【プロに聞く!】テレビアンテナ修理にいくら必要?自分での対処と費用相場、工事業者の選び方、火災保険の活用方法を徹底解説!
いま本記事をお読みの方は、ご自宅で突然テレビが映らなくなる、ブロックノイズで画面が乱れるなどして、アンテナの故障かもしれないとお困りではないでしょうか?
アンテナ修理に必要な費用や、修理を依頼できる業者などについて、スマートフォンなどで調べて、この記事を見つけられた方もおいででしょう。
専門知識のない一般のお客様にとって、屋根の上のアンテナ修理には、どのような工事が必要で、一体いくらかかるのか見当もつかないものです。
特に台風や強風によって急にアンテナの不具合が生じた際などは、予期せぬ出費に頭を悩ませる方も多くなります。
そこでこの記事では、テレビアンテナ修理に関して、お客様がお悩みになる点をすべて解決すべく、アンテナ修理(工事)の現場で活躍するプロからのお話を元に、お客様にとって必要となる情報をまとめました。
本記事は、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に所属するプロのアンテナ職人や会社スタッフから、主に2025年(平成7年)度、最新の事例に基づくお話を伺い、技術系の専門知識を持つプロのライターがわかりやすくまとめたものです。
具体的な内容としては、まずは現場経験も豊富なプロの視点から、アンテナ修理にかかる費用の相場を症状別に詳しく解説します。
さらに、高額請求などのトラブルを避け、信頼できる業者を選ぶための具体的なポイントや、火災保険を使って自己負担を減らす方法など、アンテナ修理にあたって、お客様がもっとも関心を寄せられるであろうポイントを、分かりやすくご紹介します。
特に本文中「」で語られる部分は、アンテナ職人などプロからの説明をほぼそのまままとめた部分になりますので、情報として信頼性が高いと言えます。
アンテナ修理をお考えのお客様は、まずはこの記事を一通りお読みいただければ、必要な料金から、施工品質が高く対応も迅速、保証も十分で安心して依頼できる業者の目安まで、お客様のアンテナ修理に関する多くのご不安を解消できるでしょう。
まずはココから!症状別に見るアンテナ修理の費用相場
「テレビアンテナ修理の費用は、お住まいのアンテナがどのような不具合を起こしているかと、その症状に対する作業内容、必要な部材によって大きく変動します」
そこで最初のこの項目は、アンテナ修理について必要になる主な作業別に、費用はどれぐらいかかるのか、アンテナ工事業者におけるアンテナ修理・交換の費用相場を具体的にご説明していきます。
同じ症状であっても、トラブルの度合いや担当する業者によって、費用に幅がでることもあります。
ただお住まいで生じているアンテナトラブルの状況と照らし合わせることで、修理費用について、大まかな予算の目安をつかむことができます。
【軽度】アンテナの向き調整:5,000円~15,000円
「地デジや衛星放送用のテレビアンテナには、アンテナの正面側だけに受信性能が集中する『指向性(しこうせい)』という性質があります。そのためアンテナの設置に当たっては、電波が送られる電波塔や静止衛星のある方向に、アンテナの正面を正確に角度調整する必要があります」
「またアンテナを向ける電波塔や静止衛星の方向に、ビルや隣家などの障害物があると、電波が遮られて届かなくなることもあるため、その方向に障害物がない場所を選ぶことも重要です。そのためテレビアンテナは、屋根の上などできるだけ障害物を避けやすい、高い位置に設置されるのです」
「ただアンテナを設置してから10年近くたつと、本体や固定部などが老朽化して強度が低下します。そこに台風などの強い雨風や、雪の重み、アンテナに鳥が留まる、地震など自然災害の影響があると、アンテナの正面が適切な角度から外れてしまい、受信感度が大きく低下するのです」
「特に衛星放送のBS/CSアンテナは、上下、左右を正確に静止衛星の位置、東経110度の方向に合わせる必要がある上、樹木などのわずかな障害物でも電波が遮られやすいため、注意が必要です」
「この場合の具体的な症状としては、テレビの画面に『E201』のエラーコードが表示される、特に地デジ放送では特定のチャンネルだけ映りが悪くなることもあります」
「具体的な作業内容としては、アンテナ職人が専門の測定器(アンテナレベルチェッカー)を使って、テレビ電波をもっとも強く受信できる方向にアンテナの向きを再調整し、しっかりと固定し直すだけなので、工事費用は比較的、安価になります」
「ただアンテナが通常より高い位置にあるなど現場の条件によっては高所作業費など特殊作業費や、固定部の交換が必要な場合には部材費が加算されることもあります」
以下、一般的なアンテナ工事業者に置ける、角度調整の平均的な費用の目安です。
※上記は一般的なアンテナ工事業者の費用目安になります。
【中度】アンテナの修理:5,000円~15,000円
「地デジ用の八木式アンテナで、いくつも並んで電波をキャッチする短い横棒を素子(そし)、エレメントといいますが、この素子の一部が破損している、またケーブル接続部がサビて腐食しているなど、部分的な故障であれば、その部分の部品を交換するだけで修理できます」
「この場合は、部品の交換だけですので、アンテナそのものを交換するよりも費用面ではずいぶん安くなります。料金は高所作業などを含む作業費と、必要な部品の代金が主になります」
「ただ、お住まいのアンテナが設置から10年以上過ぎていて、全体的に経年劣化している場合は、一部を修理しても別の箇所がすぐに故障する可能性が大きいため、アンテナを交換した方が、結果的にはお得であることが多くなります」
アンテナ修理を業者に依頼する場合の平均的な費用相場は、以下の通りです。
※上記は一般的な業者の費用目安です。
【中度】アンテナの立て直し:10,000円~25,000円
「屋根の上にマスト、つまり支柱ででテレビアンテナを立てている場合、そのマスト(支柱)が老朽化で傾いたり、倒れたりすることかあります」
「このような場合、アンテナが完全に倒れることで屋根材を破損したり、アンテナが屋根から落ちて大変な事故を引き起こすこともありますので、早急な修理が必須となります」
「アンテナのマストが倒れても、アンテナ本体に大きな破損がない場合は、アンテナを立て直すことで対応できることもあります」
「この場合も必要な費用は、高所作業などを含めた作業費に、場合によっては老朽化した屋根馬(やねうま)や支柱となるポール、それらを固定する支線であるステーなどを交換する部材費になります」
「ただ、倒れた際にアンテナがダメージを受けて、立て直し後にまた故障することもありますので、全体的に老朽化しているアンテナの場合は、新しいものに交換する方がコストパフォーマンス的にお得であることも多くなります」
以下は、アンテナを再利用して立て直す場合の、工事の平均的な相場になります。
この費用には、アンテナを固定している支線ワイヤーの張り直しや、屋根馬(土台)の補強などの費用も含まれます。
※上記は業者による一般的な費用の目安になります。
【部品交換】ブースター・分配器などの交換:15,000円~35,000円
「お住まいで急にテレビの映りが悪くなった場合、その原因は、アンテナ本体のトラブルだけとは限りません」
「例えば現在、一般の戸建て住宅ではほとんどの場合、テレビアンテナから各部屋まで電波を届ける配線部に、アンテナが受信した電波を必要なレベルに増幅する『ブースター』や、その電波を各部屋まで等分に分ける『分配器(ぶんぱいき)』といった機器が使用されます」
「これらの周辺機器、特に電源を必要とする電子機器のブースターは徐々に老朽化していき、その寿命はおよそ10年とされています」
「各機器が老朽化すると、機能の低下により、ブースターが十分に電波を増幅できなくなるほか、配線部で電波の漏洩やノイズの混入などが生じて、テレビ画面の乱れにつながるのです」
「この場合の対処は、老朽化した機器の交換です。多くのアンテナ工事業者では、機材の代金と交換作業費をセットにした工事費用で対応しています」
「工事費用の目安は、例えばブースターであれば地デジのみ対応か、地デジ・衛星放送対応の混合ブースターか、分配器であれば分配数や対応する周波数帯など、機能や性能よって大きく変動しますね」
以下、システム周辺機器別、主な交換工事費用の平均的な目安をまとめました。
※上記は各業者の一般的な交換の費用目安です。
【重度】アンテナ本体の交換:25,000円~60,000円
「ここまででもご説明した通り、物理的なダメージや、経年劣化でアンテナ本体が大きく破損していて、修理が困難だったり費用が高くつく場合には、アンテナ本体を交換する方が費用面でも大差なく、コストパフォーマンス的にお得となります」
「アンテナ交換の費用は、既設のアンテナを撤去する工事費用と、新しくテレビアンテナを設置する基本設置工事費用になります。交換を機に、従来の地デジアンテナより見栄えが良く風雨などにも強いデザインアンテナへと変更する選択肢もあります」
「アンテナの撤去工事費は、文字通り、屋根の上などの古いアンテナを丁寧に取り外し、地面に降ろす作業です。あさひアンテナをはじめ、多くのアンテナ工事業者では、この撤去工事費に、ご不要のアンテナを持ち帰って処分する費用も含まれますので、お客様には粗大ごみの処分費や運搬の手間を省いていただけます」
一般的にアンテナの寿命は、八木式アンテナやBS/CSアンテナで10年から15年程度であり、お住まいのアンテナがこの年数から大きく超過している場合は、交換が推奨されます。
アンテナの撤去・処分を単独で行う場合の費用は5,000円から10,000円程度が相場になるので、この費用に新しく設置するアンテナの基本設置工事費用(機種別)を加えた額が総額の内訳と目安となります。
以下、機種別のアンテナ交換費用の平均的な目安を、一覧でご紹介します。
※上記は各アンテナ機種の一般的な交換費用の目安になります。
【一覧表】アンテナ修理の作業内容と費用相場まとめ
ここまでの各テレビアンテナ修理工事の種類と費用を、一覧表にまとめました。
ご自身の状況に近い項目をご確認の上、必要な費用の目安としてご活用ください。
注意点:
- 上記はあくまで目安であり、現場の状況(高所作業、特殊な設置場所など)によって追加料金が発生する場合があります。
- 正確な費用は、必ず業者による現地調査と見積もりで確認してください。
業者を呼ぶ前に!自分でできる5つの無料チェックリスト
「お住まいで急にテレビがきちんと映らなくなった場合、その原因は、アンテナや配線部、周辺機器の故障や不具合ではなく、テレビ周りの意外と簡単な問題であることが多くなります」
「このような原因の場合、お住まいにて簡単な対処をとっていただくだけで、すぐにトラブルが解消されることもあります」
「お住まいでの対処でトラブルを解決していただければ、お客様にとっても、業者を呼ぶ手間や費用が省けますので、テレビのトラブルが生じた際には、まずは基本的な対処をお試しください」
この項目では、お住まいでテレビ画面に問題が生じた場合に、すぐ解決できる可能性がある、誰でも簡単にできる「5つのチェックリスト」をご紹介します。
テレビ画面のトラブルが生じたときは、テレビアンテナ修理を依頼する前に、まずは以下の方法を順を追ってお試しください。
1. ケーブルの抜け・緩みを確認する
「お住まいのテレビ画面トラブルで意外と多い原因が、アンテナケーブルの単純な接続不良です」
「室内のアンテナコンセントからテレビまでのケーブル配線部を、レコーダーなど途中の周辺機器の配線も含めて、あらためて確認してみてください」
「お部屋の模様替えやお掃除の際にケーブルを引っ張ってしまうなどして、ケーブル接続部の接触不良が生じ、テレビ画面が正しく映らなくなることもあります」
「同様に、ケーブルを急角度に折り曲げる、家具などの下敷きになるなどで、断面が円を保てなくなると、電波の送信に問題が生じるほか、内部配線が断線する原因にもなります」
ケーブルの問題についての具体的な対処としては、室内にある以下の箇所のケーブル接続部がしっかりと差し込まれているか、緩んでいないかを確認してみてください。
- テレビ本体の「地デジ入力」または「BS/CS入力」端子
- レコーダーの入出力端子
- 壁にあるアンテナ端子
他にも上記の通り、ケーブルが家具の下敷きになっていたり、強く折れ曲がっていたりしないかも合わせてチェックしてください。
ケーブルを曲げる時は、ケーブルの太さや品質ごとの「曲げ半径」にあわせて、緩やかに曲げるようにしてください。
2. テレビ・周辺機器を再起動する
「テレビやレコーダーなどの受信機器本体も、電子機器のため、一時的な内部基盤やプログラムの不具合で、テレビを正常に映せなくなることがあります」
「このような場合は、受信機器への通電を断つことで、本体を初期化する再起動(リセット)と言われる手順が非常に有効です」
一般的なテレビなど機器のリセットの手順としては、まず一度、本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いてみます。
その状態で5分程度ほど待ってから再度プラグを差し込み、電源を入れることで、本体がリセットされて症状が改善する場合があります。
他にも機器のメーカー、モデルによっては、専用のリセットスイッチや設定画面からの再起動など、独自のリセット・再起動方法を持っている場合もあります。
付属の取扱説明書、メーカーの公式サイトなどで、モデル別のリセット方法を確認して、独自の手順がある場合は、そちらも試してみてください。
3. B-CASカードを挿し直す
「テレビの画面に『E100』や『E101』『E102』といったエラーコードが表示されている場合、テレビや受信機器に挿入されているB-CASカードの接触不良が考えられます」
「B-CASカードとは、現在のテレビ放送であるデジタル放送を受信するために必要な、デジタル信号のカードキーのような存在です。テレビなどの本体でも、専用のスロットにこのカードが挿入されていないと、デジタル放送を映し出すことはできません」
「またテレビなどにB-CASカードが挿入されていても、接触不良やカードの不具合などで、テレビがカードを認識できないと、やはりテレビ画面が映らなくなります」
B-CASカードの問題で上記のエラーコードが表示される場合は、テレビの背面や側面に挿入されているカードを一度抜いてください。次にICチップの金属部分を乾いた柔らかい布で優しく拭いてから、正しい向きで奥までしっかりと挿し直してみてください。
また近年の4K、8Kテレビには、B-CASカードが使用されず、同様の機能を持つ「ACASチップ」が内蔵されているタイプもあります。
このような4K8Kの機器で上記のエラーコードが表示される場合は、前述したテレビのリセット、再起動を試してみてください。
以下、B-CASカードに関係するエラーコードの内容を、一覧でご紹介します。
※上記はB-CASカードに関するエラーコードになります。
4. ブースターの電源を確認する
「先ほどもご説明した通り、ブースター、つまり増幅器とは、テレビアンテナが受信した電波を増幅するための機器です。地デジ電波のレベルがやや弱いエリアや、お住まいで三台以上のテレビを設置する場合には、ほぼ必須となる周辺機器です」
「一般的な屋外用ブースターは、電波を増幅する本体の『増幅部』と、コンセントを接続し、アンテナケーブルを通じて本体に電源を供給する『電源部』に分かれています」
「このブースター電源に不具合があると、ブースターが作動しなくなり、お住まいのテレビ画面が乱れる、映らないといった原因になります」
一般的に、戸建て住宅に設置されるブースターは、増幅部はアンテナのすぐ近くや屋根裏など、電源部は専用コンセントのある屋根裏、天井裏の点検口付近や、室内のコンセント付近に配置されていることがほとんどです。
このブースター電源部の主電源ランプが点灯しているかを確認し、もし消えている場合は、コンセントが抜けていないか、電源スイッチが入っているかをチェックしてください。
5. エラーコードから原因を特定する(E202, E209など)
「ここまででも何度がご紹介した『E202』などのエラーコードは、アンテナや配線、テレビ本体などで、テレビ放送を正常に映し出せない不具合が生じた場合に、テレビ本体がその原因を自己診断して、ユーザーに示すメッセージのことです」
「このエラーコードの意味はどのメーカーのテレビ、レコーダーなどでもほぼ共通していて、原因を伝えるメッセージも表示されるため、トラブルの原因を突き止める際の重要なヒントとなります」
業者によるアンテナなどの修理が必要なケースが多い「E201」(テレビに届く電波レベルが大きく低下している)以外にも、ご自身で対処できる可能性のあるコードがいくつかあります。
以下、ご自分で対処できることもある主なエラーコードとその意味について、一覧でご紹介します。
※上記は主要なエラーコードの一部であり、他にもエラーコードは存在します。
上記のチェックを行っても問題が改善しない場合は、アンテナ本体や専門的な配線に問題がある、また電波障害などの可能性が高くなるため、プロの業者にご相談の上、現地調査を頼んでください。
DIYは危険?アンテナ修理をプロに任せるべき3つの理由
「ある程度、アンテナ取り付けの知識がある方では、修理費用を節約するために、ご自分でDIYによる修理を考えられる場合もありますが、プロの視点としては決しておすすめできません」
この項目では、お住まいのアンテナにトラブルが生じた場合の修理を、ご自分で安易にDIYすべきでない3つの理由を解説します。
理由1:高所作業による転落事故のリスク
アンテナ修理をDIYで行うべきでない最大の理由は、屋根の上に設置されることが多いテレビアンテナで、作業中に転落などの重大な事故が発生する危険性です。
「まずアンテナが屋根の上などにあり、作業する人が転落したり、アンテナなどの機材を落としたりして大きな事故につながるリスクがある場合は、絶対にご自分で確認や修理を行わないでください」
「プロのアンテナ職人による高所作業では、まず安全な作業のための知識も十分に習得し、ヘルメットや安全帯などの装備も整えた上で、最低限でも二人体制で行い、わずかな危険を予測しながら進めるなど、安全対策にも万全を期しています。専門知識がなく、装備などもない一般の方の高所作業は、事故のリスクが非常に高くなります」
作業中に万が一の事故が起きてしまっては、修理費用どころの話ではありません。
屋根からの転落をはじめ、アンテナの設置位置などから、わずかでも大きな人身事故が起こる可能性がある場合は、DIYでの修理は絶対に行ってはいけません。
理由2:屋根や建物の破損リスク
「プロのアンテナ職人はアンテナ工事や安全な作業のための知識、技術はもちろん、さまざまな形状や素材の屋根の上を歩く知識や技術、コツなども身に着けています」
「これは屋根からの転落を避けることはもちろん、屋根材をずらしたり、割ってしまったりしないための歩き方でもあります。瓦屋根など、屋根の構造を知らないまま歩くと、瓦をずらす、割ってしまうなどの他、内部の防水シートを傷つけたりする恐れもあります」
「このような屋根の破損は、そこから雨水が浸入してしまい、雨漏りの原因となることもあります」
もし屋根材などを破損してしまい、雨漏りなどが発生してしまうと、アンテナ修理費用とは別に、高額な屋根の修繕費用が必要となり、結果的に大きな出費へとつながります。
理由3:専門的な知識と測定器が必要
「もしお住まいのアンテナが、屋上フロアやベランダの手すりなどにあって、簡単な角度調整でトラブルが解決できるケースであれば、お住まいでDIYによる修理が可能なこともあります」
「ただこの場合も、電波レベルなどを確認する専門的な機材がなく、お住まいのテレビだけで受信状態を確認して、最適な角度にアンテナを調整するためには、大変な手間がかかります」
アンテナ工事のプロは「アンテナレベルチェッカー」という専門の測定器(電波の強さだけでなく品質も確認できる装置)を使い、アンテナに届く電波の強度や品質を、素早く数値で測定、確認しながら最適な方向を探します。
この測定器は、プロ仕様のものは数万円台と高価な上、一般の方には数値の見方や使い方も難しくなっています。
一般の方がアンテナ角度調整を行う場合、テレビ側でリモコンの設定ボタンを押し、テレビ画面で実際に届いている電波レベルを示す「アンテナレベル画面」を表示して、その数値やインジケーターを参考にアンテナ角度を調整することになります。
ただ、アンテナとテレビが離れている場合は、2人体制で、携帯電話などを使用してアンテナレベルの状態について情報共有しつつの作業が必要となります。
さらにテレビのアンテナレベル画面は、アンテナを角度調整してから、その角度の受信レベルが反映されるまでに数秒のタイムラグがあるため、的確な角度調整は、大変に根気のいる作業となります。
ご自宅でアンテナ角度調整を行う場合、1,000円台で購入でき、電波の強度だけを確認できる簡易型のアンテナレベルチェッカーや、「BSコンパス」など、電波塔や静止衛星の方向を指し示すスマートフォンアプリを用意すれば、作業はずいぶん楽になります。
ただアンテナの位置を問わず、最適な角度調整や十分な再固定を手早く行うためには、やはりアンテナ工事の専門家に依頼する方が近道だと言えるでしょう、
以下、アンテナ修理のDIYに伴うリスクと、プロに依頼するメリットを一覧でまとめました。
もう迷わない!アンテナ修理業者の種類と失敗しない選び方
一般のお客様がアンテナ修理をプロに依頼すると決めたとき、次に悩むポイントは「テレビアンテナ修理はどこの業者に頼むのがいいのか」という点でしょう。
同じアンテナ修理でも、依頼先によって費用や施工品質、サービス内容が大きく異なってくるため、それぞれの特徴を理解し、自分に合った業者を選ぶことが重要です。
ここでは、主なアンテナ修理の依頼先、その選択肢と、悪質な業者を避けて優良な業者を見抜くためのポイントを解説します。
依頼先はどこがいい?4つの選択肢を徹底比較
現在、アンテナ修理を依頼できる業者としては、主に以下の4種類が挙げられます。
それぞれのメリット・デメリットを比較の上、ご自身の優先順位に合った依頼先を検討してください。
※上記は各業者の主な特徴とその比較になります。
悪質業者を回避する!優良業者を見抜く5つのチェックポイント
どの業者に依頼するのか、いくつか候補の目途がついたら、次はその中から信頼できる一社を見つけ出す必要があります。
以下の 5つ のポイントを確認することで、後悔のない業者選びができます。
ポイント1:料金体系が明確で、見積もりが無料か
優良な業者は、自社のアンテナ工事について、修理であれば、前述した内容別の料金体系をウェブサイトなどで明確に公開しています。
また、アンテナ修理に伴う、現地調査や見積りを無料で行ってくれるかどうかも重要なポイントです。
アンテナ工事の本契約に至らなかった場合も、「出張料」「調査費」などの名目で費用を請求する業者は避けた方がいいでしょう。また作業前に必ず総額と細かな費用の項目が明記された見積書を提示してもらい、追加料金が発生しないことを確認してください。
複数の業者に見積もりを出す「相見積もり」で、おおよその工事費用の相場を判断してください。
そして価格の安さだけでなく、施工品質や長期保証なども含め、もっともコストパフォーマンスの高い業者をお選びになることが、最良の業者を選ぶための一番の近道です。
なお、本記事に貴重なお話をいただいたアンテナ職人、スタッフが所属する「あさひアンテナ」では、出張費やキャンセル料など各種費用を含めた完全無料での見積もり・現地調査を実施しています。
同社では見積もりの価格や内容に対する自信から、相見積もりにも対応しており、もし他業者で自社より低価格の見積もりが出た場合には、その見積書をメールなどで提示していただければ、施工品質はそのまま、より安い再見積もりにも対応しています。
ポイント2:豊富な施工実績と専門性があるか
年間の施工件数や創業年数などの実績は、その業者の技術力と信頼性を測るひとつの指標です。
業者の公式サイト、ホームページなどを検索して、年間の施工実勢や、施工事例を写真付きで紹介するブログなどを確認してください。
多くの現場を経験している業者は、地域の電波状況やさまざまな建物の構造に精通しており、アンテナ職人の経験も豊富で、最適な工事を提案してくれます。
「あさひアンテナ」では年間 6,000件以上 の豊富な施工実績を誇り、関東・関西エリアの電波状況を熟知し、さまざまな現場でのアンテナ工事に対応できます。
ポイント3:責任の所在が明確な「完全自社施工」か
家電量販店やホームセンターの店舗、またハウスメーカーなど、アンテナ工事が本職ではない業者の場合、お客様へのサービスとしてアンテナ工事の受注だけを行い、実際の工事は下請け業者に任せているケースがあります。
この場合、仲介手数料などの中間マージンが発生して工事の費用が割高になるだけでなく、下請け業者の技術力によって工事の品質にばらつきが出たり、トラブル時の責任の所在が曖昧になったりするリスクがあります。また即日工事など、迅速な工事が難しいことも多くなります。
問い合わせから施工、アフターフォローまで一貫してその業者がすべて自社で対応してくれる「完全自社施工」の業者を選んでください。
「あさひアンテナ」では、この記事に貴重なご意見をいただいたアンテナ職人をはじめ、経験豊富な専門スタッフによる完全自社施工を徹底しています。
これにより余計なコストをカットして工事費用を抑えながら、熟練のアンテナ職人による細かな部分まで高品質な工事を提供しています。
さらに即日工事をはじめ、迅速な工事対応も可能になっています。
ポイント4:長期の工事保証とアフターフォローがあるか
テレビアンテナは屋外でも、主に屋根の上など高所に設置されるため、常に風雨などの自然環境の影響を受け、経年劣化が進んでいきます。
場合によっては修理を行った後、台風など激しい自然災害に見舞われることで、トラブルが再発する、別の部分に問題が出るなどのケースも考えられます。
そのような万が一のトラブルに備え、工事後の保証が充実しているかも確認してください。
業者による保証期間が長いことは、業者が自社の施工品質に自信を持っており、施工後にトラブルが起こるリスクが非常に低いと、過去の経験から確信している証拠でもあります。
例えば「あさひアンテナ」では、業界最長クラスとなる、施工完了日から「10年間」の長期保証を提供しており、お客様にとっては工事後も長い安心を提供してくれます。
ポイント5:口コミ評価が高く、問い合わせ対応が丁寧か
実際にその業者を利用した人の口コミや評判は、非常に参考になります。
第三者機関による顧客満足度調査の結果などもチェックしてみてください。
また、最初の電話やメールでの問い合わせ対応も重要な判断材料です。
メールなどへの対応は迅速か、質問に対して親身かつ丁寧に答えてくれるか、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれるかなど、顧客に対する姿勢を確認してください。
「あさひアンテナ」は、第三者機関による顧客満足度の調査において「5年連続でNo.1評価」を獲得しています。
以下、優良な業者を見極めるためのチェックポイントを、項目別にまとめました。
※上記は主なチェックポイントになります。
自己負担が0円になるかも?アンテナ修理で火災保険を使う方法
「台風や雨風などの自然災害でアンテナが故障した場合、お住まいでご加入の火災保険が適用され、アンテナの修理費用が補償される可能性があります」
この火災保険の適用については、正しい手順を知っているだけで、修理の自己負担額を大きく減らせる可能性があるため、ぜひ確認してみてください。
火災保険が適用されるのは「自然災害」が原因の場合
火災保険の「風災・雪災・雹(ひょう)災」補償(火災以外の自然災害による損害に適用される保証)は、ほとんどの場合、アンテナの損害にも適用されます。
住宅に設置されて動かせないテレビアンテナは、家屋の設備の一部とみなされるためです。
以下、火災保険が適用される可能性の高いケースについてご説明します。
適用される可能性が高いケース:
- 台風や竜巻などの強風でアンテナが倒れた、向きが変わった。
- 大雪の重みでアンテナが傾いた、破損した。
- 雹(ひょう)が当たってアンテナがへこんだ、壊れた。
- 落雷によってブースターが故障した。
他にも、近隣で発生した爆発事故や、外部からの落下物など、お客様ご自身の責任ではない想定外の事故・事件でアンテナが破損した場合も、火災保険の対象になることが多くなります。
一方で、経年劣化によるサビや腐食、お客様自身の過失(独断でアンテナを改造した、ボールをぶつけたなど)による故障は補償の対象外となるため、注意が必要です。
また自然災害の中でも、地震については被害が甚大になる可能性もあるため、付帯する「地震保険」などに加入していない限り、基本的には火災保険の対象外になります。
申請に必要な3つの書類と手続きの流れ
火災保険を申請する際の一般的な流れと必要書類などは、以下の通りです。
- 保険会社へ連絡:まずは契約している損害保険会社に連絡し、アンテナが被害に遭った旨を伝えます。
- 修理業者へ見積もり依頼:保険申請に協力的なアンテナ修理業者に連絡し、現地調査と見積もりを依頼します。その際、保険申請を求める旨を伝えておくとスムーズです。
- 必要書類の準備:以下の 3点 を準備します。
- 修理費用の見積書:業者に作成してもらいます。
- 被害状況の写真:破損箇所の写真など。業者が撮影に協力してくれます。
- 保険金請求書:保険会社から取り寄せます。
- 保険会社へ書類提出:準備した書類を保険会社に提出します。
- 審査・保険金の支払い:保険会社による審査が行われ、認定されれば保険金が支払われます。
「あさひアンテナ」では、火災保険を利用したアンテナ修理の実績も豊富です。
お客様から、火災保険を利用するアンテナ修理のご相談を受ければ、修理現場の写真撮影、見積書や修理報告書などの準備など、修理に並行した必要な作業を行ってくれます。
さらに保険の知識を持つスタッフも常駐しており、申請書類の作成、保険会社との交渉についても、さまざまなサポートをしてくれます。
このような業者に修理をご依頼になれば、火災保険の申請もスムーズに進みます。
注意点:免責金額と申請期限を確認しよう
アンテナ修理に火災保険を利用する際には、以下の2つの点に注意が必要です。
- 免責金額:
保険契約時に設定した自己負担額のことです。修理費用がこの免責金額を下回る場合、保険金は支払われません。例えば、免責金額が3万円の契約で、修理費用が 2万5,000円 だった場合、保険は適用されません。 - 申請期限:
保険法により、被害を受けた日から3年以内に申請する権利が消滅すると定められています。修理を後回しにしていると、申請できなくなる可能性があるので注意してください。
アンテナ修理に関するよくある質問(Q&A)
最後に、アンテナ修理に関して多くの方が抱く主な疑問点について、Q&A形式でお答えします。
Q. 賃貸(アパート・マンション)の場合、修理費用は誰が負担しますか?
A. 賃貸物件に備え付けられているアンテナが故障した場合、その修理費用は原則として大家さんや管理会社が負担します。
テレビの映りが悪いことに気づいたら、ご自身で業者に連絡する前に、まずは大家さんや管理会社に相談してください。
自己判断で修理を進めてしまうと、費用を自己負担しなければならなくなる可能性がある上、賃貸契約違反になるケースもあるため、どうかご注意ください。
Q. BS/CSアンテナの修理費用も同じくらいですか?
A. BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)の修理費用も、地デジアンテナとほぼ同水準です。
作業内容(方向調整、立て直し、交換など)に応じた費用がかかります。
ただし、BS/CSアンテナはベランダの手すりなど、比較的、作業しやすい場所に設置されていることも多く、その場合は高所作業費がかからず、費用が安くなる可能性があります。
Q. 地上デジタル放送で多い受信やアンテナのトラブル例はどんなものですか?
A. 地デジ放送では「UHF(極超短波)」という、ある程度、波長の幅がある電波を使用しており、その性質上、以下のようなトラブルが発生しやすいです。
※上記は主な地デジ受信トラブルとその対処法になります。
Q. 衛星放送で多い受信やアンテナのトラブル例はどんなものですか?
A. 衛星放送(BS放送、CS放送)は、宇宙空間にある人工放送(静止衛星)から送られてくる、非常に周波数帯の高い電波(12GHz帯)を受信します。
この電波は直進性が非常に高いため、主に以下のような特有のトラブルが考えられます。
※上記は主な衛星放送の受信トラブルとその対処法になります。
関東・関西エリアなら「あさひアンテナ」にお任せください
ここまでの項目では、アンテナ修理の費用相場から信頼できる業者の選び方まで解説してきました。
もし、急なアンテナトラブルでお困りのお客様が、関東・関西エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、または大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)にお住まいで、どの業者に頼めば良いかで迷っておられるなら、本記事に貴重な経験談を提供してくれた「あさひアンテナ」がおすすめです。
「あさひアンテナ」は、本記事で解説してきた「優良業者の条件」をすべて高いレベルで満たしているアンテナ工事のプロ集団ともいえる専門業者です。
以下、あさひアンテナの強みを、あらためて一覧でご紹介します。
突然のテレビトラブルでご不安なときこそ、信頼と実績のある専門業者に任せることが大切です。
テレビアンテナの修理や交換、また新規取り付けなどの各種工事も含めて、アンテナに関するお悩みは、ぜひ一度「あさひアンテナ」までお気軽にご相談ください。
あさひアンテナでは、フリーダイヤル(9:00-21:00)をはじめ、公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントで、アンテナに関するお問い合わせを24時間いつでも受け付けております。
まとめ
この記事では、アンテナ工事のプロである現場のアンテナ職人、専門業者スタッフなど、アンテナ工事のプロによる実経験を元に、アンテナ修理の費用相場や業者の選び方、火災保険の活用法について詳しく解説しました。
最後に、アンテナ修理で損をしないための重要なポイントを 4つ にまとめます。
- まずは自分で簡単チェック:
業者を呼ぶ前に、ケーブルの抜けやB-CASカード、機器の再起動など、自分でできることを試してみてください。 - 費用相場を把握し、複数社から見積もりを取る:
ご自宅の症状に近い費用相場を理解した上で、最低でも 2、3社 から無料見積もり(相見積もり)を取り、料金とサービス内容を比較検討することが重要です。 - 信頼できる業者の5つのポイントで選ぶ:
「明確な料金」「豊富な実績」「自社施工」「長期保証」「丁寧な対応」というポイントを確認し、安心して任せられる優良業者を選んでください。 - 自然災害なら火災保険の活用を検討:
台風や大雪などが原因の場合は、火災保険が適用できる可能性があります。諦めずに保険会社と修理業者に相談してみてください。
お住まいで突然のテレビ画面やアンテナのトラブルが発生すると、あわててしまうこともあるでしょうが、正しい知識を持って冷静に対処することが、不要な出費やトラブルを避ける一番の近道です。
そしてお住まいで原因の特定などが難しい場合は、やはりアンテナ工事の専門業者へとご増段になることが、早急な解決への最短コースといえます。
例えば本記事にご協力いただいた「あさひアンテナ」では、お電話などの修理お問い合わせに対し、まずは現場経験と専門知識をもつオペレーターが対応し、お住まいの状況から考えられる原因と、お客さまでも可能な対処法をご説明します。
電話でのご説明で無事にトラブルが解決した場合は、もちろん料金は1円も発生いたしません。
そしてご自宅での対処が難しいトラブルの場合は、そのままご依頼いただければ、最短即日で優秀なアンテナ職人が出向き、早急な原因の特定と、工事費用のお見積もりをご提示いたします。
もちろん修理の見積もりをご確認いただいた上で、実際にご依頼になるかどうかは、お客様のご判断にすべてお任せとなります。あさひアンテナ側から無理に契約を求めることは決してありません。
この記事が、皆様のアンテナ修理に関する不安を解消する一助となれば、筆者としても幸いです。