兵庫県美方郡新温泉町でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

美方郡新温泉町 てどんなところ？？

兵庫県美方郡新温泉町は、兵庫県および近畿地方で北西のもっとも端に位置する町です。北側は日本海に、西側は鳥取県に接しています。
町域の内陸部は1,000メートル級の山々に囲まれ、その中央部を岸田川が南北に蛇行して走り、日本海に注いでいます。河口部の海岸沿いに主な市街地が形成されている他、内陸部では岸田川やその支流、春来川、照来川などに沿って集落が形成されています。
町内の気候は日本海型気候に属し、一年を通して多雨多湿で、特に冬季は大陸からの季節風により寒気が厳しく、豪雪地帯にも指定されています。
今日の新温泉町は、町内全域が旧但馬国二方郡に相当します。但馬丹後沿岸域は古代から大陸との往来があったといわれ、町域は奈良時代には温泉、波太の2郷が知られ、平安時代の中期には温泉、八太、熊野、刀岐、陽口、久斗、二方、田公、大庭の9郷に分かれていたとされています。
江戸時代初期、1605年（慶長10年）には、江戸幕府の旗本である宮城頼久が二方郡を与えられ、芦屋陣屋を構えます。さらに1627年（寛永4年）には、頼久の子、宮城豊嗣が加増されて1万3千石となり、清富藩の初代藩主となります。しかしその後、豊嗣に跡継ぎとなる子供がいなかったため、清富藩は取りつぶされています。江戸時代の中期以降は、町域は豊岡藩と久美浜藩代官の支配下に置かれます。
また江戸時代の町域は、諸寄港が北前船の寄港地として栄え、重要な風待ち港（避難港）にもなっていました。
今日の新温泉町は、2005年（平成17年）10月1日、美方郡の浜坂町、温泉町が合併して誕生した街です。
なお美方郡新温泉町は、地方自治体としては、その名の通り「町」にあたります。地方自治法における普通地方公共団体（地方自治体）の「市」「町」「村」の違いとして、市は基本的に人口が5万人以上。中心的な市街地に全戸数の6割以上が集中する。商工業その他の都市的な業態に従事する者、およびそれと同一世帯に属する者の数が全人口の6割以上を占める。その他、各都道府県の条例で定める施設などの都市的要件を備えているといった条件を満たす自治体になります。
町は都道府県ごとによって条件が異なりますが、兵庫県の場合は3,000人以上の人口を有して、一定の建築物の連なりを占めす連坦戸数や連坦率、一定の官公署の存在、産業別就業人口割合など、各都道府県の条例で定められている「町」の要件を満たした自治体になります。村には特に法的な要件はなく、市や町の要件を満たさなければ自動的に村となりますが、2022年現在、兵庫県に村は存在しません。
また新温泉町が属する美方郡の「郡」ですが、これは明治以降では複数の町村を編成した行政企画で、市や町と同じく郡役所や郡長の役職などが置かれたものです。この制度は戦後の地方自治法で改正され、現在では郡に住所表記や広域連合、選挙区の区画割りなどの他に意味はなくなっています。さらに市や区は郡に属さないため、市制施行により村や町が市になると、属していた郡から外れます。
2022年現在、兵庫県で美方郡に属するのは、新温泉町と隣接する香美町の2町のみです。
現在の新温泉町は、海岸部が山陰海岸国立公園に指定されており、また「但馬御火浦」として国の名勝および天然記念物になっています。南部の山岳地帯は氷ノ山後山那岐山国定公園および但馬山岳県立自然公園にも指定される、景勝地の多い町です。
町内には浜坂漁港や湯村温泉、浜坂温泉郷などが存在し、町の特産品には、雄のズワイガニ（楚蟹）の、兵庫県、鳥取県、島根県などでの呼び名であるマツバガニ（松葉蟹）があります。なおそれとは別に、エビ目オウギガニ科の種としてのマツバガニも存在します。
新温泉町では浜坂観光協会により「かにソムリエ」認定が制定されており、「かにソムリエ育成のまち カニ元浜坂」をPRしています。
また隣接する香美町の小代区、村岡区と並んで牛肉、但馬牛（たじまぎゅう）の産地でもあります。牛肉の但馬牛は、兵庫県産の黒毛和牛、但馬牛（たじまうし）の牛肉のうち、神戸肉流通推進協議会による基準を満たして生産され、同協議会が定める格付け基準を満たした牛肉を指します。
他にも但馬ガモ（鴨）。ホタルイカ（蛍烏賊）。二十世紀梨。「たじみや」の漬魚。円山菓寮のかりんとう。美方大納言小豆。「文太郎」などの日本酒。浜坂ちくわ（竹輪）。畑ヶ平大根。「はまだ」などの但馬牛料理などがあります。
市内の名所では、漁火に由来するとされる約8キロの岩礁海岸、前述の但馬御火浦（たじまみほのうら）があります。さまざまな断崖絶壁や海食洞、柱状節理、岩脈や島々が見られ、特に世界最大級の洞門「釣鐘洞門」が有名であり、遊覧船も運行しています。。
海岸では、浜坂県民サンビーチや山陰海岸ジオパーク館がある浜坂海岸。諸寄東西洞門や諸寄港、千賊断崖、諸寄海水浴場などがある諸寄海岸。居組県民サンビーチや日本洞門、亀山洞門などがある居組海岸があります。
温泉地では、海沿いの湯村温泉が、平安時代の848年（承和15年、嘉祥元年）開湯といわれる温泉で、1981年（昭和56年）のNHKドラマで、吉永小百合さん主演、早坂暁さん脚本の「夢千代日記」の舞台にもなったことから「夢千代の里」とも称しています。
また浜坂温泉郷には七釜温泉、浜坂温泉、二日市温泉などがあり、ホタルイカやマツバガニの料理を味わうこともできます。
他にも町内の名所には、清富藩の政庁である陣屋跡の清富陣屋跡。標高1,310メートルの扇ノ山麓に広がる高原で、氷ノ山後山那岐山国定公園に含まれる上山高原。霧ヶ滝や魚止めの滝などがある霧ヶ滝渓谷。赤滝などがある赤滝渓谷。桂の滝やシワガラの滝、布滝などがある小又川渓谷。兵庫県立但馬牧場公園。おもしろ昆虫化石館。上山高原エコミュージアム。照来カルデラ。宇都野神社などがあります。
町内の祭礼、イベントには、花見の時期に行われる、ゆむら夜桜まつり。浜坂みなとほたるいか祭り。麒麟獅子マラソン。6月の湯村温泉まつり、全日本かくれんぼ大会。7月の但馬三大祭りである川下大祭、荒湯天狗まつり。8月のび〜ちふぇすた、湯村の火祭り。9月の但馬“牛まつり”。10月の歌長太神楽。11月の浜坂みなとカニ祭りなどがあります。

美方郡新温泉町 の場所

兵庫県美方郡新温泉町は、兵庫県および近畿地方の最北西端に位置する町です。南北に長く、南側が尖った形の町域の北側を日本海に面しており、東側から南東側にかけてを美方郡香美町に、西側から南西側にかけてを、北側より鳥取県の岩美郡岩美町、鳥取市、八頭郡若桜町に接しています。
新温泉町はその名の通り、古くから温泉街として名高い町です。日本海に面して海岸沿いの岩礁や山地の高原、渓流などが見られ、海産物も豊富です。自然環境に恵まれているため、兵庫県で田舎暮らしをするには適した町だといえます。
新温泉町の町章は、町の頭文字「し」をモチーフに、やや右に傾け、先が尖った「し」の形を3本並べ、左と中心は青、右は緑で描いたものです。この紋章は「温泉」「山」「海」をデザインし、町の住民が未来に向けて飛躍する姿を表したもので「ふれあい」「創造」「活力」「飛躍」を象徴しています。この町章は公募により集まった1、020点の作品から選ばれ、新温泉町の誕生と同時に制定されたものです。
新温泉町の花はサクラ（桜）とササユリ（笹百合）、町の木はクロマツ（黒松）とモミジ（紅葉）、町の鳥はイワツバメ（岩燕）とウグイス（鶯）です。それぞれ2012年（平成24年）12月25日に制定されたものです。
サクラはバラ科モモ亜科スモモ属、またはサクラ属の落葉樹の総称です。サクラは有史以前の地質時代、日本列島が形成された時期に、自然に芽生えたものだとされています。その点は化石の発見からも立証されています。古くからサクラは日本を象徴する花とされ、日本最古の歌集「万葉集」にもサクラを詠んだ歌が43首も集録されています。また「古事記」「日本書紀」に登場する木花咲耶姫（このはなさくやひめ）はサクラの化身といわれています。そして現在でも、サクラは春の行事である花見などで、日本人に愛されている花です。またサクラの果実はサクランボ、桜桃、チェリーなどと呼ばれ、食用にされています。日本では塩や梅酢に漬けた花も、桜餅の素材などになっています。サクラは新温泉町にも多く見られて馴染み深く、安らぎとうるおいを表す花として町を象徴しているといえます。
ササユリはユリ科ユリ属の球根植物であり、日本特産で日本を代表するユリです。名前の由来は葉や茎がササ（笹）に似ていることです。地域によってはヤマユリと呼ぶこともありますが、一般的なヤマユリはササユリとは別種になります。本州の中部地方より西から四国や九州にかけて分布し、5月から7月頃に淡いピンク色の花を咲かせます。花被片の長さは10センチから15センチ程度で漏斗状に反り返り、6本の雄しべには芳香があります。花粉の色は主に赤褐色で、花粉が黄色いオトメユリと区別するポイントになりますが、ササユリで花粉が黄色いものも存在します。まれに花が純白となるアルビノも見られます。ササユリは新温泉町の山野に見られる、芳香のある清楚な花で、町の地域資源を高めつつ発展する町を象徴する花です。
クロマツはマツ科マツ属の一種です。岩や砂ばかりの荒地でもよく育つことから、砂浜や海岸、日本庭園に植樹されて絶景を作り出し、防風林、防潮林として利用される他、街路樹や庭木にもよく用いられます。また盆栽としても人気があります。樹高は40メートルに達することもありますが、自然のものでそこまで成長することは珍しくなります。名前は同じマツ属のアカマツ（赤松）と比べて黒っぽい樹皮であることに由来し、針葉もアカマツより硬く、枝振りも太いことから、別名「雄松（オマツ）」とも呼ばれます。一方のアカマツは「雌松（メマツ）」と呼ばれています。クロマツは浜坂海岸を表す力強く特徴的な樹木であり、町の発展と勢いを表す木といえます。
モミジは基本的にムクロジ科（旧カエデ科）カエデ属の落葉高木の総称、カエデの葉のことで、特に紅葉した状態を指しますが、カエデ以外のさまざまな葉の紅葉も含まれることがあります。庭木としても親しまれ、英語圏では「メープル」として知られています。モミジは四季それぞれの色どりで、扇ノ山などの町一帯を彩る木です。
イワツバメは鳥綱スズメ目ツバメ科に分類される鳥類です。「V」字状の尾羽をもち、嘴は黒く、趾は白い羽毛で覆われています。
種としてのイワツバメは全長13センチ程度で体形は細く、尾羽の切りこみが浅い。身体の上面は光沢ある黒褐色で、下面がくすんだ白色の羽毛、腰が白い羽毛で覆われるのが特徴です。同種のシベリアイワツバメは全長15センチ程度で体形は太く、尾羽の切りこみが深い。また身体の上面は光沢のある暗青色で、下面と背中後部、腰、尾羽基部の上面が白い羽毛で覆われるのが特徴です。
イワツバメは平地から山地にかけて生息し、昆虫などを食べます。海岸や山地の岩場、また家屋などに泥と枯れ草を使って上部に穴の空いた球状の巣を作り、卵を産みます。集団で営巣し、岩場に営巣することが和名の由来です。山陰海岸でもイワツバメが集団で営巣する姿が見られ、自然と人間のかかわりの象徴として長く愛される鳥です。
ウグイスは、スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥です。オオルリ（大瑠璃）、コマドリ（駒鳥）と並ぶ日本三鳴鳥のひとつでもあるウグイスは、体長はスズメ（雀）と同じ程度で、背中がいわゆる「鶯色」と呼ばれるオリーブがかった褐色、腹面は白色の鳥です。春になると聞かれる「ホーホケキョ」という特徴的な鳴き声から「春告鳥」としても知られ、日本では古来より親しまれている鳥です。豪雪地帯である新温泉町から雪が消え、春が訪れるときに聞こえるウグイスの鳴き声は、町に夢と希望と輝きを与える鳥といえます。
新温泉町のキャラクターには、湯村温泉のマスコットキャラクター「湯～たん」がいます。湯～たんは湯村温泉の源泉「荒湯」から生まれた精霊で、お湯をはった木製の桶から、ゆで卵に手と顔がついたような姿が出ていて、桶の下からは雪駄をはいた足が出ています。また湯たんぽを持ち、卵の殻か白髪のようなものが乗った頭のてっぺんには、タオルを乗せています。湯～たんは夜な夜な寝ている人の布団の中に「湯たんぽ」を忍ばせる精霊で、湯村温泉のPR活動とピンクのタオル収集がマイブームだそうです。
また全国各地の温泉地を萌えキャラに擬人化するプロジェクト「温泉むすめ」の湯村温泉のキャラクターは、前述の「夢千代日記」を思わせる「湯村千代」です。声は高木美佑さん。キャラクター原案はjimmyさんです。
湯村千代は元気でハイテンションなアイドル芸人娘であり、アイドルの才能に溢れ、サービス精神が旺盛なためコアなファンが大勢いる女の子です。やる気と元気は満点ですが、たまに空回ってネタがスベるとしょぼくれることがあります。常に面白いことをまとめたネタ帳を持参しています。同じ兵庫県には有馬姉妹と城崎の温泉娘がいますが、特に意識はしていないそうです。
7月15日生まれの蟹座で、血液型はO型、身長は155センチ。お笑い同好会に所属して、誰かと盛り上がることが趣味です。特技はマシンガントークで、好きなものは人前でのパフォーマンスと荒湯たまご、荒湯生キャラメル。スベることが苦手だそうです。
湯村千代と湯～たんは共に湯村温泉のPRに活躍しており、ときにはコラボで活動もしています。
他にも浜坂のハマダイコン（浜大根）をPRするキャラクターに「ハマダイコンのハマちゃん」がいます。2009年（平成21年）に誕生したハマちゃんは、ハマダイコンに愛嬌ある顔と身体がつき、温泉の法被をきたキャラクターで、頭には紫の花飾りをつけています。顔にはハマダイコンの特徴であるあごひげを蓄えています。

美方郡新温泉町 の鉄道路線

兵庫県美方郡新温泉町の鉄道路線
西日本旅客鉄道（JR西日本）
山陰本線
・久谷駅
・浜坂駅
・諸寄駅
・居組駅

兵庫県美方郡新温泉町のバス路線
路線バス
・全但バス
・夢つばめ（新温泉町町民バス）

美方郡新温泉町 の主要道路

兵庫県美方郡新温泉町の主要道路
国道
・国道9号
・国道178号
県道
・兵庫県道47号浜坂井土線
・鳥取県道・兵庫県道103号若桜湯村温泉線
・兵庫県道・鳥取県道119号千谷蕪島線
・兵庫県道167号浜坂停車場線
・兵庫県道168号諸寄停車場線
・兵庫県道257号山田新温泉線
・兵庫県道260号三尾浜坂線
・兵庫県道261号赤崎久谷停車場線
・兵庫県道262号岸田諸寄線
・兵庫県道263号竹田指坑線
・兵庫県道265号丸味竹田線
・兵庫県道408号霧滝村岡線
・兵庫県道549号久斗山今岡線
・兵庫県道550号熊谷味取線
・兵庫県道561号湯谷和田線

美方郡新温泉町 出身の芸能人

今日の兵庫県美方郡新温泉町にあたる地出身の著名人には、元宝塚歌劇団の月組、星組トップ娘役である女優で、大倉崇裕さんの推理小説シリーズを原作とするテレビドラマ「福家警部補の挨拶」主演の女性警部補、福家など、多くの作品に出演する壇れいさん。明治から昭和にかけての実業家、政治家で、鳥取県議会議員、元米子市議会議員などを務め、鳥取県米子市にある皆生温泉の基盤を築いた有本松太郎さん。大正から昭和にかけての登山家で、登山の常識を破る単独行により数々の登攀記録を残し、多くの小説のモデルにもなっている加藤文太郎さん。明治期の歌人で、与謝野鉄幹さんに絶賛されるも、病により早世した前田純孝さん。飛騨地方で活動した明治から大正期の教育者、篠原無然さん。明治から昭和初期にかけての天台宗僧、大僧都であり、但馬観音寺の第17世住職を務めた山本良航（田畑文太郎）さん。遺伝学の権威である理学博士、植物細胞遺伝学者で、国立遺伝学研究所遺伝部長などを務め「サクラ博士」「アサガオ博士」としても知られた竹中要博士。元大相撲力士の蓮台山弓雄さん。豊臣秀吉、徳川家康に仕えた武将で、江戸幕府の旗本となった宮城頼久。その息子で清富藩の初代藩主となった宮城豊嗣。江戸時代の居組村に寺子屋を開いた修験者の役谷龍尊などがいます。