ユニコーンアンテナのデメリットとは?他アンテナのメリットや感度の比較・設置工事の費用も徹底解説!
新しくマイホームを建てられた方、またご自宅のアンテナが古くなって交換をお考えの方には、新しいテレビアンテナにさまざまなご希望もおありでしょう。
「家の見た目に影響しないオシャレなアンテナはないかな」
「前の古いアンテナが倒れてしまったので、雨や風にも強いアンテナがいい」
「薄型のデザインアンテナを希望してたけど、壁のすぐ近くに隣の建物があって受信できるか心配」
近年では、壁に貼り付けるように設置できるデザイン性の高いアンテナに人気があります。しかしこのようなモデルには、周辺の環境によっては電波が遮られやすいという弱点もあり、設置後にテレビの映りが悪くなり、受信を安定させるために想定外の出費が発生するなどして、お客様が後悔なさるケースも少なくありません。
そのような問題点を解消するために登場したのが、スタイリッシュなデザインで屋根の上に設置できる「ユニコーンアンテナ」という地デジアンテナモデルです。
従来の地デジアンテナ機種の弱点であり、両立が難しかった、安定した受信性能と設置の見た目・対候性を高いレベルで両立したモデルとして、人気を集めています。
しかしユニコーンアンテナも完璧なアンテナではなく、従来モデルに比べて優れた部分だけでなく、いくつかの明確なデメリットも存在します。
本記事では、6,000件以上の豊富な年間施工件数を誇り、ユニコーンアンテナの施工実績も多いアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」による監修のもと、ユニコーンアンテナの特徴を、長所だけでなくデメリットも含めて、公平かつ網羅的に解説します。
他の主要なアンテナ機種との比較も交えながら、ご自宅の環境に最適なアンテナ選びができるよう、以下のような情報の流れでお客様をサポートします。
※上記は本記事でご紹介する主な情報のポイントです。
この記事を最後までお読みいただければ、ユニコーンアンテナの特徴とご自宅やご要望に適しているかどうかをはじめ、他機種を含めて失敗しないアンテナ選びの判断基準が明確になるはずです。
ユニコーンアンテナとは?人気の理由と基本の特徴
最初のセクションでは、本記事のテーマでもある「ユニコーンアンテナ」とはどのようなアンテナかを、従来モデルとの比較で、その特徴を解説していきます。
従来モデルと比較することで、ユニコーンアンテナ独自の特性が明確になり、お住まいにはどのモデルが最適かの判断も行いやすくなります。
従来の地デジアンテナ「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」とは?
従来の地デジアンテナ(UHFアンテナ)機種としてよく知られており、施工件数も多いものが「八木式アンテナ(八木アンテナ)」と「デザインアンテナ(平面アンテナ)」という2種類の機種になります。
八木式アンテナは、昭和、アナログ放送の昔から使われる、屋根の上にある魚の骨のような形の古典的なテレビアンテナです。
地デジ放送がスタートした2000年代の初頭までは、ほとんど唯一と言っていい地上波用のテレビアンテナ機種で、本体性能と屋根の上など高い位置への取り付けで、現在でももっとも優れた受信性能を誇ることから、根強い人気を誇るモデルです。
8素子、14素子、20素子などエリア(電界地域)別の受信性能モデルも豊富で、高性能アンテナを含めれば、日本国内のほとんどのエリアで対応できる特性もあります。
一方で、独特の形が屋根の上で目立ち、家の見た目や景観に影響する、また風雨などに影響を受けて経年劣化が進みやすく、老朽化が進むと角度のズレや倒壊などが生じやすくなる、寿命も10年強とやや短いといった弱点もありました。
そしてデザインアンテナは、地デジ放送のスタート後、電波の波長が短くなったことで登場した、新しいアンテナ機種です。長方形で薄型のパネルのような形状で、家の壁やベランダの手すりなどに貼り付けるようにして固定されます。
このモデルは、従来の八木式アンテナの弱点、設置の見た目と耐久性をカバーするために開発されたモデルです。
デザインアンテナの特徴は、本体の形状に加え、外装のカラーバリエーションも豊富なことで、壁に設置されてもスッキリした外観で、家の見た目や景観にほとんど影響がない、さらに風雨などの影響も少なく、寿命も15年から20年以上と長持ちしてトラブルも生じにくいなど豊富なメリットを持ちます。
反面、デザインアンテナは八木式アンテナに比べて指向性(アンテナ正面の狭い範囲に受信感度を集中させる特性)が低く、さらに設置位置も低いことから、八木式アンテナに比べて受信感度がやや低くなる傾向もあります。
そのためデザインアンテナの設置には、一定の受信レベルのエリア(強・中電界地域)で、設置する壁から電波塔の方向に隣家や高層ビルなどがなく、電波が十分に届く開けた現場であるという条件が必須になります。
この受信条件が整っていない現場では、デザインアンテナは利用できないこともあるため注意が必要です。
本記事でご紹介する「ユニコーンアンテナ」は、対照的な一長一短の特性がある従来の地デジアンテナ選びの問題点を解消するためのモデルとも言えます。
地デジアンテナ新世代「ユニコーンアンテナ」の特徴とは?
本記事のテーマである「ユニコーンアンテナ」は、従来型の地デジアンテナである八木式アンテナ、デザインアンテナの常識を覆す、新しいタイプの地デジ用アンテナです。
このユニコーンアンテナは、従来の2モデルのように、さまざまなメーカーから多くのモデルが発売されているアンテナではありません。
ユニコーンアンテナは日本三大アンテナメーカーの一社で、業界でもトップシェアを誇る「マスプロ電工」が2017年(平成29年)に開発した「U2CN」という特定のモデルの商品名(登録商標)であり、その独特の形状から注目を集めています。
テレビアンテナの専門知識がない方でも理解しやすいよう、まずはユニコーンアンテナの概要を、以下で整理しましょう。
※上記はユニコーンアンテナの基本的な特徴です。
なぜ現在、ユニコーンアンテナはこれほどまでに注目を集めているのか、その人気の理由と基本の特徴について、以下の項目で詳しく見ていきます。
新築戸建て住宅を建てた方や、屋根の上の古いアンテナを交換したいという方にとって、現在では非常に魅力的な選択肢となっています。
以下の各項目では、デザイン性と機能性の両面から、ユニコーンアンテナの特徴を深掘りして解説します。
家の外観を損なわないスタイリッシュなポール型デザイン
ユニコーンアンテナの最大の特徴は、その名の通り、「ユニコーンの角」を連想させる円筒形のデザインです。
ユニコーンアンテナの本体は、約67センチの長さで、直径は14センチから12センチの円筒形になっています。正確にはアンテナ正面から見て左右がやや長い楕円状の断面になっています。
その従来の魚の骨のような形をしたアンテナとは異なり、無駄のないスマートなフォルムが目を引きます。以下は、ユニコーンアンテナのデザイン的な特徴の一覧です。
※上記はユニコーンアンテナの外観的な特徴です。
アンテナの正面(受信方向)の下部には商品名「UNICORN」「U2CN」と会社のロゴ「MASPRO」が入っており、ロゴのある下部のカバーがドアのように開く仕組みになっています。カバー内部にはマストの先を固定する固定具と、ケーブルの接続部があります。
主な設置場所は、屋根の上や破風板(屋根の張り出し部)、壁面の最上部など、アンテナ本体が屋根の上に来る高い位置に固定したマストの先になります。
マストやケーブルの接続部を正面のカバーで覆い隠せるため、設置した外観は、マストの先に円筒形のアンテナが取り付けられている、家の一部のようなスタイリッシュなものになります。
本体色のウォームホワイトとブロンズブラックも、反射の少ないマットな質感で、落ち着いた印象になります。外観を重視する戸建て住宅の所有者にとって、ユニコーンアンテナのように、アンテナが住宅デザインの一部として機能することは大きな魅力です。
家の正面から見ても違和感がなく、住宅の外観を保ちながらテレビの電波を受信できます。見た目にこだわったマイホームにお住まいの方にとって、ユニコーンアンテナは新築住宅用のテレビアンテナとして有力な候補となるでしょう。
八木式とデザインアンテナの「いいとこ取り」と言われる理由
ユニコーンアンテナは、従来の地デジアンテナ機種の良い部分を組み合わせた「第3の地デジアンテナ」と呼ばれています。
具体的には、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットをハイブリッドしたような特徴を持っています。
八木式アンテナが電波の受信に優れる理由は「設置位置+本体の性能」という二重の要因になります。
八木式アンテナは主に屋根の上など高所に取り付けられ、近隣の電波塔の先端から周辺の一帯に広がる電波が周辺の建物などに遮られず、アンテナの位置まで十分なレベルで届くことで、その受信性能を存分に発揮できるのです。
逆にデザインアンテナで受信が難しくなる主な原因は、電波塔の方向にあるビルなどの障害物に電波が遮られ、壁面のアンテナまで十分に届かないケースが大半になります。
ユニコーンアンテナは、上記のような屋根の上などの高い位置への設置を前提としながら、スタイリッシュな形状を確保しています。
これにより、高い位置でも家の見た目や景観に悪影響を与えず、なおかつ周辺の建物などに影響を受けず十分な電波が届く位置で、安定した受信感度を実現できるのです。
さらに内部機器の表面に円筒形のカバーがしっかりと施されたその形状は、高い位置でも風雨などの影響を受け流せるほか、潮風や野鳥などの影響も受けにくいため、経年劣化を抑え、トラブルが起こりにくくなるのです。
ユニコーンアンテナは、八木式アンテナのように高所に設置して受信レベルを確保しつつ、デザインアンテナ同様に設置した見た目の美しさを保ち、風雨などにも影響されにくくなるという、まさに既存アンテナの「いいとこ取り」をした製品なのです。
【要確認】設置前に知っておきたいユニコーンアンテナの6つのデメリット
上記のようにユニコーンアンテナは非常に魅力的な製品ですが、決して万能のモデルではありません。読者の皆様がこのアンテナを設置した後に後悔しないためには、その具体的な弱点や注意点を事前に把握しておくことが大切です。
このセクションでは、ユニコーンアンテナの設置前に必ず確認しておきたい6つの明確なデメリットについて解説します。
- 八木式アンテナに比べると受信感度が劣る
- 垂直偏波の地域では物理的に設置ができない
- 室内や屋根裏などの屋内空間には設置できない
- 本体価格・工事費用を含めた初期費用が高額になりがち
- 新しい技術のため対応可能な業者が限られている
- デザインアンテナが設置できる現場では選択する必然性が低い
読者の皆様がユニコーンアンテナに対して客観的かつ慎重な判断ができるよう、それぞれのデメリットを一つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 八木式アンテナに比べると受信感度が劣る
ユニコーンアンテナは高所に設置できるため電波を拾いやすい特性を持ちますが、同性能の八木式アンテナに比べると、受信性能ではやや及びません。
ユニコーンアンテナの受信性能は「20素子相当」の一種類のみで、これは八木式アンテナの本体に並ぶ素子(短い横棒の受信パーツ)の数であり、受信性能に直結する「素子数」に相当するという意味です。
八木式アンテナの主な素子数モデルは8素子、14素子、20素子であり、20素子と言えば弱電界地域に対応できる高性能モデルになります。
ただ、八木式アンテナの20素子モデルに比べると、20素子相当のユニコーンアンテナは総合的な受信能力でやや劣る傾向があります。
アンテナが電波をキャッチできる性能を示す「素子数(相当)」に対し、受信した電波を送り出す効率を示し、やはり受信性能の目安となる「動作利得(ゲイン)」という数値を比較すると、その差は明確です。
ユニコーンアンテナ(U2CN)と一般的な八木式アンテナ20素子モデルの動作利得を比較すると、以下の一覧の通りになります。
※上記は大手メーカーのモデルを参考にした各モデルの動作利得の例です。
素子数(相当)の表記は同じながら、動作利得に差が出る理由は、各アンテナの形状からくる「指向性」の差になります。
指向性とは、アンテナが真正面を中心とした一定の範囲でのみ受信性能を発揮する特性のことで、この範囲が狭いほど指向性が高いことになります。
そして同じ素子数(相当)のアンテナでも、指向性が高いモデルほど、受信範囲内の受信感度が高くなるのです。
地デジアンテナの指向性は、もっとも受信感度が鋭い真正面を基準にして、アンテナ角度を左右にずらし、受信感度が真正面の半分になる数値を示す「半値幅」で表されます。
そして八木式アンテナ20素子の半値幅は一般的に28度から57度程度になるのに対し、ユニコーンアンテナは83度から93度と低くなります。
八木式アンテナは魚の頭のような形とは反対側の先端が前方になり、指向性が高い分、アンテナの先端を近隣の電波塔に向けて正確に調整することで、ノイズを受信しにくくなり、地デジ電波の受信効率が高くなります。
一方、半値幅が広いユニコーンアンテナは、同じ素子数相当であっても、地デジ電波の受信効率はやや低くなるのです。これが動作利得の差となって現れます。
八木式アンテナの20素子相当であれば、電波塔から距離が遠く到達する電波がやや弱い「弱電界地域」でも安定した受信が実現できます。
しかしユニコーンアンテナは、動作利得がやや低いことから、基本的に一定以上の電波が届く「強・中電界地域」での使用を前提に設計されているのです。
そのため、ユニコーンアンテナは、弱電界地域では十分な地デジ電波を受信できず使用できない可能性があり、設置できる場合も、電波を増幅させる「ブースター(増幅器)」の設置がほぼ必須となります。
また電波を遮る障害物やノイズが多い環境や山間部などでは、八木式アンテナでは安定した受信を確保できても、ユニコーンアンテナではやや性能不足となり、設置を断られるケースもある点に注意が必要です。
ユニコーンアンテナの指向性の低さ(半値幅の広さ)は、方向の異なる二か所以上の電波塔から受信する場合には有利に働くこともあります。
ただいずれにせよ、ご自宅の電波状況によっては、ユニコーンアンテナより八木式アンテナを選ぶ方が安心できる場合もあることを覚えておいてください。
2. 垂直偏波の地域では物理的に設置ができない
日本各地の電波塔から送信される地デジ電波には、その波の揺れ方によって「水平偏波」と「垂直偏波」の2種類が存在します。
日本にある地デジ電波塔から送られる電波の約95%は水平偏波ですが、携帯電話の基地局からの電波や他の地デジ電波が入り混じる一部の地域にある電波塔では、他の電波との混信を防ぐために垂直偏波が採用されています。
そしてこの垂直偏波への対応は、地デジアンテナの各機種によって異なります。
八木式アンテナは各偏波とアンテナ正面から見た角度を合わせることで、どちらの偏波も受信できます。デザインアンテナは主要な水平偏波用モデルとは別に、垂直偏波用のモデルが存在します。
しかしユニコーンアンテナは、その形状から水平偏波にしか対応していません。
そのため、ご自宅が垂直偏波を受信するエリアにある場合、ユニコーンアンテナは物理的に設置できません。無理に設置しても、以下のように地デジ電波を正常に受信できないのです。
※上記はユニコーンアンテナが対応できる偏波の一覧です。
ユニコーンアンテナの設置をご検討になる際は、事前にお住まいの地域が水平・垂直どちらの偏波を受信しているかを確認することが不可欠です。
お住まいのエリアをカバーする電波塔、およびどちらの偏波を放送しているかは、一般社団法人「A-PAB・放送サービス高度化推進協会」内の「地デジ放送エリアのめやす」 ページや、その他の検索で確認できます。
ご自身で水平偏波・垂直偏波の判断が難しい場合は、各エリアの電波状況に詳しい専門のアンテナ工事業者にご確認ください。
3. 室内や屋根裏などの屋内空間には設置できない
地デジ電波は、一般的な住宅であれば、ある程度の減衰は起こるものの、屋根や壁を通り抜けて屋内まで届きます。
そのため強電界地域、家の建材が電波を通しやすい、屋根裏などに設置スペースがあるといった条件が整っていれば、デザインアンテナを屋根裏・天井裏に隠す形で設置できることもあります。またコンパクトモデルであれば窓際への据え置き設置が可能なモデルもあります。
しかし、ユニコーンアンテナは以下の理由により、屋根裏など屋内空間への設置には適していません。
※上記はユニコーンアンテナを屋内設置する場合の問題点です。
屋内では建物の構造材や断熱材が電波を遮り、十分な受信レベルを確保することが難しくなります。
デザインアンテナは、20素子相当モデルで高さ60センチ前後、幅20センチ強、厚さ十数センチであり、一般的モデルの動作利得は7.8㏈から9.8㏈程度と、八木式アンテナには及ばないものの、ユニコーンアンテナよりは優れています。
ユニコーンアンテナは、障害物の影響を避けるために屋外の高所に設置することが前提の設計であり、屋根裏設置用のモデルとしては、サイズ、受信性能、設置費用などの面で、デザインアンテナの方が適しています。
屋根裏空間などにユニコーンアンテナを設置する施工例も皆無ではありませんが、ほとんどの場合はデザインアンテナでも対応できるため、屋内空間にユニコーンアンテナを使う必然性は低いと言えます。
4. 本体価格・工事費用を含めた初期費用が高額になりがち
ユニコーンアンテナは他のアンテナと比較して、設置にかかる初期費用が高額になる傾向があります。
これは以下の一覧のように、本体価格が比較的高価であることに加え、設置場所の特性から工事費もかさみやすいためです。
※上記の各アンテナ設置費用は、使用するモデルや受信性能、設置場所の条件などによって変動します。
ユニコーンアンテナの費用がやや高額になる主な理由としては、以下のような要因が挙げられます。
- 比較的、新しい技術を用いた製品であるため、他のモデルに比べ本体価格が高い。
- 屋根上などの高所に設置するため、高所作業費が追加される場合がある。
- 電波を安定させるため、ブースターの追加設置が必要になるケースが多い。
アンテナ設置の予算をできるだけ抑えたい方にとっては、この初期費用の高さは大きなハードルとなるでしょう。
ユニコーンアンテナの設置をご依頼になる際には、他アンテナと比較してのコストパフォーマンスを考慮した上で、必ず複数のアンテナ工事専門業者から「相見積もり」を取り、工事費用の総額を比較・確認することが大切です。
5. 新しい技術のため対応可能な業者が限られている
ユニコーンアンテナは比較的、新しいタイプのアンテナであり、従来のモデルに比べても指向性が低いなどの特性があるため、その特性を十分に理解している業者は、アンテナ専門業者を除けばやや限られてきます。
昔から存在する八木式アンテナや、登場から十数年になるデザインアンテナであれば、現在はほとんどの電気屋さんや工事業者で対応可能です。
しかし、ユニコーンアンテナの設置に対応できる業者を探すには、以下のような難しさがあります。
※上記はユニコーンアンテナに対応する業者を選ぶ際の主な注意点です。
新しい技術への対応や、高所での精密な電波調査など、アンテナ工事業者には高い専門性が求められます。
そのため、特にアンテナ工事が専門ではない町の電気店や、そのような業者を下請け業者として使っている家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなどのアンテナ工事では、ユニコーンアンテナに対応していない、または設置技術が低いこともあります。
結果としてユニコーンアンテナの導入をご検討の方にとっては、業者選びの選択肢が少なくなるという潜在的なデメリットが考えられます。
アンテナ工事をご依頼になる前には、その業者がユニコーンアンテナの施工実績を十分に持っているかどうかをご確認ください。
6. デザインアンテナが設置できる現場では選択する必然性が低い
これはアンテナ本体の弱点というより、基本設計の問題になりますが、そもそもユニコーンアンテナは、現場の環境から、主に壁面に取り付ける「デザインアンテナ」が設置できない現場を救済する目的をもって開発されました。
ユニコーンアンテナの販売元であり、日本で最初にデザインアンテナ(平面アンテナ)を開発したマスプロ電工は、ユニコーンアンテナをデザインアンテナのシリーズとして位置づけています。
ユニコーンアンテナは、外観性、対候性などデザインアンテナと同等のメリットを保持しながら、周囲の建物に電波が遮られる環境でも、屋根上まで高さを出して安定した受信を可能にするために開発されたモデルです。
現場の条件別で、ユニコーンアンテナかデザインアンテナかを選ぶポイントは、以下の一覧の通りになります。
※上記はデザインアンテナ、ユニコーンアンテナの用途・現場別の対応になります。
つまり、強・中電界地域で電波塔の方向が開けていて、外壁の低い位置でも問題なく電波が受信できる現場であれば、わざわざユニコーンアンテナを選ぶ必要はありません。
同じように外観を損なわない、風雨に強いメリットがあるなら、価格が安いデザインアンテナを選んだ方がコストパフォーマンスが高くなります。
結論として、ご自宅の環境でデザインアンテナが設置可能であれば、ユニコーンアンテナを選択する必然性は低くなります。
優れたメリットで最初からユニコーンアンテナを選ぶ前に、まず現場の電波調査を行い、デザインアンテナでも対応できるかどうかを確認することが、無駄のないアンテナ工事を行うための秘訣になります。
ユニコーンアンテナを選ぶメリットも確認しよう
ここまでの記事では、ユニコーンアンテナのデメリットを中心にお伝えしてきましたが、同モデルにはそれを補って余りあるメリットも数多く存在します。
ユニコーンアンテナのデメリットだけでなく、以下のようなメリットも網羅的に把握することで、アンテナ選びについて総合的な判断が可能になります。
- 住宅密集地でも電波を拾いやすい高所設置が可能
- 強風や鳥のフン害の影響を受けにくく長寿命
- 太陽光パネルへの影響が少なくBS/CSアンテナとまとめられる
ユニコーンアンテナは、他のアンテナでは解決できない問題をクリアできるケースも多いため、このセクションで特筆すべき強みを確認しておきましょう。
ご自身の状況やアンテナに対するご要望と照らし合わせながら読み進めてみてください。
住宅密集地でも電波を拾いやすい高所設置が可能
ここまで何度かご説明した通り、デザインアンテナは一般的には住宅の外壁に設置するため、高層建築や隣の家が近い現場では電波が遮られてしまうことがあります。
しかし、ユニコーンアンテナは屋根の上や破風板などの高い位置に設置することができます。そのため、地デジ受信に関して以下のようなメリットが生じます。
※上記は地デジアンテナを高い位置に設置する主なメリットです。
高い位置で外観性・対候性のメリットを保持しつつ地デジ電波を受信できることは、都市部や住宅密集地においては非常に大きな強みとなります。
周辺環境からデザインアンテナの設置が難しくなる家でも、ユニコーンアンテナであれば設置できる可能性が高まります。
ユニコーンアンテナは、アンテナを含む家の外観の美しさと電波の受信しやすさを両立したい方、さらに長持ちするアンテナをお求めの方には、非常に適した選択肢です。
強風や鳥のフン害の影響を受けにくく長寿命
ユニコーンアンテナはその独特な形状から、以下の一覧のように、自然災害や鳥害に対しても強い耐性を持っています。
円柱型のフォルムは風の抵抗を逃がしやすく、台風などの強風が吹いてもアンテナが倒れたりズレたりするリスクを軽減します。設置後のアンテナ寿命も15年から20年以上と、デザインアンテナとほぼ同等の年数が想定されています。
※上記はユニコーンアンテナがもつ耐候性の主な特長です。
本体に鳥が止まりにくいことで、酸性のフン害による外壁の汚れやアンテナ本体の腐食・劣化を防ぐことができ、テレビアンテナ修理の必要が出る可能性が低くなります。
また、アンテナ機器部やケーブル接続部がカバーで覆われているためサビにも強く、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
ユニコーンアンテナの初期費用は他のアンテナよりも割高ですが、メンテナンスの手間や故障リスクを考慮すると、長期的なコストパフォーマンスは優れています。
太陽光パネルへの影響が少なくBS/CSアンテナとまとめられる
その他、ユニコーンアンテナにはいくつかの細かなメリットがあります。
そのひとつが、太陽光パネル(ソーラーパネル)との親和性です。
屋根の上に設置される八木式アンテナは大型のため、同じく屋根に敷設された太陽光パネルに影を落とし、発電効率を低下させることがあります。
しかしユニコーンアンテナは、高所設置でもその形状や設置位置の特性から、太陽光パネルへの影響は少なくなります。この点については次のセクションで詳しく解説します。
もうひとつ、地デジアンテナと同時に、衛星放送用のBS/CSアンテナを設置する際にも、アンテナ設備をまとめやすいというメリットが出ます。
マストの先に固定されるユニコーンアンテナであれば、同じマストの下部にBS/CSアンテナやブースター増幅部も固定できるため、アンテナ設備を一か所にまとめて設置でき、施工の手間が省けるうえ、見栄えも整いやすくなります。
専門業者に地デジアンテナ・BS/CSアンテナの設置をセットで依頼すると、機材や作業のコストを抑えられることから工事費用が割安になる傾向があります。
特に他のアンテナ設備とまとめやすいユニコーンアンテナを選ぶことで、BS/CSアンテナ工事とセット費用で割引率が高まるなど、その恩恵が受けやすくなるのです。
このような細かなメリットの積み重ねも、アンテナ機種を選ぶ上では、意外と見逃せないポイントになり得ます。
ソーラーパネル設置住宅は要注意!設置時の課題と解決策
近年、戸建て住宅の屋根の上にソーラーパネルを敷設するご家庭が増えています。
しかしソーラーパネルがある家では、アンテナの設置に特別な配慮が必要になることをご存知でしょうか。
上記でも少し触れましたが、このセクションでは、テレビアンテナとソーラーパネルの関係について、主に以下のポイントを解説します。
- 設置スペースの制約と影による発電効率低下のリスク
- サイドベース(突き出し金具)を活用した柔軟な設置方法
特に、ソーラーパネルがある家でもユニコーンアンテナは設置できるのかというお客様の疑問に対し、ここではその課題とプロならではの解決策を提示します。
お住まいに太陽光発電システムを導入している方は、ぜひ本項目の情報を参考にしてください。
設置スペースの制約と影による発電効率低下のリスク
ソーラーパネルが屋根全体に敷き詰められている場合、アンテナを設置するためのスペースが限られてしまいます。
また、アンテナの機種や設置場所によっては、以下のように太陽光発電システムに重大な問題を引き起こす可能性があります。
※上記はアンテナの存在や設置がソーラーパネルに与える主な影響の例になります。
特に冬場など太陽の位置が低い時期は、アンテナの影が長く伸びてしまい、パネルにかかりやすくなり、発電効率にも影響を与えます。
しかし、ユニコーンアンテナはコンパクトな円柱型であるため、八木式アンテナに比べてパネルに落とす影(影響)が小さいという利点もあります。
ユニコーンアンテナは、適切な設置場所さえ見つかれば、ソーラーパネルへの影響を最小限に抑えることが可能です。
サイドベース(突き出し金具)を活用した柔軟な設置方法
ユニコーンアンテナとソーラーパネルとの干渉を避けるための解決策としては「サイドベース」という専用金具を活用する方法があります。
これは、屋根の上ではなく、屋根の側面にある「破風板」や外壁の高い位置にアンテナを固定する金具です。
サイドベースは主に板状の固定部に、マストが壁と平行に立てられるよう、L字型マストやマスト固定アームが設置されている器具であり、ソーラーパネルに関して、以下のようなメリットが確保できます。
※上記はサイドベースによるアンテナ設置の主なメリットです。
サイドベースによる柔軟なアンテナ設置方法は、本体がスリムな形状のユニコーンアンテナだからこそ実現しやすいノウハウです。
ただし、確実なサイドベースの施工には専門的な技術と経験が必要になります。
ソーラーパネル設備をお持ちのご家庭は、こうした特殊な施工実績が豊富なアンテナ工事業者をお選びになることが重要です。
【徹底比較】ユニコーンアンテナ・デザインアンテナ・八木式アンテナの違い
ここまでの記事では、ユニコーンアンテナの特徴について解説してきましたが、既存の他の地デジアンテナとは、細かい点でどう違うのかを迷う方も多いでしょう。
お住まいの環境やご要望に最適なアンテナを選ぶためには、以下のようなそれぞれのアンテナ機種の違いを客観的に比較することが大切です。
- 費用・受信感度・見た目・メリット・デメリットの比較一覧
- 自分の家にはどれが合う?最適なアンテナの選び方
このセクションでは、ユニコーンアンテナと八木式アンテナ、デザインアンテナの、代表的な3種類の地デジアンテナ機種を比較し、ご自身の家に適したタイプを見極めるための、より詳しい情報を提供します。
客観的なデータをもとに、各アンテナに関する知識を整理してみましょう。
費用・受信感度・見た目・メリット・デメリットの比較一覧
ユニコーンアンテナ、デザインアンテナ、八木式アンテナの3種類の性能・特性について、重要な項目を以下の一覧表で比較しました。
それぞれのアンテナの違いを、一目で確認してみてください。
※上記は各アンテナ機種の主な特性を比較した一覧です。
このように、ユニコーンアンテナ含むどのアンテナ機種にも一長一短があります。
例えば、受信感度と費用の安さを重視するなら八木式アンテナが優れています。
外観と風雨などへの強さ、そして費用のバランスを取るならデザインアンテナ、そして外観、対候性、受信感度のすべてに一定以上の水準を求めるなら、ユニコーンアンテナが最適の選択肢となります。
自分の家にはどれが合う?最適なアンテナの選び方
上記のアンテナ比較表を確認した上で、ご自身の立地条件や優先順位に合わせた最適なアンテナ工事を選んでください。
以下のシミュレーション一覧を参考に、お住まいにはどの地デジアンテナ機種(設置方法含む)が最適かをチェックしてみましょう。
※上記は現場やご要望の各条件に応じたアンテナ機種選びの一例です。
まずは、ご自宅の屋根の上や壁面など、各アンテナの設置位置で「十分な地デジ電波を受信できる環境かどうか」が最大の分岐点となります。
どれだけお住まいに調和するアンテナの外観を重視しても、テレビが安定して映らなければ意味がありません。
アンテナ選びの最終的な判断はご自身の知識だけで行わず、プロによる詳細な電波調査の結果をもとに、安定受信を実現できるアンテナ機種からお選びになることをおすすめします。
後悔しないために!ユニコーンアンテナ設置業者の選び方
ユニコーンアンテナを含めて、ご自宅に最適と思われるアンテナが決まったら、次は工事を依頼する業者選びです。
「悪質な業者に工事費などの問題で騙されたくない」「適正価格で確かな工事を行う優良業者に安心して任せたい」というのは、誰しもが抱く潜在的なニーズでしょう。
上記のようなニーズを満たせるテレビアンテナ工事はどこに頼むのがいいのか、業者選びに失敗しないためには、以下のポイントを満たしている業者を見極めることが重要です。
※上記はユニコーンアンテナを含む各種アンテナの設置に高い品質で対応できる業者を見分けるためのポイントです。
これらの条件を高い水準で満たしている業者の一例が、本記事にもご協力いただいたアンテナ工事専門店「あさひアンテナ」です。
「あさひアンテナ」は年間6,000件以上と業界トップクラスの施工実績を持ち、ユニコーンアンテナ設置にも対応しており、その設置ノウハウも豊富に蓄積しています。
最新の測定器を使用した完全無料の電波調査を行い、ユニコーンアンテナかデザインアンテナかをはじめ、お客様の家に最適な設置場所とアンテナの種類を、お客様のメリットを最優先にして提案してくれます。
見積もりももちろん完全無料で、事前調査に基づき、機材や工事など細かな料金まで明確な見積もりを提示し、見積もり外の費用は決して追加しないことも約束してくれます。
工事や見積もりに関するご質問も、専門用語などは避け、一般の方にもわかりやすく丁寧に、ご納得いただけるよう説明してくれます。
また、完全自社施工による中間マージンのカットで、熟練スタッフによる高品質な工事を適正価格で提供しているのも魅力です。
業界最長クラスの10年保証も付帯しているため、設置後も長期間にわたって安心してテレビを視聴できます。
アンテナ工事業者選びに迷った際は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、または24時間受付のメールフォーム、LINEアカウントまで、無料の相談や電波調査・見積もりを依頼してみることを強くおすすめします。
まとめ:ユニコーンアンテナのデメリットを正しく理解して最適なアンテナ選びを
今回はユニコーンアンテナのデメリットを中心に、他の地デジアンテナモデルとの比較や業者選びのポイントまで詳しく解説しました。
最後にあらためて、ユニコーンアンテナを導入する前に知っておくべき注意点を以下の一覧でおさらいしましょう。
※上記は本記事のポイントをまとめた一覧です。
ユニコーンアンテナは、デザイン性と機能性を兼ね備えた素晴らしい製品ですが、すべてのご家庭のニーズを満たしてくれるわけではありません。
電波状況や建物の構造、アンテナに関するご要望はお住まいごとに異なるため、場合によっては八木式アンテナやデザインアンテナの方が性能面・費用面で適しているケースも多く、ご自身のアンテナに対するお考えだけで判断されることは危険な面もあります。
後悔しないアンテナ設置を実現するためには、プロによる事前の電波調査と、条件やご要望を踏まえたアドバイスが不可欠です。
豊富な実績と確かな技術力を持つ「あさひアンテナ」のような優良業者へとご相談になり、ご自宅の受信環境をしっかりと診断してもらいましょう。
デメリットを正しく理解した上で専門家のアドバイスを受ければ、ユニコーンアンテナでもそれ以外のモデルでも、きっとご自宅に最適なアンテナに出会えるはずです。




