テレビアンテナ修理を頼むべき先は?自分で対処の方法・工事の費用相場・おすすめ業者の選び方・火災保険適用まで完全解説ガイド

2025年09月10日

「いつも問題なく映っていたテレビが、急に映らなくなった」
「特定のチャンネルの画面だけブロックノイズがひどい」
「ある季節や天気の悪い日だけ、テレビ画面がノイズで乱れる」
「真っ黒な画面に『E202』と表示されているけど、何が原因なんだろうか?」
「自宅のアンテナを確認したら、全体がさび付いて傾いている」
「台風や地震の影響で、屋根の上のアンテナが完全に倒れてしまった」

テレビ画面の不調やアンテナの故障は、ある日突然、やってきます。
そしてテレビが映らない、アンテナが倒れているなどの問題では、もはや日常の一部であるテレビ放送を楽しめなくなくなります。さらにテレビが視聴できない原因がわからない、アンテナの修理や交換にはどのような費用がかかるのか、直せるまでに何日かかるのかといった不安やあせりの原因にもなります。
特に、屋根の上にあるアンテナのトラブルについては、ご自宅ではどうしようもなく、壊れたアンテナが屋根から落ちてくるかもかもしれないと思うと、気が気ではなくなることでしょう。

一般のお客様にとって、専門知識がないまま高所で作業するのは極めて危険ですし、専門の修理業者に頼むと費用がいくらかかるのか見当もつかず、高額な請求をされないかと心配になる方も多いことでしょう。

そこで本記事では、そのようなご不安を解消するために、テレビ画面の問題やアンテナの故障に際しての、テレビアンテナ修理に関する情報を網羅的に解説します。
本記事は、技術系などの豊富な専門知識を持つライターが、年間6,000件の豊富な施工実績を持つアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の施工担当者にお話を伺って構成しています。
プロのアンテナ職人に、お客様目線からの疑問点について答えていただくことで、テレビのトラブルやアンテナ修理に関して、お客様が知りたいであろう情報を、2025年(令和7年)の最新情報を元に、的確にまとめました。

本記事をお読みいただければ、テレビのトラブルやアンテナ修理に関する、以下のポイントがすべてわかります。

  • 自分でできる簡単な原因の特定方法。
  • 修理にかかる費用の詳しい相場。
  • 信頼できる業者の見つけ方と依頼先の比較。
  • 費用を賢く抑えるための火災保険の活用法。

突然、テレビが映らなくなった、アンテナが故障したなどのトラブルにも、お客様が落ち着いて対処できるよう、プロのライターが難しい専門用語などは避けて、一般の方でもわかりやすいよう、丁寧にご説明します。
この記事を最後までお読みいただければ、お客様にとって最適な方法で、迅速かつ的確に、テレビ放送を楽しめる日常を取り戻すことができるはずです。

地上デジタル放送、衛星放送(BS放送、CS放送)の受信トラブルの原因とは?

お住まいのテレビが映らなくなる原因を考える前に、まずは現在の主なテレビ放送である、地デジ放送と衛星放送(BS放送、CS放送)の電波が、どのようにしてご家庭のアンテナに届いているのか、アンテナはどのようにして電波を受信しているのか、その基本的な仕組みをご理解いただくことが大切です。
地デジ放送、衛星放送とも、それぞれの電波やアンテナには独自の特性があり、その特性を知ることで、トラブルの原因を推測しやすくなります。

ここでは、地デジ放送と衛星放送、それぞれの受信トラブルが起こる主な原因について、その電波の性質と合わせて解説していきます。
なぜテレビ放送が急に映らなくなったのかについて、放送電波やアンテナ受信の基本的な仕組みをご理解いただくことで、この後の対処法もより深く理解できるようになるでしょう。

地デジ放送で受信トラブルが起こる原因とは?

地デジ放送(地上デジタル放送)とは、東京都墨田区の東京スカイツリーなど、日本各地の地上にある地デジ電波塔から、周辺の一帯に送信されるテレビ電波を、ご家庭に設置された地デジアンテナ(UHFアンテナ)で受信するという仕組みです。
この地デジ電波は「UHF(極超短波)」と呼ばれ、その中でも470MHzから710MHzまでの周波数帯が使われています。その波長の幅は、約40センチから60センチ程度であるため、高所である電波塔の先端から、音が広がるようなイメージで、おおむね一般住宅の屋根の上など、低い位置にある地デジアンテナまで届いています。

上記の通り、地デジ電波のUHFは音に近いため、ビルなどの障害物に遮られてもある程度は乗り越えて広がるなど、比較的、障害物に強い性質を持っています。ただ、いくつかの要因から、地デジアンテナで受信できる地デジ電波レベル(電波の強さ)が低下することもあります。

その具体的な例は、以下の通りです。

要因 詳細な説明
アンテナの向き・高さ 地デジアンテナの正面側が電波塔の方向からわずかにずれたり、障害物を避けられる適切な高さに設置されていなかったりすると、受信感度が大きく低下します。
電波塔からの距離 地デジ電波は電波塔からの距離が離れるほど弱くなります。地デジ電波塔周辺の受信エリアは、受信できる電波レベルに応じて「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」などに分類され、電界地域に合った受信性能のアンテナ選びが重要です。
周辺の障害物 電波塔に向けた地デジアンテナの目前に高いビルや山、樹木、隣家などの障害物があると、地デジ電波が広がる範囲に入らず、十分な電波が届かないことがあります。アンテナ設置当初は問題なくても、後に高い建物が建つことで映らなくなるケースもあります。
悪天候 地デジ電波は水分に吸収されやすく、空気が膨張する夏場などは空間を伝わりにくく、やや減衰する他、大雨や大雪の際にも吸収されて大きく減衰します。また強い風雨や雪は、アンテナの向きをずらす、不具合を生じさせる原因になります。
電波ノイズ 周辺の携帯電話基地局、送電線や、お住まい内のWi-Fiルータ、電子レンジなどから発生するノイズが、テレビの映像信号に干渉することがあります。

これらの要因が複合的に絡み合うことで、お住まいのアンテナそのものに大きな故障はなくとも、地デジの受信トラブルを引き起こすことが少なくありません。

衛星放送で受信トラブルが起こる原因とは?

BS放送やCS放送などの衛星放送は、宇宙空間で赤道軌道上を周回しており、地上からは常に空の同じ場所に見える人工衛星「静止衛星」から、日本全体に送られてくるテレビ電波を、地上に設置した、お皿型の「ディッシュ(放物面反射器)」をもつパラボラアンテナの「BS/CSアンテナ」で受信します。
なおBS放送は放送衛星、CS放送は通信衛星という別個の静止衛星から送信されていますが、どちらも主な人工衛星は東経110度(南西上空)に位置しているため、一基のBS/CSアンテナで双方を受信できるのです。

この衛星放送では、BS放送、CS放送とも、12GHz前後であるマイクロ波のセンチメートル波(SHF)という電波が使われています。
衛星放送で使われるSHFは、その周波数帯から「12GHz帯」とも呼ばれます。地デジのUHFよりも非常に周波数帯が高く、波長の幅は25ミリ程度で、太陽光のような直進性をもっています。
衛星放送の電波は、空の一点にある静止衛星から、日本全域を照らし出す光のようなイメージで届いていると考えればわかりやすいでしょう。

この12GHz帯の電波は、光のような性質から長距離を送信される衛星放送に適していますが、一方でその性質に基づく特有のトラブル原因もあります。具体的な例は以下の通りです。

要因 詳細な説明
アンテナの精密な角度 BS/CSアンテナは、光のような電波をキャッチするため、静止衛星の方向(東経110度)へ、ディッシュの上下、左右とも正確に向ける必要があります。このディッシュの角度がミリ単位で狂っただけでも、衛星放送が受信できなくなります。
電波を遮る障害物 12GHz帯の電波は、光のように障害物に遮断されやすいため、BS/CSアンテナと静止衛星の間に、山や建物、樹木や電線、さらには洗濯物など、わずかな障害物があるだけでも電波が遮られて、アンテナで受信できなくなります。
降雨・降雪減衰 12GHz帯の電波は、波長の幅に近い、大粒の雨や雪に吸収され、散乱しやすい性質があります。そのため、大雨や大雪の際には一時的に衛星放送の受信レベルが著しく低下することがあります。(降雨減衰、降雪減衰)
電源設定の問題 BS/CSアンテナには、電波の波長を変換するコンバーターという機器が付属しており、テレビなどの受信機器から電気を供給されて動作します。この電源設定がオフになっていると、アンテナは機能せず、衛星放送が映りません。
2Kと4K8K放送の違い 4K8K放送では、従来の2K放送(右旋円偏波)とは異なる周波数帯の電波(左旋円偏波)が使われます。この右旋の電波を正常に受信するには、BS/CSアンテナや配線機器が4K8K(左旋)に対応している必要があります。

このように衛星放送の受信では、地デジ放送以上に、アンテナの設置や設定にデリケートな調整が求められるため、トラブルの原因も多岐にわたります。

まずは落ち着いて!修理を頼む前に自分でできる5つの簡単チェックリスト

テレビが映らないとなると、すぐにアンテナの故障と思い込んで、修理業者へと連絡したくなるかもしれません。
しかしその前に、いくつかお客様ご自身でも確認できることがあります。
もしかしたらテレビが映らない原因は、アンテナの故障ではなく、テレビの設定やケーブルの接続不良といった、ごく簡単な原因かもしれません。

そのような簡単な原因の場合、ここでご紹介する5つのチェックリストを試すだけで、実にあっけなく問題が解決してしまう可能性もあります。
不要なお手間や出費を避けるためにも、テレビの画面トラブルについては、テレビアンテナ修理の業者を呼ぶ前に、まずは落ち着いて以下の項目をひとつずつ確認してみてください。

【チェック1】テレビ画面のエラーコードを確認する(E202、E209など)

テレビ画面に表示される「エラーコード」は、テレビなどの受信機器が、さまざまな原因でテレビ画面を正常に表示できなくなった場合に、自己診断で原因を特定し、対応するコードを画面に表示する機能です。
現在ではエラーコードに合わせて、その意味を示すメッセージも表示されるため、このエラーコードは、トラブルの原因を特定するための重要な手がかりとなります。
まずは画面にどのようなコードが表示されているかを確認して、以下の表と照らし合わせてください。

エラーコード 原因 対処法
E202 電波が受信できていない、またはアンテナの受信レベルが低い状態です。 – チャンネルの再スキャン(再設定)を試す。
– アンテナケーブルの接続を確認する。
– それでも改善しない場合はアンテナ本体の問題の可能性が高くなります。
E209 衛星アンテナのケーブルがショートしている可能性があります。 – テレビの主電源を切り、アンテナケーブルの接続を確認する。
– ケーブルに損傷がないか確認する。
E100 / E101 B-CASカードが正しく挿入されていないか、ICチップが汚れている可能性があります。 – テレビの電源を切り、B-CASカードを一度抜いてから、向きを確認して再度しっかり挿入する。
– カードを再挿入する前に、ICチップ部分を乾いた柔らかい布で優しく拭く。

これらのエラーコードは、必ずしもアンテナ本体の故障を示しているわけではありません。
特に「E202」以外は、テレビまわりの初歩的なトラブルであるケースも、ご家庭内で対処、解決できる可能性が高くなります。

【チェック2】アンテナケーブルの抜けや緩み、B-CASカードの挿し直し

急にテレビが映らなくなるトラブルの原因で意外と多いケースが、室内の掃除やテレビの移動などの際に、アンテナなどのケーブル接続部が緩んだり抜けたりしてしまうケースです。
以下の手順で、ケーブルの接続に問題がないか確認してみてください。

  1. テレビ本体の主電源を切ります。
  2. テレビ本体の裏側にある「アンテナ入力」端子に、アンテナケーブルがしっかりと差し込まれているかを確認します。
  3. 壁にあるアンテナコンセントの端子側も、同様にケーブルが緩んでいないかを確認します。
  4. アンテナケーブルに抜けや緩みがあれば、奥までしっかりと差し込み直します。

また、テレビの側面や背後のスロットに挿入されている「B-CASカード」の接触不良も考えられます。
B-CASカードとは、主にデジタルテレビ放送(現在の地デジ、BS/CSデジタル放送)の著作権保護のため、デジタル映像信号に施された暗号化を解くカードキーのような役割を果たしています。
このB-CASカードがテレビに挿入されていない、またはカードの接触不良や不具合でテレビ側が認識できないと、テレビ放送が映らなくなります。

B-CASカードの問題と思われる場合は、カードをいったんテレビから抜き、主に金色のICチップ部分を中心に、カード全体を乾いた柔らかい布で拭いて汚れを落としてから、あらためて正しい向きにカードを挿入してみてください。

なお近年の4K、8Kテレビでは、B-CASカードではなく、同様の機能を持つ内蔵された「ACASチップ」を使用しているモデルもあります。
このACASチップのトラブルや、テレビ本体の不具合でテレビが正常に映らないと思われる場合には、テレビ本体の「リセット(再起動)」が有効なケースもあります。
一般的なテレビのリセット方法は、まずテレビの主電源を切り、電源プラグもコンセントから抜いて感電に通電を断った状態で、5分から10分程度置き、ふたたびプラグをコンセントに差し込み、主電源を入れるという手順です。
ただテレビなど機器によっては独自のリセット方法を持っている場合もあります。テレビの付属マニュアルやメーカー公式サイトを確認して、独自のリセット方法がある場合は、そちらも試してください。

【チェック3】ブースター(増幅器)の電源は入っているか

ご自宅のアンテナに「ブースター(増幅器)」と呼ばれる、アンテナからの電波を増幅する機器が設置されている場合、その電源が切れている、またトラブルが生じているとテレビは映りません。
ブースターとは、アンテナで受信できる電波レベルが弱い場合や、設置されるテレビの台数が多い住宅で、必要な電波レベルを確保するために設置されます。したがってブースターに不具合があると、必要な電波レベルから大きく低下してしまうのです。
屋外用のブースターは、本体である増幅部と、増幅部に電源を供給する電源部に分かれています。
増幅部はアンテナマストの下部やデザインアンテナの裏面など、電源部は屋根裏、浴室の天井裏などに設置されているることが多くなります。

このブースター電源部について、以下の点を確認してみてください。

  • 電源部のACアダプターがコンセントにしっかり差し込まれているか。
  • 電源部のパイロットランプが点灯しているか。

もしランプが消えている場合は、電源コンセントを一度抜き差ししてみてください。
これだけで不具合から復旧するケースも少なくはありません。

それでも映らない…プロによるアンテナ修理が必要な症状と原因

上記のセルフチェックを試しても、お住まいでの症状が改善しない場合、テレビアンテナ本体や、配線部にあるシステム周辺機器に問題が発生している可能性が高くなります。
特に、屋根の上など高所に設置されているアンテナの場合は、ご自身でトラブル、不具合について確認、復旧作業を行うのは非常に危険です。

ここでは、専門業者によるアンテナ機器の点検や修理が必要となる、代表的な症状を解説します。
ご自宅の状況がこれらの例に当てはまる場合は、決して無理をなさらず、速やかにプロの業者への相談されることを強くおすすめします。

アンテナ本体が傾いた・倒れた・破損している

台風や強風、大雪の重み、あるいは経年劣化の影響によって、アンテナ本体が物理的なダメージを受けることがあります。
アンテナが電波塔や静止衛星などの正しい向きからズレる、またマストごと傾いたり、完全に倒壊したり、部品が折れたりしている場合は、テレビ電波を正常に受信することができなくなります。

屋根の上のアンテナについて、目視で異常がないか確認することは難しいケースもありますが、双眼鏡を使う、近隣の家のアンテナと見比べるなどすると、異常に気付くことができる場合もあります。
このようなアンテナの物理的な破損は、部品の交換やアンテナの再設置、交換などが必要となるため、専門家の修理が必須です。

エラーコード「E201」が表示される、ブロックノイズが頻繁に出る

テレビ画面に「E201(アンテナレベルの低下)」というエラーが表示されたり、映像がモザイク状になる「ブロックノイズ」が頻繁に発生したりする場合、アンテナが受信する電波の強さ、または品質が低下しているサインです。

このような事例の主な原因は、アンテナの適切な方向(向き、角度)がわずかにズレてしまうというケースになります。
特に「天気が悪い日や特定の季節だけテレビの映りが悪くなる」という症状は、もともと必要な電波の受信レベルが最小限ギリギリの状態で、気候や雨などによる電波の減衰が追い打ちをかけて、必要な水準を下回った可能性を示唆しています。
この場合、専門家による精密なアンテナの方向調整や、ブースターの設置、調整、また場合によってはより受信感度が高まるよう、性能の高いアンテナへの交換、受信環境がいい位置への移設などが必要です。

【アンテナ種類別】よくある故障原因と修理方法

ご家庭に設置されているテレビアンテナの種類によって、故障しやすい箇所や原因は異なります。
ここでは、代表的な地デジアンテナ3種類と、BS/CSアンテナについて、それぞれの特徴と、よくある故障原因、そして一般的な修理方法を解説します。
ご自宅にあるアンテナがどのタイプかをご確認の上、修理の参考にしてください。

八木式アンテナ(魚の骨のような形状)

アナログ放送の頃からもっとも普及している、魚の骨のような形をした昔ながらの地デジアンテナです。
屋根の上でマストの先に設置されることが多く、他の機種よりも高い受信性能を誇ります。
そのトラブルの原因は、主に以下の例が多くなります。

主な故障原因 一般的な修理方法
– 強風や積雪による傾き・倒壊 – アンテナの立て直しと支線(ワイヤー)の補強
– 損傷が激しい場合はアンテナ本体の交換
– 経年劣化によるサビ・腐食 – サビが軽度なら部分的な補修
– 全体的に劣化している場合はアンテナ本体の交換
– 鳥害による部品の破損 – 破損した素子(エレメント)や部品の交換
– 必要に応じて鳥よけ対策の実施

八木式アンテナは受信性能に優れる半面、高い位置に設置され、大型で構造も露出していることから、風雨など自然環境の影響を受けやすい弱点もあります。
その寿命は一般的に10年から十数年とされています。八木式アンテナに限らずアンテナの寿命は、この年数を過ぎるとすぐ使えなくなるものではありませんが、寿命を過ぎて老朽化したアンテナは故障などのリスクが高まっていきます。
また八木式アンテナは屋根の上で目立つため、家のデザイン性や景観を損ねるとして敬遠される方も多くなっています。

八木式アンテナの弱点である、自然環境への弱さをカバーする方法としては、まず雪害用、塩害用、ステンレス製など、対候性の高い設計、素材のモデルを採用すること。
また受信感度に影響する可能性はありますが、住宅の壁面やベランダの内外など、風雨の影響を避けやすく、メンテナンスも行いやすい場所に設置するという方法が考えられます。

デザインアンテナ(箱型)

建物の外壁などに設置される、薄型、長方形のパネルのようにスタイリッシュな地デジアンテナです。
本体のカラーバリエーションも豊富で、設置しても住宅の外観を損なわないため、現在では新築住宅で人気を集めています。
デザインアンテナはその形状や面による設置から、風雨をはじめとする自然環境の影響に強く、寿命も15年から20年以上とされていますが、経年劣化などで考えられるトラブルには、以下のような例が考えられます。

主な故障原因 一般的な修理方法
– 周辺環境の変化による電波障害 – 受信感度の良い壁面の別箇所への移設
– 電波を増幅するブースターの設置・交換
– 固定金具のサビ・劣化 – サビに強いステンレス製の金具への交換
– 防水処理の不備による浸水 – 接続部分の再防水処理(コーキングなど)

デザインアンテナは物理的な破損は少ないですが、本体の受信感度に加え、設置位置の低さから高層ビルなどの周辺環境に影響されやすく、受信感度が安定しにくいという弱点もあります。
したがってデザインアンテナの設置には、安定した受信レベルを確保できる設置場所の選定が、非常に重要です。

ユニコーンアンテナ(ポール型)

ポール状のスタイリッシュなデザインが特徴の、2025年現在で最新型の地デジアンテナ(マスプロ電工製「U2CN」)です。
八木式アンテナと同じく、屋根の上やマストや、屋根の破風板(張り出し部)、壁面の最上部などに固定されたマストの先に取り付けられます。
その特性は、スタイリッシュな形状で高い位置に設置されても家の見た目や景観に悪影響が少ない。また風雨などを受け流せる形で、自然環境による老朽化が進みにくいという、デザインアンテナと同様のメリットを備えています。寿命もデザインアンテナとほぼ同等とされています。
さらにユニコーンアンテナには、設置位置が高くなることで、安定した地デジ受信レベルを確保しやすく、周辺環境からデザインアンテナが設置しにくい現場でも、受信に問題なく設置できるケースが多くなるという特徴があります。

ユニコーンアンテナは、デザインアンテナのメリットはそのまま、設置位置による受信感度の弱点をカバーできる進化系モデルと言えます。
したがってデザインアンテナと同様、経年劣化には強いモデルになりますが、それでも長期使用によるトラブルの例としては、以下のようなものが想定できます、

主な故障原因 一般的な修理方法
– マストや固定部の老朽化 – アンテナを固定しているマストや金具の交換
– 支線(ワイヤー)の張り直しや補強
– 経年による角度のズレ – 電波測定器を使用した精密な方向調整
– BS/CSアンテナとの共締めによる負荷 – 負荷を分散させるための設置方法の見直し
– アンテナごとの独立設置の検討

耐用年数が長いユニコーンアンテナも、設置から年数が経つと、主に固定部のマストなど、土台部分の劣化がトラブルの原因になることがあります。
特に同じマストにBS/CSアンテナを設置している場合には、アンテナ全体の重量や、BS/CSアンテナが風を受けやすいことから、固定部の老朽化が進みやすくなることがあります。

BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)

上記でもご説明した通り、衛星放送の12GHz帯を受信する、お皿のようなディッシュ部をもつパラボラアンテナです。
地デジアンテナとは異なり、静止衛星をのある東経110度(南西方向)の上空に、ディッシュを正確に角度調整して設置されます。
ディッシュの仰角、方位角(上下、左右)の角度調整にミリ単位の正確さが必要なほか、ディッシュ部が風を受けやすい形状をしているため、角度のズレを避けるため、しっかりした固定が必要となります。
BS/CSアンテナの一般的な寿命は10年強とされており、経年劣化などで想定されるトラブルには、以下のような例が考えられます。

主な故障原因 一般的な修理方法
– 強風や衝撃によるミリ単位の角度ズレ – 電波測定器を用いた精密な仰角・方位角の再調整
– コンバーター(電波変換器)の故障 – コンバーター部分のみの交換(家庭用45型モデルの場合はアンテナ本体の交換)
– 経年劣化によるサビ・ディッシュの歪み – 軽度のサビは補修、歪みが大きい場合はアンテナ本体の交換

BS/CSアンテナの修理で、もっとも多くなるのが角度のズレです。
ミリ単位の非常に精密な調整が求められるため、特に高所にあるBS/CSアンテナの場合は、専門家による作業が不可欠です。ディッシュが雨風や雪などを受けやすい性質もあり、特に気候が厳しい地域では老朽化が進みやすい弱点もあります。

BS/CSアンテナで強風などによる経年劣化や角度のズレを抑える対策としては、パンチングメタル仕様で風を通すディッシュによる風圧の軽減と軽量化、各接合部の強化による揺れの軽減などで、耐風性能を高めた高耐風モデルの利用が考えられます。
またBS/CSアンテナは、角度調整や障害物などの問題がなければ、設置位置による受信レベルの変動はほとんど生じません。したがって八木式アンテナと同じく、壁面や窓際、ベランダ内外など、風雨を避けやすく、メンテナンスしやすい場所に設置することも対策になります。

【料金表あり】テレビアンテナ修理の費用相場はいくら?

お住まいのアンテナトラブルが、ご自宅での対処が難しく、専門業者に修理をご依頼になる際、お客様がもっとも気にされるポイントと言えば、やはり修理の「費用」ではないでしょうか。
アンテナ修理の料金は、実際の故障の状況や必要な作業内容によって大きく変動します。

ここでは具体的な作業内容ごとに、アンテナ修理にかかる費用の相場をまとめました。
以下の一覧表を参考に、ご自宅の状況と照らし合わせることで、おおよその金額、費用感を把握することができます。ただし、これはあくまで一般的な費用の目安になります。正確な料金は必ず業者による現地調査と見積りで確認してください。

修理・交換作業の内容 費用相場の目安(部材費・工賃込み)
アンテナの方向調整 5,000円 ~ 20,000円
アンテナの立て直し 10,000円 ~ 30,000円
地デジアンテナ本体の交換 30,000円 ~ 50,000円
BS/CSアンテナ本体の交換 25,000円 ~ 45,000円
ブースター(増幅器)の交換 15,000円 ~ 35,000円
分配器・配線工事 8,000円 ~ 20,000円
古いアンテナの撤去・処分 10,000円 ~ 25,000円

以下、各項目の工事について詳しく解説します。

アンテナの向き調整・立て直し:5,000円~30,000円

アンテナ本体に大きな損傷がなく、まだ使用できる場合の修理費用です。
強風などで向きがズレてしまったアンテナを、専用の電波測定器を使って最適な方向へ再調整する作業は、比較的安価に済みます。

一方で、アンテナを支えるマストが傾いていたり、マストごとアンテナが倒れたりしている場合は、アンテナの「立て直し」作業が必要です。
この作業には、アンテナを支えるマスト(ポール)や支線(ワイヤー)の点検・交換が含まれるため、方向調整のみの場合より費用は高くなります。

作業内容 費用の内訳(一例)
方向調整 基本作業費 + 出張費
立て直し 基本作業費 + 出張費 + (マスト・支線などの部材費)

※上記は一般的な工事業者の費用構成になります。

アンテナ本体・周辺機器の交換:15,000円~60,000円

アンテナ本体がサビや破損で寿命を迎えている場合や、ブースターなどの周辺機器が故障している場合は、それらの機材を、新しいものへ交換する工事が必要です。
その費用は交換する機器の種類によって大きく変わります。

特にアンテナ本体の設置工事費用は、上記したアンテナ機種やその性能によって価格が異なります。

一般的なアンテナ工事業者の場合、アンテナ交換にかかる費用は。既設アンテナの撤去・処分工事費用に加えて、新しくアンテナを設置する基本設置工事費用の合計になります。
アンテナ業者による既設アンテナ撤去工事には、ほとんどの場合、取り外したアンテナの持ち帰り処分費用が含まれるため、お客様は粗大ごみ処分の費用や運搬の手間を省くことができます。

以下は、アンテナや各種機材の交換費用について、一般的な相場の目安になります。

交換する機器 費用相場の目安(本体価格 + 工事費)
八木式アンテナ 30,000円 ~ 45,000円
デザインアンテナ 35,000円 ~ 50,000円
BS/CSアンテナ(4K8K対応) 30,000円 ~ 45,000円
ブースター 15,000円 ~ 35,000円

※上記は一般的な工事業者における費用の目安になります。

追加費用が発生するケース(高所作業・アンテナ撤去など)

上記の基本的な修理の工事費以外に、建物の状況や作業の難易度によって、各種の追加料金が発生することもあります。
業者との意思疎通の不足による後々のトラブルを避けるためにも、どのような場合に追加費用がかかるのかを、事前にご理解されておくことが重要です。

アンテナ修理・交換に伴う、主な追加費用の例は以下の通りです。

  • 高所作業費:三階建ての屋根や急勾配の屋根など、作業の危険度が高い場合に発生します。(目安:5,000円~)
  • アンテナ撤去・処分費:アンテナ交換に伴い、古いアンテナを撤去・処分する場合に発生します。(目安:10,000円~)
  • 出張費:業者の営業所から現場までの距離が遠い場合に発生することがあります。
  • 駐車料金:作業車両を停めるスペースがなく、コインパーキングなどを利用した場合の実費。

優良な業者であれば、見積もりの段階でこれらの追加費用についても丁寧に説明してくれます。

アンテナ修理はどこに頼む?依頼先4つのメリット・デメリットを徹底比較

現在、テレビアンテナ修理を依頼できる業者は、大きく分けて4つのタイプがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、お客様がアンテナ工事で何を重視されるかによって、最適な選択肢は変わってきます。

「とにかく安く済ませたい」「有名な会社だから安心」「昔から付き合いがあるから」といった理由だけで選ぶのではなく、それぞれの特徴をしっかり比較して、ご自身の状況にもっとも適した依頼先を見つけましょう。

以下、各業者の主な特徴を、一覧で比較してみました。

依頼先 費用 技術力 対応速度 安心感
アンテナ専門業者 ◎ 安い ◎ 高い ◎ 早い △ (業者による)
大手家電量販店 △ やや高い ◯ (下請け次第) △ やや遅い ◎ 高い
地域の電気屋 ◯ 普通 △ (専門外の場合も) ◯ (状況による) ◯ 身近な存在
ハウスメーカー × 高い △ (下請け次第) × 遅い ◯ 付き合いがある

以下、それぞれの業者について、詳しくご説明していきます。

【費用と技術力で選ぶなら】アンテナ専門業者

これは「あさひアンテナ」のような、アンテナ工事を専門としている業者になります。
アンテナ工事を専門に扱うプロの業者であるため、アンテナに特化した知識と経験が豊富で、あらゆるトラブルに迅速かつ的確に対応できるのが最大の強みです。
下請けを介さない自社施工の業者が多いため、中間マージンがなく、費用を安く抑えられる傾向にあります。担当するアンテナ職人も、経験豊富で技術力に信頼が置けます。
また自社の施工技術に自信がある業者では、おおむね工事から5年以上の長期保証を用意していることが多くなります。
他にも、出張電波調査・見積もりが完全無料、相見積もりや即日工事にも対応、工事費用の支払いはクレジットカードや電子マネーでも可など、お客様目線のサービスを用意している業者が多くなります。

以下、アンテナ専門業者のメリット・デメリットを一覧でご紹介します。

メリット デメリット
– 専門知識が豊富で技術力が高い – 業者数が多く、質の良い業者を見極める必要がある
– 自社施工で費用が比較的安い – 悪質な業者も紛れている可能性がある
– 即日対応など、対応がスピーディー

専門のアンテナ工事業者をご依頼になる際には、年間6,000件以上の実績を持つ「あさひアンテナ」 のような、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。

【安心感で選ぶなら】大手家電量販店(ヤマダ電機など)

ヤマダ電機、ジョーシンなどの大手家電量販店の店舗は、誰もが知っている大手企業の看板があるため、初めて依頼する方でも安心感が高いのが特徴です。またホームセンターにアンテナ工事を依頼する場合も同様になります。
購入した商品について、店舗独自のポイントが利用できたり、貯まったりするメリットもあります。

以下、家電量販店やハウスメーカーのアンテナ工事について、メリット・デメリットをご紹介します。

メリット デメリット
– 企業の知名度が高く、安心感がある – 工事は下請け業者が行うため、料金が割高になる
– ポイント制度が利用できる場合がある – 担当する業者によって技術力にばらつきが出る
– 繁忙期は工事まで日数がかかることがある
– 出張費や見積もり料が別途かかる場合がある

家電量販店やホームセンターへの依頼では、実際の工事は店舗スタッフではなく地域の下請け業者が行うため、工事料金に仲介手数料などの中間マージンが上乗せされます。
また、下請け業者はアンテナ工事の専門家ではなく、店舗からの依頼で各種の家電取り付け、電気工事などを全般的に担当する業者であるため、アンテナ工事に関しては、担当する業者によって技術力に差が出てしまう可能性も考慮する必要があります。
工事の日程についても、店舗に依頼してからの即日工事が難しく、特にエアコン工事の繁忙期などは、アンテナ工事の日程が後回しにされるケースもあります。
他にも下請け業者の利益を確保するため、工事をキャンセルした場合も、現地への出張費や調査費、キャンセル費などの料金が発生するケースもあるため、注意が必要です。

【身近な相談先なら】地域の電気屋・ハウスメーカー

昔から地域に根差して営業している「街の電気屋さん」は、顔が見える関係性で、地元密着型のきめ細かなサービスを行っていることから、各種の電気工事をお気軽に相談しやすい存在です。
他にも、マイホームにお住まいの方であれば、新築時にお世話になったハウスメーカーや工務店も、付き合いがあるため、アンテナ工事など住宅に関係する各種工事を頼みやすくなります。

これら業者のメリット・デメリットは以下の通りになります。

メリット デメリット
– 顔なじみで相談しやすい安心感がある – アンテナ工事が専門外の場合がある
– 比較的近所ですぐに来てくれる可能性がある – 高齢化などで高所作業を断られるケースがある
– ハウスメーカーは下請けに再委託するため費用が最も高額になる

ただし地域の電気屋は、家電量販店やホームセンターの下請け業者である店舗も多く、電気工事全般の業者であっても、アンテナ工事に特化した専門家ではないため、アンテナ工事に関しては最新の技術や情報に対応できないケースもあります。
またハウスメーカー経由の依頼は、家電量販店などと同じく、下請け業者への再委託となるため、中間マージンで費用が高くなる、業者がアンテナ工事の専門家でないことが多く、施工技術に差が出やすいなどの傾向があります。

悪徳業者に注意!失敗しない優良アンテナ修理業者の選び方5つのポイント

アンテナ修理を依頼できる業者の中には、残念ながら知識のない消費者を狙った悪徳業者が存在します。
見積もり時点ではなかった工事・費用を加算されて、不当に高額な料金を請求される、ずさんな工事によりトラブルが再発するといった問題を避けるために、アンテナ工事業者を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントをしっかりとご確認される必要があります。

ここでは、安心して任せられる優良な業者を見極めるための5つのチェックポイントをご紹介します。
これらのポイントを押さえて、賢く業者をお選びください。

ポイント1:料金体系が明確で、見積もり後の追加請求がない

優良なアンテナ工事業者は、料金体系をウェブサイトなどで明確に公開しています。
「工事一式 〇〇円」といった曖昧な表記ではなく、「アンテナ本体代(機種、モデル別)」「基本設置工事費」「高所作業費」など、工事別の価格体系が明確で、何の工事にいくらかかるのかが、一通り分かるようになっているかを確認してください。

また、必ず工事前に現地調査を行い、詳細な見積書を提示してくれる業者を選んでください。
その際、担当者が見積もり内容についても丁寧に説明してくれる、見積もり後の不当な追加請求は一切ないことを明言しているかどうかが、重要な判断基準となります。

ポイント2:豊富な施工実績と具体的な口コミ・評判がある

業者の技術力や信頼性を判断する上で、その施工実績は重要な指標です。
公式サイトに、写真付きの具体的な施工事例が、ブログなどで多数掲載されているかを確認してください。「年間施工数 〇〇件」といった具体的な数字を公表している業者も信頼性が高いと言えます。

さらに、Googleマップの口コミやSNSなど、公式サイト以外の第三者がインターネット上で発信する情報も参考にしましょう。
個々の意見は主観であるため、必ずしも正確とは言えませんが、口コミ全体の傾向や、良い評判だけでなく、悪い口コミがあった場合に、その業者がどのように対応しているかといった点もチェックすると、その企業の姿勢がよくわかります。

ポイント3:長期の工事保証やアフターフォローが充実している

テレビアンテナは設置してから、十年以上の長期にわたって使用するものです。
万が一、アンテナ工事後に何らかの不具合が発生した場合に備え、長期の保証制度を設けている業者を選んでください。

保証期間は業者によってさまざまですが、最低でも8年以上の保証があれば安心です。
例えば、本記事の執筆に当たってさまざまなご説明をいただいた「あさひアンテナ」では、業界最長クラスの10年保証をご提供しており、施工品質に絶対の自信を持っています。
業者の保証期間だけでなく、どのような場合に保証が適用されるのか、保証内容の詳細まで事前に確認しておくことも大切です。

【費用を抑える裏ワザ】アンテナ修理に火災保険は使える?適用条件と申請手順

突然のアンテナ故障について、修理はしたいけど、急な出費は痛いと思われる方も多いでしょう。
実は、アンテナの故障原因によっては、お住まいでご加入中の「火災保険」を使って修理費用をまかなえる可能性があることをご存知でしょうか。

ここでは、アンテナ修理に火災保険が適用できる条件や、具体的な申請の流れについて詳しく解説します。この制度をうまく活用すれば、修理費用のご負担を大幅に減らせるかもしれません。

適用されるのは「自然災害」「予想外の事故」による故障のみ!経年劣化は対象外

火災保険がアンテナ修理に適用されるのは、その故障原因が「自然災害」または「想定外の事故」によるものである場合に限られます。
具体的には、台風、強風、豪雪、落雷など、また近隣の爆発事故による飛来物、その他の落下物などが原因でアンテナが倒れたり、破損したりしたケースです。
実際に火災保険の対象となる災害、事故については、保険の商品や契約内容によっても異なるため、詳しくは保険の契約書や保険会社へのお問い合わせでご確認ください。

一方で、長年の使用によるサビや腐食といった「経年劣化」や施工時のミスによる「施工不良」が原因の場合は、火災保険の対象外となるため注意が必要です。

以下、火災保険が適用される故障の原因例について、簡単に一覧でまとめました。

保険が適用される可能性 故障の原因
◎ 高い – 台風でアンテナが倒壊した
– 強風でアンテナの向きがズレた
– 雪の重みでアンテナが曲がった
– 落雷でブースターが故障した
× 対象外 – 長年の使用でアンテナがサビてしまった
– もともとの設置工事に問題があった
– 鳥がぶつかって向きが変わった(※保険契約による)

保険会社へとご連絡になる前に、まずはアンテナ故障の原因が何であるかを業者に診断してもらうことが重要です。

申請に必要な3つの書類とスムーズに進めるための流れ

火災保険を申請する際には、一般的に以下の3つの書類が必要になります。
スムーズに手続きを進めるためにも、事前に準備しておきましょう。

  1. 被害状況がわかる写真:アンテナが倒れている様子や、部品が破損している箇所など、被害の状況が客観的にわかる写真を複数枚、撮影します。専門業者に撮影を依頼するのが確実です。
  2. 修理業者の見積書:修理にどれくらいの費用がかかるのかを証明するための書類です。内訳が詳細に記載されたものが必要です。
  3. 保険金請求書:保険会社から取り寄せ、必要事項を記入します。

申請の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 保険会社へ連絡:まずはご契約している保険会社や代理店に連絡し、アンテナが自然災害や事故で破損した旨を伝えます。
  2. 専門業者に見積もりを依頼:保険申請のサポートに慣れたアンテナ修理業者へと連絡し、現地調査と見積もり、写真撮影を依頼します。
  3. 必要書類の提出: 業者から受け取った見積書や写真と、自分で記入した保険金請求書を保険会社に提出します。
  4. 審査・保険金の受け取り:保険会社による審査が行われ、承認されると指定の口座に保険金が振り込まれます。

上記した「あさひアンテナ」では、火災保険を利用した修理実績も豊富です。また同社では、保険専門のスタッフが常駐しており、アンテナ修理に伴う火災保険の申請に関しても万全のサポート体制をご用意しています。
アンテナ修理にあたって必要な現場写真、修理報告書など必要な書類をすべてあさひアンテナ側で用意してくれるほか、面倒な保険申請書類の作成、保険会社との交渉についてのサポートも行っております。
アンテナ修理に火災保険を適用したいお客様は、あさひアンテナのような、火災保険に関するきめ細かな対応もできる業者へご相談になることをおすすめします。

アンテナ修理のDIYは絶対NG?高所作業の危険性と専門性の必要性

アンテナ修理の費用を少しでも節約するために「自分でアンテナを直せないだろうか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から申し上げると、アンテナ修理のDIYは絶対におすすめできません。

その理由は、大きく分けて「作業の危険性」と「技術的な難易度」の2つになります。
軽い気持ちでアンテナ修理に手を出した結果、重大な事故につながる、またかえって症状を悪化させたりするといったケースが多く発生しております。

以下、アンテナ工事についてDIY作業をおすすめできない、主な理由になります。

DIYをお勧めしない理由 詳細
高所作業での転落リスク 屋根の上は滑りやすくバランスを崩しやすい非常に危険な場所です。毎年、屋根からの転落による死亡事故が発生しております。プロのアンテナ職人でも、最低でも二人一組で、万全の装備と細心の注意を払って行う作業です。
感電の危険性 アンテナ配線の設備にはブースターなど電気を扱う機器が含まれます。知識がないまま触れると、感電する恐れがあります。
建物の破損 慣れない作業で屋根材(瓦など)を割ってしまい、雨漏りの原因を作ってしまうことがあります。
症状の悪化 正確な知識や専用の測定器なしにアンテナを動かすと、さらに受信状況が悪化する可能性があります。特にBS/CSアンテナはミリ単位の緻密な調整が必要です。
近隣への電波障害 不適切な修理によってブースターがノイズを増幅するなどして、ご自宅だけでなく近隣の住宅のテレビ映りにまで悪影響を及ぼす可能性があります。

※以上はDIYでのアンテナ修理で考えられる主なトラブル例になります。

例えば、お住まいのベランダに設置されたデザインアンテナ、BS/CSアンテナで、角度調整だけでトラブルが解消される場合などは、DIYで安全にトラブルを解消できる場合もあります。ただそのような例は、非常に条件が限られるケースといえます。

安全のため、そして確実な修理のためにも、アンテナのトラブルは、基本的には必ず専門の業者へと任せるようにしてください。

年間6,000件超!アンテナ修理なら10年保証の「あさひアンテナ」が安心な理由

ここまでアンテナ修理のさまざまな情報をお伝えしてきましたが、お読みいただいたお客様には「結局、アンテナの修理はどこに頼めばいいの?」と思われた方も多いでしょう。
もしこの記事をお読みのお客様が、関東・関西エリアにお住まいで、信頼できるアンテナ工事業者をお探しでしたら、本記事でアンテナ修理の解説を担当した「あさひアンテナ」へとお任せになることがオススメです。

この項目では、これまで解説してきた「優良な業者の選び方」のポイントを「あさひアンテナ」ではどのように満たしているかをご紹介します。

以下、あさひアンテナが多くのお客様に選ばれる強みについてご紹介いたします。

あさひアンテナが選ばれる理由 具体的な取り組みとお客様へのメリット
圧倒的な施工実績 年間6,000件以上の豊富な施工実績があります。これは、多くのお客様から信頼され、選ばれ続けている証といえます。また施工を担当する職人の経験も豊富で、あらゆる建物の構造や電波状況に対応できる高い技術力を備えています。
完全自社施工による適正価格 下請け業者を使わない完全自社施工を徹底しています。これにより、余計な中間マージンをカットし、高品質な工事を適正価格でご提供できます。
業界最長クラスの10年保証 施工品質に絶対の自信があるからこそ、業界最長クラスの「10年保証」をお付けしています。工事後の万が一のトラブルにも、責任を持って迅速に対応いたします。
明朗会計と丁寧な説明 現地調査・お見積もりは出張費、キャンセル費など各種費用を含め完全無料です。調査後には、内訳のわかる詳細な見積書をご提示し、ご納得いただけるまで丁寧に説明いたします。お見積もり後の追加請求は一切ありません。
迅速な対応力 地域密着だからこそできるフットワークの軽さで、最短即日での対応が可能です。「今すぐ直したい」というお客様のご要望に全力でお応えします。
火災保険申請のサポート 自然災害による故障の場合、前述のように火災保険の申請を無料でサポートいたします。面倒な書類作成などもお手伝いしますので、安心してご相談ください。

実際にあさひアンテナをご利用になったお客様からもご意見を伺ったところ「電話対応が親切だった」「作業員の方の説明が丁寧で分かりやすかった」「料金が明確で安心できた」といった高評価が数多く確認できています。

あさひアンテナでは、フリーダイヤル(受付時間9:00~21:00)の他、本サイトのメールフォームや、同社の公式LINEアカウントにて、お客様からのお問い合わせ、ご相談を24時間、365日受け付けております。

もしお客様が、関東・関西エリアにお住まいであれば、急なアンテナ修理のお問い合わせについては、まずはあさひアンテナまでお問い合わせになれば、迅速な対応と、高品質、低価格な工事による修理で、安定したテレビ受信環境の復旧を期待できます。

その他のテレビアンテナ工事についても、あさひアンテナを「相見積もり」の一社へとお加えになれば、他者に負けない施工品質と見積もり価格の安さにより、最高のアンテナ工事を最安で実現できる可能性が非常に高くなります。

各種アンテナ工事のご相談についてはさまざまな選択肢もございますが、まずはあさひアンテナまでお問い合わせになることが、ご満足いただける最高のアンテナ工事を実現するための第一歩となることでしょう。

まとめ:テレビが映らない悩みは信頼できる専門業者に相談して早期解決を!

この記事では、突然テレビが映らなくなった際のアンテナ修理について、原因の特定から費用相場、業者選び、火災保険の活用法まで、詳しく解説してきました。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  1. まずは自分で簡単チェック:あわてて業者を呼ぶ前に、エラーコードの確認やケーブルの接続、ブースターの電源などをチェックしてみましょう。意外と簡単に解決できることもあります。
  2. プロに任せるべき症状を見極める:アンテナ本体の物理的な破損や「E201」エラーは、専門家による修理が必要です。DIYによるアンテナ修理は危険なため絶対に行わないでください。
  3. 費用相場を把握する:修理内容ごとの費用相場を知っておくことで、業者の見積もりが適正かどうかを判断できます。
  4. 信頼できる業者を選ぶ:「明確な料金体系」「豊富な実績」「長期保証」の3つのポイントを基準に、安心して任せられる業者をお選びください。
  5. 相見積もりで比較検討する: 1社だけでなく、複数の業者から見積もりを取ることで、料金やサービス内容を比較し、もっとも納得できる業者を選ぶことができます。

急にテレビが映らなくなる、お住まいの一部でアンテナが壊れるといったトラブルは、非常に不安かつ、不便なものといえます。
しかしアンテナの修理については、正しい知識を持って対処すれば、必ず解決できます。お住まいでの対処が難しいケースでも、優良なアンテナ工事業者をお選びになることで、高品質な施工と低価格の費用で、早急な復旧を実現できます。

上記の通り「あさひアンテナ」では、修理その他、あらゆるアンテナ工事に関して、フリーダイヤルやメールフォーム、LINEアカウントにて、無料でのご相談・お見積もりを承っております。
アンテナに関するお悩みを抱えていらっしゃるお客様は、どんなに些細なことでも構いませんので、まずはあさひアンテナまで、お気軽にお問い合わせしてみてください。
あさひアンテナの優秀な専門のスタッフが、お客様のお悩みを早急に解決し、快適なテレビライフを取り戻すお手伝いを、必ずしてくれることでしょう。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。