群馬県甘楽郡下仁田町でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

下仁田町 てどんなところ？？

群馬県甘楽郡下仁田町は、県の南西部、長野県との県境に位置する町です。町域は東西に17.50キロ、南北に10.25キロとやや東西に長く、東側の端が南側に少し折れ曲がったような形です。「鶴舞う型」に例えられる群馬県では、左の翼、後部の中央にあたっています。
町の総面積は188.38平方キロメｰトルで、県面積の2.96パーセントを占めています。その町の総面積のおよそ85パーセントは山林と原野で占められており、平坦部は極めて少なく、町の北東部、鏑川の流域にあたる小規模な平野のみになります。
それ以外の町域の大部分は、山腹の複雑な傾斜地になっています。町内の主な山岳には、日本二百名山に含まれる標高1,423メートルの荒船山（あらふねやま）、1,104メートルの妙義山（みょうぎさん）の他、1,370メートルの稲含山（いなふくみやま）、836メートルの大桁山（おおげたやま）、1,089メートルの小沢岳（おざわだけ）、1,015メートルの鹿岳（かなたけ）、1,207メートルの日暮山（にっくらやま）、878メートルの御堂山（みどうやま）、1,019メートルの物語山（ものがたりやま）、1,375メートルの物見山（ものみやま）、900メートルの四ッ又山（よつまたやま）などがあります。
町内の主な河川には、前述の鏑川をはじめ、横瀬川（よこぜがわ）、栗山川（くりやまがわ）。南牧川（なんもくがわ）とその支流の青倉川（あおくらがわ）。また小坂川（おさかがわ）、落沢川（おちざわがわ）、馬居沢川（まいさわがわ）。市野萱川（いちのかやがわ）とその支流の道平川（どうだいらがわ）、相沢川（あいざわがわ）、屋敷川（やしきがわ）。また黒川川（くろかわがわ）、和美川（わみがわ）とその支流の矢川川（やがわがわ）などがあります。
下仁田町の町域からは、旧石器時代から縄文時代、弥生時代の遺跡や、古墳時代の古墳などが多く発見されており、古代より人が暮らしていたと見られています。江戸時代には、関東と信州を結ぶ中山道脇往還沿いの宿場町として栄えています。また本宿や下小坂地区も宿場町として賑わい、西牧関所も置かれました。
幕末にあたる1864年（元治元年）11月16日には、京を目指す水戸天狗党と高崎藩兵200人との間に争いが起こり、天狗党が勝利しています。この戦闘は、いわゆる「天狗党の乱」の中でも「下仁田戦争」と呼ばれています。余談ですが2021年現在、放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一をはじめとする主要人物たちも、この天狗党の乱に深く関わっており、今後、放送されるドラマ内でも大きく描かれると予想されます。
明治維新以降、町域内は多くの村に再編され、所属する県や郡もさまざまに変遷。また村々の合併や分村などを経て、1889年（明治22年）4月の町村制施行により、北甘楽郡に（旧）下仁田町、青倉村、馬山村、西野牧村、本宿村、南野牧村、坂牧村の1町6村が成立します。
1890年（明治23年）4月には坂牧村が小坂村に改称。12月には本宿村と南野牧村、西野牧村が合併して西牧村となります。1950年（昭和25年）4月には北甘楽郡が甘楽郡へと名称を変更し、1955年（昭和30年）3月10日に下仁田町、小坂村、西牧村、青倉村、馬山村の1町4村が合併、現在の下仁田町が誕生します。また1956年（昭和31年）4月1日には南牧村の一部を境界変更で編入しています。
なお甘楽郡下仁田町はその名の通り、自治体としては「町」になりますが、地方自治法における普通地方公共団体（地方自治体）としての「市」「町」「村」の違いは、それぞれ市は基本的に人口が5万人以上。中心的な市街地に全戸数の6割以上が集中する、その他の条件を満たす自治体になります。町は都道府県ごとに条件が異なりますが、おおむね数千人から一万数千人（群馬県の場合は10000人）以上の人口と、一定の建築物の連なりを意味する連坦戸数または連坦率、官公署の存在、産業別就業人口割合など、都道府県の条例で定められる「町」の要件を満たした自治体になります。村には特に法的な要件はなく、市や町の要件を満たさなければ、自動的に村となります。
また下仁田町が属する甘楽郡の「郡」ですが、これは明治以降においては複数の町村を編成した行政企画であり、市や町と同じく郡役所や郡長の役職などが置かれたものです。この制度は戦後の地方自治法で改正され、現在では郡に住所表記や広域連合、選挙区の区画割りなどの他に大きな意味はなくなっています。また区や市は郡に属さないため、市制施行によって村や町が市になると、属していた郡から外れます。現在、群馬県内で甘楽郡に属しているのは、下仁田町と甘楽町、南牧村の2町1村のみです。
現在の下仁田町は、前述の通り、町域の8割以上を山林が占めることもあり、生活基盤や産業基盤は良好とはいえないものの、美しい山々や澄んだ渓流などの豊かな自然に恵まれた農山村になっています。町のほぼ中央を鏑川と国道254号線が東西に貫いており、それに沿う形でおよそ80ヶ所の集落が点在しています。
また町域内には地球科学的に貴重な資源が豊富に存在することや、それを活かした活動が行われていることなどにより、2011年（平成23年）9月には、町の全域が「下仁田ジオパーク」として日本ジオパークネットワークに加盟認定されています。
町の名物には、「下仁田ネギ」があります、別名を「殿様ネギ」ともいうこのネギは、一般に白根と呼ぼれる葉鞘部は長さ20センチから25センチで、直径は2.5センチから4.5センチと太く短く、他に例のない独特の形状をしたネギです。下仁田ネギは耐熱性、耐寒性が強く、肉質は柔らかくて風味がよく、特に煮込むと独特の甘味とコクが出ることから、古くより鍋物などの具として珍重されてきました。下仁田ネギは下仁田町の土壌に適したネギといわれ、異なる土壌で栽培すると、硬くなりすぎて食用に向かなくなることもあるといいます。またコンニャクも古くから町の名物であり「下仁田コンニャク」としてブランド化され、町内にはコンニャクの手作り体験道場もあります。
ご当地グルメとしては、卵でとじない醤油たれカツ丼の「下仁田カツ丼」があり、町おこしとして町内加盟店でスタンプラリーを行なっています。また下仁田ネギや町内産のしらたきをはじめ、群馬県産の上州和牛や、シイタケ（椎茸）、シュンギク（春菊）、豆腐、卵などすべての食材を下仁田産にこだわった「下仁田すき焼き」も名物になっています。工芸品の名産には、下仁田の土を活かした焼物の「上州下仁田焼」があります。
町内の名所には、山岳では荒船山が有名です。荒船山は前述の通り日本二百名山のひとつで、下仁田町と長野県佐久市にまたがり、妙義荒船佐久高原国定公園に属しています。山中の荒船風穴は、明治時代に養蚕のための蚕種保存風穴として利用され、中之条町の東谷風穴と共に「荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡」として国の史跡になっている他、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産でもあります。
荒船山は周辺地域の信仰の対象でもあり、群馬県や長野県には山の名を冠した寺社などが数多く見られます。
また荒船山には、江戸時代、贋金を貧しい農民に施したことから役人に捕まり、処刑されたといわれる贋金作りの名人「荒船山の十四郎」の言い伝えや、1788年（天明8年）に山中で父親が狼に襲われた際、鎌一本で立ち向かい、狼を追い払ったことから幕府に褒賞された11歳の少年、荒船山の亀松（孝子亀松）の実話などが残っています。
荒船山の麓に位置する荒船湖は、道平川ダムによって作られた人造湖であり、周辺には荒船湖畔親水公園、荒船湖畔農村公園、サン・スポーツランド下仁田などの施設があります。
妙義山は下仁田町と富岡市、安中市の境界に位置する山で、やはり日本二百名山のひとつです。およそ300万年前までの火山活動によってできた溶岩体と考えられる険しい岩峰や、荒々しく尖った山容から「日本三大奇景」のひとつにも数えられ、国の名勝、日本百景にも選ばれています。県立森林公園さくらの里（妙義山さくらの里）は、およそ47ヘクタールの敷地に、約50種、15,000本のサクラが植えられており、サクラの名所として知られています。
他にも町内の山岳では、メシベ岩のある物語山、ジジ岩、ババ岩のある御堂山などがよく知られています。
町内の公園には、妙義山や浅間山の絶景を望め、バーベキューサイト、木製遊具、キャンプサイトなどもあって、ブームの「ゆるキャン」も楽しめる、ほたる山公園。温泉には下仁田温泉、西下仁田温泉「荒船の湯」。町の施設には、歴史民俗資料館「ふるさとセンター」などがあります。上州姫街道もみじラインは、かつての中山道の脇街道で、下仁田道ともいわれた上州姫街道のうち、本宿から和美峠にかけての道を指す呼称です。その名の通り、秋には紅葉の名所となります。
神津牧場（こうづぼくじょう）は物見山東斜面に広がる、1887年（明治20年）に開設された日本初の西洋式牧場です。現在は妙義荒船佐久高原国定公園内にあたり、茶色い毛並みのジャージー種のウシ（牛）やヤギ（山羊）、ポニーなどが放牧されており、脂肪含有量が多いジャージー牛乳、それを原料にしたソフトクリームが名物であり、乳搾り体験などもできます。
町内の史跡などには、空居上人が阿唱念山吉祥院瑞光寺を建立して一大霊場を造ろうとした場所で、滝を裏側から見られる、いわゆる「裏見の滝」である阿唱念の滝。群馬県指定史跡である江戸時代中期の学者、書家、俳人、高橋道斎の墓所。上州姫街道に置かれた前述の関所跡、西牧関所（藤井関所）跡。「天狗党の乱」にまつわる史跡である下仁田戦争高崎藩士戦死の碑、「義烈千秋」水府烈士の弔魂碑など。永寿寺の芭蕉句碑。江戸時代から昭和中期にかけて稼動した鉱山で、その産業遺産が、経済産業省による「近代化産業遺産群 続33」における「産業用の耐火煉瓦製造の進展と原料開発の歩みを物語る近代化産業遺産群」のひとつとして認定されている中小坂鉄山などがあります。
町のイベントとしては、2016年（平成28年）4月からは、シンガーソングライターの歌菜子さんが下仁田町の観光PR大使を務めており、毎年9月に、ほたる山公園で野外イベント「Vibration table」が開催されています。

下仁田町 の場所

群馬県甘楽郡下仁田町は、県の南西部に位置する町です。空舞う鶴の形に例えられる群馬県では、右の翼の後部中央にあたる町になります。群馬県の西側の端に接しており、町域の北側を安中市に、東側でも北よりの多くを富岡市に、南よりの一部を北から順に甘楽郡甘楽町、藤岡市に、南側の東よりの端を多野郡神流町に、南側の多くを甘楽郡南牧村に接しています。
また西側は長野県に接しており、その多くを佐久市に、北西の一部を北佐久郡軽井沢町に面しています。
下仁田町は、町域の約85パーセントが山林にあたる町です。町域の中央部を東西に国道254号線と鏑川が通っており、そこに沿うようにして多くの集落が点在しています。そのため利便性が高いとはいえませんが、自然に恵まれた環境のいい町です。荒船山、妙義山など町内の山々は観光資源でもあり、下仁田ネギ、下仁田こんにゃくなどの名産品でも知られています。
交通アクセスでは、JR高崎駅からは上信電鉄で約60分。東京都心からは上信越自動車道を利用することで、約1時間20分で結ばれています。また隣接する長野県佐久市、軽井沢町とは、国道や県道により約40分で結ばれており、古くから密接な関係にあります。町民の日常生活や買い物などの経済活動は、隣接する富岡市を中心に行なわれています。
下仁田町の町章は、台形を逆さにしたようなラインの下、二ヶ所から出た曲線のラインが下部で交わり「メビウスの輪」にも見える円形を象っているものです。この紋章は、下仁田町の「下」をデザインしたものであり、1972年（昭和47年）5月30日に制定されました。直線と円の組合せにより、町の発展的方向と団結を表したデザインです。
下仁田町の花はサクラ（桜）、町の木はスギ（杉）、町の鳥はウグイス（鶯）です。これら町のシンボルは、1985年（昭和60年）10月12日に制定されています。
サクラはバラ科モモ亜科スモモ属、またはサクラ属の落葉樹の総称です。サクラは有史以前の地質時代、日本列島が形成された時期に自然に芽生えたものだと考えられています。その点は化石の発見からも立証されています。古くからサクラは日本を象徴する花とされ、日本最古の歌集「万葉集」にもサクラを詠んだ歌が43首も集録されています。また「古事記」「日本書紀」に登場する木花咲耶姫（このはなさくやひめ）はサクラの化身といわれています。そして現在でもサクラは春の行事、花見などで日本人に愛されている花です。またサクラの果実はサクランボ、桜桃、チェリーなどと呼ばれ、食用にされています。日本では塩や梅酢に漬けた花も、桜餅の素材などになっています。
スギはヒノキ科スギ亜科スギ属で日本原産の常緑針葉樹です。高い幹が天を突くように直立する常緑樹であり、枝葉が密に繁る雄大な姿が印象的です。名前の由来は、真直ぐの木「直木」からだといわれます。一方、江戸時代の国学者、本居宣長は「直木」は誤りで、横方向にはびこらず上へ進み上る木として「進木（ススギ）」が語源としています。人間との関わりとしては、防風樹として植えられる他、住宅の木材などとしても用いられ、日本各地の名産地のスギがブランド木材にもなっています。
ウグイスはスズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥です。オオルリ（大瑠璃）、コマドリ（駒鳥）と並ぶ日本三鳴鳥のひとつでもあるウグイスは、体長はスズメ（雀）と同じ程度で、背中がいわゆる「鶯色」と呼ばれるオリーブがかった褐色、腹面は白色の鳥です。春になると聞かれる「ホーホケキョ」という特徴的な鳴き声から「春告鳥」としても知られ、日本では古来より親しまれている鳥です。
下仁田町のキャラクターには、町の公認キャラクターで、下仁田こんにゃくキャラクターの「にゃくっち」がいます。
にゃくっちは、こんにゃくをモチーフにしており、四角いこんにゃくの身体に子供の頭と手足がついたキャラクターです。頭には丸に「下」の文字が入ったコンニャクイモ（蒟蒻芋）型の帽子をかぶり、身体には「にゃくっち」の名札がついています。
にゃくっちは、2001年（平成13年）に「こんにゃくの町下仁田」をPRするため「下仁田こんにゃく夏祭り実行委員会」および「下仁田町蒟蒻消費拡大推進協議会」が、町内の小・中学生を中心にアイデアの募集を行い、町内の中学2年生（当時）、荻野友美さんの原画を元に誕生したキャラクターです。
明るく可愛いにゃくっちは、「下仁田こんにゃく夏祭り」をはじめ、県内外のさまざまなイベントで活躍しています。下仁田こんにゃくを多くの人に知ってもらい、たくさん食べてもらうことを夢見て日夜奮闘してるそうです。
また下仁田ジオパークのキャラクターには「ねぎ坊」がいます。町の名産品、下仁田ネギ（殿様ネギ）をモチーフにした、ねぎ坊は、仁田町を盛り上げるために誕生したキャラクターで、短く太い特徴的な下仁田ネギの身体に、やんちゃそうな顔と手足がついたキャラクターです。首には赤いマフラーを巻き、下仁田ジオパークのマークが入った黄色いエプロンを身につけていることもあります。
ねぎ坊は、見た目はやんちゃ坊主ながら優しく暖かい心をもっており、下仁田ジオパークを応援しているキャラクターです。

下仁田町 の鉄道路線

上信電鉄
上信線
・下仁田駅

甘楽郡下仁田町のバス路線
・高速バス千曲線（西武観光バス、千曲バス）：佐久線、上田線
・下仁田町営しもにたバス（上信電鉄グループ「上信ハイヤー」に運行委託）：馬山線。中之嶽線。初鳥屋線、市野萱線。青倉線
・南牧村営南牧バス：下仁田町内分。南牧村内分
・上野村乗合タクシー

下仁田町 の主要道路

高速道路
・上信越自動車道（下仁田IC）

一般国道
・国道254号

主要地方道
・群馬県道・長野県道43号下仁田軽井沢線
・群馬県道・長野県道44号下仁田浅科線
・群馬県道45号下仁田上野線
・群馬県道48号下仁田安中倉渕線
・群馬県道51号松井田下仁田線
・群馬県道・長野県道93号下仁田臼田線

一般県道
・群馬県道・長野県道108号下仁田佐久穂線
・群馬県道172号小平下仁田線
・群馬県道193号下仁田小幡線
・群馬県道195号南蛇井下仁田線
・群馬県道196号上小坂四ッ家妙義線
・群馬県道208号下仁田停車場線

下仁田町 出身の芸能人

群馬県甘楽郡下仁田町出身の著名人には、タレントの井森美幸さんがいます。井森さんは1984年（昭和59年）に、第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得し、その後、アイドル歌手としてデビューしましたが、当時の女性アイドルの枠を超える強烈なキャラクター性から人気は伸び悩みます。ただその後、バラエティ番組などでコミカルなキャラクターを出して活躍する女性アイドル「バラドル」が定着したことで「元祖バラドル」の一人として注目され、現在でも当時の「バラドル」のキャラクターのまま、多くのバラエティ番組などで活躍しています。
他にも、国文学者で跡見学園女子大学教授であり、代々木ゼミナール講師も務めた土屋博映教授。臨済宗天龍寺派管長、天龍寺二百四十一世住職である僧侶で、武者小路実篤さんの「新しき村」思想に共鳴して「愛の村」に参加したこともある関牧翁さん。僧侶で衆議院議員の堀越啓仁さんなどが下仁田町の出身です。。
江戸時代の人物では、江戸中期の学者、書家、俳人で、現在の高崎市にある多胡碑を世に紹介した高橋道斎。同じく江戸中期の俳人、随筆家で、「久佐麻久良（くさまくら）」「文月浅間記」などの著作がある羽鳥一紅などが、現在の下仁田町にあたる地の出身です。