【プロに聞く!】2025最新・BSテレビアンテナと設置費用込みの総額は?料金相場と後悔しない工事業者の選び方を完全ガイド

2025年10月15日

2025年(令和7年)現在では、BS放送も一般のご家庭に広く普及しています。そのため戸建て住宅に地デジアンテナだけでなく、大きなお皿のようなパラボラアンテナが取り付けられている風景も珍しくなくなっています。
特にBS放送は、専用のBSアンテナさえ取り付ければ、地デジ放送とは異なるNHK、広域民放など多くのチャンネルを、地デジより高画質、かつ無料(NHK受信料を除く)で楽しめます。さらにお好みで有料チャンネルと契約して、より深い趣味のチャンネルも鑑賞できます。
現在のBSアンテナは、ほとんどがBS放送と110度CSアンテナの双方を受信できる「BS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)」です。したがってパラボラアンテナ一基の設置で、BS放送の他にも、CS放送の「スカパー!」とも契約し、より多彩な専門チャンネルを選ぶことも可能です。

さらに2018年(平成30年)からは衛星放送に多くの4K、8Kチャンネルが追加(新4K8K衛星放送)されたこともあり、ご自宅で4Kや8Kのテレビを購入すると同時に、4K8K放送が受信できるBSアンテナを新しく設置したい、または既設のBS/CSアンテナを4K8K対応の設備に整えたいという方もいらっしゃるでしょう。

一方で、BSアンテナの新規設置や衛星放送の視聴、4K8Kに対応できる設備を整える作業などを考えているお客様にとっては、さまざまな疑問点やご不安もあるかと思われます。例えば、

「新しい4KテレビとBS放送で、高画質な映画やスポーツ中継を楽しみたいけど……」
「家族が見たい番組がBS放送にあるらしいけど、アンテナ工事って何だか面倒そう……」
「衛星放送を見るためのアンテナはどうやって設置すればいいのか、自宅の環境でも設置できる?」
「4K8K放送を見るためにはアンテナや設備の交換が必要なのか?」
「CS放送も見るためには特別な工事や設備がいるの?」
「アンテナ本体と工事費、全部込みで結局いくらぐらいかかるの?」
「どのような業者に頼めば、質のいい工事や割安の工事費用を実現できる?」

衛星放送やアンテナに関する専門知識がないと、この工事で本当に見たい放送やチャンネルが観られるのか、また業者から提示された見積もり金額が妥当なのか判断できず、ご不安を覚えられるのも無理のないことです。

そこで本記事では、そんな皆様の疑問や不安をすべて解消すべく、アンテナ工事のプロ集団「あさひアンテナ」のアンテナ職人や担当スタッフに、BSアンテナの設置にともなうさまざまな疑問について、実際の現場経験に基づく貴重なお話を伺ってきました。

具体的な内容は、BSアンテナの設置にかかるアンテナ本体と工事費込みの総額の相場から、詳しい料金の内訳、またBS放送、CS放送、4K8K放送など、衛星放送の各種放送を見るために必要な工事や注意点、そして後悔のない工事を実現してくれる、信頼できる業者の選び方まで、皆様のBSアンテナ設置に関する疑問点に、すべてお答えしていきます。

本記事は上記したアンテナ工事のプロ業者スタッフの説明を元に、技術系の知識を持つプロのライターが執筆を担当し、専門的な知識がない方でもわかりやすいように、各項目をそれぞれ丁寧に解説していきます。

この記事を最後までお読みいただければ、あなたはBSアンテナ工事に関する正しい知識を身につけることができ、ご自身の希望と予算に合った最適な判断もできるようになるでしょう。
安心して依頼できるアンテナ工事業者を見極めて、BS放送をはじめ、衛星放送を快適に楽しめる毎日をスタートさせてください。

衛星放送(BS放送、CS放送)の仕組みと受信の注意点は?

まずはじめに、BSアンテナの設置に必要となる工事や機材、設置の条件などについて、プロのアンテナ職人から伺った基本的な知識について簡単にまとめます。
BSアンテナの基礎知識をご理解いただくことで、以下の項目でご紹介していく、BSアンテナ設置の条件やその必然性、BS放送、CS放送、4K8K放送など各種の衛星放送を見るために必要な条件なども自然に把握できるようになります。

現在の日本の衛星放送(BS放送、CS放送)は、赤道軌道上を地球の自転に合わせて周回し、地上からは東経110度(南西)上空の一点に静止して見える人工衛星(静止衛星)から送られてくる電波を、ご家庭のパラボラアンテナで受信する仕組みです。

ちなみにBS放送、CS放送の違いは、BS放送が「放送衛星(Broadcast Satellite)」による放送、CS放送が「通信衛星(Communication Satellite)」による放送という点です。各放送の名称も、それぞれの人工衛星の頭文字に由来しています。
この区分は日本の放送法に基づくもので、放送内容としては、

  • BS放送:BS/CSアンテナを設置するだけで視聴できるNHK、広域民放その他の無料チャンネル+有料契約で視聴できる有料チャンネル。
  • CS放送:放送事業者(スカパー!)と基本契約の上、BS放送より多数の専門チャンネルと個別契約(または複数チャンネルパック契約)で好きなチャンネルを視聴できる有料放送。

このBS放送、CS放送に使われる電波は、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後と非常に高く、波長の幅は25ミリ程度の「12GHz帯」という電波になります。
周波数帯が高い電波は、長距離まで届き大量の情報を乗せられるため、衛星放送や高画質放送に向いていますが、一方で光のようにまっすぐ進む「直進性」が非常に強いという特徴があります。

BSアンテナとして知られるパラボラアンテナは、皿のような部分(ディッシュ・放物面反射器)の内側でこの12GHz帯を受け止めて反射させ、正面に固定された一次放射器の一点に集中させることで受信しています。
そのため、BSアンテナはディッシュの仰角と方位角(上下、左右の角度)を静止衛星の方向(東経110度)へと正確に合わせる必要があります。
そしてBS放送の放送衛星と110度CS放送(スカパー!)の通信衛星は、同じ東経110度に位置していて、使われる電波も12GHz帯であるため、一基のパラボラアンテナでBSとCSのどちらも受信できるのです。
したがって、現在「BSアンテナ」と呼ばれるパラボラアンテナは、どれも実質的にBS放送と110度CS放送に対応できる「BS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)」になります。

そして12GHz帯の「直進性」が、BS、CSの衛星放送を視聴する上での重要なポイントになります。
12GHz帯は宇宙空間から地上までの長距離を届き、日本全国どこでもほとんど電波レベルの差がなく受信できる一方で、BSアンテナのディッシュと静止衛星の間に、電波を遮るわずかな遮蔽物でもあると、日光が遮られて影が落ちるように、電波が遮蔽されてしまい、アンテナで受信できなくなる(衛星放送が映らなくなる)のです。

以下、衛星放送でよくある受信トラブルの原因と対処法を、一覧表にまとめました。

トラブルの原因 具体的な状況 主な対処法
電波を遮る障害物 アンテナの前に建物が建った、木の枝が伸びてきた、洗濯物が干されたなど。 障害物を避けることができる位置にアンテナを移設する。
アンテナ角度のズレ 強風や大雪、アンテナの老朽化などで静止衛星の角度からわずかにズレた。 専門業者に依頼して正確な方向調整をしてもらう。
悪天候(降雨・降雪減衰) 大雨や大雪の際に12GHz帯が吸収され、乱反射も起こり一時的に映りが悪くなる。 天候の回復を待つ。大型の高性能アンテナへの交換で改善する場合もある。
ケーブルや機器の不具合 ケーブルの接続不良、断線、ブースター(増幅器)などの故障。 接続部の確認。改善しない場合は専門業者による点検・交換が必要。
テレビ本体の設定・不具合 テレビの電源設定やB-CASカードの問題。 テレビの電源プラグを抜き差し(再起動)する、B-CASカードを入れ直す。

※上記は衛星放送で考えられる主なトラブルの要因になります。

衛星放送の2K放送と4K8K放送の違いは?

2018年から、衛星放送では従来の2K放送(フルハイビジョン)よりさらに高画質な「新4K8K衛星放送」が始まりました。この4K8K放送は、BS放送、CS放送それぞれのチャンネルに、4K、8Kチャンネルが追加されたものになります。
これに伴い、BS/CSアンテナや関連機器にも新しい規格が必要になっています。

従来の2K放送は、衛星から送られる12GHz帯のうち、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」という電波を利用していました。
しかし、4K8K放送を始めるにあたり、追加されるチャンネルに対して右旋の電波では周波数帯が不足したため、一部の4K8Kチャンネルのために、新たに「左旋円偏波」という電波も導入されたのです。
この新しい左旋の電波(左旋放送)を受信するためには、アンテナや途中の機器もすべて新しい規格に対応している必要があります。

2025年現在のBS/CSアンテナはすべて、右旋、左旋の双方を受信できる2K4K8K対応型ですが、2018年以前のモデルは、右旋放送にしか対応できない2K(右旋)対応型であるケースもあります。
さらに12GHz帯の電波は、BS/CSアンテナで受信された後、ケーブルで送信しやすいMHz(メガヘルツ)帯の電波に変換されますが、この際、従来の右旋の電波に比べ、左旋の電波は2224MHzから3224MHzまでの、やや高い周波数帯に変換されるのです。
この周波数帯の高い電波は、従来の周波数帯に比べ、ケーブルなどで伝送される際、電波の減衰や漏洩、混入が生じやすくなり、対応する品質の機材が必要となります。

したがって左旋放送を受信する場合には、BS/CSアンテナからテレビまでを結ぶケーブル配線や、その間のシステム周辺機器(ブースター、分配器、アンテナコンセントユニット)なども、この4K8K(3224MHz)に対応している機材が必要となるのです。

以下、右旋放送である2K衛星放送と、右旋・左旋の放送である4K8K衛星放送の違いについて、一覧でご紹介します。

項目 従来の2K衛星放送 新4K8K衛星放送
使用する電波 右旋円偏波 右旋円偏波 + 左旋円偏波
アンテナ受信後の周波数帯域 1032MHz ~ 2072MHz 1032MHz ~ 3224MHz
必要な機器 従来のBS/CSアンテナ、機器(2K・右旋対応) 4K8K(右旋・左旋)対応のBS/CSアンテナ、ブースター、分配器、ケーブル、テレビ端子など。
機器の見分け方 特になし SHマーク」や「HSマーク」が付いている

ご自宅の設備が4K8Kに対応しているか簡単に見分けるには、機器本体や取扱説明書に、4K8K(3224MHz)対応の表示や「SHマーク」または「HSマーク」があるかどうかをを確認するのが一番です。

「SHマーク」とは「スーパーハイビジョン受信マーク」のことで、左旋放送の受信に対応できる一定以上の性能をもったアンテナや受信システム機器に付与されるマークです。
「HSマーク」とは「ハイシールドマーク」のことで、衛星放送の受信について、一定以上の遮蔽性能をもった機器に付与されるマークです。
どちらのマークが付与されるかは機器の種類によって異なりますが、これらのマークが付与されている機器であれば、右旋放送を含むすべての4K8K放送に対応できる機器となります。

ただし近年では、4K8K設備の普及率の低さやコストの問題により、民間放送局が左旋の4K放送から撤退する動きもあり、4Kチャンネルの左旋放送から右旋放送への再編も進んでいます。
2025年10月現在、左旋対応のアンテナ機材が必要な左旋放送の4K8Kチャンネルは、BS放送の「BS NHK8K」のみになっています。その他の4K8Kチャンネルは右旋放送になるため、従来の右旋のみ対応のBSアンテナ設備でも視聴できることになります。

今後、4K8K(左旋)対応設備の普及などにより、あらためて左旋の4K8Kチャンネルが追加される可能性はありますが、現状で特にご視聴になりたい左旋の4K8Kチャンネルがなければ、急いでお住まいのBSアンテナ設備を、4K8K(右旋・左旋)対応型に交換する必要はないともいえます。

【結論】BSアンテナ工事費込みの料金相場一覧

BSアンテナ取り付け工事の専門的な話に入る前に、まずは皆さんが一番お知りになりたいであろう「BSアンテナ設置は、工事費込みで結局いくらかかるのか?」という結論からお伝えします。
BSアンテナの設置費用は、アンテナの種類や設置場所、そしてご新居などで地デジアンテナも同時に設置するかどうかで大きく変わります。
ご自身の状況に近いケースを、以下の一覧表でチェックしてみてください。

工事の状況 アンテナの種類 工事費込みの総額相場 こんな方におすすめ
新規設置 2K4K8K対応BS/CSアンテナ 30,000円 ~ 65,000円 4K、8Kテレビで高画質放送を楽しみたい方。
セット工事 デザインアンテナ + BS/CSアンテナ 43,000円 ~ 100,000円 見栄えのいい地デジアンテナで地デジ・衛星放送を視聴したい方。
八木式アンテナ + BS/CSアンテナ 40,000円 ~ 90,000円 地デジの受信感度を安定させて地デジ・衛星放送を視聴したい方。
交換・修理 2K4K8K対応BS/CSアンテナ交換 20,000円 ~ 75,000円 老朽化したアンテナや2K対応型を2K4K8K対応型に交換したい場合。配線部の交換も含む。
方向調整のみ 6,600円 ~ 自然災害や老朽化でアンテナ角度がズレて衛星放送が受信できなくなった場合。

※上記が各種工事別の総額の相場ですが、具体的な費用は、必要となる工事の内容や種類、数によって大きく変動してきます。

この後の各項目で、それぞれのケースについて、なぜ上記の料金になるのかを詳しく解説していきます。

【新規設置】BS/CSアンテナのみの場合

すでにお住まいに地デジアンテナがあるなどで地デジ放送は視聴できていて、新たにBS放送などの衛星放送を追加で楽しみたいという場合の費用相場です。
このケースが、BSアンテナ設置のもっとも基本的なパターンとなります。

工事費込みの総額は、20,000円から30,000円程度が一般的な相場です。
この料金には、BS/CSアンテナの本体代金と、アンテナを取り付けるための標準的な工事費(配線工事など)が含まれています。

ただし、BS/CSアンテナの設置場所によっても料金はやや変動します。

設置場所 料金の傾向 特徴
ベランダ もっとも安価(11,000円~) 作業がしやすく、高所作業費がかからないため。
外壁 標準的 専用の金具を使って壁面に取り付ける。
屋根上 やや高価 高所作業費が追加される場合がある。

上記の通り、設置場所によるアンテナ工事の設置費用は、その難易度や必要な部材によって変動します。
ご自宅の状況に合わせて、どこに設置するのが最適か、業者と相談しながら決めましょう。

【4K8K対応】高画質放送を楽しみたい場合

せっかくBS放送を見るなら、4Kの高画質で楽しみたいという方におすすめのプランです。
新4K8K衛星放送を視聴するためには、前述の通り2K4K8K対応型のアンテナと、場合によっては周辺機器の交換も必要になります。

工事費込みの総額は、22,000円から64,000円程度が相場となります。
費用が高くなる主な理由は以下の通りです。

  • アンテナ本体がやや高価なケースがある
    • 4K8K放送の新しい電波(左旋)を受信できる高性能なアンテナが必要です。
    • ただ現在では旧来の2K対応BSアンテナは製造終了しており、2K4K8K対応型のBS/CSアンテナが基本モデルであるため、性能や価格の差は存在しません。
  • 周辺機器の交換が必要になる場合がある
    • 前述の通り、アンテナだけでなく、電波を増幅するブースターや、各部屋に電波を分ける分配器なども4K8K対応品に交換する必要が出てくることがあります。
  • 既設アンテナを撤去する場合には撤去費用が必要になる
    • 既設の2K対応BSアンテナから、2K4K8K対応型に交換する場合には、古いアンテナの撤去、処分費用(6,000円~)が必要になる場合があります。

見積もりを取る際は、BSアンテナ本体だけでなく、どの周辺機器の交換が必要になるのかも確認することが重要です。

【セットがお得】地デジアンテナも同時に設置する場合

新築の戸建て住宅で一からテレビアンテナ設置の工事を行う場合や、BSアンテナの設置・交換に合わせて、老朽化した地デジアンテナの交換も検討している場合には、BS/CSアンテナとセットで地デジアンテナの取り付け工事を依頼することが断然お得といえます。
地デジアンテナとBSアンテナの取り付け工事を別々に依頼すると、出張費や作業費、機材費などが二重にかかってしまいますが、同時に行えば作業や機材を簡略化できるだめ、コストを軽減できます。

地デジ・BS/CSアンテナセット工事の総額は、選ぶ地デジアンテナの種類によって大きく変わります。
以下、現在の主な地デジアンテナ機種の特徴と、BSアンテナのセット設置工事費用の目安を一覧でご紹介します。

地デジアンテナの種類 セット工事の総額相場 特徴
デザインアンテナ 43,000円 ~ 100,000円 箱型でスタイリッシュ。外壁に設置するため外観を損ねにくい。
八木式アンテナ 40,000円 ~ 90,000円 魚の骨のような形状。受信性能が高く、比較的安価。
ユニコーンアンテナ 60,000円 ~ 90,000円 ポール型。デザイン性と受信性能のバランスが良い。

※上記は各地デジアンテナの基本的な特徴になります。

地デジとBSアンテナをセット設置する費用の平均的な総額は「66,956円」というデータもあり、一度の工事ですべてのテレビ放送を視聴できる環境を整えることができます。

【交換・修理】既存アンテナのトラブルの場合

「最近BS放送の映りが悪い」「台風の後に衛星放送がまったく映らなくなった」など、すでに設置されているBSアンテナにトラブルが発生した場合の費用相場です。
機材の修復などで済むことが多いため、新規設置に比べると、費用は安く済むケースが多くなります。

状況に応じたBSアンテナトラブル修理・復旧費用の目安は、以下の通りです。

  • アンテナ本体の交換工事:20,000円 ~ 30,000円
    • BSアンテナの寿命(約10年)や故障による交換。
    • 主な費用はBSアンテナ新規設置費用と、前述した古いアンテナの撤去、処分費用になります。
  • アンテナの方向調整:6,600円 ~
    • 強風などでアンテナの向きがズレた場合の調整作業。
    • BS/CSアンテナは上下、左右ともミリ単位での正確な調整が必要なため、プロによる精密な作業が適しています。
  • アンテナの修理:7,000円 ~ 25,000円
    • ケーブルの接続不良や一部機器の故障など、原因に応じた修理。
    • 修理費用がかさむ場合や、本体の老朽化などで故障の再発が予想される場合は、アンテナ交換の方がコストパフォーマンス的にお得な場合もあります。

修理や交換に伴い、古いアンテナの撤去費用が別途必要になる場合や、高所での作業が必要な場合は追加料金がかかることもあります。
まずは専門業者に現場の状況やアンテナの状態を点検・確認してもらい、正確な修理費用の見積もりを出してもらうことが大切です。

どこに頼むのが正解?依頼先4タイプの料金と特徴を徹底比較

BSアンテナの工事を依頼できる場所や業者は、ひとつではありません。
「アンテナ専門業者」「家電量販店」「ハウスメーカー」「地域の電器店」と、主な依頼先だけでも、4つの選択肢があります。
しかし、一般のお客様にとっては「結局、BS/CSのテレビアンテナ工事はどこに頼むのが一番安心で、お得なの?」と迷ってしまうのではないでしょうか。

この項目では、それぞれの依頼先の特徴、メリット・デメリット、そして気になる費用感を分かりやすく以下の表にまとめました。
ご自身の状況や何を重視するかに合わせて、最適な依頼先を見つけるための参考にしてください。

依頼先 費用相場(BS/CS工事) メリット デメリット こんな方におすすめ
アンテナ専門業者 ◎ 20,000円~45,000円 ・中間マージンがなく割安
・技術力、専門性が高い
・長期保証(5~10年)
・対応が迅速
・ネットでの業者選びに不安
・悪徳業者も存在する
コストと品質、長期的な安心感を重視するすべての方。
家電量販店 △ 25,000円~60,000円 ・店舗で直接相談できる
・大手企業としての安心感
・ポイントが使える
・中間マージンで割高
・工事は下請けで品質に差
・保証が短い(1年程度)
普段利用しているお店で手軽に申し込みたい方。
ハウスメーカー × 55,000円~ ・新築時に一括で工事を頼める
・住宅ローンに工事費を組み込める
・中間マージンでかなり割高
・アンテナの専門性は低い
新築時、とにかく手間を省きたい方。
個人経営の電器店 △ 40,000円~ ・地域密着でさまざまな相談に対応できる
・地域の電波状況に詳しい
・費用は割高な傾向
・最新機種の取り扱いが少ない
・高所作業を断られることも
顔なじみのお店に安心して任せたい方。

※上記は各業者の主な特徴や傾向になります。

【おすすめ】アンテナ専門業者:高い技術力とコスパが魅力

結論から申し上げると、BSアンテナ工事の依頼先としてもっともおすすめな業者は「アンテナ工事の専門業者」です。
その理由は、コストパフォーマンスと専門性の高さ、そして長期的な安心感にあります。

専門業者は、下請けを使わず自社のスタッフが施工することが多いため、家電量販店などで発生する下請け業者への中間マージンがかかりません。
またアンテナ工事に使用するアンテナ本体や機材も大手メーカーから直接、大量に仕入れてスケールメリットによる大幅値引きを実現しているため、質の高い機材費用も含めた高品質な工事を比較的、安価な料金で提供できるのです。
また、毎日アンテナ工事だけを行っているプロ集団なので、電波やアンテナに関する専門知識を常に更新し続けていることはもちろん、豊富な現場経験に基づく施工技術、トラブル解決能力が非常に高いのが特徴です。
さらに各業者は自社の施工技術に自信を持っていることから、工事に対しておおむね5年から8年程度の長期保証を用意しているという点も、お客様にとってはお得な特徴と言えます。

例えば、本記事に有効な助言をいただいたアンテナ職人や専門スタッフが所属しており、関東・関西エリアで高い評価を得ているアンテナ工事業者「あさひアンテナ」は、業界内でも優良な専門業者として知られています。

以下、あさひアンテナの主な強みをご紹介します。

  • 圧倒的な実績:年間6,000件以上の施工実績と5年連続の顧客満足度No.1は、多くの顧客から信頼されている証です。
  • 業界最長の10年保証:自社の施工品質に絶対の自信があるからこそ提供できる、業界内でも長期的な安心の約束です。
  • 完全自社施工:経験豊富な正社員スタッフが責任を持って工事を行うため、品質にばらつきがなく、施工の細かなコツまで知悉した高品質な工事を提供できます。

他にもあさひアンテナでは、電波調査・見積もりは出張料、キャンセル料など各種費用をすべて含めた完全無料で実施しており、他業者との相見積もりや即日工事、工事費用の決済はクレジットカードや電子マネーも対応など、お客様のご要望に応じた柔軟な対応も受け付けております。

このあさひアンテナをはじめ、業者によって多少の差はあれ、技術力、料金、保証の三拍子が揃っているのが専門業者の強みです。
どの業者に依頼するかお迷いの場合は、まずはあさひアンテナなど、信頼できるアンテナ専門業者に御相談の上、無料の見積もりを取ることを強くおすすめします。

【身近で手軽】家電量販店:割高感と工事品質に注意

ヤマダ電機やジョーシン、エディオン、ヨドバシカメラといった家電量販店、またホームセンターでは、テレビやアンテナ本体を買うついでに工事を依頼できる手軽さが魅力です。
店頭で直接スタッフに相談できる、貯まっている店舗のポイントを使えるなどのメリットもあります。

しかし、これらの店舗への工事依頼では、注意点もいくつかあります。
まず、家電量販店のスタッフ自身が工事を行うわけではなく、実際の施工は地域の提携業者(下請け業者)に再委託するケースがほとんどです。
そのため、仲介手数料などの中間マージンが料金に上乗せされ、専門業者に直接、頼むよりも工事費用の総額が割高になる傾向があります。
一例としてエディオンではBS/CSアンテナの基本工事費が11,550円からとされていますが、これはあくまで最低料金であり、アンテナ本体代や追加作業費を含めると総額は大きく変わります。

また、下請け業者はアンテナ工事の専門家ではなく、店舗からの各種電気工事を全般的に請け負う業者である上、実際に工事に来る業者を顧客側で選べないため、アンテナ工事については技術力や対応にばらつきが出る可能性もあります。
他にもアンテナ工事の即日工事が難しく、エアコン工事などその他の工事の繁忙期には特に施工時期が遅れることがある。店舗によっては工事をキャンセルしても一定の出張料(数千円程度)などが発生するケースもある、などの注意点も存在します。
工事完了後の保証期間も1年程度と短い場合が多く、工事後の長期的な安心という点でも、やはり専門業者に軍配が上がります。

【新築時】ハウスメーカー・工務店:手間は省けるが割高

新築住宅を建てる際であれば、家に設置するアンテナ工事もハウスメーカーや工務店にまとめてお願いすることができます。
他の設備と一緒にアンテナ工事費も住宅ローンに組み込める場合もあり、お住まいの建築や引っ越し作業などで忙しい最中、自分でアンテナ工事の業者を探す手間が省けるのは大きなメリットです。

しかし、費用面ではもっとも割高になる選択肢と言えるでしょう。
ハウスメーカーもアンテナ工事は下請け業者に発注するため、高額な中間マージンが発生します。
また、やはり下請け業者はアンテナに特化した業者ではない場合も多く、現場の電波状況に合わせた最適なアンテナの提案や、外観を損ねない設置方法、最新のアンテナモデルといった細かい要望に応えられない可能性もあります。

手間を省くことを最優先するなら選択肢のひとつですが、コストや専門性を重視するなら、アンテ工事は専門業者に別途依頼することをおすすめします。

【地域密着】個人の電器店:安心感はあるが選択肢が少ない

昔からお付き合いのある「街の電器屋さん」に依頼するのもひとつの方法です。
このような業者は、顔見知りの店主であれば、アンテナに限らずお住まいの電気関係全般について、きめ細かな相談にも対応してもらえる安心感があります。近隣エリアのの電波状況にも詳しいため、話がスムーズに進むことが多くなります。

一方で、いくつかのデメリットも考えられます。
個人経営のため、料金は店舗による差が大きく、専門業者に比べて割高になる傾向があります。
また、やはりアンテナ工事に特化した専門家ではないため、取り扱っているアンテナの種類が限られていたり、最新の機材や施工法に対応できなかったりする可能性も否定できません。
特に、屋根上などの危険な高所作業は、施工担当者が好例である場合などには断られてしまうケースもあります。

このような業者は、上記した家電量販店などの下請け業者であるケースもあります。
そのためお住まいの電気工事全般について親身で細かな対応は期待できますが、店主の高齢化による閉店廃業で相談先がなくなる可能性もあります。
総じて費用や技術、選択肢の幅を考えると、他の依頼先と比較検討することが賢明です。

なぜ高い?安い?BSアンテナ工事の料金内訳を大解剖

業者から提示されたアンテナ工事費用の見積もり票を見て、「この金額は本当に適正なの?」とご不安に思うこともあるでしょう。
その不安を解消するためには、アンテナ工事費用の総額がどのような項目で構成されているのか、その「内訳」を理解することが重要です。

BSアンテナ工事の費用は、大きく分けて以下の3つで構成されています。

  1. アンテナ本体代:アンテナそのものの価格。
  2. 基本工事費:アンテナを取り付ける基本的な作業費。
  3. 追加費用:ご家庭の状況によって必要になるオプション工事、機材の費用。

この3つの項目について詳しく知ることで、見積もりの内容を正しくチェックでき、悪質な業者による不当な高額請求からも身を守ることができます。

①アンテナ本体代|機種によって価格が変わる

BSアンテナ設置の料金を構成するもっとも基本的な要素が、BSアンテナ本体の価格です。
現在、市場で販売されているBS/CSアンテナは、そのほとんどが新4K8K衛星放送に対応する2K4K8K(右旋左旋)対応モデルになります。

アンテナ本体の価格相場は、7,000円から20,000円程度と、メーカーや性能、また設置部材などの付属品によっても幅があります。
4K8K放送を受信するためには、従来の右旋電波に加え、新しい左旋の電波も受信できる性能が必要です。
この性能を満たしたアンテナには、4K8K対応の表記は、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が認証した証である、前述の「SHマーク」が付いています。

現代では、ほぼすべてのBS/CSアンテナが4K8K対応であることもあり、お使いのテレビが4K8K対応でなくても、将来的なことを考えて4K8K対応のアンテナや配線部を設置しておくのが一般的です。
見積もりに記載されているBSアンテナが、このSHマーク付きのモデルであるか、念のために確認してください。

戸建て住宅に設置されるBS/CSアンテナは、ディッシュの有効直径が45センチの「45型」です。
BSアンテナはどのメーカー製であっても、同じ構造のパラボラアンテナであるため、同じサイズであれば受信性能などにほとんど差はありません。
ただ、製品の精度や耐久性などの品質を重視するのであれば、日本三大アンテナメーカーであるDXアンテナ、マスプロ電工、日本アンテナの三社や、三社に匹敵する規模のサン電子など、国内一流メーカーの製品がおすすめとなります。

また家庭用の45型BS/CSアンテナでは、通常の白色系の他、日光に強い塗料を用いたブラックなどのカラーバリエーションや、設計や構造の工夫で耐風性能を高めた高耐風モデルも存在します。
高耐風モデルは通常モデルに比べるとやや価格が割高になりますが、台風などの強風でもアンテナ角度のズレや破損などのトラブルが生じにくくなるため、機構の厳しいエリアではおすすめとなります。

②基本工事費|設置場所で変動

「基本工事費」とは、アンテナをご自宅に取り付け、テレビまで配線し、正常に映るか確認するまでの一連の標準的な取り付け作業にかかる費用のことです。
この費用は前述の通り、アンテナをどこに設置するかによって変動します。

  • ベランダ手すりなどへ設置:作業が比較的、簡単で安全なため、もっとも安価な傾向にあります。
  • ベランダ内部設置:受信が可能であれば、ベランダ内部空間に設置することで、住宅の外観に影響せず、風雨などの影響も避けやすくなり、メンテナンスも行いやすくなります。工事費も比較的、低価格ですが、特殊な作業、設置具の費用が加算されることもあります。
  • 壁面設置:専用の金具(サイドベースなど)を用いて外壁に取り付けます。標準的な料金設定の業者が多くなります。
  • 屋根上設置:はしごを使ったり屋根に登ったりする必要があるため「高所作業費」として追加料金がかかる場合があります。特に三階建て以上など、通常より高い位置への設置は、費用が割増しになるケースもあります。

特に高所作業は、危険を伴う専門的な作業です。
安全に、かつ確実に衛星放送の電波を受信できる最適な場所をプロに判断してもらうためにも、工事費は必要な投資と考えるべきでしょう。

③追加費用|ブースター・分配器など見落としがちな項目

見積もり項目でもっとも注意すべきなのが、この「追加費用」です。
ご家庭の電波状況や視聴環境によっては、BS/CSアンテナを取り付けるだけではBS放送を快適に視聴できない場合があります。
その際に必要となるのが、以下のような周辺機器や追加作業です。

追加項目 役割 費用相場 必要なケース
ブースター アンテナで受信した電波を増幅させる装置。 25,000円~40,000円 電波が弱い地域、テレビを複数台接続する場合。
分配器 テレビ電波を複数の部屋に分ける装置。 9,000円~ 複数の部屋でBS放送を視聴する場合。
分波器 地デジとBS/CSの電波を分ける装置。 (基本工事費に含まれることが多い) 混合された電波をテレビ端子で分ける場合。
ケーブル延長 アンテナ~テレビ間を延長するケーブル。 1mあたり数百円~ アンテナからテレビまでの距離が遠い場合。
古いアンテナの撤去 不要になった旧アンテナを取り外し処分。 5,000円~10,000円 既存アンテナを交換する場合。

※上記は主な追加工事費の種類になります。

前述したBSアンテナの新規設置、地デジアンテナとのセット設置などの費用相場でも、相場の上限に近い工事の費用は、これら追加工事費も加算したケースになります。

地デジとBS/CSアンテナを設置する場合には、双方の電波に対応できる上、電波を一本のケーブルにまとめる「混合器」の機能ももつ多機能型「UHF/BSCS混合ブースター」が採用されるため、設置費用はやや割高になります。

分波器は、新築物件にはあらかじめ設置されていることが多くなりますが、特に4K8K放送を複数の部屋で視聴したい場合は、ブースターや分配器もすべて4K8K対応品に交換する必要があります。
見積もり時にこれらの追加費用が発生する可能性があるか、あらかじめ業者へときちんと確認しておくことがトラブルを防ぐ鍵となります。
あさひアンテナのように、見積もり時に、必要となる各種追加工事をすべて織り込み、本契約後に見積もり外の料金は加算しないと明言してくれる業者であれば、信頼性が高くなります。

もう迷わない!信頼できる優良アンテナ専門業者の見つけ方

ここまでの記事をお読みいただいた方には、
「アンテナ専門業者に頼むのが一番よさそうだけど、ネットだけで探すのは少し不安」
「悪質な業者に引っかかったらどうすればいいのか」
と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、インターネット上では多くのアンテナ工事業者を見つけることができ、どこが本当に信頼できるのか見極めるのは、たいへん難しい作業です。

しかし、ご安心ください。
アンテナ工事の業者選びにあたり、いくつかのポイントを押さえてチェックすれば、どなたでも優良なアンテナ専門業者を見つけることができます。
ここでは、後悔しない工事業者選びのために、必ず確認すべき3つのチェックポイントをご紹介します。

ポイント1:料金体系が明確で追加料金の説明があるか

優良な業者は、料金に対する透明性が非常に高くなります。
まず、公式ウェブサイトにアンテナの種類ごと、またオプション工事内容ごとの詳細な料金表が掲載されているかをご確認ください。

  • 「BSアンテナ工事:〇〇円~」
  • 「ブースター設置:△△円」

このように、料金が各種工事項目ごとに、具体的に記載(使用する機材のメーカー、型番なども含む)されていれば安心です。
逆に、見積もり票に「アンテナ工事一式 〇〇円」といった曖昧な表示しかなく、詳細な内訳が分からない業者は、のちに不必要な工事費を加算される可能性もあるため注意が必要です。

また問い合わせや見積もりの際に、どのような場合に追加料金が発生する可能性があるのかを、こちらから聞かなくても丁寧に説明してくれる業者、また見積もり外の料金は基本的に発生しないと約束してくれる業者であれば信頼できます。

ポイント2:豊富な施工実績が公開されているか

アンテナ工事の施工実績は、その業者の技術力と経験値を測る、もっとも分かりやすい指標です。
優良な業者の多くは、自社のウェブサイトでこれまでの施工実績を積極的に公開しています。

  • 年間施工件数:年間数千件といった具体的な数字を公表しているか。
  • 写真付きの施工事例:「〇〇市の〇〇様邸でデザインアンテナとBSアンテナを設置」といった、写真付きの具体的な事例がブログなどで豊富に掲載されているか。

多くの実績があるということは、それだけ多くの顧客から選ばれ、さまざまな現場に対応して、問題を解決してきた証拠です。
ご自身のお住まいに近いエリアやご希望に近い工事の施工事例があれば、地域の電波状況にも詳しく、ご希望の工事に対応できる可能性も高く、さらに安心材料となるでしょう。

ポイント3:長期の工事保証とアフターフォローがあるか

アンテナは一度設置すれば長年にわたって使用するものですから、業者による工事後の保証やアフターフォロー体制は非常に重要です。
BS/CSアンテナの寿命は約10年と言われています。
万が一のトラブルに備え、最低でも5年、できれば8年や10年といった長期の工事保証を提供している業者を選んでください。

具体的な保証内容も重要です。

  • 保証の対象範囲(本体の故障、施工不良など)。
  • 自然災害(台風、大雪など)によるアンテナの倒壊や方向ズレが保証対象に含まれているか。
  • トラブル発生時に、すぐに対応してくれる連絡窓口があるか。

これらの点を契約前にしっかりと確認することで、設置後も長期間にわたって安心してBS放送を視聴することができます。

自分でできる?BSアンテナのDIY設置【費用・難易度・危険性】

工事費用を少しでも節約したいと考えたとき、多くの方は「自分でアンテナを設置できないだろうか?」という考えが頭をよぎるかもしれません。
DIYにて自分でBSアンテナの設置工事を行えば、数万円かかる工事費を節約できる可能性があります。

しかし、その費用の節約というメリットの裏には、見過ごすことのできない大きなリスクがいくつも潜んでいます。
BSアンテナのDIYに挑戦する前に、以下のメリットとデメリットをしっかり比較検討してみてください。

項目 メリット デメリット・リスク
費用 ◎ 工事費(約15,000円~)が節約できる。 × 工具や測定器を揃えると、結果的に高くつく場合がある。
安全性 × 高所作業での落下事故や、アンテナ・家屋を破損させる危険性が非常に高い。
確実性 × 専門の測定器がないと正確な方向調整ができず、結果的に映らない可能性が高い。
保証 × 設置後の故障や不具合はすべて自己責任。修理費用も自己負担。
専門性 × ブースター設置など複雑な配線は専門知識がないと困難。最悪の場合、火災リスクも。

※上記はDIY設置工事の主なメリット・デメリットになります。

結論として、ベランダの手すりなど、作業の安全が確保できる場所に設置する場合を除き、BSアンテナのDIYは絶対におすすめできません。
特に、屋根上や2階の外壁など高所での作業は、命に関わる重大な事故につながる恐れがあります。
特にDIY設置では、ブースターを通じて住宅の各部屋にケーブルを配線するような施工は難しく、アンテナに接続して衛星放送を視聴できるテレビは、基本的にアンテナに近い部屋にある1台のみなど、限られてきます。
さらに、たとえうまくアンテナを設置できたとしても、ミリ単位での調整が必要な方向合わせがうまくいかず、「結局テレビが映らない」という結果になれば、時間もお金も無駄になってしまいます。

安全と確実な視聴環境、さらに業者が提供する長期保証を得るための投資と考えれば、数万円の工事費は決して高くはありません。
BSアンテナ設置はプロの専門業者に任せることが、もっとも賢明な選択と言えるでしょう。

【Q&A】BSアンテナ工事のよくある質問

ここでは、BSアンテナ工事に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
業者にご依頼になる前の最終チェックとして、ぜひ参考にしてください。

Q1. 工事費用を少しでも安く抑える方法は?

はい、いくつかの工夫で費用を抑えることが可能です。

  1. 複数の専門業者から相見積もりを取る
    • これがもっとも効果的な方法です。3社程度の専門業者から見積もりを取り、料金だけでなく、サービス内容や保証を比較検討してください。
  2. 地デジアンテナ工事とセットで依頼する
    • 新築やアンテナの交換時期であれば、セットで工事を依頼することで出張費や作業費が1回分で済み、総額が割安になります。
  3. 繁忙期を避ける
    • 引越しシーズンの3月~4月や、台風シーズンの後は依頼が集中し、料金が高くなる、工事の予約が取りにくくなるなどの場合があります。可能であれば、これらの時期を避けて工事を依頼してください。

Q2. テレビが映らない…考えられる原因と対処法は?

BS/CSアンテナ設置後にBS放送など衛星放送が映らなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。
トラブルに際してあわてずに、まずは以下の点を確認してみてください。

原因 自分でできる対処法
悪天候(大雨・大雪) 天候が回復するまで待つ。
(衛星放送の「降雨減衰」「降雪減衰」が原因の場合)
ケーブルの接続不良 テレビやレコーダー、壁のアンテナ端子を確認。
ケーブルがゆるんでいないか、奥までしっかり差し込まれているかチェック。
テレビの電源・設定 テレビの主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く。
数分後に再度差し込み、再起動を行う。
B-CAS / ACASカード B-CASカードを一度抜き、ICチップ部分を乾いた布で優しく拭いてから再挿入。
ACASチップ内蔵型テレビは再起動でOK。

※上記は衛星放送トラブル時の初歩的な対処になります。

上記の各対処を試しても問題が改善しない場合は、BS/CSアンテナの方向ズレや、各種機器の故障、不具合の可能性が高くなります。
特にBS/CSアンテナ本体の確認は高所作業となるケースが多く危険ですので、無理をせず速やかに工事を依頼した専門業者に連絡し、点検してもらってください。

Q3. 申し込みから工事完了までの流れは?

専門業者にBS/CSアンテナ設置の各種工事を依頼した場合、一般的に以下のような流れで工事が進みます。

  1. お問い合わせ・相談
    • 電話やウェブサイトのフォームから、希望の工事内容や現在の状況を伝えます。
  2. 現地調査・見積もり
    • 業者が訪問し、電波状況の調査や設置場所の確認を行い、正式な見積もりを提示します。多くの優良業者は、この段階まで無料で行っています。
  3. 契約・工事日の決定
    • 見積もり内容に納得すれば本契約を結び、工事を行う日時を決めます。即日工事に対応してくれる業者もいます。
  4. 設置工事
    • 決定した日時にスタッフが訪問し、アンテナの設置や配線工事を行います。作業時間は施工内容にもよりますが、1時間~3時間程度が目安です。
  5. 視聴確認・支払い
    • 工事完了後、テレビ(衛星放送)が問題なく映るかをお客様と一緒に確認します。問題がなければ工事の保証書を受け取り、現金やクレジットカード、電子マネーなどで工事料金を支払って作業は完了です。

まとめ:最適なBSアンテナ工事で快適なテレビライフを

本記事では、BSアンテナの工事費込みの料金相場から、信頼できるアンテナ工事業者の選び方まで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
複雑に思えるアンテナ工事も、ポイントを押さえれば決して難しいものではありません。

最後に、BS/CSアンテナ設置工事をスムーズに進めるため、この記事の要点をあらためてまとめます。

  • BSアンテナ工事費込みの相場は、新規設置で20,000円~64,000円程度。
    • 4K8K対応や地デジとのセット工事など、状況によって費用は変動します。
  • 料金の内訳は「アンテナ本体代」「基本工事費」「追加費用」の3つ。
    • 見積もりを見る際は、総額だけでなく内訳もしっかり確認してください。
  • 依頼先は「アンテナ専門業者」がもっともおすすめ。
    • 高い技術力と長期保証がありながら、中間マージンがなく費用を抑えられます。
  • 優良な業者は「料金が明確」「実績が豊富」「長期保証がある」
    • これらのポイントを参考に、複数の業者を比較検討することが重要です。
  • DIY設置は危険性が高く、おすすめできない。
    • 安全と確実性を最優先し、プロに任せるのが賢明です。

BS放送やCS放送、4K8Kといった、衛星放送が案内してくれる新しいテレビ放送への入り口は、もう目の前です。
まずはこの記事で紹介したポイントを参考に、工事費用の目安をつけ、注意点をご確認の上、信頼できそうなアンテナ専門業者を2~3社見つけて、無料の見積もりを依頼することから始めてみてください。

本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、関東・関西エリアでの各種アンテナ工事に対応しており、フリーダイヤルでのご対応(9:00~21:00)のほか、公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントでは24時間、お問い合わせを受け付けています。
本記事をご参考に、お客様とご家族にぴったりの、より安く高品質なアンテナ工事プランを見出し、BS放送をはじめ衛星放送を快適に楽しめる環境を実現していただければ、本記事の執筆者としても幸いです。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。