群馬県吾妻郡東吾妻町でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

東吾妻町 てどんなところ？？

群馬県吾妻郡東吾妻町は、県の中心部からやや西、厳密にはやや北西部に位置している町です。「鶴舞う形」に例えられる群馬県の形では、鶴の背中から尻の付け根、中央からやや右（南）よりにあたる町です。町域は東西に長く。左側の先端は尖っており、西側には切れ目が入り、やや二股に分かれるような形状になっています。
町の周囲には岩櫃山（いわびつやま）、浅間隠山（あさまかくしやま）など1,000メートル級の峰々が連なっており、町域も山林が多くを占めています。市街地は町でも中央付近の北端に集まり、隣接する中之条町の市街地と一体化しています。市街地から町の西側、全体的には北西部に吾妻川（あずまがわ）が流れており、川に沿うようにJR吾妻線や国道145号が通っています。
町内の山には他に菅峰、薬師岳、古賀良山、吾嬬山があります。川には吾妻川の支流である鳴沢川や温川、深沢川、雁ヶ沢川、また沼尾川、久々戸沢、見城川、今川、石上沢、泉沢、四万川（山田川）などが流れています。湖沼には古賀良沼などがある他、南東側の端を榛名湖に面しています。
かつて町域内には、正確な築城時期は不明ながら、南北朝時代に築城されたとみられる岩櫃城（いわびつじょう）が存在し、戦国時代には上杉謙信に仕える斎藤氏と、武田信玄に仕える真田氏が、上野国進出の要衝として争奪戦を繰り広げ、最終的には真田氏の手に落ち、大改造が行われます。武田氏の滅亡後も真田氏の城となり、江戸時代初期の1614年（慶長19年）に破却されています。
また江戸時代後期、当時の上州（現在の群馬県）を実質支配した侠客で、その実像はともかく、講談や映画などでは、天保の大飢饉に苦しむ農民を救済したヒーローとして描かれる国定忠治が、現在の坂上地区、大字大戸にあった関所で捕縛され、磔に処されています。
明治維新以降、現在の東吾妻町にいたる歴史としては、1889年（明治22年）4月1日の町村制施行により、吾妻郡に原町、太田村、岩島村、坂上村と東村が成立します。1955年（昭和30年）には岩島村、坂上村、太田村、原町が合併して原町となり、翌1956年（昭和31年）2月に、群名から吾妻町に改称します。
そして2006年（平成18年）3月27日に吾妻町と東村が合併し、現在の東吾妻町が誕生しています。
なお吾妻郡東吾妻町はその名の通り自治体としては「町」になりますが、地方自治法における普通地方公共団体（地方自治体）としての「市」「町」「村」の違いは、それぞれ市は基本的に人口が5万人以上。中心的な市街地に全戸数の6割以上が集中する、その他の条件を満たす自治体になります。町は都道府県ごとに条件が異なりますが、おおむね数千人から一万数千人（群馬県の場合は10000人）以上の人口と、一定の建築物の連なりを意味する連坦戸数または連坦率、官公署の存在、産業別就業人口割合など、都道府県の条例で定められる「町」の要件を満たした自治体になります。村には特に法的な要件はなく、市や町の要件を満たさなければ、自動的に村となります。
また東吾妻町が属する吾妻郡の「郡」ですが、これは明治以降では複数の町村を編成した行政企画であり、市や町と同じく郡役所や郡長の役職などが置かれたものです。この制度は戦後の地方自治法で改正され、現在では郡に住所表記や広域連合、選挙区の区画割りなどの他に大きな意味はなくなっています。また区や市は郡に属さないため、市制施行によって村や町が市になると、属していた郡から外れます。現在、群馬県内で吾妻郡に属しているのは、東吾妻町と中之条町、長野原町、草津町。東吾妻町、嬬恋村、高山村の4町2村になります。
現在の東吾妻町は、水と緑に恵まれた自然豊かな町であり、主な産業は農業と観光関連業になります。主な農作物はコンニャクイモ（蒟蒻芋）、ミョウガ（茗荷）、そしてラッパスイセン（喇叭水仙）をはじめとするスイセン（水仙）などです。また岩島地区は古くから麻の生産地として知られ、天皇家が使用する麻にも選ばれています。
吾妻町の名所、観光スポットなどには、旧・樽沢トンネル（たるさわトンネル）があります。このトンネルはJR吾妻線の旧路線に存在した、全長約7.2メートルで、日本一短い鉄道トンネルとして知られていたものです。現在では八ッ場ダム建設に伴う線路の付け替えにより、樽沢トンネルを含む路線は廃線になりましたが、トンネルを含めた廃線跡は、2020年（令和2年）7月より「吾妻峡レールバイクアガッタン」のコースとして、足漕ぎ式トロッコが通過するアトラクション施設に再利用されています。
前述の岩櫃城跡は、町および国の史跡に指定されており、、続日本100名城（117番）にも選定されています。
吾妻渓谷（あがつまけいこく）は東吾妻町から長野原町にまたがる吾妻川の渓谷です。吾妻峡（あがつまきょう）という名称で国の名勝に指定されています。
箱島不動尊（箱島不動堂）の脇に立つ不動尊の大杉は、推定樹齢400年から500年で、東吾妻町指定の天然記念物です。その根元から湧き出す箱島湧水（はこしまゆうすい、はこじまゆうすい）は名水百選のひとつであり、湧出後は高さ12メートル、幅7メートルの滝、山雀の瀑になっています。その下流、鳴沢川はホタル（蛍）の生息地として知られています。
また原町の大ケヤキ（欅）は国の天然記念物に指定されています。旧岩島第二小学校旧校舎は明治時代の木造建築であり、廃校となった現在でも校舎が残されています。
遺跡や古墳には四戸古墳、上郷岡原遺跡などがあり、中でも郷原遺跡からは1941年（昭和16年）に、顔面がハート型になっているハート形土偶が出土したことで知られており、同土偶は国の重要文化財に指定されている他、岡本太郎さんが制作した、大阪府吹田市の万博記念公園にある太陽の塔のモチーフになったともいわれています。また大宮巖鼓神社蔵の蕨手刀は、群馬県の指定文化財になっています。
町の施設には岩櫃ふれあいの郷、国民宿舎 榛名吾妻荘、いわびつ体験農園などがあります。コニファーいわびつは、洋室、和室をそなえた宿泊施設の本館、ログハウス、夏季のみのキャンプ場や各種スポーツ施設、アスレチックなどがあるリゾート施設で、イワナ（岩魚）、ヤマメ（山女魚）の塩焼き、シカ（鹿）の刺身など、地元食材の料理や体験教室なども楽しめます。町内には温川キャンプ場もあり、現在ブームである「ゆるキャン」も楽しめます。
温泉には、あわせて吾妻渓谷温泉郷と呼ばれる川中温泉、松ノ湯温泉があります。両温泉は和歌山県の龍神温泉、島根県の湯の川温泉と共に日本の「三大美人湯」として知られています。他にも浅間隠温泉郷として、「目の湯」と呼ばれる温川温泉と、鳩ノ湯温泉、薬師温泉。また、あずま温泉桔梗館などの温泉施設もあります。
町の祭りには、お盆に108本の蝋燭を道に立てる岩島地区の伝統行事、百八灯。岩下祇園祭。岩下地区の漆貝戸、天神、姉山地域の行事である鳥追いなどがあります。

東吾妻町 の場所

群馬県吾妻郡東吾妻町は、県の中央部よりやや西、全体的にはやや北西部に位置する町です。市域は東西に長く、羽ばたく鶴に例えられる群馬県では、尾の付け根から腰の中央部やや右（南）よりにあたります。町域の北側を同じ吾妻郡の中之条町に、西側を同郡長野原町に、東側を渋川市に、西側を高崎市に面しています。
東吾妻町は町の周辺を山々に囲まれ、町内も山林が多くを占めている町です。中心市街地は北端の中央部にあたり、そこから吾妻川や主要道路、鉄道路線が西へと通っています。町域は山林や河川などの自然が豊かな地域であり、関東地方の観光地、リゾート地としても知られています。中心市街地からは周辺の主要地域や東京方面にも出やすく、利便性と環境に恵まれた暮らしやすい町といえます。
東吾妻町の町章は、2006年の吾妻町と東村の合併後、公募により全国から集まった420点の応募の中、神奈川県横浜市の剣持真さんの作品が採用され、2007年（平成19年）3月1日に制定されたものです。
町名の頭文字である、ひらがなの「ひ」をモチーフに、ブルーを基調にして「ひ」の上の線が、三本の波のようになっているデザインで、中央の線だけやや淡いブルーになっています。このデザインは吾妻川沿いに拓けた新しい町をイメージし、上部には吾妻川や自然の息吹を思わせる「波」をおいて、青空や明るい未来を連想させる「ブルー」を基調としたものです。
東吾妻町の姉妹都市には、「日本三美人の湯」が所在する自治体として、和歌山県田辺市（旧：龍神村）および島根県出雲市（旧：斐川町）と提携を結んでいます。また友好都市では、東京都杉並区および北海道名寄市（旧：風連町）と提携を結んでいます。
東吾妻町の花はスイセン、町の木はケヤキ、町の鳥はキジ（雉）です。これらのシンボルは町民からの公募を元に、2007年3月1日に制定されました。
ケヤキはニレ科ケヤキ属の落葉高木で、ツキ（槻）の別名もあります。高さ20メートルから25メートルの、ホウキを逆さにしたような雄大で美しい巨木となり、中には40メートルを超える個体もあります。4月から5月にかけて淡い黄緑の小さな花が咲き、秋の紅葉もまた美しく、街路樹や庭木などによく見られる他、樹齢の長い巨木が国や地方自治体の天然記念物になっていることもあります。また昔は、一本のケヤキがさまざまな活用法で一家の生計を救うこともあった、貴重な木でもあります。東吾妻町内には、国指定の天然記念物である大ケヤキが存在します。
スイセンはヒガンバナ科の属のひとつであるスイゼン属の植物の総称です。この属にはニホンズイセン、ラッパスイセンなど色や形の異なる種や品種が多くありますが、多年草で、主に冬から春にかけて白や黄の花を咲かせる品種が多くなります。園芸用としてさまざまな品種が愛好されていますが、有毒植物でもあり、葉がニラ（韮）に酷似しているため誤って食べてしまう事件もときおり発生しており、注意が必要です。東吾妻町は全国でも有数のラッパスイセンの産地です。
キジは、キジ目キジ科キジ属に分類される鳥類です。日本の国鳥でもあるキジは、オスは翼と尾羽を除いて全体的に美しい緑色で、頭部の羽毛は青緑色、目の周りに赤い肉垂があります。また背中には褐色の斑がある濃い茶色の部分があり、翼と尾羽は茶褐色になります。メスは全体的に茶褐色でヤマドリのメスに似ていますが、ヤマドリのメスより白っぽい色をしており、尾羽は長くなります。昔話の「桃太郎」や「キジも鳴かずば撃たれまいに」という言葉で、日本では古くから親しまれている鳥です。山林など豊かな自然に恵まれた東吾妻町内には、キジをはじめ多くの野鳥が生息しています。
東吾妻町のマスコットキャラクターは「水仙ちゃん」です。その名の通り町の名産でもあるスイセンの妖精である水仙ちゃんは、ラッパスイセンの花を思わせる黄色とオレンジの広がる髪の毛を持ち、緑を基調にした洋服を着ています。また手にした魔法の杖の先は「ひ」の字の形をしています。イベントなどに合わせてさまざまなコスプレをすることもあり、地元ゆかりの武将、真田氏の真田信繁（幸村）を思わせる赤備えの甲冑姿になることもあります。
2015年（平成27年）より活動をはじめた水仙ちゃんは、スイセン畑が広がる岩井親水公園をよく散歩しています。大きな耳でスイセンやサクラ（桜）の開花状況や紅葉の具合などの情報を集め、手にした魔法の杖で人々を明るく元気にしてくれます。
水仙ちゃんは3月27日生まれ、趣味は町内の観光地めぐり。好物はコンニャク（蒟蒻）とご当地ブランドのニジマス（虹鱒）で、東吾妻町の好きなところは、農産物がおいしいことだそうです。

東吾妻町 の鉄道路線

東日本旅客鉄道（JR東日本）
吾妻線
・群馬原町駅
・郷原駅
・矢倉駅
・岩島駅

吾妻郡東吾妻町のバス路線
・関越交通（東吾妻町乗合バス）
・たかやまバス（原町ベイシア－中之条駅－中山本宿（高山村））

東吾妻町 の主要道路

一般国道
・地域高規格道路上信自動車道（国道353号・国道145号）
・国道145号
・国道406号

東吾妻町 出身の芸能人

群馬県吾妻郡東吾妻町出身の著名人には、劇団EXILEに所属する俳優の町田啓太さんがいます。町田さんといえば、テレビアニメ化もされたビーノさんのコメディ漫画を原作に、岡田結実さん主演でテレビドラマ化された「女子高生の無駄づかい」では、若き高学歴イケメン教師ながら女子大生派の嗜好で生徒たちを引かせ、また自身も岡田さん演じる田中望（通称：バカ）、福地桃子さん演じる山本美波（通称：ヤマイ）、井本彩花さん演じる久条翡翠（通称：マジョ）など、癖の強すぎる女子生徒たちに振り回される一方、人気ボカロP「低所得P」という裏の顔も持ち、教師としては意外と誠実で生徒思いの面も見せる担任教諭、ワセダ（沢渡正敬）を好演しました。
他にもテレビドラマ「ギルティ〜この恋は罪ですか？〜」の秋山慶一などを演じた他、2021年現在、放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、新選組副長、土方歳三役で出演予定など、現在注目されている若手実力派俳優の一人です。
他にも劇団四季に所属するミュージカル俳優の島村幸大さん。明治から昭和にかけてのジャーナリスト、小説家、翻訳家で「塑造」「黎明」「若山牧水」などの著作がある佐藤緑葉さん。日本画家、南画家、壁画修復家で、法隆寺金堂壁画の修復などを手がけた大塚榛山さん。大正から昭和にかけてのリトミック（音楽教育の手法）研究者、幼児教育研究家で、教え子に黒柳徹子さん、池内淳子さん、津島恵子さん、美輪明宏さんなどがいる小林宗作さん。医学者で名古屋市立大学の名誉教授であり、日本における性科学の権威であった渡仲三教授。経済学者で城西大学教授の小淵洋一博士などがいます。
またスポーツ界では、東北楽天ゴールデンイーグルス、東京ヤクルトスワローズで投手を務めた元プロ野球選手の一場靖弘さん。柏レイソルに所属するサッカー選手の仲間隼斗選手。1964年東京オリンピックで日本代表選手を務めた元バスケットボール選手で、現在は同競技コーチである角田勝次さん。政治家では、明治から昭和にかけての政治家で、初代参議院仮議長、衆参両議院や群馬県議会の議員を務めた木檜三四郎さん。明治、大正期に群馬県会議員、衆議院議員を務めた塩谷眞康さん。昭和の政治家で群馬県議会議長を務めた菅谷勘三郎さん。大正から昭和の軍人、政治家で吾妻町長などを務めた一場武平さんがいます。