テレビ設定完全ガイド:初心者でも簡単!ケーブルの接続から地デジチャンネル、BS/CS受信など設定方法、映らない原因も解説

2025年11月05日

いまや一般のご家庭で必須となる家電製品のひとつが、テレビ機器です。
現在のテレビは、ただ地上デジタル放送や衛星放送を視聴するだけでなく、録画機器やゲーム機などのモニター、インターネットや動画配信サイトの閲覧など、さまざまな機能を備えている、日常生活に欠かせない機器です。
近年では4K8K衛星放送がスタートしたこともあり、ご新居を建てられてのお引っ越しや、古いテレビの買い替えや追加などを機に、より高画質かつ多機能なテレビを購入された方もいらっしゃるでしょう。

ただひとつ注意点として、新しいテレビを最初に設置される際には、まずはテレビをアンテナケーブル(またはケーブルテレビや光テレビの機器)に接続し、続いて地域設定やチャンネル設定など、さまざまな初期設定を行わなければテレビ放送を視聴することはできません。
この初期設定は、お引越しなどで、すでにお使いのテレビを別の地域へと移動した際にも必要となるケースがあります。
そして一般の皆様には、新しく購入したテレビを設置される際や、お引っ越しでテレビを移動した際などの初期設定で、お困りになることも多いではないでしょうか。

「新しいテレビを買ったけど、設定の手順が複雑でよくわからない」
「引っ越ししたら、今まで映っていたテレビが正常に映らなくなった」
「急にテレビ画面にエラーコードが表示されて、どうすればいいか困っている」

例えば、テレビの設定に関して、上記のような問題でお悩みのかたもいらっしゃることでしょう。
新規設置やお引っ越しの際にテレビの設定方法がわからないだけでなく、突然、お住まいのテレビ画面が乱れる、映らないなどのトラブルの際に、テレビの再設定によって対処するというケースも考えられます。
しかしそれぞれのケースに応じた設定作業も、専門用語が並ぶ取扱説明書を読みながらでは、少し面倒に感じられるかもしれません。

そこで今回の記事では、テレビの設定でつまずきやすいポイントを、専門知識がない方でも理解できるよう、図解を交えながらわかりやすく解説します。

本記事の内容については、関東・関西にて年間6,000件以上の施工実績を誇るアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に所属し、豊富な専門知識と現場経験を持つ、優秀なベテランスタッフへの取材内容をもとにしています。

あさひアンテナではアンテナ工事だけでなく、お客様から「テレビとアンテナの接続や、初期設定の方法がわからない」「自宅で急にテレビが映らなくなった」など、テレビのトラブルに関するさまざまなお問い合わせを数多く受け付けています。
そして所属する優秀なスタッフが、お客様のご自宅にあるアンテナ設備やトラブルの状況から原因を割り出し、お電話などで適切な対処方法をご説明して、無料でお困りごとを解決した事例も星の数ほど重ねています。

本記事ではそのようなスタッフが経験した実際の事例に基づく、適切なテレビの設定のための情報を、技術系の知識を持つプロのライターがわかりやすくまとめました。
具体的な内容では、まずは新品やお引越しなどの際のテレビの初期設定として、基本的なケーブルなどの接続からチャンネル設定の手順、メーカー別の操作方法、さらには、テレビが急に映らなくなった(画面が乱れる、エラーコードが表示されるなど)際の対処法まで、この記事ひとつで一通りの対処法が理解できます。

特にテレビ画面が正常に映らなくなるトラブルは、テレビ本体の再設定などで解決するケースもあれば、お住まいのアンテナや周辺機器、電波状態のトラブルが原因で、専門業者による工事が必要なケースも考えられます。
そのため、お住まいでテレビ画面が映らなくなった際に、原因を突き止めるためのチェックポイントやご自分でもできる初歩的な対処から、プロによる工事が必要な場合の、優良な業者の選び方まで、記事内で一通りご紹介しています。

お住まいでテレビの設定方法がわからないときから、テレビ画面に問題があるときの対処法まで、本記事を一通りお読みいただければ、適切な対処を取るための最短の手順を、必ず見つけることができます。ぜひ最後までお読みください。

まずはコレを確認!テレビ設定でつまずかないための3つの基本チェック

お住まいでテレビ画面が映らない、テレビが正常に動作しない、テレビの設定を進めることができないなどの問題が生じている場合に、意外と見落としがちである、ごく基本的なポイントを確認する必要があります。
専門業者などのテレビアンテナ修理をご依頼になる前に、ごく簡単な確認作業で、意外と簡単に問題が解決するケースも少なくはありません。
本格的なテレビの設定作業をはじめる前に、まずは以下の3点をチェックしてみてください。

チェック項目 確認するポイント
1. アンテナケーブルの接続 – 壁のアンテナコンセント端子とテレビの入力端子にケーブルがしっかり接続されていますか?
– 地デジ用とBS/CS用のチューナー端子を間違えていませんか?(端子に「地上デジタル」「BS/CS」などの記載があります)
– ケーブル部が急角度に折り曲げられている、家具や家電の下敷きになっているなどの状態はありませんか?
2. B-CASカードの挿入 – B-CASカードがテレビに正しく挿入されていますか?
– カードの向き(矢印の方向)は合っていますか?
– ICチップ部分が汚れていないか確認し、汚れていれば乾いた布で優しく拭いて挿入し直してください。
3. リモコンの電池 – リモコンの電池は切れていませんか?
– 長期間交換していない場合は、新しい電池に入れ替えてみましょう。

※上記はそれぞれの主なチェックポイントになります。

これらの項目は、テレビ設定でも基本中の基本といえる点です。
特にアンテナケーブルの接続ミスは、テレビ画面が正しく映らない原因として、非常に多いため、最初にしっかりと確認されることをおすすめします。
ここで大きな問題がなければ、次のステップに進んでください。

【図解】かんたん3ステップ!テレビの初期設定・チャンネル設定のやり方

この項目からは、設置したテレビ本体の電源を入れてから、テレビ放送のチャンネルが映るようになるまでの具体的な手順を解説します。
購入した新しいテレビを設置した後や、お引っ越し後のテレビの再設定を想定した流れになっています。
テレビ画面に表示される指示も確認しながら、ひとつずつ進めていってください。

ステップ1:テレビの電源を入れ、初期設定を開始する

まず、テレビ本体を適切な位置に設置した後、室内のアンテナコンセントとテレビのチューナー端子(地デジ・BS/CS)を、アンテナケーブルで接続します。
次に電源プラグをコンセントに差し込み、本体の主電源ボタンを押すか、リモコンの操作で電源を入れます。
新品のテレビの場合、最初に電源を入れると、自動的に初期設定画面が起動します。

初期設定画面では、以下のような項目を設定する画面が表示されるのが一般的です。

  • 言語設定:基本的に「日本語」を選択します。(もちろん海外出身の方などで、日本語よりわかりやすい言語(外国語)がある場合は、そちらの言語を選んでいただいてもかまいません)
  • ネットワーク設定:お住まいのWi-Fi(無線LAN)または有線LANで、テレビをインターネットに接続します。これは後からでも設定可能です。
  • 地域設定:テレビを設置しているお住まいの地域(都道府県)や郵便番号などを設定します。

特に三番目の地域設定は、お住まいのエリアで受信可能な放送局(チャンネル)を正しくスキャンするために非常に重要です。
この設定に基づいて、テレビは最寄りの電波塔から発信されている地デジ電波(チャンネル)を自動的に探しに行きます。

ステップ2:「チャンネル設定」メニューからスキャンを開始する

特にテレビを最初に設置した際の初期設定の流れで、多くの場合「チャンネル設定を行いますか?」といった案内がテレビ画面に表示されます。
その場合は「はい」や「実行する」などを選択し、続いて画面の指示に従ってください。

チャンネル設定とは、そのテレビに届いている地デジ、衛星放送などのチャンネルをテレビ本体が自動的にチェックしていき、適切なチャンネル番号に当てはめていく「チャンネルスキャン」とも呼ばれる作業です。
このチャンネルスキャンを行うことで、以降、リモコンなどでチャンネル番号を押して、対応する放送局を視聴できるようになります。

もしチャンネル設定が自動で始まらない場合や、後から設定をやり直す(再スキャンする)場合は、リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンを押します。
表示された設定画面のメニューの中から、「放送受信設定」「チャンネル設定」といった項目を探して選択してください。

以下、チャンネル設定(チャンネルスキャン)の種類について一覧でご紹介します。

設定項目の名称例 説明
初期スキャン 購入後やリセット後など、初めてチャンネル情報を登録する際に使用します。
再スキャン 引っ越しや放送局の周波数変更があった際に、チャンネル情報を更新するために使用します。
自動チャンネル設定 上記のスキャンを自動で行う機能です。通常はこの項目を選択します。

※上記は一般的なチャンネルスキャンの種類や名称です。

最初にテレビを設置した際には、まずは「地上デジタル」を選択し、「自動チャンネル設定」や「初期スキャン」を選んでスキャンを開始します。

ステップ3:チャンネルスキャンの完了を待ち、映りを確認する

チャンネルスキャンが始まると、届いているテレビ電波の中から、お住まいの地域で受信できるチャンネルを、テレビが自動で探し始めます。
この作業をスタートすると、多くのテレビでは進行状況が画面にパーセンテージで表示され、完了までには数分程度の時間がかかります。

スキャンが完了したら、設定画面を終了してください。
その後、リモコンのチャンネルボタン(例:「1」「8」など)を押して、そのチャンネルの地デジ放送(放送局)が正常に映るかを確認してください。
問題なく番組が映れば、基本的なテレビ設定は完了です。

【メーカー別】リモコン操作でチャンネルを再設定(再スキャン)する方法

お引っ越しなどでテレビを異なるエリアに移動し、テレビ側のチャンネル設定と、受信できるテレビ電波(チャンネル内容)に食い違いが生じた場合、テレビ放送の各チャンネルが正常に映らなくなることがあります。
このような場合、テレビ側でチャンネルの再設定(再スキャン)を行って、現在の地デジ電波に応じたチャンネル設定を確立する必要があります。

このチャンネルの再設定・再スキャンの方法は、テレビのメーカー、またはモデルによって、リモコンの操作方法や手順が少し異なります。
ここでは、現在の主要な家電メーカー・テレビのモデルごとに、チャンネル再設定を行う一般的な操作手順を、以下にまとめました。
詳細な手順は、お使いのテレビの取扱説明書やメーカーの公式サイトもあわせてご確認ください。

メーカー 一般的な操作手順
パナソニック (VIERA) 1. リモコンの「メニュー」ボタンを押す。
2. 「設定する」→「放送受信設定」を選択。
3. 「地上デジタル設定」→「チャンネル設定」を選択。
4. 「再スキャン」を選択し、画面の指示に従う。
シャープ (AQUOS) 1. リモコンの「ホーム」または「設定」ボタンを押す。
2. 「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送設定」を選択。
3. 「チャンネル設定」→「地上デジタル」→「地上デジタル-自動」を選択。
4. 「する」を選択し、スキャンを開始する。
東芝 (REGZA) 1. リモコンの「設定」ボタンを押す。
2. 「放送受信設定」→「地上デジタル設定」を選択。
3. 「チャンネルスキャン」または「初期スキャン」を選択。
4. お住まいの地域を選択し、スキャンを開始する。
ソニー (BRAVIA) 1. リモコンの「ホーム」ボタンを押す。
2. 「設定」→「放送受信設定」を選択。
3. 「デジタル放送受信設定」→「地上デジタル:自動チャンネル設定」を選択。
4. 「再スキャン」を選択し、実行する。
ハイセンス 1. リモコンの「設定」ボタンを押す。
2. 「チャンネル」→「自動チャンネルスキャン」を選択。
3. スキャンモードで「アンテナ」を選択し、スキャンを開始する。

※上記はあくまで一例です。各メーカーでも、モデルの年式などによってメニューの名称や階層が異なる場合もあります。

どのメーカーやモデルでも、リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンから「放送」や「チャンネル」に関する項目を探す、という基本的なチャンネル再設定の流れは共通しています。

「E202」が出て映らない?主な原因と今すぐできる対処法

上記の通り、お引越しなどでテレビを別の場所へと移動した後に、テレビの各チャンネルが映らなくなった場合には、チャンネルの再設定を行うことが基本となります。

しかし、場合によっては「チャンネル設定を試したのに、画面に『E202』と表示されてテレビが映らない」といったケースも考えられます。
このような状況が起こってしまうと、お客様もご不安を覚えられるでしょうが、落ち着いて原因を探れば解決できるケースがほとんどになります。

このエラーコード「E202」は、テレビ本体の自己診断により「テレビが電波(映像信号)を正常に受信できていません」という状態を示すサインです。
つまり、テレビ本体の故障ではなく、電波の受信環境(電波状態やアンテナ機材)に何らかの問題が生じていることを示しています。
このエラーコードが出る場合、主な原因は以下の2つです。

  • 原因1:アンテナレベル(受信強度)の低下
  • 原因2:ケーブルの接続不良・断線

続いての項目では、それぞれの原因の詳細と、ご自身でも今すぐできる簡単な対処法を見ていきます。

原因1:アンテナレベル(受信強度)の低下

テレビが受信している(実際にテレビに届いている)電波の強さや品質を「アンテナレベル」や「受信レベル」と呼びます。
この数値が基準よりも低い水準になると、テレビのチューナーが映像信号を十分に確認できないため、テレビ映像が乱れる、映らなくなって「E202」エラーが表示されるなどの症状が発生します。

このアンテナレベルは、お使いのテレビの設定画面から確認できます。
アンテナから届く電波の問題で、テレビ画面に問題が生じている際は、まずはお使いのテレビで、アンテナレベル画面を確認してみることをおすすめします。
正確な確認方法はメーカーやモデルによって異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」メニューから「放送受信設定」や「アンテナ設定」といった項目を選び、地デジ・BSの「アンテナレベル画面」を選択することで確認できます。

アンテナレベル画面は、やはりメーカー、モデルによって異なりますが、基本的には数値と帯状のインジケーター、色彩などによって、テレビ本体に届いている電波のレベルを示します。
このアンテナレベルの数値などが、基準値(やはりメーカーやモデルによって異なる)を越えていれば問題はありません。しかし基準値を下回っていると、何らかの原因でテレビに十分な電波レベルが届いていないことになります。

その場合の対処法は、以下の一覧の通りです。

アンテナレベルが低い場合の対処法
天候の回復を待つ
大雨や強風、大雪などの悪天候時は、地デジや衛星放送の電波が遮られたり弱まったりして、一時的にアンテナレベルが低下することがあります。
この場合、天候が回復すれば自然にレベルが回復し、映るようになる場合が多くなります。
ブースターの電源を確認する
電波を増幅する「ブースター」という機器を使用している場合、その電源部の電源がオフになっていないか、コンセントが抜けていないかなどの点を確認してください。
アンテナの向きを確認する
屋外に設置されたアンテナが、強風などで
正しいアンテナの向き(電波塔や静止衛星の方向)からズレてしまっている可能性があります。
屋根の上などのアンテナは、ご自身での確認・調整は危険なため、この場合は専門業者への相談をおすすめします。

※上記は主な原因と対処法になります。

テレビで確認できるアンテナレベルが著しく低い、または「0」である場合は、アンテナ本体や配線部、周辺機器に問題がある可能性が非常に高くなります。

原因2:ケーブルの接続不良・断線

テレビ画面が正常に映らない場合、アンテナレベルの確認や対処の次に疑うべきは、物理的なアンテナケーブルの接続です。
これは非常に単純な問題ですが、見落としやすいポイントでもあります。

以下の点をひとつずつ丁寧に確認してみてください。

  • 壁のアンテナ端子とテレビの接続:ケーブルのプラグ部分、両端でしっかり端子の奥まで差し込まれているかを確認します。一度抜いてから、再度しっかりと差し込んでみてください。
  • ケーブルの緩みや抜け:掃除の際にケーブルを引っ張ってしまうなどして、テレビ台の裏など、見えにくい場所でケーブル端子が緩んだり抜けかかったりしていないかを確認します。
  • ケーブルの損傷:部屋の角などでケーブルを急角度に折り曲げていないか、ケーブルが家具の下敷きになって潰れていないか、ペットがかじるなどの要因で断線していないか、ケーブル全体を目で見て確認します。
  • 分波器・分配器の接続:地デジとBS/CSの電波を分ける「分波器」や、複数のテレビに電波を送る「分配器」を使用している場合は、それらの接続部分もすべて確認してください。

アンテナケーブル配線部に使われる同軸ケーブルは、曲げ半径以上に強く折り曲げる、物の下敷きになるなどして、断面の円系が歪むだけでも電波の送信に支障が出るほか、内部の芯線が断線するなどの要因にもなります。

これらケーブルの接続をやり直し、配線状態を見直すだけでも、あっさりと問題が解決するケースも少なくありません。

テレビ本体の不具合には「再起動」で対処!

テレビ放送を受信するテレビ本体やレコーダーなどの受信機器は、コンピューターが搭載された精密な電子機器であり、内部の基盤やプログラムが一時的な不具合を起こすこともあります。
アンテナやケーブルに大きな問題は見当たらないのに、テレビなどが映らない、または正常に動作しない場合は、テレビ本体の「再起動(リセット)」で状況が改善される可能性があります。

その基本的な操作手順は、メーカーやモデルを問わず共通で、以下の通り非常に簡単なものです。

  1. テレビ本体の主電源ボタンで電源を切ります。
  2. テレビの電源プラグをコンセントから抜きます。
  3. そのままの状態で2〜3分ほど待ち、機器内部を完全に放電させます。
  4. 再度、電源プラグをコンセントに差し込み、主電源を入れます。

この手順により内部の通電を完全に断つことで、テレビの故障ではなく一時的な不具合であれば、基盤部などのシステムがリフレッシュされ、軽微なエラーであれば解消されることがあります。

他にも、メーカーやモデルによっては、電源ボタンの長押しや設定画面からの操作など、独自の初期化方法を持つ場合もあります。
これらの方法が有効な場合もありますが、場合によっては、初期化によりチャンネル設置やその他の設定、また録画データなども消えてしまうことがあります。
まずは上記のように、電源を断つ方式の再起動からお試しになってください。
機器独自の初期化方法については、本体の取扱説明書やメーカー公式サイトで詳細をご確認の上、問題のない場合のみお試しになることをおすすめします。

衛星放送には必須の「BS電源設定」とは?

地上デジタル放送は問題なく映るのに、衛星放送(BS/CS)だけが映らない(BSアンテナレベルが「0」)場合は、BS/CSアンテナの角度のズレや肺炎部などのトラブルのほかに、テレビ側の「BS電源設定」の不具合が原因かもしれません。

衛星放送を受信するBS/CSアンテナは、人工衛星(静止衛星)から送られる「12GHz帯」という、非常に周波数帯の高い電波を受信しています。
この電波は直進性が強く、静止衛星から地上までの送信には適していますが、周波数が高すぎるため、そのままではアンテナケーブルで正常に送信することができません。
したがってBS/CSアンテナで受信した後、本体に付属する「コンバーター(変換器)」という電子機器で周波数帯をMHz帯に変換した後、ケーブルでテレビなど受信機器まで送信しています。

このコンバーターは周波数帯を電気的に変換する機器であるため、電源が必要となり、基本的にはテレビなど受信機器のBSチューナー端子、またはブースターの電源部からアンテナケーブルを通じて給電しています。

そしてテレビやレコーダーなどからBS/CSアンテナに給電する場合、機器の設定画面から「BS電源設定」を行い、チューナー端子からアンテナ側への給電をオンにする必要があります。
この給電設定も、一台のテレビから常時給電する方式と、複数のテレビで衛星放送を見るときだけ給電する方式があり、それぞれ電源設定の方法が異なります。
またケーブル配線部に設置され、各部屋にテレビ電波を等分に分配するため、一個の入力端子と複数の出力端子を持つ「分配器」も、常時または随時のBS給電方式に対応している必要があります。

以下、BS電源設定や対応する分配器を、一覧表にまとめました。

状況 設定方法
テレビ1台のみでBS/CS放送を視聴する テレビの設定画面から「BSアンテナ電源」または「コンバーター電源」設定を「オン(入)」にします。
複数のテレビでBS/CS放送を視聴する 基本的に1台のテレビから常時電源を供給するか、各テレビで視聴する際にのみ給電します。
すべての機器で「BS電源設定」を「オン」にすると過電流で故障の原因になるため、常時給電の場合は特定の1台を「オン」、他は「オフ(切)」に設定します。
随時給電の場合は、衛星放送を視聴するテレビの「BS電源設定」を「オート」などに設定します。
全端子通電型の分配器を使用 すべての出力端子から入力端子(アンテナ側)に通電できるため、どのテレビからでも電源供給が可能です。
各テレビから随時給電する場合におすすめです。
一端子通電型の分配器を使用 通電する出力端子が特定の1つに固定されています。
その端子に接続されているテレビの「BS電源設定」を「オン」にしてください。

※上記はBS電源設定の基本的な方法になります。

かつては、戸建のお住まいなどで衛星放送をご覧になる場合は、特定の一台のテレビからBS/CSアンテナ側に常時給電する方式が主流でした。
しかしこの方式では、衛星放送を視聴しないときも電力を消費する、また電源を供給するテレビの主電源がオフになっていると他のテレビで衛星放送を視聴できないなどの問題点がありました。

そのため近年では、住宅内の各テレビで、BS電源設定を「オート」などにすることで、衛星放送を視聴する際にBS/CSアンテナの電源供給を確認し、供給されていないときのみ自動的に給電する、随時給電の方式が主流になっています。

そしてこのBS給電方式に応じて、ケーブル配線部の分配器も、上記のように給電方式に対応する機種を選ぶ必要があります。
現在は随時給電が主流であるため全端子通電型の分配器が使われますが、一端子給電型は同じ分配数でも全端子給電型に比べて価格が安くなります。

いずれにせよ、「オン」「オート」などテレビ側のBS電源設定も、リモコンの「設定」メニュー内にある「放送受信設定」や「アンテナ設定」から変更できます。
お住まいのテレビで衛星放送が映らない場合は、最初に確認すべきポイントとして、各テレビのBS電源設定がお住まいの視聴環境に応じて、適切な設定になっているかどうかをチェックしてみてください。

自力で無理ならプロに相談!信頼できるアンテナ工事業者の選び方

テレビ画面のトラブルに際して、ここまでの記事でご紹介したテレビ本体の設定をはじめ、テレビ本体周りの対処法をすべて試しても、やはりテレビが正常に映らないケースもあります。
その場合の原因としては、テレビアンテナ本体の故障や向きの大きなズレ、配線部の機材の不具合、あるいは周辺の電波環境の変化など、ご自身での解決が難しい問題が発生している可能性が非常に高くなります。
そのような場合は、ご自宅で無理はなさらず、アンテナ工事専門業者へと、テレビのアンテナ修理についてご相談になるのが、もっとも安全で確実な解決策といえます。

しかし、いざ専門の業者に頼むとなると「そもそもどこに頼めばいいのか」「料金はいくらぐらいかかるのか」といったご不安も出てくるかと思います。
信頼できる業者をお選びになるためには、以下の3つのポイントを確認することが重要です。

  1. 料金体系が明確か:業者サイトなどの工事費用一覧、また修理時の見積もりが「工事費一式」など曖昧なものではなく、工事の基本料金、部材費、出張費などの内訳がはっきりしているかどうかをご確認ください。作業前に必ず無料で調査を行い、見積もりを提示してくれる業者が安心です。
  2. 施工実績が豊富か:年間の施工件数や創業年数など、豊富な経験がある業者は、さまざまな状況に対応できるノウハウと技術力を持っています。業者の公式サイトなどで年間施工数や施工例などの実績を確認しましょう。
  3. 保証制度が充実しているか:万が一、修理後に不具合が再発した場合などに備え、工事後のトラブルに対応してくれる業者の長期保証があるかどうかは非常に重要です。保証期間が長く、内容がしっかりしている業者をお選びください。

例えば、本記事にご協力いただいた優秀な社員スタッフが所属する、アンテナ工事のプロ集団「あさひアンテナ」は、これらの条件をすべて満たす、信頼できる業者の最有力候補といえます。

以下、あさひアンテナがプロとして優れているポイントを、一覧でご紹介します。

あさひアンテナの強み
圧倒的な実績
年間6,000件以上の施工実績と、顧客満足度調査で5年連続No.1を獲得。
業界最長クラスの10年保証
施工品質に絶対の自信があるからこそできる長期10年保証で、設置後も安心してご利用いただけます。
明朗な料金体系
完全自社施工により中間マージンをカット。
アンテナ修理は5,000円(税込)からと、リーズナブルで分かりやすい価格設定です。
迅速な対応
地域密着型サービスで最短即日対応も可能。
さらに、現地調査・お見積もりは完全無料(出張料・キャンセル料など各種費用込み)。
他業者との相見積もりにも柔軟に対応しています。

※上記はあさひアンテナの主な強みになります。

テレビ画面やアンテナのトラブルで、ご自宅での解決が困難な場合は、早急な解決のため、このような優れたプロの力を借りることもご検討ください。

まとめ

今回の記事では、テレビの初期設定やチャンネル設定その他、必要となる主な設定、そして「映らない」といったトラブルに、テレビの設定などで対処する方法までを、一通り解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみます。

  • 基本が重要:テレビの設定を始める前に、アンテナケーブル、B-CASカード、リモコンの電池などを必ず確認しましょう。
  • 手順はシンプル:テレビの初期設定・チャンネル設定は、画面の指示に従えば3ステップで完了できます。
  • エラーに対しては冷静に:「E202」エラーは電波受信の問題です。アンテナレベルやケーブル接続の確認から試してください。
  • 再起動を試す:原因不明の不具合は、テレビの電源プラグを抜き差しする簡単な再起動で直ることがあります。
  • プロへの相談も選択肢: 自力で解決が難しい場合は、アンテナの専門業者へとご相談になることがもっとも安全で確実です。

もしお客様が関東・関西にお住まいの方であれば、急なテレビ画面、アンテナトラブルのご相談先としては、やはり本文でご紹介した「あさひアンテナ」がおすすめです。

冒頭でも少しご紹介した通り、あさひアンテナでは、フリーダイヤルなどのお問い合わせ窓口からトラブルに関するご相談を受け付けた際に、本記事にご協力いただいたスタッフをはじめ、豊富な現場経験による実地の知識を身に着けた優秀な担当者がご対応します。
そしてまずはお客様の現場での症状や状況、受信設備などをお伺いし、考えられるトラブルの原因と、お客さまでも可能な対処方法を詳しくご説明いたします。
実際にこのお電話の対応のみですぐにトラブルが解決してしまうケースも多く、その場合は料金などはいっさい発生しませんので、どうかご安心ください。

もちろんアンテナ本体の故障など、お客様の対処では解決が難しいトラブルと思われる場合は、そのままご依頼いただければ、優秀なスタッフが即座に現場へと駆け付けます。
そして現場で早急に原因を特定し、復旧に必要な工事を詳しいご説明とともに、業界最安に挑むお見積もり価格でご提示します。
お見積もり内容で本契約していただくかどうかは、すべてお客様のご判断に委ねます。あさひアンテナ側から無理に契約を求めることは決してございません。工事内容や費用については、お客様がご納得いただけるまで、どのようなご質問にも丁寧にお答えいたします。

いずれにせよ、テレビの設定は、基本的なポイントさえ押さえれば、一般の方でも決して難しいものではありません。
この記事が、新しいテレビやお引越しの際の、皆様の快適かつ早急なテレビ視聴のスタート、もしくはトラブル時の迅速な解決のお役に立てたならば、筆者としても幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。