地デジ用アンテナをベランダに自分で設置!DIY完全ガイド:費用目安や取り付ける方法と手順・賃貸の注意点までプロが徹底解説

2026年02月19日

「自宅へのアンテナ工事も業者に頼むと工事費が高いけど、自分でアンテナ設置ってできるのかな?」
「でも、専門知識もないし、失敗してテレビが映らなくなったらどうしよう」

現在、賃貸マンションやアパートにお住まいで、テレビの視聴環境を見直したいと考えたとき、多くの方がこのような疑問や不安を抱えるのではないでしょうか。
特にベランダへのアンテナ設置は、ご自分でのアンテナ設置でも比較的、手軽に挑戦できそうに見えるため、近年ではDIYを検討する方が増えています。

この記事では各種のDIY作業に詳しく、実際にテレビアンテナをDIYで取り付けた経験もあるライターが、アンテナ工事の専門家「あさひアンテナ」の監修を受けて、ベランダへの地デジアンテナ設置を中心にご紹介していきます。

DIYでベランダに地デジアンテナを設置する際に必要な準備から具体的な設置の手順、賃貸物件ならではの注意点や安全対策まで、初心者の方でも安心して地デジアンテナをベランダにDIY設置するための全知識を、2026年(令和8年)の最新情報に基づき、網羅的に解説します。
本記事は、賃貸物件のベランダに地デジアンテナをDIY設置するケースを想定してご説明しますが、もちろん戸建ての持ち家にも応用が利きます。
また衛星放送用BS/CSアンテナをDIY設置する手順についても概要を説明しますので、BS/CSアンテナをご自分で設置したい方にとっても有用な記事となっています。

DIYアンテナ取り付けの経験者がアンテナ工事のプロの監修を受けて、実経験と専門家の知識に基づき、費用を抑えるDIYのメリットだけでなく、潜在的なリスクも正直にお伝えすることで、お客様のDIYか可能かどうか、最適なご選択をするためのお手伝いをします。

【基礎知識】地デジと衛星放送を受信する仕組みとは?

地デジアンテナやBS/CSアンテナをベランダに設置する前に、まずは基本事項をおさらいします。
それぞれの放送がどのような仕組みで自宅にあるテレビアンテナに届き、テレビを視聴できるかの基礎知識を知ることは、DIYでの適切なアンテナ選びや設置作業の成功にもつながります。
地デジ放送と衛星放送では、使われる電波の種類から、電波の発信元、受信の仕組みまでまったく異なるため、必要なアンテナの種類や設置方法もずいぶん変わってきます。

以下、地デジ放送と衛星放送について、項目別にその基本をご説明します。

地デジ放送の基本とアンテナで受信する仕組み

地上デジタル放送(地デジ放送)は、日本各地に建てられた地デジ電波塔から、周辺一帯に電波を送信しています。
地デジ電波は「UHF(極超短波)」のうち、470MHzから710MHzまでの周波数帯にデジタル化された映像信号を乗せて送信しています。
この周波数帯は数十センチほどの幅を持つため、ビルなどの障害物にぶつかっても向こう側で広がるなど、障害物にも比較的、強い性質を持っています。
しかし地デジ電波が広がる力も完全ではなく、大きなビルなどの裏側に当たる直近や、住宅密集地の家と家の間などには届きにくくなることもあります。

他にも地デジ電波には、電波塔からの距離が遠くなるほど電波は拡散されて弱くなる、電波レベルは気候や天候にも影響を受ける、特に雨や雪などでは電波が吸収されて電波レベルが大きく下がるなどの特性があります。

以上の条件を踏まえて、地デジ用のUHFアンテナ設置でもっとも重要となるのは、お住まいの地域にある電波塔の方向へアンテナを正確に向けることです。
地デジアンテナには、機種によって異なりますが、アンテナの真正面を中心とした一定角度に受信性能が集中する「指向性」という性質があるため、この角度調整が安定した受信の決め手となります。
また地デジアンテナには受信性能を示す「素子数」「素子数相当」という指標があり、電波塔からの距離と地形などの影響を踏まえた、その一帯の受信レベル(電界地域)に応じた素子数(相当)と、適した設置場所への取り付けが必要になります。

以下、地デジ放送や受信に関するポイントをまとめた一覧表です。

項目 地デジ放送の仕組み
電波の種類 UHF(極超短波)
送信元 日本各地の地上電波塔
電波の性質 ・障害物をある程度乗り越える
・電波塔から離れると減衰する
・天候の影響を受けることがある
受信のポイント ・アンテナを最寄りの電波塔の方向に向ける
・電波の強さ(電界地域)に合ったアンテナを選ぶ
・高い位置ほど受信が安定しやすい

※上記は地デジ放送の主な特徴になります。

地デジ電波は、一般の住宅などから見れば高い位置に当たる地デジ電波塔の先端から届いているため、住宅では屋根の上など、周辺に障害物のない高い位置に設置するほど、受信レベルが安定しやすくなります。特に電波塔からやや遠い、また周辺のビルなどに影響されるような現場では、高所への地デジアンテナ設置が必須になります。

一方で、一定以上のレベルの電波が届くエリアで、電波塔の方向に高い建物などの障害物がなく開けた現場であれば、電波塔の方向を向いた壁面やベランダなどやや低い位置でも、十分な受信が可能となることが多くなります。

衛星放送(BS/CS)の基本とアンテナで受信する仕組み

BS放送、CS放送などの衛星放送は、宇宙空間で赤道軌道上を周回する人工衛星から、地上の広範囲(日本全域など)に向けてテレビ電波を送信しています。この人工衛星は、地上からは空の同じ位置に止まって見えるため「静止衛星」と呼ばれます。
静止衛星から送られるテレビ電波は「12GHz帯」という非常に周波数が高いもので、直進性が強く長距離でも届く半面、わずかな障害物にも遮られやすい、また激しい雨や雪にも遮られてしまうといった特徴があります。

日本の衛星放送では、BS放送の放送衛星、主なCS放送の通信衛星とも、常に赤道上空の東経 110 度の位置に静止して電波を送っているため、衛星放送用のパラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)は必ず南西方向の上空に向ける必要があります。
また静止衛星の位置が同じであるため、1基のBS/CSアンテナで双方を同時に受信することもできます。

BS/CSアンテナは、お皿のような「ディッシュ(放物面反射器)」で12GHz帯の電波を受け止めて、一点に集める形で反射され、電波の焦点に固定されたコンバーターの一次放射器で受信しています。
そのためディッシュの上下、左右の角度を東経110度に合わせる角度調整が非常にシビアで、数ミリ狂っても電波の焦点がずれて、衛星放送が映らなくなります。
また前述のように12GHz帯は障害物に弱いため、BS/CSアンテナを向ける東経110度の南西上空(電波の経路)に、建物や山はもちろん、樹木や電線、さらには洗濯物などのわずかな障害物があっても受信できなくなる場合もあります。

もうひとつBS/CSアンテナの特性として、周波数帯が高いためケーブルでの送信が難しい12GHz帯を、コンバーターで適切なMHz帯に変換した後、ケーブルに送信している点があります。
そしてこのコンバーターを動作させるため、テレビやチューナー側のBS電源設定やブースター電源部で、ケーブルを通じてアンテナ側に電源を供給する必要があります。この電源設定が行われていない場合も、正常な電波が届かなくなるため、衛星放送はまったく映らなくなります。

以下、衛星放送や受信の特性を一覧にまとめます。

項目 衛星放送(BS/CS)の仕組み
電波の種類 12GHz帯(マイクロ波・SHF)
送信元 赤道上空の静止衛星(東経 110 度)
電波の性質 ・直進性が非常に強い
・わずかな障害物でも遮られる
・大雨や大雪で減衰する(降雨・降雪減衰)
受信のポイント ・アンテナを必ず南西方向に向ける
・仰角(上下)と方位角(左右)の精密な調整が必須
・アンテナと衛星の間に一切の障害物がないこと

※上記は衛星放送の主な特徴になります。

ご説明した通り、衛星放送の受信には、精密な角度調整や障害物がないことなど、細かな注意点が多くなります。
一方で、衛星放送の電波自体は、日本全域に安定したレベルで届いているため、注意点さえ守っていれば、お住まいの中でも設置する高さや位置で
受信レベルが変わることはありません。
したがってBS/CSアンテナは比較的、DIYによるベランダへの設置も行いやすいアンテナです。

【最重要】ベランダへのアンテナDIY設置、始める前に確認すべき3つのこと

DIYによるアンテナ設置を成功させる秘訣は、作業を始める前の「事前確認」にあります。
「設置したのに賃貸物件の規約違反で撤去するはめになった」「頑張って設置したのに電波が弱くて映らない」といった失敗を避けるため、以下の 3 つのポイントは必ずチェックしてください。
この確認を怠ると、時間もお金も無駄になってしまう可能性が高くなります。

1. 賃貸・集合住宅の管理規約|許可は必須!

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合、これがもっとも重要な確認事項です。
多くの集合住宅では、建物の外観維持や落下事故防止のため、ベランダへのアンテナ設置に制限を設けています。
住宅を加工するような工事は禁止されていることも多く、無断で設置すると契約違反となり、最悪の場合、撤去命令や損害賠償を請求されるケースもあります。

必ず事前に以下の点を確認し、書面で許可を得ておきましょう。

  • 確認先:管理会社または物件のオーナー。
  • 確認内容:ベランダへのアンテナ設置が可能かどうか。
  • 許可の形式:口約束ではなく、必ず書面で許可証をもらう。
  • 注意点:景観に関するルール(設置できるアンテナの種類や色など)も確認する。

2. 電波状況と電波塔の方向|アプリで簡単チェック

テレビアンテナを設置するベランダの位置で、地デジの電波を十分に受信できるかを確認します。
これは、スマートフォンのアプリやウェブサイトを使えば、誰でも簡単に調べることができます。衛星放送の場合もアプリで容易に調べることができます。
この調査を行っておくことで、最適なアンテナの種類を選べるほか、設置後の方向調整もスムーズに進めることができます。以下、主なチェックポイントです。

  • 電波塔の方向を確認:
    • 一般社団法人「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」のウェブサイト「放送エリアのめやす」で、ご自宅の住所や郵便番号などを入力すると、地図上で最寄りの電波塔の位置と、おおよその受信エリアがわかります。
    • 衛星放送の場合も「BSコンパス」アプリで現場ごとの東経110度の方向を画面上のコンパスから確認できます。このアプリはBS/CSアンテナの正確な角度調整にも非常に役立ちます。
  • 障害物の確認:
    • ベランダから電波塔(または静止衛星)の方向を見て、高いビルや山、大きな木など、電波を遮るもの(電波障害の要因)がないか確認します。
  • 受信レベルの簡易チェック:
    • テレビのアンテナ入力端子に短いケーブルを接続し、先端の芯線を少し出した状態でベランダにて電波塔の方向に向けてみましょう。
    • テレビの「アンテナレベル表示機能」で少しでも反応があれば、アンテナを設置すれば受信できる可能性が高くなります。

3. 設置場所の物理的条件|手すりの強度と避難経路の確保

テレビアンテナ本体と取り付け金具は、ある程度の重量があります。
さらに、強風時には大きな力がかかるため、設置場所には十分な強度が求められます。
また、ベランダは火災時などの避難経路にもなっているため、アンテナが避難の妨げにならないように配慮が必要です。以下に主なチェックポイントを列挙します。

  • 手すりの強度:
    • 手すりに体重をかけてみて、ぐらつきやきしみがないか確認します。
    • サビや腐食が進んでいる場合は、手すりへの設置は避けましょう。
  • 壁面の強度:
    • 壁面に設置する場合は、内部の構造(コンクリートか、木材か)を確認し、適切なネジやアンカーを使用する必要があります。
  • 避難経路の確保:
    • 火災などの場合に、ベランダの隔て板(隣の部屋との仕切り)を蹴破って避難する際の妨げにならない場所を選んでアンテナを設置します。
    • 消防法で定められているため、避難ハッチの上やその周辺には絶対にアンテナを設置してはいけません。

DIY初心者必見!ベランダ設置に適したアンテナの種類と選び方

事前確認が済んだら、次はいよいよ実際に設置するアンテナ選びです。
ベランダ設置では、電波状況、外観の好み、そして扱いやすさを考慮して選ぶのがポイントです。
ここでは、ベランダ設置で主流となる 3 種類のテレビアンテナの特徴を比較してみましょう。
まずは以下の一覧でそれぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の環境に最適な一台を見つけてください。

アンテナ種類 デザインアンテナ(平面) 小型八木式アンテナ BS/CSアンテナ
見た目 スタイリッシュな薄い箱型 伝統的な魚の骨型 白いお皿型
主な用途 地デジ放送 地デジ放送 衛星放送(BS/CS)
メリット ・家の見た目や景観を損ねにくい
・風雨などの影響を受けにくい
・設置が比較的簡単
・受信感度が高い
・電波レベルが弱い地域にも対応可能
・ベランダ設置が一般的
・静止衛星の方向に障害物がなければ設置可能
デメリット ・八木式より感度が劣る場合がある
・価格がやや高め
・デザイン性が低い
・鳥がとまりやすい(鳥害)
・方向調整が非常にシビア
・障害物に極めて弱い
おすすめの環境 電波が比較的強く、外観を重視したい場合 電波が弱い地域や、確実に受信したい場合 衛星放送(BS/CS)を視聴したい場合(南西に障害物がないことが必須)

※上記は各アンテナ機種の主な特徴になります。

以下の項目では、各アンテナ機種について個別に詳しく解説していきます。

デザインアンテナ(平面アンテナ):外観重視派におすすめ

戸建て住宅で近年人気が高まっているのが、薄い長方形の箱型であるデザインアンテナ(平面アンテナ)です。
壁面などへの設置を前提に設計されており、ホワイトやブラック、ベージュなど色の選択肢も豊富で、建物の外壁に馴染みやすいのが最大の特長です。
壁面やベランダの手すりの内側にもスッキリ設置でき、本体がカバーに覆われて雨雪に強く、強風にあおられにくい構造もメリットと言えます。
ただし、受信性能は昔ながらのモデルである八木式アンテナに比べてやや劣るため、電波環境が安定している強電界地域から中電界地域での使用が推奨されます。

小型八木式アンテナ:受信感度を優先するなら

屋根の上のマストに固定される「魚の骨」のような形状でおなじみの八木式アンテナ(八木アンテナ)は、現在でも地デジアンテナ機種でもっとも受信性能が高いアンテナです。
電波塔から遠い弱電界地域でも、素子数の多いモデルや高い設置位置を選べば安定した受信が期待できます。
ベランダに設置する場合は、大きすぎると越境問題や設置の景観、質量などの問題が起きやすいため、素子数が14素子以下の小型モデルを選ぶのが良いでしょう。
8素子などの小型モデルであれば、軒先から吊るす形での設置も可能となります。
ベランダで受信感度を最優先したい方にもおすすめの選択肢です。

BS/CSアンテナ:衛星放送も見たい方向け

地デジ放送だけでなく、多彩な専門チャンネルが楽しめるBS放送/CS放送を見たい場合は、お皿型のパラボラアンテナが必要です。
前述の通り、ベランダから見て南西方向の空が開けている(まったく障害物がない)ことが設置の絶対条件となります。
DIYでの設置事例も多くなりますが、方向調整が1mm単位で求められるため、地デジアンテナの設置よりも難易度は格段に上がります。
挑戦する場合は、スマートフォンの「BSコンパス」などのアプリや簡易レベルチェッカーを活用して、慎重に作業を進めましょう。
近年ではBS/CSアンテナにもカラーバリエーションや台風などにも強い高耐風モデルも存在し、選択肢の幅も広がっています。

これだけ揃えればOK!必要な工具・部材の完全チェックリスト

DIYによるアンテナ設置をスムーズに進めるためには、事前の道具、機材の準備が欠かせません。
いざ作業を始めてから「あれがない!」となると、作業が中断してしまいます。中断による手順の狂いや混乱も、DIY作業には大敵です。
ここでは、DIYでのアンテナ設置に必要な工具と部材をリストアップしました。
ホームセンターやインターネット通販で揃える際の参考にしてください。

【基本工具から安全装備まで】必須工具リスト

以下の一覧を基に、安全に作業を行うための保護具も忘れずに準備しましょう。

カテゴリ 工具名 用途・ポイント
基本工具 スパナまたはレンチセット 金具やアンテナのボルト・ナットを締める際に必須です。サイズが合うものを用意しましょう。
プラスドライバー アンテナの組み立てや一部の金具固定に使用します。
ニッパー、ペンチ 同軸ケーブルの加工や結束バンドの切断に使います。
カッターナイフ ケーブルの被覆を剥いたり、テープを切ったりするのに便利です。
測定器具 水平器 取り付け金具やマスト(ポール)を垂直に設置するために使います。スマホアプリでも代用可能です。
方位磁石(スマホアプリ可) 電波塔や静止衛星のおおよその方角を確認するのに役立ちます。
簡易レベルチェッカー(推奨) 電波の強さを測定する機器です。これがあると方向調整が格段に楽になります。
安全対策 作業用手袋 滑り止め付きのものを選ぶと、工具の落下防止や怪我予防になります。
保護メガネ ケーブルの切断時などに、細かい破片から目を守ります。
ヘルメット 万が一の落下物から頭部を保護します。
工具用ストラップ 工具を手首に固定し、階下への落下を防ぎます。

※上記はDIYアンテナ設置に必要となる主な工具、機材になります。

【アンテナ本体から防水テープまで】必須部材リスト

以下の一覧の中でも、特に屋外の接続部分に使う防水部材は、アンテナの寿命を左右する重要なアイテムです。

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カテゴリ 部材名 用途・ポイント
アンテナ アンテナ本体 電波状況や好みに合わせて選んだ地デジアンテナ、またはBS/CSアンテナ。
取り付け金具 ベランダ手すり用金具 手すりの形状や太さに合ったものを選びます。格子状、笠木状など種類があります。
マスト(支柱) 金具とアンテナ本体を接続するポールです。金具とセットの場合もあります。
配線部材 同軸ケーブル アンテナとテレビを繋ぐ線です。必要な長さを測り、少し余裕を持たせましょう。
F型接栓 同軸ケーブルの両端に取り付ける金属製のコネクタです。
防水キャップ 屋外のF型接栓の接続部を雨水から守るゴム製のキャップです。
自己融着テープ 防水キャップの内側に巻きつけ、防水性を高める特殊なテープです。
結束バンド(耐候性) ケーブルをマストや手すりに固定します。屋外用の耐候性が高いものを選びましょう。
フラットケーブル 壁に穴を開けず、窓のサッシの隙間からケーブルを室内に引き込むための薄いケーブルです。
補助機器 ブースター(増幅器) 電波が弱い場合や、複数のテレビに分配する際に信号を増幅する機器です。

※上記はDIYアンテナ設置で使用する主な部材になります。

【写真でわかる】地デジアンテナをベランダに自分で設置する全7ステップ

準備が整ったら、いよいよDIYによるアンテナ設置作業に入ります。
ここでは、作業の流れを 7 つのステップに分けて解説します。
焦らず、個々の工程を確実に行うことが成功への近道です。
特に安全対策は最優先で、常に事故の危険を意識しながら作業を進めてください。

ステップ1:【最優先】安全対策の徹底と作業環境の確保

【絶対厳守】高所での作業は常に危険が伴います。
ささいな油断も大きな事故につながるため、以下の安全対策は必ず守ってください。

  1. 二人以上で作業する:
    工具の受け渡しやアンテナの保持など、必ず補助者と一緒に行動してください。
    万が一の時にも助けを呼べます。
  2. 悪天候時は作業しない:
    雨や強風の日は、足元が滑りやすく、アンテナが風にあおられることもあって非常に危険です。
    作業は絶対に中止しましょう。
  3. 工具や部品を落下させない:
    工具や部材にはストラップや命綱を付け、小さな部品はトレイに入れるなど、落下防止策を徹底します。
    作業前には必ずベランダの下に人がいないことを確認してください。
  4. 無理な体勢で作業しない:
    手すりから身を乗り出すのは絶対にやめてください。
    常に安定した足場を確保し、安全な範囲で作業を行いましょう。

ステップ2:アンテナの組み立てと取り付け金具の設置

まず、購入したアンテナの取扱説明書に従い、室内やベランダの安全な場所でアンテナ本体を組み立てます。
次に、取り付け金具をベランダの手すりに設置します。
水平器を使って金具が地面に対して垂直になるように調整しながら、ボルトを均等に、かつ、しっかりと締め付けて固定します。
固定後は、金具を手で揺すってみて、ぐらつきがないかを入念に確認してください。

ステップ3:アンテナ本体の固定とケーブルの接続・防水処理

取り付け金具にマスト(支柱)を立て、組み立てたアンテナ本体をマストに固定します。
この時点では、後の方向調整のためにボルトは軽く締めておくだけの「仮締め」状態にしておきます。
次に、同軸ケーブルの先端に F 型接栓を取り付け、アンテナの出力端子に接続します。
接続部分には、雨水の侵入を防ぐために自己融着テープを隙間なく巻き付け、その上から防水キャップをしっかりと被せます。
この防水処理はアンテナの寿命に直結する非常に重要な工程です。

ステップ4:ケーブルの室内への引き込み

アンテナに接続した同軸ケーブルを、結束バンドを使ってマストや手すりに数カ所、固定します。
風でケーブルが揺れて断線したり、人に引っかかったりするのを防ぎます。
室内への引き込みは、エアコンの配管用の穴を利用するのがもっとも簡単で見た目も綺麗です。
それが難しい場合は、窓のサッシの隙間を利用できる「フラットケーブル」を使いましょう。窓を閉めた状態でケーブルを室内に引き込むことができます。

ステップ5:【最難関】アンテナの方向調整と受信レベル確認

ここが DIY でもっとも難しく、重要なポイントです。
ケーブルを室内のテレビに接続し、テレビの「設定」メニューから「アンテナレベル(受信レベル)」が表示される画面を開きます。
画面を見ながら、または補助者にレベルを読み上げてもらいながら、ベランダでアンテナの向きを少しずつ動かします。
電波塔の方向にアンテナを向け、アンテナレベルの数値が最大になる角度を探し出してください。
数ミリ動かしただけでレベルが大きく変わることがあるため、根気強く最適なポイントを見つけましょう。また角度を数ミリ動かしてから、受信レベルがアンテナレベル画面に反映されるまでに、数秒ほどかかる点にも注意してください。
上記した地デジ用、またはBS用の簡易アンテナレベルチェッカーがあれば、作業者の手元で、角度を動かしてすぐに受診レベルの変化を確認できるため、角度調整の作業が非常に楽になります。

地デジアンテナの場合は、方位角(左右の角度)をおおよそ電波塔に向けるだけで、十分な受信レベルを確保できることが多くなります。
BS/CSアンテナは向ける方向が東経110度に固定されていますが、仰角(上下の角度)、方位角の正確な調整が必要となり、その角度は日本の各地域によって違います。
インターネットのサイトなどで、あらかじめエリアごとの仰角、方位角の目安を確認しておくといいでしょう。
ただ現場ごとの微調整も重要なため、仰角の仮固定 → 方位角の調整 → 仰角の微調整の順で進めることをおすすめします。

ステップ6:最終固定とケーブルの整理

アンテナの受信レベルが最大になる方向が決まったら、アンテナが動かないよう慎重に押さえながら、仮締めしていたすべてのボルトを本締めします。
レンチを使って、緩みがないようにしっかりと固定してください。
最後に、たるんでいるケーブルを結束バンドで数カ所固定し、見た目を整えます。
これでベランダでのDIYアンテナ設置作業は完了です。

「映らない!」DIY設置後によくあるトラブルと解決策

頑張って自分でベランダにテレビアンテナを設置したのに、テレビの電源を入れたら「E202」のエラー表示が出ている。
そのようなときも、まずは落ち着いて対策を考えてください。
アンテナのDIY設置後によく起こるトラブルの原因は、ある程度、限られています。
すぐ専門業者を呼ぶ前に、まずは以下の一覧を参考に、自分でできることをチェックしてみましょう。

症状別トラブルシューティング(E202エラー、ブロックノイズなど)

テレビ画面に現れた症状から、原因を切り分けて対処法を探ります。
起こりうる主な症状は、以下の一覧の通りです。

症状 考えられる主な原因 対処法
E202 エラー(受信できません) – アンテナの方向が大きくずれている
– ケーブルの接続不良または断線
– ブースターの電源が入っていない
– もう一度アンテナの方向を調整する
– アンテナからテレビまでのすべての接続を確認する
– ブースターの電源プラグやランプを確認する
ブロックノイズ(映像がカクカクする) – 電波強度が不足している
– アンテナの方向がわずかにずれている
– ケーブルや接続部の劣化
– アンテナの方向を微調整する
– ブースターの設置を検討する
– 古いケーブルやF型接栓を交換する
特定のチャンネルだけ映らない – アンテナの方向が最適ではない
– そのチャンネルの電波が地域的に弱い
– すべてのチャンネルがもっとも安定して映る方向に再調整する
– 高性能なアンテナへの交換やブースターの設置を検討する

※上記は起こりうる主な画面トラブル例と対処法の例になります。

それでもダメな場合:専門業者への相談を検討すべきケース

上記の対処法を試してもトラブルが改善しない場合は、アンテナ本体や周辺機器の不具合、電波障害など、より専門的な問題が隠れている可能性があります。
特に以下のようなケースでは、無理はせず、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」など、プロのアンテナ工事業者に相談することをおすすめします。

  • 自分で原因が特定できない場合。
  • 高所での再調整など、危険な作業が必要な場合。
  • ブースターの設置や調整が必要だと考えられる場合。
  • 屋根裏の分配器など、見えない部分の配線に問題がある可能性がある場合。

結局どっちがお得?DIY vs 専門業者の費用とリスクを徹底比較

DIY の最大の魅力は費用を抑えられることですが、その分、時間や手間、そして何より安全面でのリスクを自分で負うことになります。
一方、専門業者に依頼すれば費用はかかりますが、安全性と確実性を手に入れることができます。
ここでは一覧表によって両者を客観的に比較し、お客様がどちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。

費用面の比較

比較項目 DIY設置の場合 専門業者に依頼する場合
地デジアンテナ本体 5,000 円~15,000 円 費用に込み
部材費(金具、ケーブル等) 5,000 円~15,000 円 費用に込み
工具費(持っていない場合) 5,000 円~20,000 円 不要
工事費 0 円 15,000 円~35,000 円
合計目安 約 10,000 円~50,000 円 約 15,000 円~35,000 円

※上記はそれぞれのケースでの一般的な費用の目安になります。

リスクとメリットの比較

比較項目 DIY設置 専門業者依頼
安全性 △(自己責任。転落・落下のリスクあり) ◎(プロが安全管理。万一の保険も完備)
確実性 △(受信不良の可能性。自己解決が必要) ◎(専用測定器で最適化。確実な受信を保証)
仕上がり △(配線が乱雑になりがち) ○(美観に配慮した丁寧な配線処理)
保証 ×(なし。故障や不具合は自己負担) ◎(8年以上の長期保証が付くことが多い)
時間と手間 ×(数時間~1日。失敗すればやり直し) ○(1~3時間程度で完了)
達成感 ◎(自分の力でやり遂げる満足感)

※上記はそれぞれのケースでの一般的なメリット・デメリットの比較になります。

アンテナ設置以外の選択肢は?地デジや衛星放送を見るための代替案

ベランダへのアンテナ設置が規約で禁止されていたり、現場の電波状況や受信環境が悪くて設置が難しかったりする場合でも、地デジや衛星放送のテレビチャンネルを視聴する方法はあります。
この項目は、アンテナを立てる以外の、3種類の代表的な代替案をご紹介します。
以下の一覧を参考に、ご自身のライフスタイルや視聴したいチャンネルに合わせて検討してみてください。

視聴方法 光テレビ ケーブルテレビ 室内アンテナ
仕組み 光ファイバー回線を利用 専用のケーブル網を利用 室内に設置して電波を受信
メリット ・天候に左右されず安定
・専門チャンネルが豊富
・アンテナ不要で外観スッキリ
・地域密着の情報が得られる
・サポート体制が充実
・設置がもっとも簡単で安価
・工事不要ですぐに使える
デメリット ・光回線の契約が必須
・月額利用料がかかる
・月額利用料が比較的高め
・ネット速度が遅い場合も
・電波の強い地域でないと使えない
・映りが不安定になりやすい
月額費用目安 800円~ 2,000円~ 0円(本体購入費のみ)

※上記は各視聴方法の主な特徴になります。

光回線テレビやケーブルテレビ(CATV)もそれぞれのメリットはありますが、一方でテレビの視聴に月額料金がかかるのが最大のデメリットです。
戸建ての持ち家の場合、10年スパンなどの長期的な視点で考えると、光回線テレビやケーブルテレビの視聴料金の総額が大きくなるため、テレビアンテナの設置がもっとも経済的な方法といえます。

まとめ:安全第一で最適なテレビ視聴環境を手に入れよう

ベランダへの地デジアンテナ、またはBS/CSアンテナのDIY設置は、正しい知識と手順、そして十分な安全対策を行えば、工事の費用を抑えつつテレビ視聴環境を整えられる有効な手段です。
この記事で解説した事前確認のポイントや設置ステップを参考に、ぜひチャレンジをご検討ください。

しかし、作業には高所での危険や、確実な電波受信という技術的な難しさが伴うことも事実です。したがって、

  • 少しでも作業に不安を感じる。
  • 確実で安定した受信環境を長く使いたい。
  • 賃貸物件の規約などが複雑でよくわからない。

などの点に、もしひとつでも当てはまる場合は、専門のアンテナ工事業者に相談することがもっとも賢明な選択と言えるでしょう。
DIYの達成感も素晴らしいものですが、何よりも大切なのはあなたの安全と、長く安定して楽しむことができる快適なテレビライフです。
本記事の解説が、テレビ視聴の方法について、後悔のない最適な選択をするための一助となれば幸いです。

もしご検討の上、DIYではなく業者への依頼をお選びになる場合は、本記事に監修でご協力いただいた「あさひアンテナ」へ、最初にお問い合わせになることをおすすめします。

同社はアンテナ工事の専門業者として、工事に伴う事前の電波調査・お見積もりうぃ、出張料やキャンセル料など各種費用すべて含む完全無料で行っています。また他業者との相見積もりや、ご連絡からの即日工事にもご対応可能です。
電波調査はお住まいのさまざまな位置で綿密に行い、お住まいで安定した受信が可能になる位置をすべて割り出して、アンテナの機種やベランダなどの設置位置も含め、可能な限りお客様のご要望に近い工事をご提案します。
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実際の施工は、同社スタッフであるベテランのアンテナ職人による完全自社施工を徹底していますので、アンテナのプロによる高品質な施工を、中間マージンなどをカットした低価格で提供することが可能です。
そして工事後には、業界でも最長クラスとなる工事完了日から10年の長期保証もご用意していますので、末永くご安心いただけます。

低価格ながらプロによる高品質や長期保証など、DIYの安さを補って余りあるメリット豊富なアンテナ工事をお求めのお客様は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、公式サイトのメールフォーム、同社LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。