【プロに聞く!】テレビアンテナ修理はどこに頼む?費用相場から自分で対処、工事業者選びの比較、火災保険の活用法まで完全解説
お住まいにあるテレビと言えば、地デジ放送や衛星放送でドラマやアニメ、スポーツ、映画、ニュースなど、日々の楽しみと情報を届けてくれる、ご家庭には欠かせない存在です。
しかし、そんなご自宅のテレビがある日突然、画面が真っ暗になって映らなくなったり、ブラックアウトした画面に「E202」といったエラーコードが表示されたりすると、多くの方が、一体何が起こったのか、どこに問題があるのかわからず、ご不安になるのではないでしょうか。
特に台風や大雨の後などにテレビ放送が映らなくなると「自宅のアンテナが壊れたのかもしれない」といった心配もあるでしょう。
アンテナや電波を送る配線部などの修理は、トラブルの原因や対処が必要な場所によっては、ご自分でも意外と簡単に対処できる場合もあります。一方で、高所での作業が必要なケースや専門的な知識が求められることも少なくありません。
また修理を業者に頼むにしても、一般の方にとっては「そもそもアンテナの修理はどんな会社や業者に頼めばいいのか」「費用はどれぐらいかかるのか」など、分からないことだらけで戸惑うことも多いでしょう。
この記事では、そんな一般の方にとっての、テレビアンテナ修理に関するあらゆる疑問にお答えします。
本記事は、技術系の知識をもつライターが、アンテナ工事のプロ集団である専門業者「あさひアンテナ」のアンテナ職人やスタッフに取材した内容を元に執筆しています。
ライターがお客様目線で、お住まいでテレビやアンテナのトラブルが生じたときにどうすればいいのか、さまざまな疑問を問いかけ、プロのアンテナ業者が実経験と専門知識に基づいて答えてくれた確かな説明を、一般の方にもわかりやすい文章でまとめました。
具体的な内容としては、テレビなどのトラブル時に、皆様がご自身でもできる簡単なチェック方法から、プロに依頼すべき症状の例、そして信頼できるアンテナ工事業者の選び方。
テレビアンテナ故障の際の修理について徹底解説、自分での対処、工事費用の相場目安、業者の比較と選び方、火災保険の適用方法まですべて紹介。
さらには意外と知られていないアンテナ修理のときの火災保険の活用法まで「テレビアンテナ修理」のすべてを徹底的に解説します。
この記事をお読みいただければ、皆様のテレビのトラブルを迅速かつ的確に、そして業者に依頼する場合も、適正価格で優良な業者を選ぶことによって、安心して解決するための知識を一通り習得できます。
そしてご自宅でテレビやアンテナのトラブルが起こったときにも、決してあわてることなく早急にテレビのご視聴環境を復旧できるようになるでしょう。
もしかして故障じゃない?アンテナ修理を頼む前に自分でできる7つのチェックリスト
テレビ画面のトラブルが起こった時に、すぐにアンテナ工事の専門業者を呼ぶと、必要な作業が簡単な調整だけの場合でも。出張費などが発生してしまうことがあります。
お住まいでテレビ放送が映らなくなり「アンテナが故障したかも?」と思った場合も、実は非常に簡単な見落としが原因であり、ご自宅で簡単な対処を取るだけで、意外とあっさり解決できることも少なくありません。
以下、プロのアンテナ職人の説明に基づき、お住まいのテレビ・アンテナなどのトラブルの際、お住まいでも簡単にできて、トラブルを解消できる可能性がある7つのチェックポイントをご紹介します。
説明の内容も、プロのアンテナ職人によるお話を、ほぼそのままわかりやすく文章に起こしたものになります。
まずは以下の7つのポイントをチェックして、テレビのアンテナ修理を行う前にトラブルを解決できるどうかをご確認の上、不要な出費を避けてください。
1. テレビ・ブースターの電源プラグを確認する
もっとも基本的なことだけに、お客様が意外と見落としがちになるのが、テレビなどの電源です。
まずはテレビ本体の電源プラグが、コンセントから抜けているか、接続が緩んでいないかを確認してください。この場合はテレビが通電しておらず、主電源をオンオフするなどしてもテレビに何の反応もなく、電源ランプも転倒しないのでわかりやすくなります。
他にもお住まいのアンテナ付近に設置されて、テレビの電波を必要なレベルまで増幅する「ブースター」という機器を利用している場合、その電源が入っていないと電波が増幅されないため、テレビは映りません。この場合はテレビ画面がブロックノイズなどで乱れる、「E201」のエラーコードが表示されるなどの症状が出ます。
ブースターの電源部は、アンテナの近くにある本体の増幅部とは別で、アンテナからのケーブル配線の途中で、テレビの近くや屋根裏、マルチメディアボックスなどの中に設置されていることが多くなります。
電源部はコンセントに接続されて、アンテナケーブルを通じて増幅部に給電しています。この電源部のコンセントが抜けていないか、本体に故障などがなく電源ランプが点灯しているか、という点をチェックしてみてください。
2. アンテナケーブルの接続は緩んでいないか?
急にテレビの映りが悪くなる原因として、アンテナケーブルの接続不良も非常に多く見られます。
お部屋のお掃除や模様替えの際に、気づかないうちにケーブルを引っ張ってしまうことが、主な原因になります。
そのため電源コンセントの次には、テレビの裏側にあるアンテナ(地デジ・BSのチューナー)入力端子や、壁のアンテナコンセント側の端子に接続されているケーブルが緩んでいないか、一度プラグを抜いてから、あらためてしっかりと奥まで差し直してください。
またケーブルが家具の下敷きになっていたり、強く折れ曲がったりしている場合も、送信不良や断線の原因となるため注意が必要です。
ケーブルは断面が円を描いた状態でないと電波を正常に送信できなくなるため、お部屋の角などに合わせて曲げる際には、ケーブルの「曲げ半径」に合わせて、ゆるやかなカーブを描くように曲げてください。曲げ半径とは、ケーブルの太さや品質に応じて、適切な形で90度曲げた部分にぴったり当てはまる円形の半径を示す数値のことです。
他にも、アンテナコンセントからテレビまでのケーブル配線に、レコーダーなど他の機器を経由している場合は、それらの機器間のケーブル接続部もすべて確認してください。
3. B-CASカードを差し直してみる
テレビ画面に「E100」や「E101」「E102」といったエラーコードが表示される場合は、テレビなど受信機器のスロットに挿入されている「B-CASカード」の接触不良が原因かもしれません。
B-CASカードとは、現在のテレビ放送であるデジタル放送において、著作権保護のため施されている映像信号の暗号化を解除する、カードキーのようなICカードです。
テレビなどデジタル放送の受信機器にこのB-CASカードが挿入されていないと、デジタル映像信号の暗号化が解除できないため、デジタル放送を映し出すことができなくなり、上記のエラーコードが表示されるのです。
またカードが挿入されていても、接触不良やカード本体の不具合があると、やはりカードが機能せず、エラーコードが表示されます。
このような場合には、いったんテレビ本体の電源を切り、B-CASカードをゆっくりと引き抜いてください。そしてICチップ部分にホコリや汚れが付着していたら、カードを乾いた柔らかい布で優しく拭き取ってください。
その後、カードの向きを間違えないよう、カチッと音がするまでしっかりと奥に差し込み、再度テレビの電源を入れてみてください。
なお最近の4K8Kテレビでは、B-CASカードが使用されず、同様の機能をもつACASチップが内蔵されているモデルもあります。
このACASチップ内蔵型のテレビで上記のエラーコードが表示される場合や、テレビ本体の内部基盤の不具合などでテレビが映らない、正常に動作しない場合が、テレビ本体の再起動・リセットが有効です。
一般的なテレビの再起動の方法は、まず本体の主電源を切り、電源プラグもコンセントから抜いて、テレビ本体への通電を断った状態で数分待ちます。その後、あらためて電源プラグをコンセントに差し、テレビの主電源を入れ直すという手順です。
またテレビやレコーダーのモデルによっては、専用スイッチや設定画面からの操作など、独自の再起動手順を持つ場合もあるため、本体付属の取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認の上、別の再起動方法があれば、そちらもお試しください。
4. テレビのリモコンで入力切替を確認する
いまやテレビ機器も、ただテレビ放送を視聴するだけでなく、BDプレーヤーやゲーム機、またインターネットの動画配信サイトなど、さまざまな映像を視聴できる機能があります。
これら機器の画面を見るためには、テレビを視聴する画面から機器が接続された入力端子の画面へと、テレビ画面を切り替える必要があります。
そしてお住まいでそれらの機器、機能をご覧になったあと、テレビの入力が、その画面に切り替わったままになっていることも珍しくありません。
この場合、リモコンの「入力切替」ボタンを押して、画面の表示を「地上デジタル(地デジ)」や「テレビ」に戻してみてください。
特に衛星放送を設備がない、またBS放送、CS放送の有料放送を契約していないのに、入力が「BS」「CS」や有料チャンネルになっていると、当然ながら画面には何も映りません。ただ該当するエラーコードが表示されることはあります。
お住まいで心当たりがなくても、テレビやリモコンの操作を誤って、気づかないうちに入力やチャンネルを変えてしまっているケースもあるため、一度確認してみる価値はあります。
5. チャンネルの再スキャン(再設定)を試す
新品のテレビを設置するときには、まず「チャンネルスキャン」という作業が必要になります。
これはテレビが受信しているテレビ電波とそのチャンネルを確認して、適切なチャンネル番号へと自動的に当てはめて設定していく作業のことで、このチャンネルスキャンが完了しないと、チャンネルを選んでテレビ放送を見ることができません。
そしてお引っ越しによって受信する地デジの電波塔、つまり受信できる電波やチャンネルの種類が変わってをしたり、お住まいの地域で放送局の周波数変更があったりすると、受信できるとチャンネルとテレビのチャンネル設定がズレてしまい、地デジ放送が映らなくなることもあるのです。
この場合、リモコンを使ってテレビのメニュー画面から「チャンネル設定」や「初期スキャン」といった項目を選び、現在の電波にあわせてチャンネルの再スキャンを行うことで、テレビの映りが改善されることがあります。
再スキャンの操作方法はテレビのメーカーによっても異なりますが、本体の取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できます。
これは特に地デジ放送ですべてのチャンネルが映らない、または特定のチャンネルだけ映らない場合に有効な対処法です。
6. 別の部屋のテレビは映るか確認する
ご自宅にテレビが複数台ある場合は、まずトラブルが生じているテレビとは別のテレビが正常に映るかどうかを確認してください。
もし、すべてのテレビが同じように映らないのであれば、お住まいのアンテナ本体やブースター、分配器といったすべてのテレビに共用の設備で、何か問題が起こっている可能性が高くなります。
逆に特定の1台だけが映らず、他のテレビは正常に映る場合は、そのテレビ本体や、その部屋までのケーブル配線、壁のアンテナ端子などに問題があると、原因が絞られます。
この切り分けによって、業者に連絡する際、より正確な状況を伝えることができます。
7. 近隣の家でテレビが映るか確認する
ご自宅の設備をすべてチェックしてもトラブルの原因が分からない場合、お住まいの地域一帯で電波障害が発生している可能性も考えられます。
ご近所の方にテレビの映り具合を確認させてもらうか、地域のケーブルテレビ局、放送局や電力会社の公式サイトで障害情報が出ていないかをご確認ください。
大規模な電波障害であれば、企業などの対策による復旧を待つしかありません。
プロのアンテナ修理が必要な5つの症状|放置は危険!
上記でご紹介した7つのチェックを試してもトラブルが改善しない、また原因を突き止められない場合や、以下のような5つの症状が見られる場合は、ご自宅での対処は難しくなります。
この場合は、無理をなさらず専門業者へとご相談の上、テレビアンテナ修理をご依頼ください。
特にアンテナの物理的な損傷や老朽化は、放置するとアンテナの倒壊や落下などで、住宅の破損、さらには物損事故、人身事故といった大変な二次災害につながる危険性があるため、迅速な対応が必要です。
以下の解説も、内容はプロのアンテナ職人による説明をそのまま、読みやすくまとめたものになります。
症状1:アンテナが傾いた・倒れた・破損した
台風や強風、積雪などの影響から、屋根の上でマストに固定されているアンテナが明らかに傾いている、さらには屋根の上で倒れている、またアンテナの部品が折れている、全体がさび付いているような場合は、絶対にご自分で直そうとはしないでください。
いうまでもなく屋根の上での作業は、非常に危険です。特に高所作業専門の知識や装備、技術がない一般の方では、命に係わる転落事故のリスクがあります。
また破損したアンテナの部品が落下し、通行人や隣家、車などに被害を与えてしまう可能性も考えられます。
このような場合は、速やかに専門業者に連絡して、古いアンテナの早急な撤去と新規設置を行うなど、まずは安全を確保してもらうことが最優先です。
症状2:テレビ画面に「E201」のエラーコードが表示される
テレビ画面に表示されるエラーコードとは、さまざまな原因でテレビ放送が正常に映し出せなくなった場合、テレビなど受信機器がその原因を自動的に診断し、ユーザーに原因を知らせるため表示する機能のことです。
そのエラーコードの中でも、「E201」はアンテナの受信レベルが低下していることを示しています。
具体的には、受信できる電波レベルが弱まっている、またはアンテナ本体がトラブルで性能が低下し、十分な電波を受信できなくなっている状態だということになります。
これは、正面側で受信性能を発揮するテレビアンテナの向きが、電波塔や静止衛星の方角など、適切な方向わずかにズレてしまった場合や、アンテナとテレビの間の配線に問題がある場合、またはブースターが故障している場合などの原因が想定できます。
このような場合も、やはりプロによる調査で、原因を特定することが先決になります。
特に屋根の上のアンテナの向き調整は、上記と同じく危険な高所作業になる上、専門の測定器がないと適切な方向の特定、および正確な角度調整が難しいため、プロによる診断と修理が必要です。
症状3:画面にブロックノイズが頻繁に発生する
テレビの映像がモザイクのようにカクカクと乱れる「ブロックノイズ」が頻繁に発生する場合、電波の品質が低下しているサインです。
デジタル映像信号がテレビまで十分に届いていないと、デジタル信号をうまく映像に変換できず、信号単位の乱れがブロックノイズとして現れるのです。
この映像信号レベルの低下が一時的なものであれば、気候や天候の影響による電波レベルの低下ということも考えられます。
しかし常に発生する場合は、もともとアンテナの受信レベルが十分に確保できていない、またはアンテナケーブルの劣化や接続部分の腐食、ブースターの不調などが原因で、電波の漏洩やノイズ混入などが起こっている可能性があります。
これらの原因特定にも、やはり専門的な知識と機材が必要となるため、アンテナ工事業者に点検を依頼してください。
症状4:悪天候の時だけテレビの映りが悪くなる
「普段はテレビ画面に大きな問題はないのに、雨や風が強い日になると決まって映りが悪くなる」という症状も、アンテナまわりの不具合が原因である可能性が高いものです。
例えばアンテナの固定が緩んでいて、風で揺れて角度がずれてしまう、ケーブルの接続部分の防水処理が不十分で雨水が浸入しているなどの可能性があります。
最初は軽微な症状でも、放置するとアンテナの倒壊や機器のショートにつながる恐れがあるため、早めに点検してもらうことをおすすめします。
またテレビ電波自体も、気候や天候の影響を受けてレベルが変動します。
地デジ電波の場合は、一年の気候の影響から若干のレベル変動があるほか、雨や雪などの悪天候ではレベルが大きく低下することもあります。
特定の季節や悪天候のときだけ地デジ画面が乱れる場合は、元の受信レベルに余裕がなく、気候などの影響を受けていることも考えられます。この場合は、角度調整や設置位置の変更などで、多少のレベル変動には影響されない、余裕のある受信レベルを確保することが必要です。
衛星放送の場合、直進性が高く波長の短い電波を使っているため、機構や天候に大きな影響は受けませんが、一定以上の激しい雨や雪の場合は、空中の雨や雪に電波が吸収され、乱反射が生じるなどして、受信レベルが低下する「降雨減衰」「降雪減衰」といったトラブルが生じます。
これは衛星放送の性質に基づくトラブルであるため、対処は基本的に、天候の回復を待つことになります。ただ一般の家庭用BS/CSアンテナよりやや大型で、より強く電波をキャッチできるアンテナを使用することで、風雨の影響を抑えることもできます。
症状5:アンテナや周辺機器が10年以上経過している
テレビアンテナ本体や、ブースター、分配器など配線部の周辺機器には寿命があります。
一般的に、屋外に設置されるアンテナ本体の寿命は、機種や設置位置、現場の自然環境にもよりますが、10年から15年程度です。また電源を使用する電子機器であるブースターは、10年程度が寿命とされています。
したがって、アンテナの設置から10年以上が経過している場合は、目に見えるような破損はなくても、内部や各部の劣化が進んでいることが考えられます。
突然テレビが映らなくなるトラブルを防ぐためにも、設置から10年以上が過ぎたテレビアンテナや配線部の機器については、一度、専門業者によるメンテナンスを受けてもらうことがオススメです。
場合によっては、新しいアンテナへの交換をご検討になる、良いタイミングにもなります。
【作業内容別】アンテナ修理・交換にかかる費用相場
テレビアンテナ修理を業者に依頼する際、一般のお客様がもっとも気になさる点は、やはりアンテナ修理にかかる費用ではないでしょうか。
この修理に必要な料金は、アンテナの種類や設置場所、故障の原因によって大きく異なります。
ここではアンテナ工事業者スタッフからの説明を元に、一般的な業者におけるアンテナ修理の作業内容ごとの費用相場をご紹介します。
ただし、これらはあくまで目安であり、業者による価格体系の違い、また現場の状況による費用の変動もありますので、正確な料金は必ず事前に見積もりを取って確認してください。
アンテナ修理の費用内訳
アンテナ修理費の見積もりは、主に以下の項目で構成されています。
業者によっては項目名が異なる場合もありますが、その内容をしっかり確認することが重要です。
※上記はアンテナ修理について発生する主な費用項目になります。
作業内容ごとの料金目安一覧
アンテナ修理に際して、具体的な作業ごとの費用相場は以下の通りになります。
特に地デジアンテナとBS/CSアンテナでは、本体価格や調整の難易度が異なるため、費用にも差が出ます。
※上記は主な修理作業ごとの費用相場になります。
アンテナ交換の場合は、基本的に上記の既設アンテナ撤去、処分費と新しいアンテナの基本設置工事費を合計した価格になり、上記の相場もそれぞれの費用の総額になっています。
なお、アンテナ撤去と新規設置を同時に行う場合は、作業の手間や機材などが少なくて済む分、費用がやや割安になるケースもあります。
アンテナ修理はどこに頼む?依頼先4タイプのメリット・デメリットを比較
現在、アンテナ修理を依頼できる業者には、大きく分けて4つのタイプ(業種・店舗など)があります。
各業種にはそれぞれのメリット・デメリットがあるため、お客様の状況や、修理に当たって何を重視するかによって、どこに依頼すべきかの最適な選択は異なります。
ここでは、アンテナ修理を依頼できる業種別の特徴を比較していき、お客様にとってテレビのアンテナ修理はどこに頼むのがいいのか、各業者がどのような人におすすめかを見ていきます。
※上記は各業者の主な特徴になります。
以下、それぞれの業者について、現場のプロからの意見も参考に、詳しく解説していきます。
1. アンテナ工事専門業者
その名の通り、テレビアンテナ工事を専門に扱っている業者です。
最大のメリットは、アンテナ工事に関する専門性が高く、実際の作業も経験豊富な技術者(アンテナ職人)が直接、施工してくれる点です。
また自社スタッフの直接作業であるため、下請け業者に対する中間マージンなどが発生しせず、他の依頼先に比べて費用を安く抑えられる傾向があります。
また、即日対応など急なトラブルにも迅速に対応してくれることが多く、工事後の保証も数年単位で充実している業者が多いという点も特徴です。
ただし、現在では業者の数が非常に多いため、信頼できる優良業者をご自分で調べられる必要があり、やや手間がかかる難点もあります。
2. 家電量販店・ホームセンター
エディオンやケーズデンキ、ジョーシン、カインズホームといった大手の家電量販店、ホームセンターの店舗でもアンテナ修理を依頼できます。
誰もが知っている大手企業なので安心感があり、お近くにある店舗で、お店のポイントサービスを利用できるなどの点もメリットです。
しかし、このような店舗の場合、実際に工事を行うのは店舗や会社のスタッフではなく、提携している近隣の下請け業者であることがほとんどです。これらの業者はアンテナ工事の専門家ではなく、電気工事全般を請け負う業者になります。
そのため、仲介手数料などの中間マージンが発生して料金が割高になる、アンテナ工事は担当する業者によって技術力に差が出るなどの可能性があります。
他にも、店舗で受け付けてから下請け業者を手配するため、即日工事が難しく、特にエアコン工事など他の工事の繁忙期には、アンテナ工事がかなり遅れることもある。また下請け業者の利益を確保するため、工事をキャンセルした場合も、一定の出張料などが発生するケースもある点にも注意が必要です。
3. 地域の電気屋さん(町の電器店)
こちらはお近くの商店街などで、昔から地域に根ざして営業している、いわゆる「町の電気屋さん」のことです。
顔なじみであれば気軽に相談しやすく、アンテナに限らず、お住まいの電気工事全般に関して相談できて、何かあったときにはすぐ駆けつけてくれるフットワークの軽さ、きめ細かな対応が魅力です。
一方で、このような店舗は家電量販店などの下請け業者であることも多く、テレビアンテナ工事を専門としているわけではないため、最新のアンテナや複雑な電波環境、高所設置など難しい工事への対応が難しい場合もあります。
料金も個々の店舗で設定されているため、専門業者と比較するとやや高めになることもあります。
さらにこれらの店舗は、店主の高齢化などにより、徐々に数が少なくなっている現実もあり、閉店、廃業によって相談先がなくなるリスクも考えられます。
4. ハウスメーカー・リフォーム会社
お住まいが戸建て住宅のマイホームであれば、家を建てたハウスメーカーや、リフォームを依頼した会社に、アンテナ修理について相談することも可能です。
家の構造をよく理解しているため、安心して任せられるというメリットがあります。
しかし、これらの会社もアンテナ工事は専門外であるため、やはり下請けの業者に再委託することがほとんどです。
そのため、アンテナ工事の料金はやや割高になりがちで、またアンテナに関する専門的な提案は期待しにくいかもしれません。
【プロが伝授】失敗しない優良アンテナ修理業者の選び方7つのポイント
テレビアンテナ修理でもっとも重要となるのが、やはり「業者選び」です。
中間マージンなどの余計なコストがなく、工事料金が割安な業者が理想ですが、逆に工事料金が安くても施工技術などが低く、施工後、またすぐに故障してしまっては意味がありません。
ここでは、適正価格で施工技術も確か、さらに工事後の保証も手厚く、安心して任せられる優良な業者を見極めるための7つのチェックポイントをご紹介します。
この解説も、やはりアンテナ工事のプロからの解説を、分かりやすく項目別にまとめたものです。
これらのポイントを押さえて、後悔のない業者選びを行ってください。
① 見積もり無料・追加料金なしを明言しているか
まず基本のポイントとして、業者による現地調査や見積もりが無料であるかを確認してください。
優良な業者は、作業前に必ず現場であるお住まい電波状態やアンテナの状況を確認し、明確な見積もりを提示してくれます。
そして、もっとも重要なのが「見積もり後の追加料金は発生しない」と明言しているかどうかです。
「作業してみないと分からない」などと曖昧な説明をする業者は避け、追加料金の可能性についてもわかりやすく明確に説明してくれるなど、料金体系がクリアな業者を選びましょう。
例えば、本記事のためにさまざまな解説をしてくれたアンテナ職人が所属し、顧客満足度も高い「あさひアンテナ」では、この明朗会計を徹底していることで知られています。
② 施工実績が豊富で、自社施工か
業者の公式サイトなどで、これまでの施工実績を確認してください。
年間の施工件数が多ければ、それだけ多くの経験とノウハウを持っている証拠です。
公式サイトのブログなどで、実際の施工事例を詳しく紹介している業者であれば、実際の施工イメージもわかりやすくなります。
また、問い合わせから施工までをすべて自社のスタッフで行う「完全自社施工」の業者を選ぶのがおすすめです。
下請け業者に丸投げする会社と違い、経験豊富な自社スタッフが対応してくれるため、技術レベルが安定しており、責任の所在も明確なため安心です。
年間6,000件以上の施工をすべて自社専門スタッフで行う「あさひアンテナ」のような体制が理想的です。あさひアンテナでは公式サイトのブログで、多数の施工事例を写真と共に詳しく紹介しています。
③ 長期保証制度が充実しているか
アンテナは一度設置したら長年使うものですから、工事後の保証内容は非常に重要です。
業者が設定する保証期間は、自社の施工したアンテナではめったにトラブルは生じないという、技術力への自信の表れとも言えます。
一般的な保証期間は1年から5年程度ですが、優良な業者の中には、業界最長クラスである「10年保証」を提供しているところもあります。例えばあさひアンテナでも、この10年保証を提供しています。
万が一、施工後に不具合が発生した場合でも、無償で迅速に対応してくれる手厚い保証がある業者を選んでください。
④ 口コミや評判が良いか
実際にその業者を利用した人の声は、非常に参考になります。
Googleマップの口コミやSNS、くらしのマーケットなどの比較サイト、業者の公式サイトに掲載されている「お客様の声」などをチェックしてみましょう。
料金や技術力はもちろん、「スタッフの対応が丁寧だった」「説明が分かりやすかった」といった、サービス面での評価も確認すると、より安心して依頼できます。
⑤ 対応がスピーディーで丁寧か
お住まいで急にテレビが映らなくなるトラブルは、一刻も早く解決したいものです。
業者に問い合わせた際の電話対応の丁寧さや、メールの返信の速さも、その業者の姿勢を判断する材料になります。
「24時間365日受付」や「即日対応可能」といった、緊急時に頼りになる業者を選ぶと安心です。
「あさひアンテナ」のように、フリーダイヤルの他に24時間受けつけのメールフォーム、LINEアカウントを用意していて即日対応も可能で、連絡から「最短3時間で駆けつけ」を掲げている業者であれば、顧客の困りごとに真摯に対応しようという姿勢がうかがえます。
⑥ 火災保険の申請サポートに対応しているか
詳しくは後の項で開設しますが、台風などの自然災害によってアンテナの故障が起こった場合には、お住まいで加入の火災保険が適用できる可能性があります。
その際には、保険会社に提出するための「見積書」や「被害状況がわかる写真」などの書類が必要になります。
火災保険の申請に慣れている業者であれば、これらの書類作成をスムーズにサポートしてくれます。
火災保険の利用をご検討している場合は、その業者に火災保険の申請サポートの実績があるかどうかも確認されると良いでしょう。
「あさひアンテナ」では、火災保険サポートとして、修理に伴う現場写真、必要書類の作成にもすべて対応してくれるほか、保険に関する知識を持つスタッフが、お客様自身が行う申請書類の作成、保険会社との交渉についても、万全のサポート体制を用意しています。
⑦ 相見積もりを取って比較検討する
もしアンテナ修理などの工事を行う時間に余裕があれば、アンテナ工事業者1社だけでなく2、3社から見積もりを取る「相見積もり」をおすすめします。
複数の業者を比較することで、料金の適正価格がわかるだけでなく、提案内容や担当者の対応、保証内容などを総合的に判断できます。
やや手間はかかりますが、適正価格、工事内容や品質、保証やサポート体制など、もっとも納得できる業者を見つけるための確実な方法です。
「あさひアンテナ」でもこの相見積もりに対応しており、もし他業者でより低価格の見積もりが出た場合は、施工品質はそのままでより価格を抑える再見積もりにも挑戦しています。
【知らないと損】アンテナ修理で火災保険を使うための条件と申請手順
「台風で自宅のアンテナが突然、壊れてしまい、業者に問い合わせたところ、修理代がずいぶん高い」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は、自然災害によるアンテナの破損は、ご加入されている火災保険で補償されるケースがあります。
経年劣化による故障は対象外ですが、条件に当てはまれば修理費用を大幅に抑えられる可能性がありますので、ぜひ確認してみてください。
火災保険が適用されるのは「自然災害」による故障
火災保険は「火事」だけでなく、「風災・雹災(ひょうさい)・雪災」といった自然災害や、想定外の事故による損害も補償の対象としている場合がほとんどです。
※上記は火災保険の適用に関する主なケースになります。
ご自宅のアンテナの故障が自然災害によるものかどうか判断が難しい場合は、修理業者や保険会社に相談してみてください。
火災保険の申請に必要なものと手続きの流れ
火災保険を申請する際の一般的な流れは以下の通りです。
- 保険会社へ連絡:まずは契約している保険会社や代理店に連絡し、アンテナが自然災害で被害を受けた旨を伝えます。
- 修理業者に依頼:アンテナ修理業者に連絡し、現地調査と見積もりを依頼します。この時、保険を申請する予定であることを伝え、「被害状況がわかる写真」の撮影や修理報告書の作成なども依頼してください。
- 書類の提出:保険会社から送られてくる請求書類に必要事項を記入し、業者から受け取った「見積書」と「被害状況の写真」を添えて保険会社に提出します。
- 保険会社の審査・保険金の支払い:保険会社が提出された書類を審査し、場合によっては現地調査も行い、補償の対象と認められれば、指定した口座に保険金が支払われます。
注意点:免責金額と申請期限について
火災保険を利用する際には、いくつか注意点があります。
一つは「免責金額」です。これは、損害が発生した際に自己負担する金額のことで、契約時に設定されています。
例えば、免責金額が3万円で修理費用が10万円だった場合、支払われる保険金は7万円となります。
より詳しく説明すると、免責金額には「免責(エクセス)方式」「フランチャイズ方式」の二種類があります。
「エクセス方式」は、本来の損害額から設定された免責金額が引かれる方式で、例えば免責金額5万円の場合、損害額が30万円なら、受け取れる保険金は25万円になります。損害額が免責金額以下の場合は保険金が支払われません。
「フランチャイズ方式」は、免責金額が比較的高額で、免責金額以下の損害額では保険金はまったく受け取れない一方で、被害額が免責金額を越えた場合は全額受け取れる形式です。
例えば免責金額が20万円の場合、損害額が20万円以上であれば、設定した保険金額の範囲で損害額そのままの保険金を受け取れます。一方で20万円以下の損害では保険の対象になりません。
この免責金額の方式については、保険商品によっても異なるほか、保険料に応じてお客様自身で設定できる場合もありますので、まずはお客様の火災保険の免責金額と、その方式をご確認ください。
もうひとつの重要なポイントが「申請期限」です。保険法により、損害が発生した日から3年以内に申請しないと、保険の請求権が時効で消滅してしまいます。
したがってアンテナの被害に気づいたときは、できるだけ早めに手続きを進めてください。
アンテナ修理の依頼から工事完了までの流れ
実際にテレビアンテナの修理を業者に依頼する場合、どのような流れで進むのでしょうか。
問い合わせから工事完了までの一般的なステップを知っておくことで、スムーズに依頼を進めることができます。
以下、やはり現場のアンテナ職人からの話を元に、依頼から工事完了までの流れをまとめました。
STEP1: 電話やメールで問い合わせ
まずは、業者に電話やウェブサイトのフォームなどから連絡します。
この時、依頼内容や以下の情報をできるだけ詳しく伝えると、その後の対応がスムーズになります。
- 住所、氏名、連絡先
- 建物の種類(戸建て、マンションなど)と階数
- テレビの症状(いつから、どのように映らないか、エラーコードなど)
- アンテナの種類(わかる範囲で)
- 希望の訪問日時
STEP2: 現地調査と見積もり
設定した訪問日(即日含む)に業者の担当者がご自宅を訪問し、アンテナの設置状況や周辺の電波環境を専門の測定器で調査します。
そして故障の原因を特定し、最適な修理方法と、それにかかる費用の詳細な見積もりを提示してくれます。
この時点で、作業内容や料金についてご不明な点があれば、納得いくまで質問してください。
お客様のご質問に対して丁寧にわかりやすく答えてくれるかどうかも、優良な業者を見極めるための重要なポイントになります。
STEP3: 契約と工事日程の調整
提示された工事方法と見積もり内容に納得できれば、正なに契約となります。
業者のスケジュールに空きがあれば、契約後、その場で即日の修理作業を開始してくれることも少なくありません。
そうでない場合は、改めて工事の日程を調整します。
STEP4: 修理・交換工事の実施
決定した日時に、専門スタッフが修理・交換作業を行います。
屋根上など高所での作業は、事故はもちろん、住宅の屋根材なども破損させないよう、高所作業についても専門知識と技術をもつアンテナ職人が、安全に細心の注意を払いながら進めてくれます。
作業時間の目安は、簡単な調整であれば30分から1時間、アンテナ交換などでも1、2時間程度で完了することがほとんどです。
STEP5: 映りの確認と支払い
工事が完了したら、作業員と一緒に室内のテレビですべてのチャンネルが問題なく映るかを確認します。
受信レベル(アンテナレベル)などもチェックし、問題がないことを確認できたら作業完了です。
最後に工事料金を支払い、工事の保証書などを受け取って終了となります。
お支払い方法は、現金、クレジットカード、電子マネー、後日の銀行振込など、業者によって対応が異なりますが、優良な業者であれば豊富な決済方法を用意していますので、事前に確認しておいてください。
「あさひアンテナ」では、現金のほか、各種クレジットカードや電子マネーでの決済にも対応しています。また保証書に関しても、10年の長期保証のため、紛失に備えて会社側でも電子管理しており、データベースで確認が取れ次第、お客様が保証書を紛失された場合も、保証に対応しています。
アンテナ修理に関するよくある質問(Q&A)
この項目では、アンテナ修理に関して多くの方が疑問に思う点を、プロのアンテナ職人の回答を元に、Q&A形式でまとめました。
Q1. 賃貸住宅(アパート・マンション)の場合は誰に連絡すればいい?
A. アパートやマンションなどの賃貸物件にお住まいで、テレビ画面が乱れるなどのトラブルが生じた場合は、まずは大家さんや管理会社に連絡してください。
集合住宅では建物全体で共同のアンテナを使用している場合が多く、その設備の管理責任は、物件のオーナーさんや管理会社にあります。
お住まいの方が勝手に業者を手配してしまうと、費用を自己負担しなければならなくなる可能性がある上、無断で住宅設備を加工した年てトラブルに発展するリスクもあるので注意が必要です。
ただ、住宅のベランダに、許可を得てご自分で設置したBS/CSアンテナなどが故障した場合は、私物であるためご自身の裁量で修理を依頼することもできます。
Q2. 工事の際に立ち会いは必要ですか?
A. はい、基本的には工事当日の立ち会いが必要です。
アンテナ修理は屋外での作業が中心ですが、要所でお客様に相談する必要が出る可能性が出るほか、最終的に室内のテレビで正常に映るかを確認する作業や、料金のお支払いがあるためです。
ただし、作業中ずっと付きっきりで確認している必要はありません。作業中、特に用がない間は、屋内で待機していただいてもかまいません。
また作業員に携帯電話の番号などの連絡先を伝え、工事完了の目処が立つ時間に戻るようにすれば、外出することも可能な場合がありますので、事前に担当者などにご相談ください。
Q3. テレビアンテナの寿命はどのくらい?交換の目安は?
A. テレビアンテナの寿命は、設置されている環境やアンテナの種類によって異なりますが、一般的には10年から15年が目安とされています。特に、沿岸部で塩害を受けやすい地域や、台風、積雪の多い地域では、風圧やサビ、アンテナ本体の重みによる劣化が早く進む傾向があります。
アンテナの機種別では、高所に設置され、シンプルな構造がむき出しな地デジの八木式アンテナや、大きなディッシュや電子機器のコンバーターをもつBS/CSアンテナは、風雨の影響を受けやすく、寿命は10面程度になります。
一方で地デジアンテナでも壁面に設置される薄型のデザインアンテナ、ポール状で高所に設置されるユニコーンアンテナは、その形状や構造から風雨などに影響されにくく、寿命は15年から20年程度と長くなります。
また八木式アンテナやBS/CSアンテナでも、塩害用、雪害用や高耐風モデルなど、対候性を高めたモデルを利用すれば、寿命の長期化を期待できます。
他にも、現場の条件で可能であれば、壁面やベランダ内部、屋内空間など、アンテナの設置位置を工夫することで自然環境の影響を避け、経年劣化を抑えることができます。
いずれにせよアンテナ設置から10年以上(各アンテナの寿命年数)が経過し、テレビの映りに不具合が出始めたら、修理ではなく交換を検討する良いタイミングかもしれません。
Q4. 地デジ放送で多い受信やアンテナのトラブルは?
A. 地デジ放送で使われるUHF(極超短波)の電波は、比較的、障害物に強く安定していますが、以下のようなトラブルも起こりがちです。
- 電波の強さが合っていない:電波が強すぎる地域(強電界地域)に高性能なアンテナを設置したり、逆に電波が弱い地域(弱電界地域)で性能が低いアンテナを使ったりすると、うまく受信できません。ブースターの調整が必要な場合もあります。
- 周辺環境の変化:近所に高い建物が建つと、電波が遮られて受信レベルが低下することがあります。この場合はアンテナの設置場所の変更や、より高性能なアンテナへの交換が必要になります。
- アンテナの向きのズレ:地デジアンテナは電波塔の方向に向けて設置しますが、強風などで少しでも向きがズレると受信感度が大きく低下します。
- 配線や機器の劣化:屋外のアンテナケーブルや、屋内の分配器などが劣化すると、電波の損失が大きくなり、映りが悪くなる原因となります。
Q5. 衛星放送で多い受信やアンテナのトラブルは?
A. 衛星放送(BS/CS)は、宇宙空間にある静止衛星から12GHz帯という周波数帯が高く、直進性が強い電波を送信しているため、受信に関しても地デジ電波とは異なる特性があります。
- アンテナの向き調整がシビア:衛星放送の12GHz帯は直進性が非常に高いため、BS/CSアンテナのディッシュを上下、左右とも静止衛星の向きへと正確に合わせる必要があり、アンテナの向きが1度でもズレると受信できなくなる場合があります。ミリ単位での精密な角度調整が必要です。
- 障害物の影響を受けやすい:12GHz帯はその直進性から小さな障害物にも遮られやすく、アンテナと静止衛星を結ぶ直線状に、建物や木、電線、さらには洗濯物など、わずかな障害物があるだけでも電波が遮られてしまいます。
- 天候による影響(降雨減衰):上記でもご説明した通り、大雨や大雪が降ると、雨粒や雪が12GHz帯の電波を吸収し、散乱させてしまい、一時的に受信レベルが低下して映らなくなることがあります。これが「降雨減衰」「降雪減衰」と呼ばれる現象です。対策は天候の回復を待つことです。
- アンテナへの電源供給:BS/CSアンテナは、テレビやレコーダー、またはブースターの電源部からアンテナケーブルを通じて、コンバーターに電源を供給することで動作しています。したがってテレビの設定で「アンテナ電源」がオフになっていると衛星放送が映らないケースもあるため、電源設定の確認が必要です。
関東・関西のアンテナ修理は、顧客満足度No.1の「あさひアンテナ」へ
ここまでテレビアンテナ修理について詳しく解説してきましたが「結局どの業者に頼めばいいのか分からない」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
もしお客様が関東・関西エリアにお住まいで、信頼できる業者をお探しであれば、本記事に貴重な助言をいただいたアンテナ職人・スタッフが所属するアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」へのご相談をおすすめいたします。
記事内でもご紹介した通り、あさひアンテナは、年間6,000件から10,000件以上という豊富な施工実績を誇るアンテナ工事の専門業者です。
下請け業者を使わない完全自社施工にこだわり、経験豊富な専門スタッフが、お問い合わせから施工、アフターフォローまで責任を持って対応します。
その高い技術力と丁寧なサービスは、顧客満足度調査で5年連続No.1という評価にもつながっています。
あさひアンテナでは「業界最安値への挑戦」を掲げ、高品質なサービスを適正価格でご提供することをお約束しています。
もちろん同社では、お見積もり後の不当な追加料金は一切いただきません。
さらに、業界最長クラスとなる10年間の長期保証をお付けしているため、施工後も安心してお使いいただけます。
「テレビが急に映らなくなった」という緊急のトラブルにも、24時間365日体制で受け付け対応しており、最短3時間でお客様のもとへ駆けつけます。
テレビアンテナのことでお困りでしたら、まずはお気軽に、あさひアンテナのフリーダイヤル、またはメールフォームやLINEアカウントまでお気軽にお問い合わせの上、無料見積もりをご利用ください。
まとめ
今回は、テレビアンテナの修理について、ご自身でできる対処法から専門業者の選び方、費用相場までを、現場のプロからのご意見を元に、詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- テレビが映らない場合、まずは電源プラグやケーブル接続など、自分で簡単にできる7つの項目をチェックしてみてください。
- アンテナ本体の傾きや破損など、危険を伴う症状が見られる場合は、無理せずすぐにプロの修理業者に連絡してください。
- 修理費用は作業内容によってさまざまです。必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することが大切です。
- 信頼できる業者を選ぶには、「明朗会計」「豊富な実績」「長期保証」「良い口コミ」「迅速な対応」の5つのポイントを押さえてください。
- 台風や大雪など、自然災害が原因でアンテナが故障した場合は、火災保険が適用される可能性があります。諦めずに保険会社に相談してみてください。
テレビの不調はある日突然、訪れることもあります。しかし本記事に記した情報を含め、アンテナ修理についての正しい知識を持っていれば、慌てず冷静に対処することができ、早急な復旧も可能になります。
この記事が、突然のアンテナトラブルに対して、できるだけ早急かつ確実に、費用も抑えて快適なテレビライフを取り戻すための一助となれば、筆者としても幸いです。