修理&部品交換
毎年風の強い季節、春や夏は修理のお問い合わせを数多く頂きます。「テレビが突然まったく映らなくなった。すぐに来て欲しい」というご要望にお応えし、あさひアンテナではお客様のご自宅から一番近いところで工事をしている職人がなるべく即日で駆けつけるようにしております。お電話一本でスピード対応! ぜひご相談くださいませ。
ブースターとは
アンテナの受信レベルが弱い場合に、電波の量を増幅させる装置のことです。電波の質は良くとも量が足らない場合、テレビ画面にノイズなどの不具合が発生しますが、ブースターで改善を行います。ブースターには光ファイバー用、CATV用のものがありますが、アンテナを設置する場合は、アンテナ用のブースターを設置しましょう。周波数の帯域が異なるため、適切なブースターを使用する必要があります。
修理内容:ブースター交換
ブースターは結局のところ電気製品です。弱電仕様のため、電気製品としての寿命は比較的長く、耐用年数はおおよそ8年から10年。「アンテナって故障するの?」というご質問が多数寄せられますが、アンテナ本体は結局のところ鉄製になり、「故障」というのには不適切かもしれません。しかし、ブースターは電気製品なのでいつかは故障します。故障すると、電気も電波もブースターに流れなくなることがあり、テレビがまったく映らない症状が発生します。八木式アンテナであれば本体の真下に、デザインアンテナであれば本体の背面に、あるいは屋内のどこか天井裏に設置されていますので、お客様ご自身でブースターを確認することも可能です。もし、ブースター本体の電源部のランプが緑や赤で点滅していたり、赤く点灯していたり、まったく点灯しない場合は故障している可能性が高いと言えるでしょう。その場合はブースターを交換する必要があります。
アンテナの方向とは
八木式アンテナであっても、デザインアンテナであっても、電波を送信している施設(電波塔)の方向に角度を変えて、電波を受信しやすいようにしなくてはなりません。BS110度CSアンテナは南南西のはるか上空に浮かぶ人口衛星に向ける必要があります。
修理内容:アンテナ方向調整(角度調整)
あさひアンテナは方向調整をするときに高性能なレベルチェッカー(電波測定器)を用います。アンテナ本体とレベルチェッカーを同軸ケーブルで接続し、実際に設置する場所でアンテナをまわしながら、レベルチェッカーに現れた数字を確認し、電波が最良の方向でアンテナを固定します。主に外壁に設置するタイプのデザインアンテナは非常に角度がずれにくいため、どちらかと言えば八木式アンテナの方向調整をおこなうケースが多いです。アンテナマストにがっちり固定された八木式アンテナは、方向調整をするさいに固定金具のネジをいったん全部緩めなくてはなりません。そのさい、インパクトドライバーというネジを締めたり緩めたりする工具を使います。そして、最良の方向にアンテナを向けてから角度を変え、ネジを締め直す作業をおこないます。デザインアンテナも同様にネジを緩めて方向調整をおこないますが、特殊なケースが多いです。間違った方向でアンテナを取り付けた業者の施工ミスだったり、反射波でぎりぎり電波を取得していたが障害物が増えたために方向調整を余儀なくされたなどが該当します。
支線とは
屋根上に設置したアンテナを固定するためのワイヤーを支線と言います。昔は鉄製の支線でしたが、現在は錆びにくく劣化しにくく、しかも丈夫で細いステンレス製のものを採用しています。細いために雨樋いにくくりつけることができ、鉄製の太い支線とは異なり、屋根の破風にアンカーを打ち込む必要性がほとんどありません。したがって建物へのダメージを軽減できます。
修理内容:支線の張り直し
八木式アンテナは通常8本の支線によってがっしりと固定されています。その強度は洪水のなかで屋根上にのぼった人間がアンテナにぶらさがって助かったという逸話があるくらいです(危険ですので真似しないください)。しかし、どんなものでもどうしても経年劣化は避けられません。台風や雪の影響で、支線が断線してアンテナが傾いてしまうということが時折ございます。新設したのではなく古いアンテナにその傾向が顕著です。仮に8本の支線の内、1本だけ断線してしまったとしても、長い目で見れば、ほかの7本もまとめて張り替えてしまったほうがお得になる可能性が高いです。昔の鉄製の支線であれば、太さもステンレス製とは異なるため、見栄えのバランスも悪くなりますから、すべて張り替えてしまったほうがよいでしょう。屋根の四隅へ行き、職人は支線をすべて取り外してからまた貼り直す作業をするので、職人にとっては負担が大きくはなりますが、安全・安心のためにもすべての支線の張替えをおすすめすることがあります。もちろん、たんに支線が緩んで補強のみで済ませることも可能です。ご担当させて頂く職人にご相談くださいませ。
屋根馬とは
屋根上にアンテナを設置するさいの、土台となる四つ足の器材。あさひアンテナでは耐候性の高い溶融亜鉛メッキ仕様を採用しております(一部の塗装モデルを除く)。耐風速50m/s、錆びにくく劣化しにくいので末永くお使い頂けるものです。
修理内容:屋根馬交換
アナログ時代の古いアンテナに多い工事です。経年劣化により屋根馬が腐食し、アンテナの倒壊や傾きなどの原因となります。昔のものは溶融亜鉛メッキで防錆加工が施されていない鉄製のものになるので、劣化しやすいのです。屋根馬が劣化しているということは、おなじ年月を使用したアンテナ本体、支線なども劣化しているケースが多く、錆びているために解体後の組み立てが難しいのが実情です。その場合は屋根上のものをすべて撤去してアンテナを新設することになります。
アンテナマストとは
屋根馬の中心に突き立てて固定するポール。耐候性の高い溶融亜鉛メッキ仕様を採用しております。錆びにくく劣化しにくものになります。総務省が推奨する長さ1800mmで重さ2.4Kg。このサイズのアンテナマストが世の中に圧倒的に多いのは、短いほうが倒れにくいからです。
修理内容:アンテナマスト交換
近所に電波を妨害するような障害物、たとえばビルとかマンションとか樹木とか、そうしたものが現れた時にアンテナの位置を高くすることで、電波が改善することがあります。その場合は1800mmのアンテナマストを接続金具を用いて連結させ、3600mmのポールを現場で作成します。それから屋根上のアンテナをいったん取り外し、屋根から降ろして、3600mmのアンテナマストを屋根馬に固定したあとに、アンテナを屋根上に持ち込んでアンテナマストに固定しなおします。
台風などの自然災害でアンテナマストが折れ曲がった場合も交換が必要になります。「テレビは映っているんだけど家の見栄えが悪い」ということでメンテナンス希望のお客様もいらっしゃいます。アンテナは多少角度がずれても良好な電波エリアであればテレビは綺麗に映るので、大きな問題はないと思いますが、傾きがひどい場合は屋根からアンテナが転落する恐れがございますので、交換したほうが良いでしょう。
修理内容:八木式アンテナ交換
八木式アンテナ本体の黒い矢印部分の近くには同軸ケーブルを接続できるようになっています。この接続部分に雨水などが浸水して錆びてしまったり、接続されている同軸ケーブルそのものが経年劣化で腐食したり、あるいはアンテナ本体が錆びたり、ゆがんだりして受信感度が弱くなっていたりするケースがございます。その場合は、アンテナマストから八木式アンテナ本体をとりはずし、新しいものに交換する必要があるでしょう。感覚的に10年くらいの使用であれば、アンテナ本体のみ交換することが出来ること多々ありますが、15年すぎたあたりから八木式アンテナ固定するためのネジが錆びて、インパクトドライバーで回そうとするとネジが破損してしまいます。それは寿命と言っても過言ではありません。その場合は屋根上のものをすべて撤去して、あらたにアンテナを新設することをおすすめします。
接栓とは
同軸ケーブルと機械類を接続するプラグ。
修理内容:接栓交換
経年劣化で同軸ケーブルと機械類の接続部分が緩んだり、腐食したりすることがあります。電波が流れる大切なところなので、テレビの映像が乱れたり、あるいはまったく映らなくなったりする原因となることがございます。その場合は、同軸ケーブルを少しカットし、接続部分を新しくしてから、接栓を交換する作業が必要です。雨水などが浸水しないように防水キャップをしっかりとはめます。接栓交換は比較的難易度の低い工事ではありますが、高所作業がつきまといがちですし、素人の方ですと時間もかかる可能性が高いので、専門の業者に依頼なさったほうが安全です。
同軸ケーブル中継部とは
アンテナに接続された同軸ケーブルと同軸ケーブルの引き込み口が離れているさいに、長さを調整するために同軸ケーブル同士をF形中継接栓(中継アダプタ)を用いて接続した箇所。
修理内容:同軸ケーブル中継部交換・補修
同軸ケーブル同士の接続部分が経年劣化により
腐食したり、雨水が浸水することにより、電気や電波が流れなくなることがあります。改善するために、F形中継接栓を交換し、防水テープの巻き直しをします。防水テープは浸水しないように雨水の流れに沿って、隙間がないように重ねながら、螺旋状にしっかりと巻くと長持ちします。
同軸ケーブルとは
電波や電気を通すケーブルを指します。同軸ケーブルは、アンテナ本体に接続され、外壁の引き込み口から宅内に引きこまれ、分配器を通じて同軸ケーブルは枝分かれして壁のなかを伝い、テレビ端子までつながっています。テレビ端子とテレビ本体の背面にあるプラグをつないでいるのも同軸ケーブルです。あさひアンテナではしっかりと屋内用同軸ケーブルと屋外用同軸ケーブルを使い分けて、工事をしております。また建物の外観に合わせられるように、白と黒の2色をご用意しております。
同軸ケーブル交換・補修
テレビを視聴するために、屋外でも屋内でも使用されている同軸ケーブルが劣化したり、断線したりすれば、電気や電波が流れなくなることがあります。傷んだ部分は新しい同軸ケーブルをF形中継接栓(中継アダプタ)を用いて接続します。比較的新しい建物には、ほぼほぼS5CFBという型式の同軸ケーブルがそなわっていて、2K 4K 8K放送にも対応が可能です。しかし、築年数の経っている建物ですと、3C2Vという古い規格の同軸ケーブルが使用されていることもあります。3C2Vは、電波の減衰量が大きくなってしまうため、BS/CS放送の電波が流れなかったり、地上デジタルでも不具合を起こすことがあります。その場合はS5CFBの同軸ケーブルに交換する(引き直す)ことで改善します。
分配器とは
同軸ケーブルを分岐させ(枝分かれさせ)、アンテナで受信した電波を分けるための器材。新築であればハウスメーカーが屋内の天井裏などに設置しているケースが多いです。その場合、天井裏で同軸ケーブルが分岐して、各お部屋のテレビ端子まで同軸ケーブルが壁のなかを伝って接続されています。屋外から引き込んだ同軸ケーブルは分配器の「入力」(メーカーによっては「IN」)に差し込み、各お部屋に分岐している同時ケーブルは「出力」(メーカーによっては「OUT」)に差し込みます。
大抵の場合、テレビ端子の数に応じて、分配器の種類は決まります。たとえばテレビ端子が4箇所でしたら4分配器、5箇所でしたら5分配器というように。ちなみに上の写真は6分配器です。その他、2分配器、3分配器、8分配器もございます。さらに屋内用分配器と屋外用分配器に分かれ、使用場所に応じて適切なものをあさひアンテナは使用しております。
修理内容:分配器交換
分配器の規格によって使用可能な周波数帯が異なるため、古い分配器だと使える周波数の帯域が狭く、特に2K、4K、8Kの、いづれのBS/CS放送の視聴に不具合が生じることがあります。ご覧になりたい放送の周波数帯に対応した分配器に交換することで、改善が可能です。4K 8KのBS/CS放送を視聴するためには、3224MHz仕様の分配器を使います。
テレビ端子とは
アンテナから流れてくる電波の出口とも言うべき、室内にある端子。同軸ケーブルを用いてテレビ本体とテレビ端子を接続すればテレビを視聴できるようにあります。
テレビ端子交換
テレビ端子によって使用可能な周波数帯が異なるため、古い端子だと使える周波数の帯域が狭く、特に2K、4K、8K、いづれのBS/CS放送の視聴に不具合が生じることがあります。ご覧になりたい放送の周波数帯に対応したテレビ端子に交換することで、改善が可能です。4K 8KのBS/CS放送を視聴するためには、3224MHz仕様のテレビ端子を使います。また、テレビを電源としてBS/CSアンテナに電気を送る場合、テレビ端子が通電型のものを使用します。お客様の建物の状況に応じて、臨機応変に必要な部材を取り揃えております。
テレビ端子の交換は、写真を例に挙げますと、まず白いケースを取り外し、端子の部分をカットします。次に接栓を用いて新しい端子をつなぎ、白いケースを元通りにはめ込み直すという作業になります。