事の初期費用だけでなく、長期的な視点での総コストや、コスト以外のメリット・デメリットもしっかり比較検討の上でお選びになることが、後悔なさらないための鍵となります。
ここでは、それぞれの視聴方法を多角的に比較してみましょう。
まずは、以下の比較一覧をご確認ください。
※上記の総費用はあくまで目安です。契約プランや工事内容によって変動します。
選択肢① テレビアンテナ|月額0円で長期的にもっともお得
テレビアンテナを設置する最大のメリットは、何と言っても経済性です。
初期費用はある程度かかりますが、一度設置してしまえば月々のランニングコストは発生しません(NHK受信料や有料チャンネルを除く)。
視聴できる主なチャンネルは、地デジアンテナ設置による地域の地デジチャンネル。そしてBS/CSアンテナ設置による無料のBSチャンネルと、契約によるBSやCSの有料専門チャンネル(多数)です。
長期的に見れば、他のどの視聴方法よりも総合的な費用を安く抑えることができます。
また、意外と知られていないメリットが、災害時の強さです。
大規模な災害でインターネット回線やケーブルテレビのインフラがダメージを受けても、テレビアンテナは個別に電波を受信するため、比較的早くテレビを情報源として活用できることが多くなります。
特に宇宙空間から電波を送信する衛星放送は、地上の災害には影響を受けにくくなります。
一方で、デメリットも存在します。
屋根の上に設置するタイプのアンテナは、どうしても新築の美しい外観や景観を損ねてしまう可能性があります。
また、台風や大雪などの悪天候時には、電波レベル低下やアンテナのトラブルで、映像が乱れたり受信できなくなったりすることがあります。
長期の使用によるアンテナの老朽化も避けられず、設置から十数年が経ってアンテナ寿命を迎えるとトラブルが生じるリスクが高まり、メンテナンスや修理、場合によってはアンテナ交換が必要となります。
以下、アンテナ設置のメリット・デメリットです。
- メリット
- 月々の利用料金が0円で、長期的にはもっとも経済的。
- 災害時に情報源として機能しやすい。
- デメリット
- 初期費用がかかる。
- アンテナの種類によっては家の外観を損ねる。
- 悪天候の影響で受信が不安定になることがある。
- 長期の使用によりアンテナが老朽化し、寿命を迎える。
選択肢② 光テレビ|アンテナ不要で外観スッキリ!ネットとセットでお得
新築の外観デザインにこだわりたいという方に人気なのが、光回線を利用したテレビ視聴サービスです。
現在の戸建て住宅ではほぼ必須となるインターネットの光回線を利用し、テレビの映像信号を送信して、お住まいに設置された専用機器を通じてテレビに接続します。
視聴できるチャンネルは、地デジ、衛星放送(BS/CS)の主要(ほぼすべてのチャンネル)に加え、独自のVOD(ビデオオンデマンド)サービスなどが提供されている場合もあります。
光テレビであれば、アンテナを設置する必要がないため、家の外観をスッキリと保つことができます。また悪天候や自然災害による電波の受信不良や、アンテナの不具合の心配もなくなります。
光ファイバーケーブルで映像信号を送信するため、天候に左右されることなく、常に安定した高画質な映像を楽しめるのも大きな魅力です。
多くの場合、高速インターネット回線とセットで契約するため、テレビとインターネットをまとめて管理できる手軽さもあります。
ただし、デメリットとしてはご視聴に月額料金が発生し続ける点が挙げられます。
通常の光テレビでは、光回線の利用料に加えて、テレビ視聴サービスなどのオプション料金が必要になります。
また、お住まいの地域によってはサービスが提供されていない場合もあるため、事前のエリア確認も必須です。
以下、光テレビの主なメリット・デメリットです。
- メリット
- アンテナ不要で建物の外観を損なわない。
- 天候の影響を受けず、安定した視聴が可能。
- 高速インターネットとセットで契約できる。
- デメリット
- 月額利用料金がかかり続ける。
- サービス提供エリアが限定される場合がある。
- 契約期間の縛りや、期間外の解約で違約金が発生することがある。
- 視聴できるテレビの台数に限りがあり、追加に料金が必要な場合もある。
選択肢③ ケーブルテレビ|地域密着の多チャンネルが魅力
映画やスポーツ、アニメなど、専門チャンネルをたくさん楽しみたい方におすすめなのがケーブルテレビ(CATV)です。
ケーブルテレビとは、お住まい近隣エリアのケーブルテレビ局と契約し、局からお住まいまで直接ケーブルを敷設し、テレビの映像信号を送信する仕組みです。
元々はテレビ電波を受信しにくい難受信地域向けのサービスで、視聴できるチャンネルはそのエリアで受信できる地デジ、衛星放送(BS/CS)チャンネルのほか、ケーブルテレビ局で独自のコミュニティチャンネルが用意されていることもあります。
光テレビと同様にアンテナが不要なため、アンテナがお住まいの見た目を乱さない、天候にも左右されにくいなど、アンテナのデメリットから解放される安定した視聴環境が得られます。
現在では各ケーブルテレビ局が、テレビ以外に、インターネットや格安スマホ、固定電話、電気やガス、保険などさまざまなサービスを提供していることもあります。これらにセットで加入することでお支払いが一本化できるほか、セット割引サービスが用意されていることもあります。
デメリットは、月額料金が他の視聴方法に比べて高めになる傾向があることです。具体的な月額料金は、地デジとBSの無料チャンネルだけ、またBS、CS放送の有料チャンネルを加えるプラン(チャンネル数)によっても大きく変動してきます。
また、ケーブルテレビではインターネットサービスも提供していますが、敷設されるケーブルが光ファイバーではなく同軸ケーブルの場合、通信速度が光回線に比べて劣る場合がある点も考慮が必要です。
契約期間の縛りや、期間外の解約時に違約金が発生するケースも一般的です。
ケーブルテレビのメリット・デメリットは以下の通りになります。
- メリット
- 視聴できる専門チャンネル数が豊富。
- 地域に特化したコミュニティチャンネル番組を楽しめる場合も。
- アンテナ不要で、視聴環境が安定している。
- デメリット
- 月額料金が比較的高額になりやすい。
- インターネットの通信速度が光回線より遅いことがある。
- 契約期間の縛りや期間外解約の違約金がある場合が多い。
- テレビの台数に制限があり、追加により料金が発生する場合もある。
新築アンテナ工事の費用はいくら?料金相場と内訳をまるごと解説
上記の各視聴方法を比較して、コスト面からテレビアンテナの設置を選ばれた場合、次に気になる点は「アンテナ設置に一体いくらかかるのか?」という費用面ではないでしょうか。
アンテナ工事の費用は、選ぶアンテナの種類や追加で必要になる機器、現場に応じた工事の難易度によって変動します。
この項目では、具体的な費用相場とその内訳を詳しく見ていきます。
アンテナ種類別の工事費用相場(地デジ・BS/CS)
アンテナ工事の費用は、主にどの種類のアンテナを設置するかで大きく変わります。
以下は、アンテナ本体や部材の価格と基本的な工事費を含んだ一般的な相場です。
※上記は各設置業者の平均的な費用相場になります。
価格にアンテナ別の差や幅があるのは、業者別の価格差に加え、アンテナ本体の性能や価格、設置場所、必要な部材などが現場によって異なるためです。
例えば、八木式アンテナは構造がシンプルなため比較的安価ですが、ユニコーンアンテナは最新モデルでデザイン性や機能性が高いため価格も上がります。
また地デジアンテナとBS/CSアンテナをセットで設置する場合は、別個設置よりも部材や作業の手間を省ける分、工事費用も割安になります。
見積もり前に知っておきたい!見落としがちな追加費用
アンテナ工事業者のサイトにある価格表を確認して、アンテナ基本工事費だけで安心していると、見積もりや施工当日に追加費用を請求されて驚くというケースもあります。
そのような事態にならないためには、あらかじめアンテナ設置以外に、以下のような追加費用が発生する可能性を事前に知っておくことが大切です。
- ブースター(増幅器)設置費:20,000円~35,000円
- 電波が弱い地域や、複数の部屋でテレビを見る場合に電波を増幅するために必要な機器です。主にブースター本体の性能(地デジ専用・地デジとBS/CS対応)などによって費用が変動します。
- 高所作業費:5,000円~15,000円
- 3階建ての住宅など、特殊な足場が必要な高所での作業に発生する費用です。その他の特殊作業にも追加工事費が発生することがあります。
- 分配器・分波器の交換・設置費:5,000円~15,000円
- アンテナからの信号を各部屋に分けたり、地デジとBS/CSの信号を分けたりするために必要な機器です。新築戸建ての場合、あらかじめ設置されていることが多くなりますが、衛星放送の4K8K放送を視聴する場合は対応品への交換が必要となる場合もあります。
- 既存アンテナの撤去・処分費:5,000円~10,000円
- 既設住宅や中古物件、建て替えなどで古いアンテナが残っている場合やアンテナ交換の場合に必要です。
お住まいでのアンテナ工事でこれらの費用が必要かどうかは、専門業者が現地の電波状況や建物の構造を確認しないと判断できません。
そのため、必ず現地調査をしてもらった上で、詳細な内訳が記載された見積書を提出してもらうことが重要です。
なお、「あさひアンテナ」のように、事前調査で必要な工事をすべて割り出し、見積もり以外の費用は加算しないと明言してくれる業者であれば、費用面でも信頼できます。
新築で選べるアンテナは4種類!見た目・性能・費用で選ぶ最適解
テレビアンテナを設置すると決めたら、次はどの種類のアンテナにするかを選びます。
アンテナ選びは、「見た目(デザイン性)」「性能(受信感度)」「対候性(自然環境への強さ)」「費用」の3つのバランスを考えるのがポイントです。
ここでは、現在主流となっている4種類のアンテナ(地デジアンテナ3機種とBS/CSアンテナ)の特徴を詳しく解説します。
【性能重視】八木式アンテナ:受信感度が高く、費用も安い定番モデル
屋根の上にマストで設置される「魚の骨」のような形により昔からおなじみの、もっともスタンダードな地デジアンテナ機種です。
最大のメリットは、あらゆるアンテナの中で受信性能が最高クラスである点です。
本体の受信性能に加え、設置位置が高い点も受信には有利に働きます。
8素子、14素子、20素子など素子数(受信性能)別モデルが豊富で幅広いエリア(電界地域)に対応できる他、高性能型パラスタックアンテナやローチャンネル用の利用で、電波が微弱なエリアへの対応や、より受信感度を高めることもできます。
したがって電波が弱い地域でも安定した受信が期待でき、古典的モデルも費用も比較的安価です。
一方で、現在ではその特徴的な形状が「新築の家の外観に合わない」と感じる方も多く、屋根の上で風や雪、海沿いの潮風(塩害)、鳥が止まることやフン(鳥害)による影響を受けやすく、アンテナ本体が経年劣化しやすい(耐用年数10年~15年)というデメリットもあります。
いずれにせよ、受信性能とコストを最優先する方にはおすすめの地デジアンテナです。
以下、八木式アンテナ(八木アンテナ)のメリット・デメリットを簡単にまとめます。
- メリット
- 受信感度が非常に高い。
- 費用が比較的安い。
- デメリット
- 住宅の外観や外観を損ねやすい。
- 天候や鳥害など自然環境の影響を受けやすい。
【外観重視】デザインアンテナ:新築の美観を損なわない人気No.1
新築の戸建てで現在もっとも人気があるのが、このデザインアンテナ(平面アンテナ)です。
薄い箱型のスタイリッシュな形状で、主に住宅の壁面やベランダの手すりに設置されます。外壁の色に合わせてカラーバリエーションも選べるため、住宅の外観にスッキリと馴染み、景観にも影響がありません。
さらに機器全体にカバーが施された形状で、壁面などに設置するため風雨など自然環境の影響を受けにくく、寿命が長い(15年から20年以上)のも特徴です。
また現場の条件が合えば、アンテナが完全に外から見えなくなり、家の外観や外装に影響を与えない上、メンテナンスフリーで寿命が長くなる「屋根裏・天井裏設置」も可能となります。
ただし、八木式アンテナに比べると本体の受信感度がやや劣り、設置位置も低いため、対応エリアが強・中電界地域とやや限られます。
さらに電波塔の方向が高層ビルや隣家などで塞がれている場合、十分な電波が届かないため、設置できないケースもあります。
以下、デザインアンテナの主なメリット・デメリットになります。
- メリット
- 建物の外観に調和し、目立たない。
- 風雨などにも強く、寿命が長くなり故障しにくい。
- 屋根裏や天井裏に設置も可能。
- デメリット
- 八木式アンテナより受信感度が低い。
- 設置できるエリアや現場が限られる場合もある。
- 外壁への設置では壁にビス穴を開ける必要がある。
【両立重視】ユニコーンアンテナ:デザインと性能を両立した次世代モデル
デザインアンテナの見た目の良さと、八木式アンテナの受信性能の良さを両立させた、比較的新しいタイプの地デジアンテナです。
この機種はマスプロ電工製「U2CN」という特定モデルになり、細いポール状のスタイリッシュなデザインで、屋根の上や破風板(屋根の側面)、壁面の高所などに取り付けたマストの先に設置されます。
スタイリッシュな見た目で住宅の外観や景観に悪影響がない、風雨を受け流せる形で老朽化が進みにくいなど、デザインアンテナとほぼ同等のメリットと寿命を誇ります。
さらにデザインアンテナよりも高い位置に本体を設置できる分、周辺の建物の影響を受けにくく、より安定した受信が期待できます。
そのため、周辺の建物などの影響でデザインアンテナを設置できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば問題なく設置できることが多くなります。
まさに「いいとこ取り」のアンテナですが、その分、他のアンテナに比べて本体価格や工事費用が高くなる傾向があります。また受信性能も八木式アンテナには少し及ばず、設置できるエリアはやや狭まります。
ユニコーンアンテナの主なメリット・デメリットは、以下の通りになります。
- メリット
- スタイリッシュで住宅の外観や景観を損ねにくい。
- デザインアンテナより高い受信性能が期待できる。
- 風雨などに強く、鳥も止まりにくいためトラブルが生じにくい。
- デメリット
- 他のアンテナに比べて費用がやや高め。
- 八木式アンテナに比べると対応エリアがやや限られる。
【多チャンネル派】映画・スポーツ・アニメを楽しむなら必須
地上波デジタル放送だけでなく、BS放送の無料チャンネルやCS放送の多彩な専門チャンネルを楽しみたい場合は、BS/CSアンテナの設置が必要です。
お皿のような形をしたディッシュをもつパラボラアンテナで、静止衛星から送られるBS放送、CS放送の双方を受信できます。そのためBS放送独自の無料チャンネルのほか、映画、スポーツ、海外ドラマ、アニメ、時代劇など、趣味に合わせたBS/CSの有料専門チャンネルも個別に契約することで視聴できます。
現在では、より高画質な4K8K衛星放送にも対応できる、2K4K8K対応のBS/CSアンテナが主流です。
なおBS/CSアンテナ設置には、静止衛星(南西方向)に向けた正確な角度調整と。アンテナを向ける方角に遮蔽物がないことが絶対条件となります。(詳細は後述)
またアンテナ設置費用とは別に、NHKの衛星放送契約や、有料チャンネルをご覧になる場合の契約が別途、必要になる点も覚えておいてください。
なお、BS/CSアンテナはパラボラアンテナ一種類のみですが、現在では白以外のカラーバリエーションや、台風などの強風にも強い高耐風モデルも存在します。
以下、BS/CSアンテナのメリット・デメリットのまとめになります。
- メリット
- BS・CSで視聴できるチャンネル数が飛躍的に増える。
- 4K/8Kの高画質放送を楽しめる。
- デメリット
- 設置場所の制約(南西方向に向けられる、障害物がない)がある。
- NHKの衛星契約や有料チャンネル料金が別途に必要。
新築のアンテナ工事はどこに頼む?依頼先4つの選択肢をメリット・デメリットで比較
テレビアンテナ工事の品質や費用は、どこの業者、店舗に依頼するかでも大きく変わります。そして新築物件の場合、主に以下の4つの依頼先の選択肢が考えられます。
この項目の解説で、それぞれの業者のメリット・デメリットをご理解の上、ご自身に合った依頼先をお選びください。
【結論】価格・技術・保証で選ぶなら「アンテナ専門業者」がもっともおすすめ
結論から申し上げると、費用、技術力、工事後の保証のすべての面でもっともバランスが取れていておすすめなのが「アンテナ工事の専門業者」です。
専門業者はアンテナ工事に特化しているため、アンテナ工事に関する知識や経験が豊富で、あらゆる状況に対して、的確に対応できる高い技術力を持っています。
また、ハウスメーカーや家電量販店のように下請け業者を使わない「自社施工」が多いため、中間マージンが発生せず、他業者よりテレビアンテナ工事を安い費用で行うことができます。
さらに、工事後の保証期間が8年から10年と長く、アフターサービスが充実しているのも大きな魅力です。
以下、アンテナ工事専門業者の主なメリット・デメリットになります。
- メリット
- 中間マージンが発生せず、費用が割安なことが多い。
- 専門知識が豊富で技術力が高い。
- 長期保証などアフターサービスが手厚い。
- デメリット
- 業者数が多く、どこを選べばいいか迷いやすい。
- 業者によっては施工やサービスの質が低いこともある。
その他依頼先のメリット・デメリット(ハウスメーカー・家電量販店など)
アンテナ専門の業者以外にも、主に以下のような依頼先が挙げられます。
それぞれに独自のメリット・デメリットがあるため、アンテナ専門業者も含めて、比較検討されることもおすすめです。
※上記は各業者の主な特徴になります。
業者捜しや依頼の手間を省きたい、工事費用をローンに組み込みたい、身近な店舗に相談したいという特別な理由がなければ、高品質な工事を適正価格で受けられるアンテナ専門業者に直接依頼するのがもっとも賢明な選択と言えます。
後悔しない!信頼できる優良アンテナ工事業者を見極める6つのチェックリスト
「アンテナ専門業者がおすすめなのは分かったけど、具体的にどうやって良い業者を選べばいいのか?」
この項目では、そのような疑問にお答えするために、優良業者を見極めるための具体的なチェックリストをご用意しました。
問い合わせやお見積もりの際に、ぜひこの6つのポイントを確認してみてください。
【保存版】優良業者を見抜く6つのポイント
- 明確な料金体系と詳細な見積もり
- ホームページに料金が明記されていますか?
- 見積書に「工事一式」のような曖昧な記載がなく、部材費や作業費の内訳が詳細に書かれていますか?
- 追加料金が発生する場合の条件を事前に説明してくれますか?
- 豊富な施工実績と事例の公開
- 年間の施工件数など、具体的な実績を公開していますか?
- ホームページやブログで、写真付きの施工事例を数多く紹介していますか?
- 長期の工事保証と内容
- 8年以上の長期保証が付いていますか?
- 保証の対象範囲(施工不良、機器故障、自然災害など)は明確ですか?
- 保証書をきちんと発行してくれますか?
- 保証書を紛失した場合の対応も万全ですか?
- 自社スタッフによる施工
- 下請け業者を使わず、すべて自社の技術者が施工を行っていますか?
- 損害賠償保険への加入
- 工事中に万が一、家屋を傷つけたり事故が起きたりした場合に備えて、損害賠償保険に加入していますか?
- 問い合わせ対応の丁寧さ
- 電話やメールでの問い合わせに、専門用語を使わず分かりやすく丁寧に答えてくれますか?
- あなたの要望や不安を親身に聞いてくれますか?
【要注意】こんな業者は危険!悪徳業者の典型的な手口と回避策
残念ながら、アンテナ工事業者の中には低品質な施工や不必要な工事で、不当な高額料金を請求する悪質な業者も存在します。
以下、悪質業者の主な手口をご紹介します。このような業者には十分ご注意の上、怪しいと感じられたらきっぱりと断る勇気を持ってください。
- 手口①:相場より安すぎる価格で誘う
- 「激安」「キャンペーン価格」などで注意を引き、契約後に高額な追加費用を請求する手口です。
- 回避策:必ず複数の業者から相見積もりを取り、見積もり料金が平均的な相場からかけ離れていないか確認してください。
- 手口②:不安を煽って契約を急がせる
- 「いますぐ工事しないとテレビが見られなくなる」などと不安を煽り、冷静な判断をさせずに契約を迫ります。
- 回避策:決してその場で即決せず、「家族と相談します」などという理由で一度持ち帰り、冷静に検討してください。
- 手口③:詳細な説明のない「工事一式」見積もり
- 何にいくらかかるのか分からない曖昧な見積もりを提示し、後からいくらでも請求できる状態にします。
- 回避策:業者に対し、必ず内訳が詳細に記載された書面の見積もりを要求してください。また見積もり外の追加費用が発生する可能性があるかもしっかりと確認してください。
新築アンテナ工事のベストタイミングはいつ?依頼から完了までの流れ
新築物件でテレビアンテナ工事をスムーズに進めるためには、適切なタイミングでご依頼になり、工事当日までの流れを把握されておくことが大切です。
何かとお忙しい、ご新居での新生活のスタートであわてることがないよう、以下の解説を参考にされた上、計画的に準備を進めてください。
ベストタイミングは「引き渡し後・引っ越し前」!依頼は1ヶ月前から
新築のアンテナ工事にもっとも適したタイミングは、「建物の引き渡しが完了し、引っ越しを行う前」の期間です。
このタイミングで工事を済ませておけば、引っ越したその日からテレビを見ることができます。
また、家具や家電製品などがない状態なので、作業がスムーズに進み、立ち会いもしやすいというメリットがあります。
ただし、3月から4月などの引っ越しシーズンでは、業者が大変混み合います。
ご希望の日程で工事をしてもらうためにも、建物のお引き渡し日が決まったら、なるべく早く(できれば1ヶ月前には)業者を探し始めておき、相談や見積もりをご依頼されるのがおすすめです。
問い合わせから工事完了までの5ステップ
一般的な戸建て住宅のテレビアンテナ工事は、以下の流れで進みます。
- 問い合わせ・相談
- 電話やメール、LINEなどで業者に連絡し、新築であること、希望するアンテナの種類(未定でもOK)、住所などを伝えます。
- 現地調査・電波測定・見積もり
- 指定した日程(業者によっては即日も可)に、業者が実際に現地を訪問し、専門の測定器で現場の電波状況を調査します。
- 電波調査の結果と住宅の構造、お客様のご要望をもとに、業者が最適なアンテナと設置場所を提案し、詳細な見積書を提示します。
- 契約・工事日決定
- 提案や見積もりに内容に納得できたら本契約を結び、工事の日程を調整します。業者によっては即日工事も可能です。
- アンテナ設置工事
- 工事の当日、技術者がアンテナの設置、配線、機器の接続などを行います。工事時間は、アンテナの設置数やその他の工事内容にもよりますが、1時間から2時間程度が目安です。
- 支払い・保証書受け取り
- 工事の完了後、テレビの映り(受信状態)をお客様と一緒に確認し、問題がなければ料金を支払います。業者によってはクレジットカードや電子マネーにも対応しています。最後に、工事の保証書を受け取れば完了です。
【年間実績6,000件】あさひアンテナが新築アンテナ工事で選ばれる理由
ここまで、アンテナ工事の選び方や流れについて解説してきましたが、「具体的にどこの業者が信頼できるの?」とお考えの方も多いでしょう。
本記事の筆者からおすすめできるのが、本記事にも貴重なご意見をいただいた「あさひアンテナ」です。同社は年間6,000件以上の施工実績を誇るアンテナ工事の専門業者です。
なぜあさひアンテナが多くのお客様に選んでいただけるのか、そして高い顧客満足度を獲得しているのか、その理由を以下でご紹介します。
強み①:業界最長クラスの「10年保証」で将来も安心
あさひアンテナでは、すべての工事に対して業界でも最長クラスとなる「10年保証」をご提供しています。
これは、同社の技術力と施工品質に対する自信の表れです。
あさひアンテナでは施工後の不具合はもちろん、台風や大雪といった自然災害によるアンテナのトラブルにも対応しており、長期にわたってお客様の快適なテレビライフをサポートしてくれます。
強み②:経験豊富なベテランによる「完全自社施工」の技術力
あさひアンテナでは、下請け業者に工事を丸投げすることは一切ありません。
経験10年以上のベテランを含む、すべての技術者が自社雇用のスタッフです。
これにより、常に高いレベルの技術とサービス品質を保つことができます。
さらに中間マージンのカットや、国産大手アンテナメーカーからの直接大量仕入れにより、最新の高品質アンテナや機材をセットにしたアンテナ工事費用を、業界最安に挑む低価格でご提供しています。
あさひアンテナでは、安定した受信感度やアンテナを確実に固定する技術はもちろん、配線をきれいに隠すといった「見えない部分」の美しさにもこだわった、一級のプロの仕事をお約束します。
強み③:追加料金なしの「明朗会計」と迅速な対応
料金の透明性は、お客様との信頼関係の基本です。
あさひアンテナでは、現地での電波調査・お見積もりを完全無料(出張料、キャンセル料などの諸費用込み)で行い、お見積もりでご提示した金額からの不当な追加請求は一切いたしません。
また、フリーダイヤルやLINEで24時間365日お問い合わせを受け付けており、最短で即日の工事にも対応可能です。また他業者との相見積もりにもご対応しています。
工事費用のお支払いには、各種クレジットカード、電子マネーにもご対応しており、お客様をお待たせしない、余計なお手間をおかけしない、迅速なサービスを心がけています。
新築のアンテナ工事に関するよくある質問(Q&A)
最後に、新築物件でのテレビアンテナ工事に関して、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q1. アンテナ工事は自分でDIYできますか?
結論から言うと、特に新築物件ではおすすめしません。
アンテナ工事は屋根の上など高所での作業が多く、転落などの重大な事故につながる危険があります。
また、専門の測定器がないと最適な設置場所を見つけるのは困難で、せっかく設置しても「テレビが映らない」「すぐに倒れてしまった」といったトラブルになりかねません。
特に新築住宅では、アンテナ設置だけでなく、各部屋への配線や、受信レベルに応じたブースターの設置など、配線部の施工にも専門の知識や技術が必要となり、これらの作業は一般の方には難しいものになります。
ベランダの手すりなどにBS/CSアンテナを設置するといった、シンプルで安全を確保できる作業であれば、DIYでの取り付けも不可能ではありません。
ただ新築住宅のアンテナ設置や配線といった複雑かつ重要な工事で、安全面と確実性を考えると、専門業者へご依頼されることが、業者の長期保証が付くことも含めて結果的にコストパフォーマンスは高くなります。
Q2. まだ家にテレビがなくても工事は依頼できますか?
はい、テレビなど家電や家具を搬入していない新築物件でも、問題なくアンテナ工事は可能です。
あさひアンテナ等の専門業者は、テレビがなくても電波の受信レベルを正確に測定できるプロ仕様の専用機器(レベルチェッカー)を使用します。
お引き渡し直後のお住まいですべての配線を含むアンテナ工事を済ませた後は、各お部屋のアンテナコンセントにレベルチェッカーを接続し、各チャンネルで十分なレベルの電波が届いているかをチェックしますので、テレビ本体がなくとも問題はありません。
そのため、ご新居へのお引っ越し前にアンテナ工事を済ませて、ご入居後すぐにテレビをお楽しみいただける状態にしておくことができます。
Q3. アンテナを設置したらNHK受信料は払わないといけませんか?
はい、支払い義務が発生します。
放送法により、NHK放送を受信できるテレビ等の受信設備を設置した世帯は、NHKと受信契約を結び、受信料を支払うことが義務付けられています。
これはアンテナの有無ではなく、テレビを設置したかどうかで判断されます。
視聴方法がアンテナではなく、光テレビやケーブルテレビの場合も同様になります。
Q4. 地デジ放送を受信する上での基本とは?
地上波デジタル放送(地デジ放送)は、日本各地にある地デジ電波塔の先端から、UHF(極超短波)という電波を使って送信されています。
この電波はある程度、広がりやすく、ビルなどの障害物を乗り越えて広がることもできますが、障害物の裏側、直近の一帯では電波が遮られることもあります。
他にも広がりやすい分、電波塔から距離が離れると電波レベルが弱まる。また一部の気候や悪天候など、空間の状態によっても電波レベルが弱まりやすくなります。
そのため、地デジアンテナの設置工事には、以下の点が重要になります。
- 電波塔の方向に向ける:地デジアンテナには、アンテナ正面でのみ受信感度が高まる「指向性」があるため、お住まいの地域で直近にある電波塔(東京スカイツリーなど)の方向にアンテナ正面を正確に向ける必要があります。
- 高さを確保する:地デジ電波は電波塔先端の高い位置から届いているため、基本的に地デジアンテナも、屋根の上など高い位置に設置するほど周辺の障害物を避けやすく、安定して地デジ電波を受信できます。ただ壁面など低い位置であっても、電波塔から一定の範囲内で、その方向に建物などの障害物がなければ、安定した地デジ受信は可能になります。
- 電界地域に合わせる:電波塔の距離や山地などの地形で決まる、電波塔から届く電波の強さの目安(電界地域)に合わせて、適切な受信性能(素子数・素子数相当)のアンテナモデルを選ぶことが大切です。ただ電界地域はあくまで目安にすぎず、実際の受信レベルは周辺の建物(障害物)などにも左右されます。
- 建材の影響を考慮する:デザインアンテナを屋根裏設置する場合、現場が強電界地域である必要があります。さらにお住まいの屋根材や断熱材、住宅設備が地デジ電波を遮断しないか、事前の確認が必要です。
- 気候や天候の影響を考慮する:地デジ電波は一定の季節や悪天候でもレベルが弱まることがあるため、悪天候などの際にも地デジ画面が乱れないよう、あらかじめ余裕のある受信レベルを確保することが重要です。
Q5. 衛星放送を受信する上での基本とは?
BS放送、CS放送などの衛星放送は、宇宙空間で赤道軌道上を周回し、地上からは常に空の同じ位置に見える静止衛星から、日本全域に送られてくる「12GHz帯」という非常に高い周波数の電波を受信します。
この電波は直進性が極めて高く、日本全域で安定して受信できる半面、わずかな障害物に遮られやすい性質もあります。
またその電波を安定して受信するためにはパラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)が必要となり、BS/CSアンテナ設置の工事や受信には以下の点が絶対条件となります。
- 東経110度の方向に向ける:静止衛星(BSの放送衛星、CSの主な通信衛星)は、日本の南西方向上空、東経110度の位置にあります。BS/CSアンテナは皿状のディッシュで静止衛星からの12GHz帯をキャッチする仕組みのため、ディッシュの上下左右(仰角・方位角)をミリ単位で東経110度に合わせ、正確に調整する必要があります。
- 障害物を避ける:12GHz帯は光のように直進性が強い分、わずかな障害物にも遮断されやすく、BS/CSアンテナから静止衛星を結ぶ電波の経路に、建物、樹木、電線や洗濯物など、わずかな障害物があっても遮られてしまい受信できなくなります。
- 電源設定が必要:12GHz帯はそのままではケーブルで送信できないため、BS/CSアンテナに付随する電子部品「コンバーター」で周波数帯を変換した後、ケーブルへと送信されます。このコンバーターを作動させるために、テレビなど受信機側の「BS電源設定」やブースター電源部の設定で、ケーブルを通じてアンテナ側に給電する設定を行うことが必須です。
- 天候の影響:以降は絶対条件ではありませんが、大雨や大雪の際には、雨粒や雪が無数の細かな障害物となり、12GHz帯を吸収し、散乱させてしまうため、一時的に衛星放送の受信レベルが低下する「降雨減衰」「降雪減衰」が起こることがあります。対処は基本的に天候の回復を待つことになります。
- 4K8K放送への対応:近年スタートした衛星放送の4K8K放送では、一部の4K8Kチャンネルに、従来の12GHz帯「右旋」ではなく、新たに追加された「左旋」の電波がt飼われています。そのためすべての4K8Kチャンネルを視聴するには、4K8K(右旋左旋)対応のBS/CSアンテナだけでなく、ブースターや分配器、ケーブルといった配線設備もすべて4K8K(3224MHz)対応製品にする必要があります。(ただ左旋のチャンネルを視聴しない場合は、特にいますぐ設備を対応させる必要はありません)
まとめ:最適な選択で快適な新築テレビライフをスタートさせよう
新築住宅でのテレビ視聴方法をお選びになることは、多くのご家庭にとっては初めてのご経験であり、お迷いになることも多いかと思います。
本記事では、現在の主な三大視聴方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」を、費用やお住まいの外観、安定した視聴やチャンネル数などの性能をはじめ、さまざまな角度から比較解説しました。
以下、簡単な比較のまとめになります。
- コストを最優先するなら、長期的にもっとも経済的な「テレビアンテナ」
- お住まいの外観の美しさとネット環境を重視するなら「光テレビ」
- お住まいの外観に加え、映画やスポーツなどの専門チャンネルを存分に楽しみたいなら「ケーブルテレビ」
どの選択肢が最適かは、ご家庭のライフスタイルや価値観によって異なります。
もしもっとも経済的となるアンテナ設置を選ばれる場合は、信頼できる専門業者を見つけることが何よりも重要です。
本記事でご紹介した「優良業者を見抜く6つのポイント」を参考に、複数の業者から話を聞き、納得のいく一社を見つけてください。
記事内でもご紹介した通り、「あさひアンテナ」は優良業者の条件を十分以上に満たしており、フリーダイヤルや公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントにて、いつでもお客様からのご相談をお待ちしております。
同社の電波調査とお見積もりは完全無料ですので、まずはどのようなことでも、お気軽にお問い合わせください。
この記事がお客様のご新居にて、快適な新生活をスタートされるための一助となることを、筆者としても心から願っています。




