工事不要!地デジ用・簡易テレビアンテナ完全ガイド:賃貸でも安心、最強の室内アンテナおすすめ人気モデルの選び方から自作まで
引っ越しの直後でまだ部屋が片付かない中、やっとテレビを設置したのに、アンテナを接続していないため映らないといった経験はありませんか?
また、アンテナコンセントのない部屋や場所にテレビを置いて視聴したいなどもご希望もあるでしょう。
しかし、壁にアンテナ端子が見当たらない、賃貸だからと勝手に工事できないなどのケースでは、簡単にテレビを見ることは難しいように思えます。
かといって、業者にアンテナ設置や配線などの工事を頼むのは、費用も手間もかかりそうで気が引けてしまうのではないでしょうか。
そのような状況でも、諦めるのはまだ早いといえます。
専門的な工事をしなくても、安く・早く・簡単に地デジ放送を見るための「簡易アンテナ」という解決策があります。
この記事では、アンテナの専門知識がない方でも安心して選べるように、地上デジタル放送(地デジ)用の簡易アンテナの種類の詳細から選び方、設置方法、そして万が一映らなかったときの対処法まで、関連の情報をわかりやすく解説します。
本記事は、簡易アンテナなどアンテナ機器やテレビの受信にも詳しいライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、簡易アンテナの種類や設置方法、受信のコツにも詳しいアンテナ工事職人のお話をベースに執筆しました。
本記事の情報を基に、お住まいの条件やご要望に最適の簡易アンテナを選ぶことで、低価格かつお手軽に地デジ放送を楽しんでいただければ、筆者としても幸いです。
そもそも「簡易アンテナ」とは?工事なしでテレビを見る4つの選択肢
「簡易アンテナ」とは、一般的には、専門業者による大規模な工事を必要とせず、ご自身で手軽に設置できる地デジ用UHFアンテナの総称です。
「簡易」という言葉には、いくつかの側面が含まれています。
- 設置の手軽さ:一般の方が特殊な工具や専門知識がなくても設置できる。
- 費用の安さ:アンテナ本体の価格や設置にかかる総費用が低い。
- デザイン性の高さ:コンパクトで住宅や室内の見栄えを損なわない。
- DIYの可能性:身近な材料で自作することも可能。
この記事では、これらの特徴を持つ以下5タイプのアンテナの種類(機種)を主な選択肢としてご紹介します。それぞれの特徴を理解して、ご自身の状況に合ったものを見つけるのが最初のステップです。
※上記は各アンテナの主な特徴になります。
以下、各アンテナについて詳しく解説していきます。
室内アンテナ
室内に置いてテレビと接続するだけで利用できる、小型のアンテナです。
本体部分は独自のデザインを持つ置物のような据置き型と、プラスチックなどのシート状で壁や窓に貼り付けて使うペーパー型が存在します。
本体は1,000円台から購入できるなどUHFアンテナとしては価格が非常に廉価で、本体をセットして付属のケーブルをテレビと接続するだけで使用できます。工事の手間や費用も不要など非常に手軽に使える点が魅力と言えます。
一方でほとんどのモデルに素子数相当の表記がなく、主に利得(動作利得)で表示される受信性能は非常に低いため、強電界地域で近隣に電波を遮る建物がないなど、電波環境のいい現場でしか使用できないという弱点もあります。
本体にブースターを内蔵するモデルもありますが、基本的には弱い受信性能を補足する機能にすぎず、大きな受信感度の向上は期待できません。
基本的にこのようなアンテナは、強電界地域で、一時的に地デジ放送を視聴するなど、簡易的な地デジアンテナとしての利用が推奨されます。
屋内外兼用アンテナ
名称通り、室内アンテナの他、屋外用アンテナとしても使用できるモデルです。
室内アンテナとしてはやや大型になりますが構造は丈夫で、屋外用アンテナとしては非常にコンパクトで、本体デザインやカラーバリエーションも豊富です。
受信性能も3素子相当から6素子相当とやや高く、壁やベランダなどの屋外にも設置できる、ブースター内蔵モデルもあるなど、強・中電界地域などで受信レベルを安定させやすくなります。
設置も屋外取り付け含めて比較的、簡単ですが、やはり屋外用の地デジアンテナに比べると受信性能はやや低くなります。
完全な室内アンテナに比べるとやや受信性能は高くなるものの、基本的にはやはり簡易的な地デジアンテナとしての利用をおすすめします。
小型デザインアンテナ
住宅の壁面やベランダなどにも設置できるUHFアンテナであるデザインアンテナ(平面アンテナ)のうち、一般的な20素子相当モデルよりコンパクトなモデルを指します。
サイズが小さくなる分、受信性能もやや低くなりますが、そのぶん据え置きスタンドなどを使って室内の窓際に設置するなど、屋内外兼用アンテナとほぼ同様の使い方もできます。
受信性能はサイズに応じて、強電界地域専用の3素子相当から、中電界地域にも対応できる14素子相当などがあります。またサイズは大きくなりますが、屋外用と同等の20素子相当で、室内窓際への据置に対応できるモデルもあります。
基本的にメリット、デメリットとも屋内外兼用アンテナとほぼ同じですが、受信性能の高いモデルを使えば、より幅広いエリアへの対応が可能になります。
また屋外用の20素子相当デザインアンテナはベランダなどに設置することも可能で、この場合は、お住まいでのDIY設置も比較的、簡単になります。
ただ注意点としては、壁面やベランダなどに設置されるデザインアンテナは、屋外設置用の20素子相当モデルでも、設置位置の低さや周辺の建物などの影響から、屋外設置用の地デジアンテナモデルの中では受信感度が低くなりやすい傾向があります。
そのため、主に強・中電界地域向けのモデルになるほか、設置するベランダなどが電波塔の方向を向いている、アンテナを設置する場所の近くに高層ビルや隣家などの障害物があると設置できないケースがあるなどの注意点もあります。
自作アンテナ
室内アンテナの構造は非常にシンプルなものであるため、針金を組み合わせる、また電波をキャッチするアルミ箔などの金属を円形にして団扇(うちわ)に貼り付けるなどの方法で、ほぼ同様の性能を持つアンテナを自作することもできます。
またデザインアンテナのベースとなる金属板製のスリットアンテナも、やはりシンプルな構造であるため、同等のアンテナを自作することも不可能ではありません。
このようなアンテナは「ヘンテナ」「うちわアンテナ」などの名称で、書籍やインターネットサイトなどで詳しい作り方が紹介されていることもあり、基本的な知識さえあれば、お手持ちの素材などを活かして低価格で自作することもできます。
正しい知識を持っていれば、ある程度はご自分の必要に応じた受信性能のアンテナを作成できるほか、工作そのものを趣味として楽しめる、またお子様の自由研究などにも生かせるといったメリットもあります。
一方でやはり基本的な知識やある程度の技術がない方には制作が難しい、受信性能や耐久性などの品質、見栄えが悪くなることもあるといったデメリットも挙げられます。
このようなアンテナの自作は、基本的にはやはり実用性よりも、工作を楽しめる方のための趣味的な方法になります。
小型八木式アンテナ
八木式アンテナ(八木アンテナ)とは、現在でも地デジ用UHFアンテナとして一般住宅の屋根の上などに見られる、魚の骨のような形の古典的なアンテナです。
その特徴は設置位置が高いことも含めて、現在でも受信性能がもっとも優れた地デジアンテナになるという点です。
八木式アンテナは、中心となる横の支柱部分(導波器)に並ぶ短い横棒の素子(エレメント)で電波をキャッチする仕組みです。この素子の数が多いほど受信性能が高くなります。
現在の一般的な八木式アンテナは8素子、14素子、20素子のモデルがあり、それぞれ主に強・中・弱の電界地域に対応できます。
そして素子数に応じて導波器の部分が長くなるほか、反射器(魚の頭のような部分)も大きくなるため、20素子のモデルは長さが140センチ程度、14素子は100センチ程度になります。
そして8素子は60センチ程度と比較的、小型になるため、お住まいのベランダなどに吊り下げる設置も可能になります。ただ8素子モデルはその受信性能から、基本的に強電界地域専用のモデルとなります。
また八木式アンテナには、導波器の一か所の上下左右に素子を取り付けた高性能素子を使う高性能型(パラスタックアンテナ)も存在します。
高性能型の八木式アンテナは素子数が数十素子に匹敵し、地デジ電波が非常に微弱なエリアで使用されます。
ただ5素子程度の高性能アンテナであれば、本体の大きさは8素子モデルとほぼ同じ程度ながら、14素子から20素子程度の受信性能を実現できます。
このようなモデルを採用すれば、ベランダなどへの簡易的な設置でも高い受信性能を発揮し、弱電界地域に近い、電波レベルが弱いエリアでも対応できる可能性が高まります。
【購入前に】簡易アンテナ選びで失敗しないための3つのステップ
「せっかく簡易アンテナを買ったのに、うまく地デジ電波を受信できず地デジ放送が映らなかった」という自体は避けたいものです。
そうならないために、室内アンテナ等の簡易アンテナ購入前に必ず確認しておきたい3つの簡単なステップがあります。
以下の手順を踏むことで、お住まいの受信環境に最適で、テレビが十分に映る簡易アンテナ機種を確実に見つけることができます。
- STEP1:自宅の電波の強さ(電界強度)を調べる
- STEP2:アンテナの種類ごとの特徴を比較検討する
- STEP3:最適な設置場所と注意点を確認する
STEP1:自宅の電波の強さ(電界強度)を調べる方法
簡易アンテナに限らず、地デジアンテナの機種や工事選びでもっとも重要となるのが、お住まいの地域がどれくらい電波を受信しやすいかを示す「電界強度」です。
電界強度は、主に「強電界」「中電界」「弱電界」の3つに分けられます。
ご自宅の電界強度を知ることで、必要なアンテナの性能がわかります。
以下、一般的な各電界地域の特徴について、一覧で解説します。
※上記はもっとも一般的な電界地域の分類です。ただ電界地域には正式な定義がないため、使われる場所によって種類や基準などが異なる場合もあるため、電界地域を確認する際には、必ずどのような目安で使われているかを確かめてください。
そしてご自宅周辺エリアの電界強度を調べるには、以下のような方法があります。
※上記はそれぞれの方法の主な特徴になります。
電界地域の注意点としては、あくまで電波塔からの距離と、電波を遮る地形などの影響から割り出した、おおよその受信レベルの目安でしかないという点が挙げられます。
実際には地デジ電波のレベルは、季節による気候の変化の影響でも若干変動するほか、雨や雪などの悪天候でも大きくレベルが低下します。
また電界地域の目安とは関係なく、例えば電波塔からすぐ近くのエリアでも、電波を遮る高層マンションの裏に当たる一帯などでは、地デジ電波が届きにくくなり、受信レベルが大きく低下することもあります。
上記のうち、一般社団法人「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」サイトの「地デジ放送エリアのめやす」で判断できるのは、地図上における中電界地域までのおおよその範囲だけです。また近隣の地デジアンテナの機種や素子数などで判断できるのも大まかな目安になります。
簡易アンテナを設置する部屋や場所など細かな位置での電波レベルを確認する方法は、アンテナ工事業者の電波調査がもっとも正確で確実ですが、上記の通り、アンテナ工事を依頼することが前提になる場合がほとんどです。
その次に正確な方法は、室内アンテナなどと接続したテレビでアンテナレベル画面を確認するか、ワンセグ機器を使って受信状態を確認する方法になります。
ただこれらの方法についても、アンテナレベル画面については、アンテナ本体が必要な上、アンテナ位置を動かしてから画面に反映されるまでに数秒程度の時間差が生じる。
ワンセグも対応機器が必要なほか、ワンセグの感度は地デジより高くなりやすいといった注意点があります。
STEP2:5種類の簡易アンテナを徹底比較!あなたに合うのはどれ?
ご自宅の電波状況がわかったら、次は簡易アンテナの種類ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。以下でそれぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身の環境や目的に合ったものを選んでください。
※上記は各アンテナ種類別の主な特徴になります。
STEP3:設置場所で受信感度は変わる!最適な場所と注意点
地デジ用UHFアンテナは、どこに置くか(設置するか)で受信感度が大きく変わります。
アンテナの性能を最大限に引き出すために、最適な設置場所を選んでください。
※上記は各設置位置の主な特徴です。
【状況・目的別】最強の簡易地デジアンテナおすすめモデル
ここまでのステップを踏まえ、具体的な簡易地デジアンテナのおすすめモデルを状況別にご紹介します。
「最強」の定義は人それぞれですが、ここでは「状況にもっとも適した選択肢」として選んでいます。
【強電界地域向け】デザイン性重視のおすすめ室内アンテナ
電波の強い地域にお住まいで、部屋のインテリアを邪魔したくない方には、デザイン性の高い室内アンテナがおすすめです。
ペーパーアンテナや卓上型のスタイリッシュなモデルであれば、室内やテレビの周りもすっきりします。
- おすすめポイント
- 薄型・軽量で設置場所を選ばない。
- カラーバリエーションが豊富。
- 配線が目立ちにくい。
※上記は各アンテナ製品の主な特徴になります。
【中電界地域向け】受信性能も妥協しないブースター内蔵アンテナ
「室内アンテナを使いたいけれど、家の電波レベルが少し不安」という中電界地域の方には、ブースター内蔵モデルが最適です。
ブースターとは、受信できる電波レベルがやや弱い地域で、アンテナが受信した電波を増幅してくれる装置のことです。
これにより、電波レベルの弱さによるテレビ映像の乱れやブロックノイズを軽減し、安定した視聴を助けてくれます。
特に受信感度が弱くなりやすい室内アンテナや屋内外兼用アンテナ、またデザインアンテナにはブースター内蔵モデルが多く存在します。
ただブースター内蔵型のデザインアンテナを屋外に設置する主要なテレビアンテナとして使う場合、ブースターの寿命(10年程度)がアンテナ本体の寿命になる場合があるため、デザインアンテナのメリットである寿命の長さ(15年から20年程度)が損なわれるデメリットもあります。
そのため屋外用のデザインアンテナにブースターを設置する場合には、アンテナ本体に外付けするブースターの使用をおすすめします。
- おすすめポイント
- 電波を増幅し、安定した受信をサポート。
- 室内外兼用モデルなら、状況に応じて設置場所を変更できる。
- 地デジ電波レベルがやや弱い地域への引っ越しでも使える可能性がある。
※上記は各アンテナモデルの主な特徴になります。
【ベランダ設置OK】電波レベルが弱い地域にも対応可能な小型アンテナ
電波が弱い地域や、建物の構造上どうしても室内での受信が難しい場合は、ベランダへの地デジアンテナ設置を検討してください。
小型のデザインアンテナや八木式アンテナなら、賃貸物件でも許可を得て設置できる場合があります。
本体の受信性能にもよりますが、屋外に設置することで、地デジの受信感度は格段に向上します。
- おすすめポイント
- 室内アンテナに比べて格段に高い受信性能。
- 障害物の影響を受けにくい。
- 機種によっては弱電界地域などでも安定した視聴が期待できる。
※上記は各アンテナ機種の主な特徴になります。
誰でも簡単!アンテナの接続からテレビ設定までの全手順
簡易アンテナを購入したら、あとは接続と設定だけです。
一般の方にはやや難しく感じるかもしれませんが、手順はとてもシンプルです。
- アンテナとテレビをケーブルで繋ぐ
アンテナ本体を室内の適切な位置やベランダなどに設置したら、アンテナからのケーブルを、テレビの裏側にある「地上デジタル(UHF)」または「地デジ入力」と書かれた端子に接続します。
カチッと音がするまで、またはネジ式の場合はしっかりと回して接続してください。 - 最適な設置場所と向きを探す
テレビの電源を入れ、設定画面から、地デジ(UHF)の「アンテナレベル」が確認できる状態にします。
そしてアンテナレベルの数値がもっとも高くなる場所や向きを探して、アンテナを仮置きします。
アンテナ本体を少し動かす、また向きを変えるだけで数値が大きく変わることがあるので、ゆっくり丁寧に調整するのがコツです。
アンテナの向きを少し動かしてから、その受信感度がアンテナレベル画面に反映されるまでに数秒かかるため、落ち着いて作業を進めてください。 - テレビの初期設定(チャンネルスキャン)を行う
テレビリモコンの「設定」ボタンなどから、「チャンネル設定」や「放送受信設定」などの項目を選びます。
そして「地上デジタル自動設定」や「チャンネルスキャン」を選択し、実行してください。お住まいの地域で受信可能なチャンネル(アンテナで受信できている地デジ電波のチャンネル)が自動で登録されます。
「映らない!」ときの最終手段|受信感度を上げる5つの改善策
簡易アンテナを正しく設置したはずなのに、うまく映らない、あるいは特定のチャンネルだけ映りが悪い。
そんなときは、業者を呼ぶ前にご自身で試せる改善策がいくつかあります。
- アンテナの設置場所を数センチ単位で動かす
特に室内アンテナは、ほんの少し場所を変えるだけで受信状況が劇的に改善することがあります。
室内でも電波が通りやすい窓際や、できるだけ部屋の高い位置など中心に、さまざまな設置位置を試してみてください。 - アンテナの向きを微調整する
電波は目に見えませんが、特定の方向からやってきます。主に近隣の地デジ電波塔の方向になりますが、現場によっては周辺の建物など障害物の影響を受けたり、建物に反射した別方向からの電波が届くこともあります。
テレビのアンテナレベル画面を見ながら、アンテナの向きを1度ずつ、また設置場所を数センチづつ変えるようなイメージでゆっくり調整してみましょう。 - テレビの設定で「チャンネル再スキャン」を行う
簡易アンテナの位置を調整した後は、必ずチャンネルの再スキャンを行ってください。以前は受信できなかったチャンネルが、新たに受信できるようになることがあります。 - ブースター(増幅器)を追加する
アンテナとテレビの間にブースターという周辺機器を接続することで、弱い電波をある程度は強くすることができます。
特に、分配器を使って複数のテレビに接続している場合は効果的です。
ただ簡易的な地デジアンテナを使用している場合、基本的に接続できるテレビなどの受信機器は一台に限られ、分配器の使用は推奨できません。 - アンテナケーブルを見直す
古いケーブルや細いケーブルを使っていると、電波が劣化する原因になります。
ノイズに強い「4C」や「5C」といった規格で、4K/8K放送対応の高品質なケーブルに交換すると改善される場合があります。
【番外編】費用を極限まで抑える!地デジアンテナの自作(DIY)方法
コストを究極まで切り詰めたい、あるいはDIYが好きという方には、前述のように簡易アンテナを自作する方法もあります。
もっとも有名なのが、針金ハンガーを使った「ハンガーアンテナ」です。
以下、その作り方を簡単にご説明します。
【注意】
自作アンテナは、市販品に比べて性能が不安定で、耐久性も劣ります。
また、作業には危険が伴う可能性もあります。
あくまで緊急用や実験的な試みとして、自己責任でお楽しみください。
- 針金ハンガーをひし形に引き伸ばします。
- フック部分を切断します。
- アンテナケーブルの先端の被膜を剥き、芯線と網線を露出させます。
- 芯線と網線を、ひし形に伸ばしたハンガーの左右の頂点にそれぞれ接続します。
- 接続部をビニールテープなどで絶縁・固定すれば完成です。
より精密な自作アンテナ(ハンガーアンテナ)の作り方、また「ヘンテナ」「スロットアンテナ」「うちわアンテナ」など、その他さまざまな自作アンテナの作成法については、多くの書籍やホームページなどに掲載されています。
興味をお持ちの方はそれらをご確認の上、安全な方法で制作に挑戦なさってください。
アンテナ以外の選択肢は?光テレビ・ケーブルテレビとの費用・安定性比較
アンテナでお住まいの見た目に影響を与えたくない、またお住まいの地域の受信レベルが安定しない、自然環境などでアンテナが劣化・破損しやすいなどの理由で、そもそもご自宅にテレビアンテナを設置したくない、という方もいらっしゃいます。
そのような場合には、地デジ放送や衛星放送のチャンネルを視聴する方法として、アンテナ以外の選択肢もあります。
中でも代表的なのが「光テレビ」と「ケーブルテレビ(CATV)」です。
この項目では、光テレビやケーブルテレビと、アンテナ設置によるテレビ視聴との主な違いを比較してみます。まずは以下の一覧をご確認ください。
※上記は各視聴方法の主な特徴になります。
特に持ち家の戸建て住宅の場合、長期的に見ればアンテナ設置がもっとも経済的です。
一方で、上記したような理由で地デジアンテナ設置に適さない条件のほか、インターネット回線とセットで契約する場合や、専門チャンネルを楽しみたい場合は、光テレビやケーブルテレビなども有力な選択肢となります。
Q&A|地デジ簡易アンテナのよくある質問
Q. 衛星放送のBS/CS放送も簡易アンテナで見られますか?
A. いいえ、見られません。
地デジ放送と衛星放送は、受信する電波の種類や電波の発信元(電波塔と静止衛星)の方向などがまったく異なります。
したがって、衛星放送を視聴するためには、地デジアンテナと別個に専用のパラボラアンテナが必要になります。
衛星放送を受信できるアンテナは、アウトドア用の特殊なモデルなどを別とすれば、基本的にパラボラアンテナであるBS/CSアンテナ一種類のみです。
Q. 一基のアンテナで複数のテレビを視聴できますか?
A. はい、基本的には可能です。
「分配器」という機器を使って、アンテナからの映像信号(ケーブル)を複数のケーブルに分けることで対応できます。
ただし、映像信号を分けると、電波が等分レベルの弱まるため、映像が乱れる場合はブースターの設置を検討してください。
また、簡易アンテナは室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナを含め、受信性能が低いモデルが多いため、基本的には分配器の使用は推奨できません。
分配器やブースターを使用して一基のアンテナから複数のテレビへと電波を送りたい場合には、アンテナ工事の専門業者に工事をご依頼になることをおすすめします。
Q. アンテナケーブルはどれを選べばいいですか?
A. 「S-4C-FB」または「S-5C-FB」という規格のケーブルがおすすめです。
これらのケーブルはノイズに強いため、周波数帯が高く減衰しやすい衛星放送の4K8K放送も安定して伝送できます。
ケーブルの長さは、テレビとアンテナの設置場所に合わせて、少し余裕のあるものを選びましょう。必要以上に長いケーブルを使用することも、伝送される電波が減衰する原因になるためご注意ください。
地デジ受信の基礎知識解説
簡易アンテナをより効果的に使うためには、地デジ受信の基本的な仕組みを知っておくと、適切な受信のポイントが理解できて役立ちます。
地デジ放送(地上デジタル放送)は、日本各地にある電波塔の先端から「UHF(極超短波)」という種類の電波で送信されています。
この電波には、以下のような性質があります。
- 数十センチ程度の波長の幅があり、ビルなどの大きな障害物はある程度、回り込んで広がることができる。
- しかし障害物のすぐ裏側の一帯などには、十分な電波が届かない場合もある。
- 電波塔から離れるほど、また障害物が多いほど電波レベルは弱くなる。
- 大雨などの悪天候によっても、電波レベルが低下することがある。
- 一般的な戸建て住宅であれば、電波を遮る金属素材や一部の断熱材を除いて、屋根や壁、窓などを通り抜けて屋内まで到達する。
地デジアンテナは、この電波を効率よくキャッチするための道具です。
基本的に地デジアンテナには「指向性」という、電波を受け取りやすい特定の向きがあります。そのため、アンテナを電波塔の方向に正しく向けることが、安定した受信の基本となります。
また、ご自宅に届く電波の強さ(電界強度)に合った受信性能を持つアンテナを選ぶことが重要です。
屋外アンテナであれば、基本的に屋根の上など高い位置にアンテナを設置することで、障害物の影響を避けて受信レベルが安定しやすくなります。
逆に壁面やベランダなど低い位置の場合、周辺の建物などの障害物に影響されやすくなるため、電波塔の方向が開けた設置位置を選ぶ必要があります。
室内やベランダなどに簡易アンテナを設置する場合も、周辺の障害物に影響されない位置で、特に室内の場合、電波が届きやすい窓際や、屋根に近い高い位置への設置をおすすめします。
まとめ:自分にぴったりの方法で、今日からテレビを楽しもう
この記事では、工事不要、もしくはごく簡単な取り付けでで地デジ放送のテレビを見ることができる「簡易アンテナ」について、主な種類やモデル選び方から、具体的な設置方法と、安定して受信するためのポイントまで解説しました。
最後に、簡易アンテナ選びで失敗しないための3ステップをもう一度確認しましょう。
- 自宅の電波の強さを調べる:A-PABのサイトやテレビの機能で確認。
- アンテナの種類を比較する:電波の強さや目的に合わせて選ぶ。
- 最適な設置場所を決める:窓際やベランダなど、より受信しやすい場所を探す。
この記事を参考に、まずはご自宅の地デジ電波状況を調べることから始めてみてください。
ご自宅の受信環境にとって最適なアンテナ設置の方法、特に適した簡易アンテナが見つかれば、面倒な工事や高い費用をかけることなく、今日からでも快適なテレビライフをスタートできるはずです。
もしお住まいにおいて、適切な簡易アンテナの機種や設置方法がわからない場合には、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」へのご相談をおすすめいたします
「あさひアンテナ」では、一般的な屋外用の地デジアンテナ各機種、BS/CSアンテナの設置はもちろん、簡易アンテナの設置やご提供についてもご対応しています。
室内アンテナや屋内外兼用アンテナ、コンパクトサイズのデザインアンテナをはじめ、小型の八木式アンテナなどの各機種について、国産大手メーカー製の高性能モデルをご用意しており、低価格で設置などにご対応しております。
また条件的に簡易アンテナの設置が難しい現場であれば、ベランダや壁面、屋根裏空間などへのデザインアンテナ設置その他、現場の条件に最適の工事をご提案いたします。
簡易アンテナをはじめ、各種テレビアンテナ設置を高品質、低価格、さらに長期保証(10年保証)もセットでお求めのお客様は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。




